白馬三山縦走からの不帰ノ嶮
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 2,532m
- 下り
- 1,928m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:20
天候 | 8/2晴れ時々曇り 8/3晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八方から猿倉までは白馬在住の同行者の友人に車で送迎していただきました。感謝です。 行きは中央道経由で安曇野ICから、帰りは中央道の大渋滞を避けて上信越道・関越道経由で帰京。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓は落石注意。特に左前方、杓子岳方面から。 不帰キレットの通過は喫から曲北峰までの通過が核心。 |
その他周辺情報 | 車回収後は猿倉から15分ほどの倉下の湯へ。 http://www.janis.or.jp/users/kadoya/ |
写真
装備
個人装備 |
小屋泊装備+バーナー
ガス
ヘルメット
食材等。
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感想
夏山始動。
6月に計画するも梅雨の長雨で中止になった不帰キレット縦走計画。当初は日曜日夕方から仕事だったので針ノ木に登って日曜日朝下山か白馬大雪渓ピストンと考えていましたが、急遽仕事がキャンセルになったので、「やっちゃいますか!」と前日になって計画変更で不帰に。
金曜日はお互い仕事で出発したのは12時半。中央道と一般道を快調に飛ばしても猿倉到着頃には既に空が白み始める。4時には駐車場に着いたものの、このままだと確実に暑さと睡眠不足でバテそうだったので、仮眠を取って出発することに。
6時半に起きてご飯食べて準備して、登山届けを提出して出発したのは7時30分。朝の日差しが強烈で歩き始めから汗がにじみ始める。大雪渓までは所々渋滞気味。ペースが乱れて疲れるね。
大雪渓に出るとヒンヤリとした風が吹き抜けて、一気にペースが上がる。この後ガスってきたのもあって動きやすくなったので、3時間ほどで頂上宿舎に到着できた。
白馬山荘に向かって再び登ると稜線に合流。ここでザックをデポして山頂は空身でピストンに。快調に飛ばせるけれど、山頂まではひたすら急登。なかなか登りごたえある山だ。
山頂はあいにく遠方はガスっていたものの、毛勝山塊に立山連峰、北側にはなだらかな白馬の山々。快晴とは言わないまでもまずまずの天気。西の空がなんだか怪しいので、一雨来る前に急いだほうがいいかなぁなんて殊勝なことを考えていたけれど、誘惑には勝てず、結局白馬山荘で生ビールという結果に。まぁせっかくだからやりたい放題やらないとね。
そして白馬三山縦走へ。杓子の登りはアルコールの影響で運動能力が落ちるもなんとか登頂。次の白馬鑓まで100m下って200m登る。大雪渓に比べて登山者がはるかに少ない。10分の1くらい?
結局ペースは上がらずコースタイム通りに白馬鑓ヶ岳に到着。3時を過ぎてしまったので、休憩もそこそこに下り始めて天狗山荘には3時半過ぎに到着。いやぁー疲れたね。
この日小屋は定員の半分くらいの状況。6人部屋を2人で独占できたので快適な山小屋ライフが約束されたので、外に移動してとりあえず宴会開始。
本日2回目の生ビールで乾杯!したところで夕立がきたので慌てて自炊小屋に移動する。同行者がトレランの人で、たまたま自炊小屋で隣のグループがトレラングループだったようで、白馬の山の中の思わぬトレラン談義に花が咲いていた。「トレランで20kmはたいしたことがない」と言っていたが、登山の人にとっては全く未知の世界の話である。
翌日はまたも西の空に厚い雲があるもののいい天気。遠く南は槍ヶ岳、西を見れば黒部五郎、薬師、立山、剣そして毛勝山塊。遠くに富山湾に能登半島も。東に目を転じれば頚城山塊に雲海のはるか向こうに志賀高原と浅間山。
八ヶ岳も南アルプスも遠く富士山も見える。絶景。
大下りは最初はザレの急下りで浮石多く、落石を起こさないように慎重に。鞍部まで来ると楽になる。鎖場は2箇所あってどれも10mくらいほぼ垂直に下るけれど、ホールドは多数あって安心。難なく1峰に到着できる。
ここから見る曲は壮観。取り付きもルートも想像できないくらいそんごい岩場。本当に大丈夫かと取り付いてみると、意外と足場もしっかりしていて鎖場もあるし、3点支持とホールドをしっかり確認しながら登れば何と言うことはなし。
途中の空中に浮いた梯子も横の鎖を掴めば問題なく越えられる。ただスリングとカラビナで簡易ハ―ナス作って要所でセルフビレイを取りながら進めれば、より安全性は増すでしょう。
2峰核心部の空中はしごと頂上手前のトラバースからの登り部分ですね。ここを越えると唐松岳までは問題なし。三峰山頂はトラバースするので気づかずに通過。
唐松岳頂上には人がたくさん。さすがですね。あとは唐松山荘で休憩して八方尾根を駆け下りて、八方山荘でアイス食べてリフトで下山。しかもあと白馬在住の同行者の知人に猿倉まで送ってもらったので、スムーズに車も回収できました。
けっきょく不帰キレット通過にかかったのは3時間半ほど。核心部の上りは確かに高度感もあってスリルはありますが、クライミングの心得のある人にとってはなんら問題はないでしょう。ただテント泊の重いザックを背負っている場合は簡易ハ―ナスをつくってしまうとより安心だなと思った次第。でもテン泊装備で越えていった人も多くて案外楽勝に越えていくのだなぁと。
2日間でかなりの距離を歩きましたが、ほどよい疲れを感じつつ、帰りは温泉に入って蕎麦を食べて、順調に帰京できました。前回の南アルプス南部に続いて楽しい山歩きが楽しめました。
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