【北ア】新穂高から行く初冬の槍ヶ岳
- GPS
- 09:17
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,354m
- 下り
- 2,347m
コースタイム
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 10:27
天候 | 天気:晴れ 気温:新穂高登山口で2℃(6:30頃)、槍平小屋で−4℃(9:00頃)、槍ヶ岳山頂で−4℃(12:30頃) 風:北西の風3〜6m/s位(稜線〜山頂) 積雪:西鎌尾根上部の南斜面で30〜50cm位、飛騨沢カール内で20〜40cm位 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深山荘前の登山者用無料駐車場(市営新穂高第三駐車場※記号P5)に駐車。朝6時の時点で、最上段は9割程度の埋まり具合、2〜3段目は数台程度で、余裕の空きスペース。指導センター目の前の県営公共駐車場(注:臨時※記号はP3)は閉鎖中。繁忙期のみの営業。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
!注意! 晩秋〜初冬のこの時期、想定以上に気温が下がっていることがあります。特に槍平小屋周辺では地形の関係上、気温が下がりやすく、この日は−4℃程度でしたが、朝を中心にこの時期でも−10℃以下になっていることがよくあります。このため防寒体制は万全にする必要があると思います。 概況 だんだん冬山に近づいている状況。標高2350mから上部ではしっかり積雪あり。雪質はクラスト状〜新雪状で、槍の穂先を含めて硬く凍り付いているような状態ではなかった。滑り止めについてはストック、チェーンスパイク、12本爪アイゼンを携行したが使用しなかった。槍平小屋から下部については無雪期の感覚でハイキング可能な状況だった。ただしこれらは当日の状況であり、季節が急激に進むことを想定して万全の装備を準備する必要があると思う。 以下、各セクションの状況 @新穂高登山口から槍平小屋まで@ この区間は積雪無し。ただし渡渉点である白出沢、チビ谷、滝谷などの岩は、霜や水しぶきが凍り付いていて滑るため注意。特に滝谷の渡渉については、夏季に設置されていた立派な木橋は撤去されていて、代わりに平均台状の細い冬期用木橋に置き換えられており、その路面は水しぶきが凍り付いてツルツルなため非常に緊張する。少しでも気を抜いたらドボンしてその日の登山は強制終了となりえる。 @槍平小屋から千丈/飛騨乗越分岐点まで@ 槍平小屋の先、最終水場を過ぎたころから雪が現れ始める。雪質はモナカ状で分岐標識付近で20cm位の積雪量。ここまで傾斜が割と穏やかなので、滑り止めやステッキなどはあると便利だなと思える程度だった。ちなみに最終水場はほぼ使えない状況(水量が少ない)だった。最終水場の少し手前にも水流があるので、こちらから採水可能ではある。 @分岐〜千丈乗越〜槍の肩@ 分岐から千丈乗越まで20cm位の積雪量。その先西鎌尾根上部は飛騨沢カール側に積雪が多く、特に槍の肩直下は急斜面のトラバースなので滑落注意。ストックや滑り止めは使ったほうが安心できる。 @槍の穂先@ 積雪は風で飛ばされておらずそのまま残っている状況だった。半面、風で磨かれていないので、固く凍りついている状況ではなかった。このため滑り止めは使用せずとも登れる状況だった。鉄はしごは薄く凍っている部分があり慎重に処理した。 @飛騨沢のカール@ 下りで通行。全面積雪、雪質はクラスト状。前日までのトレースもあって楽に下ることができた。積雪量は多くて40cm程度なので、どこでも自由に通行できるとはいかない。 |
その他周辺情報 | 中崎山荘 奥飛騨の湯 https://www.okuhida.or.jp/archives/3311 ひがくの湯 https://shinhotaka.com/place/766 ひらゆの森 http://www.hirayunomori.co.jp |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今回も買ったばかりのライトアルパインブーツの試し履きを兼ねての山行。初冬の槍ヶ岳は毎年の恒例行事となっており、夏山とは打って変わって静かな山旅が堪能できるとあって楽しみにしていた。ブーツの試し履きとしてはやや行程が長すぎるが、通いなれた道で地形も把握しているので敢えて決行した。しかし結果は駄目であった。靴はスポルティバのエクイリビウムLT。サイズは問題ないはずなのだが、両足共に踵のごく狭い一部分に当たっているのか、ある程度歩くと痛くなってくる。前回は靴擦れに発展するほどだったので、今回は対策を施して臨んだ。しかし靴擦れこそ発生しなかったが痛くてつらい状況となってしまった。
当日の装備
@着用衣服・装備(スタート時)@
ミレーのアミアミ下、化繊のタイツ、ハードシェルパンツゲイター内蔵、メリノウールの肌着、長袖Tシャツ、ハードフリースジャケット、靴下(中厚手)、薄手グローブ、防寒テムレス、ビーニー、ライトアルパインブーツ
@持参装備・衣服(状況により使用する物など)@
ハードシェルジャケット、予備ハードシェルパンツ、予備化繊ベースレイヤー、予備薄手グローブ、厳冬期用のグローブ、サングラス(使用)、チェーンスパイク、12本爪アイゼン、ウィペットポール2本、ヘルメット(使用)、帽子、ヘッドランプ2個、予備のGPS機、気象観測計(使用)、スマートフォン(使用)、モバイルバッテリー、予備単3乾電池(リチウム乾電池)、ICOS(使用)、エマージェンシーシート、夏季用シュラフ、絆創膏(キズパワーパッド)、テーピングテープ、ロキソニン、ダクトテープ
@飲・食料@
ポカリ3.2リットル(2.7リットル消費)、おにぎり梅干し2個と辛子明太子1個(全消費)、ミニアンパン5個入(消費せず)、アーモンド小魚125ml(少々消費)、プロテインバー2個(1個消費)、アミノバイタルゼリー2個(消費せず)、ICOS(2本消費)
ザック総重量12.33kg(スタート時)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する