光岳(沼平〜畑薙大吊橋〜茶臼小屋〜茶臼岳〜仁田岳〜イザルヶ岳〜光岳〜光石〜光岳〜茶臼岳〜茶臼小屋〜畑薙大吊橋〜沼平)
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,549m
- 下り
- 968m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 5:10
- 山行
- 11:55
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 12:45
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
百名山73座目。これで南アルプスコンプリートになる光岳。昨年行きたかったのに行けず、今年こそという気持ちはありましたが、海の日三連休は天候いまいちであきらめ。お盆が迫ってきて、このままだと今年も逃してしまいそうでそれは何とか避けようと一念発起行ってきました。
直前までコース選定でえらく悩みました。入口は畑薙大吊橋でそれは不動です。山と高原地図のコースタイムだと茶臼小屋まで7:00、そこから光岳まで仁田岳往復も加えれば6時間強。電車バスで行こうとすると観光協会のバスを使っても登り出しが11:50です。当初易老渡に降りてそこから遠山郷まで歩くという案もありましたが、光小屋の混雑が相当なことになりそうなこと、聖光小屋が営業していないということからその方向は見送り。となるとピストンですが、初日茶臼まで行けるのか。行けたとしても茶臼連泊は余り面白くないし、2日目は一気に下りて白樺荘泊まってしまうのはどうか、とか考えていたら、2日目降りるのであれば帰ってしまえ、という安易な結論になってしまい、結局車で行くことにしました。
さて、決めたら他のことは忘れて。ガスも買ったし、服も新調したし、今回は準備万端。当日は4時半スタート、ガソリン満タンにして圏央道から東名、新東名へ。新静岡まで1時間半ほど。前よりも大分井川よりでスタートできます。あっという間に周りに家が見えなくなり、道は山道になってたくさん抜かれながら富士見峠到着。好天で南アルプス見事な展望です。
ここからもまだまだ長い。井川ダムへ大きく下って、井川湖右岸を北上。田代を過ぎるとトンネルが連続し、臨時駐車場へ到着。当初ここから歩こうかと思っていましたが、車停めて登山計画書を出すときに山岳会の方から沼平停めたほうがいいよと言われ、満車だったらどうしようかな、と不安に思いながら沼平へ。2つ駐車場がある遠いほうが数台分だけ空いてました。よかった。さて、いよいよ出発。ゲートを通過し、林道を歩いていきます。40分ほど歩くと大吊橋が。歩き出してすぐ、結構怖い。左右の揺れがかなりあります。途中、川の写真を撮ってみましたが、いまいちでした。真っ直ぐ歩くだけならまだしも、向きを変えるのがまた怖かったのに。
何とか通過。180mの長さが何倍にも感じられました。さて、道はまずジグザグに高度を上げ、北へトラバースしていきます。崩壊地も通過。トラバースしながら登るとヤレヤレ峠。まだまだ元気。これを越えるとまたトラバースしながら下り、最後大きく下るとウソッコ沢へ出て、吊橋で屈曲するウソッコ沢を3回渡ります。あとは沢の左岸を徐々に登っていき、支沢の吊橋を1回渡り、手すりがなくて恐ろしい金属製の階段を上るとウソッコ沢小屋。小屋を越えると階段をいくつか登り、吊橋を渡り、そこから一気に登ります。これほどの登りは記憶がないというほど急傾斜が連続し、ひたすら登っていきます。中の段で休憩。まだまだ楽になるわけでもなく、さらに急傾斜を登っていくと、道は南へトラバースする感じになり、横窪峠。ここから沢へ一気に下ると小屋がありました。水が豊富で助かります。さて、茶臼へ。最初はやはり急傾斜。途中展望ベンチというのがあってそこで休憩。さらに登ると倒木ベンチ。ここでどうやら中間点。そのすぐ先が水呑場。地図だと水呑場は1800m位のところに見えるのですが、どうやらもう2000mはありそう。水はチョロチョロで、飲むのも大変そうでした。さて、ここまで来れば先も見えた気がします。それでも急登は続く。樺段までくるといよいよ傾斜もゆるんだような感じがしてきます。やがて道はトラバース状になって、「茶臼小屋水平歩道」の標識。水平ではないのですが、じりじり登ってついに茶臼小屋到着。吊橋から4時間半。こんなもんですかね。
かなりの人がいますが、6人のフロアに3人と、それなりにスペースをとって寝ることができました。4時ごろから夕飯支度して食べたらすぐ眠くなってしまい、きづいたら周りからガサゴソ音がしてきます。時刻は3時。聖に行く人、光に行く人。この小屋の朝は早いようです。合わせて起きて支度をはじめます。4時だとまだ暗いのに、続々と出発していきます。少し時間かけて準備し、シュラフ等は自炊場に置かせてもらって、やや明るくなった4時半に出発。急な階段を詰めて主稜線。その先の茶臼岳には多くの人がご来光をまっているのが見えます。ゆっくり登っていくと茶臼岳ほぼ5時。ちょうどそこで日の出、また南方には虹がかかるのを見ることができました。
さて、いよいよ縦走開始。しばらくハイマツ帯を下りますが、すぐ樹林帯に入ります。仁田池を過ぎて、ほぼフラットな道を軽快に歩くと希望峰。仁田岳を目指します。ハイマツの中の道。余り多くの人が来ていないようで、ハイマツが足に当たる感じは少し聖東尾根を思い出しました。10分で山頂。見事な展望が広がっています。
縦走路へ戻り、さらに南へ。最初大きく下り、小さなアップダウンを繰り返して易老岳。縦走路は左へ折れる感じ。標識によると光小屋まで160分。まだまだ先は見えない。易老岳を下り、三吉ガレへ出ます。晴れていれば西の展望は良さそうですが、既にガスってしまい何も見えない。三吉平はどこだかよくわからず、気づくと道は主稜線の信州側、沢沿いの登りになります。徐々に傾斜がきつくなって、岩ごろごろの中登っていきます。左前方のイザルヶ岳が最初ははるか上ですが、徐々に近づいてきて、やや傾斜が緩んだところが静高平。水場は涸れています。緩くもう少し登ると湿原のようなところに出て、イザルヶ岳分岐。イザルヶ岳行ってみると、山頂部分見ごとに木もハイマツもなく、確かに展望よさそうなところですが、今日は何も見えない。早々に戻ってさらに縦走路。木道がつけられています。亀甲状土がここ。正直期待していたのですが、ちょっと・・・という感じ。丸い小山がたくさんある感じで、亀甲は流石に言い過ぎでは、なんてことを考えていたら光小屋。まずは山頂を目指します。15分ほどで山頂。思ったより狭く、何もない感じでした。光石へ向かいます。結構な下りで登りが嫌になるのですが、着いた光石はかなり見事。何というか、驚きの白さという感じです。
さて、時刻は9時。スタートして4時間半。仁田岳、イザル行かない分、何とか12時台で戻れるか。13時台に小屋に戻れれば降りると決めて復路スタート。そろそろ足も来ている感じで、登りがきつい。易老岳の登りも、希望峰の登りも一歩一歩よろよろと足を出していきます。茶臼岳の登りではきつい向かい風。何とか登り切り、13時前に小屋に戻ることができました。最後の下り。最初は元気が戻ってきた感じで、横窪沢小屋まではそれなりに順調。良くこんなところ登ってきたと思いながら下っていきます。小屋を過ぎ、中の段も過ぎたころ、大雨になりました。急傾斜の道に雨でかなりすべる。緊張感が一気に上がり、たまっていた疲労と合わさってテンションがだだ下がり。ウソッコ沢小屋を過ぎ、ヤレヤレ峠への道では沢沿いにつけられた道から落ちそうになりながらよろよろと歩き、最後の登りもまさにバテバテという感じでようやく登り、昨日とは大違いのまさにヤレヤレという感じです。やっと吊橋へついて一安心。吊橋で渡るのにどれくらいかかるか計ってみましたが、3分近くかかりました。1秒で1mくらいしか進めないみたいです。で、吊橋を渡り終えたのが4時25分。スタートからちょうど半日でした。これだけ歩いたのも久しぶりです。
帰りの道も長かった。しかも東名渋滞してたので、解消待ちで新東名の清水PAで十分休憩しため家に着いたのは23時過ぎ。交通費・ガソリン代で10000円弱でしかも1泊の費用が浮かせてるし、メリットも多いのですが、運転はどうしても疲れますね。
いいねした人