寒風〜大谷山〜大御影山〜三重嶽〜武奈ヶ嶽
- GPS
- 09:02
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 1,879m
- 下り
- 1,818m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 9:02
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西日本JRバス - 保坂〜近江今津駅 - 620円 JR湖西線のマキノ駅の到着時刻が7:01で、湖国バスの発車時刻が7:04です。 以前は乗り継ぎには1分の余裕しかなかったけれど、現在は3分となっており、JRが定時運行していれば、問題なく乗り継ぎできます。 また、この便はマキノ高原温泉さらさバス停には寄らないので、マキノ高原民宿村バス停で降りる事になります。 交通系ICカードの利用は不可でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■マキノ高原民宿村バス停〜寒風 マキノ高原民宿村バス停から一般道を歩き、マキノ高原へ。 登山口からはゲレンデを登って行き、その終点の少し先から樹林帯となり、ジグザグ気味に標高を上げて行くと、展望所があります。 素晴らしいブナ林の広がる区間など、その後も特に問題はなく、寒風へ至ります。 ■高島トレイル 基本的に整備されたルートとなっており、概ね歩きやすく、標識や目印もあります。 樹林帯では目印も多めとなっています。 主に気になるのは、以下の辺りか。 抜土への最後の下りは、道が濡りがちでと滑りやすい事が多いので、足元に注意しつつ。 大御影山の登山口から少し進んだ辺りはやや急斜面だけど、登りでは問題なし。 大御影山を過ぎると歩く人は少なくなるとの印象で、所々で少し分かりにくく感じます。 写真96や97の辺りなど、急斜面となっており、一定の注意は必要でしょうか。 低木の細かい枝が多い区間では、目や耳などを傷つけてしまわないように。 道脇の草などの繁茂で道の状態を視認しづらい区間が、これまでよりも増しているように感じられ、足元に注意して歩くようにしたいですね。 この時期、落ち葉で踏み跡が分かりにくくなったり、細かい浮石を隠したりしがちのはずで、気を付けて歩きましょう。 |
写真
感想
旅行や健康診断などで少し山行の間隔が開き、その間に秋は深まっており、紅葉のピークが過ぎつつある所もあるよう。
昨年の11月に高島トレイルを歩いた際には、全般としては紅葉の見頃を過ぎていたので、今年はそれよりも早めに訪れてみる事に。
足の具合に少し不安がある状況なので、これまでのように歩き切る事ができるのか、心配ではあるのだけれども。
いつものようにマキノ高原民宿村バス停からのスタートですが、辺りにはガスが出ており、序盤はこんな感じで推移しそうかなと思いつつ。
登山口から、まずはゲレンデを登って行き、程なくして山道へ。
昨年に比べて、標高の低い辺りの木々の色付きは進んでおらず、この後の事を考えると良い兆候です。
湿度が高いのもあってか、思っていたよりも暑く、長袖シャツを脱ぎます。
次第に薄日が射すようになり、そして思っていたよりも随分と早く頭上には青空が見られるようになって、うれしくなる。
5人組ぐらいの団体さんがおられ、道を譲ってもらう。
展望所では眼下にガスが広がっていて、展望は得られず。
さらに進んで行くと、樹木越しに見える風景からすると、雲海が出ているようで、テンションが上がり、早く見通しの利く所まで行きたいと気が急いてしまう。
単独行の方に挨拶をした辺りからブナが多くなり、美しく色付いている木もある。
しかし、朝日の当たり具合もあるのか、その後のブナ林はやや茶色っぽくなっている葉が目立つようにも見え、期待していたほどではなかったような。
とは言え、昨年よりはずっと良く、期待が大き過ぎただけかも。
樹林が途切れ、眼下の風景が見えるようになると、期待通りの絶景となっていて、この日に訪れて良かったと心から思い、しばし見入ってしまう。
写真を撮りつつ進み、寒風に到着。
順調に進んでいるつもりだったけど、昨年の11月の山行の時よりも10分の遅れとなっていて、ちょっと心配な状況。
この後はもう少しペースを上げるように心がけておきます。
眼下の雲海を眺めつつ、パンで小腹を満たします。
ここからは高島トレイルを辿る事になり、しばらくは樹林帯となっている所は少なく、開放感のある稜線歩きとなる。
この日は左側に雲海を見ながら歩く事になり、いつもとは一味違う眺めとなっていて、贅沢な気分なのです。
誰もおらず、独り占め状態で気分良く歩いて行き、大谷山山頂に到着です。
少し手前から見えていた雲谷山の端正な姿が美しく、近くて遠い存在として鎮座しています。
引き続き絶景が広がっているのだけど、時間が気になるので、短い滞在となる。
開放感のある稜線が続き、至福の時間が流れる。
「ああ、もう着いてしまった」という感じで、白石平に到着。
ここも好きな場所で、時間の許す範囲で雰囲気に浸ります。
この先は琵琶湖方面の展望は所々で少し見える程度となり、雄大な雲海は見納めと言って良く、後ろ髪を引かれるような感じではあるけど、先へ。
ブナが多く見られ、良い感じで色付いている木も少なくない。
種々の紅葉や黄葉が目を楽しませてくれ、立ち止まる回数が増えてしまう。
登って来られる方とすれ違い、結局、寒風以降で見かけたのはこの方のみで、折角の紅葉の見頃の時期なのに何だかもったいない?
足元注意の斜面を少しミスをしつつも下り終え、抜土に到着。
少し先の大御影山の登山口から再入山。
少しごちゃついているものの、この辺りの紅葉は見頃で、良い感じ。
地味にしんどい登りを経て、再びブナの多い稜線歩きとなる。
こちらもなかなかの色付きとなっていて、目を楽しませてくれる。
地面にピンク色の物があるのが目に入り、近づいて見てみると、イワウチワの花です。
これは全くの予想外の出会いで、喜びが弾けてしまいそう。
気を良くして、他にも花はないかと見つつ歩いてみるものの、姿はなし。
足元ばかり見ていると、折角の紅葉を見逃してしまうので、切り換えて目線を上に。
ビラデスト今津からの道と合流し、ゆったりと歩いて行きます。
今回のルートでは、ここからのブナ林は標高の高い所に位置しており、ピークを過ぎている可能性が高いかと思っていたら、意外とそうでもなく、見頃の木が多い。
でも、この時間帯は曇りがちになり、ちょっと残念。
誰も見かけないまま進み、大御影山山頂に到着です。
昨年よりも30分遅れており、バスに間に合うかどうか、とても危うい。
山頂も無人で、独り占めの中、三重嶽方面を眺めながらの昼食です。
もう11時半なのに、まだ雲海が見られ、驚きですね。
24分遅れで出発、次は三重嶽へ。
序盤は主にジグザグ道となっていて、地図の印象よりも長く歩かされるし、道脇の草が茂っていて路面の状態を確認しにくくなりがちだったりで、なかなか先へと進まないのだけど、安全を期して慎重に下って行きます。
登りに転じ、何とかペースを上げて遅れを取り戻そうとするのだけど、昨年もそれなりのペースで進んだはずで、簡単ではない。
ブナ林に見入りつつ進んで行き、大日岳方面との分岐にて左折し、南下。
引き続き高島トレイルを辿るのだけど、県境とはお別れ。
特徴的な姿のブナの木が多くなり、冬場の風雪の厳しさを想起させられます。
きれいな紅葉も見られるのだけど、ゆっくりと見ている余裕はなく、何のために来ているのやらとの思いがよぎってしまう。
アップダウンのある道が続き、じわじわと体力を消費しているはず。
P887を経て、しばし進んで行くと、再び尾根は開放的な雰囲気を帯びるようになり、眺めが良くなって来る。
眼前の尾根は高島トレイルの最高峰に相応しい威厳を感じさせ、いつも気持ちが高まり、クライマックスへと向かっているのだと思わせてくれる。
この時間帯には逆光になり、うまく撮影できないのがもどかしい。
尾根の左には琵琶湖、右には若狭湾。
素晴らしい所だと改めて思う。
何度となく振り返りつつ、この日も雰囲気に浸ります。
分岐にて左折し、三重嶽山頂に到着です。
ここまでの道中に比べると、山頂一帯は地味な感じではある。
結局、遅れは取り戻せず、26分遅れ。
次は武奈ヶ嶽へ。
道脇の草で道の状態が分かりにくく、何かに足を取られてしまい、転倒。
急ぎたくても、あまりペースは上げられない。
この区間は地味ではあるけれど、言葉にしにくい魅力があるようにも思う。
この日は所々で鮮やかな紅葉が見られ、疲れた体に束の間ながらも安らぎを与えてくれたかな。
何とかP674付近まで来て、その後のしんどい登りでは独り言が漏れてしまう。
P812付近を通過しても、意外とここからが遠い。
山頂の手前で展望が広がり、ちょっと一息入れる。
やっとの事で歩き終え、武奈ヶ嶽山頂に到着です。
22分遅れで留まり、何とかバスには間に合いそう?
引き続き道の状態を確認しにくい所があるので、注意しつつ。
下りが続き、足の運びがちょっと怪しくなりがちだけど、ヒヤリとする程度でやり過ごし、ある程度の辺りまで来ると、バスには間に合いそうとほぼ確信が得られ、普段通りぐらいのペースに落とします。
標高が低い辺りでは、昨年とは違い、まだ木々の葉は緑が主体で、特に目を引く要素はない。
標識に従って尾根を離れ、谷へと進むと、程なくして水坂峠に到着。
舗装路に降り立つと、すぐに何台かの自転車が近くを結構なスピードで通過して行き、肝を冷やす。
何事もなくて良かった。
バスには十分に間に合うはずなので、走らずに歩いて行き、保坂バス停に到着。
何とか無事にゴールとなり、ホッとしました。
秋の高島トレイルを堪能すべく歩いて来ましたが、時間の制限があるのもあって、今回も慌ただしさを伴うものとなり、心身共に疲れるものとなりました。
木々の色付きはほぼ予想通りぐらいで、最高ではなかったにしても、十分に楽しませてもらいました。
そんな中、この日は何と言っても、雲海だったと思う。
思えば、2年前に今回のルートを歩こうとして、当日の足の具合で予定を変更。
その時にも地元の山で雲海を見たので、何らかの因縁みたいなものがあるのかも?
琵琶湖を覆い尽くすように広がる雲海は何とも雄大で、美しく、言葉では表現できないような素晴らしい風景でした。
忘れがたい山行になったと思う。
コメント
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この日はニアミスだったのですね。
圧巻の雲海、VGさんと違ってのんびり山行の自分は時間を気にせずまったり過ごしてました。
こんなふうに縦走するのに憧れますが、小心者の私はバスの時間も気になるし、そもそもこんなスピードで歩けない!(涙)です。
でも、大谷山から反対方向、気になりますね。
レコにコメントさせてもらおうかと思っていたのですが、レコの作成などで疲れてしまって。
この日はあまり人を見かけず、高島トレイルのルートに乗ってからは1人だけでした。
そんな中でのニアミスだった事になりますね。
紅葉はまだ見頃と言って良いぐらいだったし、開放的な稜線からの雄大な雲海はとても素晴らしくて、もうちょっと多くの人に共有されるべきかなと思いました。
僕は後ろ髪を引かれる思いで白石平を後にしましたが、ゆったりと過ごされたのは羨ましい。
以前に比べて、疲れやすくなっているように思われ、こういう縦走をいつまで続けられるのかなと考えたりするようになりました。
バスの時間については、僕もかなり気にしていますよ。
このルートに関しては、過去に何度か歩いているので、各所の通過時刻をチェックしておけば良く、初めてのルートよりは気分的に楽ではあります。
大御影山、三重嶽、武奈ヶ嶽。
それぞれに魅力があり、何度でも歩きに行きたくなってしまいます。
春の花の時期はとても素晴らしく、今からもう待ち遠しいです。
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