百座目は 飯豊山
- GPS
- 80:00
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,278m
- 下り
- 2,278m
コースタイム
2日目 6:05白川荘―6:52大日杉登山口―8:10長之助清水―10:27地蔵岳―11:46目洗清水―14:27切合避難小屋
3日目 6:30切合避難小屋―7:20草履塚―7:47姥権現―7:57御秘所―9:09本山小屋―9:46飯豊本山10:15―13:00切合避難小屋
4日目 5:30切合避難小屋―8:21地蔵岳―10:12長之助清水―10:47ザンゲ坂―11:20大日杉登山口
天候 | 1日目 曇り 2日目 曇り時々晴れ 3日目 曇り時々晴れ 4日目 雨のち曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
新潟空港からバス、日本海東北自動車道を聖籠新発田ICから荒川胎内ICまで、あとは下道で白川温泉「白川荘」へ。 白川荘に宿泊し、翌日バスで大日杉登山口まで、およそ30分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大日杉(だいにちすぎ)登山口からいきなり急登が続きます。ザンゲ坂と呼ばれる鎖場もありますが、濡れていても花崗岩なので滑りません。帰りは、鎖をしっかり握って足場を選びながらゆっくり下れば問題はありません。ニセ地蔵までひたすら登ります。樹間の登山道は風が通らず蒸し暑く、汗を一杯かきます。途中、ロープを伝って「長之助清水」で給水、冷たくってとっても美味しい水です。地蔵岳からは下ったり登ったりが続きます。危険個所はありませんがしんどいです。「目洗い清水」は急坂下り、慎重に。この水も美味しいです。この2か所の水場のおかげで、用意する水は1Lもあれば大丈夫です。登山道の雪渓は消えていて、春の花々が咲き乱れています。川入からの登山道を合わせると樹木は低木となり風も通る気持ちの良い山歩きです。切合(きりあわせ)小屋が見えてきました。 切合小屋からトラバース気味に緩やかな登り。雪渓から上がる冷たい風が気持ち良いです。草履塚から広い稜線を歩きます。御秘所という岩場があり、鎖がかかっていますがこれを頼る必要はありません。「御前坂」を上って飯豊本山避難小屋に到着。 避難小屋からは、イイデリンドウの咲く気持ちの良い稜線歩きです。緩やかに登って飯豊本山に到着しました。 |
写真
感想
最後に残った山が飯豊山。昨年から色々調べていましたが、川入への道が崩れたりしてなかなか登ることが出来ませんでした。最近体力の衰えも感じ始め、果たして登る事が出来るのか心配になってきました。という中、以前2度利用したことのある某登山ツアー会社の「ゆったり飯豊山登頂」という企画を見つけて、これはわたしのために用意されたものだと、参加申し込みをしました。
朝7時に中部国際空港に集合ということで、セントレアホテルに前泊。新潟空港で福岡、大阪の参加者と合流しました。添乗員は今は無き別会社に所属していた顔見知りのS譲。ガイドは山形出身、京都在住の鈴木さん。夏の間は朝日連峰鳥原小屋の管理人をしていますが、今日は山を降りてきてガイドの仕事です。参加者は男4名、女8名。登山前日、宿泊先の白川荘、鈴木ガイドの部屋で「お天気祭り」をして過ごしました。
前線が日本海にとどまり、天気予報では雨マーク。白川荘を出るときは雨でしたが、大日杉避難小屋を発つ時は止みました。何せ避難小屋泊まりですので、寝袋、マット、着替え等を詰め込んだ重いザックを背負い、地蔵岳までの急登をダブルストックでひいこら登ります。鈴木ガイドは東北の山もツアーガイドも知り尽くし、ほぼ30分毎に休憩を入れて呉れますので安心してついていきます。地蔵岳からのアップダウン、四肢が引き攣り、芍薬甘草湯を一気に二袋飲みます。なんとか無事、切合小屋に到着。避難小屋と云っても頑丈な建物で、管理人も2人います。一人は長谷川さん、もう一人は佐藤さん。どちらも穏やかで親切な人です。夕食はカレーですが、お米は長谷川さんちでとれたものを薪で炊いています。これは旨い! 思わずお代わりしてしまいました。夕食後、今日もお天気祭り。宿泊者はわれわれグループの他は数人のみ。余裕で眠ることが出来ました。夜中、雨が屋根を叩いていました。
起きると朝日が射してきました。朝食はたまごご飯にお味噌汁だけですが、何せご飯の旨いこと。避難小屋と云っても南アルプスの営業小屋並み、いやそれ以上の出来です。本山小屋も立派な小屋、隣の飯豊山神社に参拝し、いよいよ飯豊本山に向います。朝日を浴びてイイデリンドウが咲く中、気持ちよく登ります。そしてとうとう来ました。日本百名山達成、何か重石が取れた気持ちです。時間はたっぷり、頂上でゆっくりお昼ごはんを食べていると、テレビクルーが登って来ました。「グレートトラバース 日本百名山一筆書き」との事です。田中陽希さんとお話しをしましたので、ひょっとするとわたしも映るかもしれません。お話の内容は田中さんの日記(2014.08.22飯豊山)(http://www.greattraverse.com/blog/%e9%9b%aa%e6%b8%93%e3%81%a8%e8%8a%b1%e3%81%ae%e9%a3%af%e8%b1%8a%e5%b1%b1%e3%81%9d%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%84%e5%87%ba%e4%bc%9a%e3%81%84%e2%99%aa.html)
をお読み下さい。それにしても凄いのは、田中さんを追うカメラマン、鈴木ガイドも驚ろく有名な登山家とのことです。
切合小屋に戻ると雷さんが始まりました。夕食は昨日と同じカレーライス。でも、旨い。今日もお代わり。夕食後はお天気祭り。夜中、雨が屋根を叩いていました。
最終日、切合小屋でのお天気祭りも効果は無く、雨の中を下山。途中で雨は止み、遠く磐梯山、吾妻連峰、安達太良山が見渡せるようになりました。地蔵岳まではアップダウンの繰り返しですが、基本はダウン、ザックの重みも気にならなくなり、快調です。地蔵岳からは下るだけ。ザンゲ坂も順調に下り、予定時間ぴったりに大日杉登山口に降り立ちました。ガイドさん添乗員さん、お見事でした。白川荘で汗を流して昼食。白川荘のご主人に、百名山達成祝いとして、清酒「飯豊山」と吟醸酒「ひめさゆりの詩」を頂きました。その様子は白川荘のHP(http://snow-man.net/?p=shirakawa)
にアップされていますので覗いてください。
心配していた飯豊山ですが、避難小屋といってもきちっとしていて気持ち良く登ることが出来ました。登ってみれば、案ずるより産むがやすし、そして奥深い山を堪能することが出来ました。雪解けの春の花、勿論夏の花、そして秋の花も、飯豊の短い夏を精一杯生きている多くの花々たちにも会うことが出来ました。
喉に刺さっていた百名山が取れ、まずはホッ。これまで色んな山でお世話になった皆さん、本当に有難うございました。これからはゆっくり好きな山に登りたいと思っています。
後日談:NHKの「百名山人力登山の舞台裏」という番組がありました(平成26年9月19日)。飯豊でカメラを回していたヒトは、平出和也(ヒライデカズヤ、35歳)さん、そのアシスタント山田タカシさんが紹介されていました。いずれも著名な登山家ということです。
さらに後日談:「グレートトラバース日本百名山一筆書き」の最終回(第5話、平成26年11月22日、29日放送)で、ちょっとだけ映りはしましたが、わたしの話は見事カットされていました。そりゃそうでしょうね。
喉の小骨?がとれて良かったです。
これからも元気に登り続けてください(^ ^)
有難うございます。
登らせて頂きます。
はじめまして8080です。遅いコメントすいません。
腰のトリプル抱えての達成おめでとうございます。
今後の目標はなんですか、楽しみですね。
では良い山行を
ありがとうございます。
百名山のあとの目標はありませんが、下肢のシビレをなだめつつ、まだまだ色んな山に登りたいと思っています。
8080さん、きっとどこかの山でお会いできると思います。
遅ればせながら、百名山登山達成おめでとうございます。
11月22日、カレンダーにメモしました。
BSじゃないことを願って。絶対見ます。
明日も、明後日も、天候に恵まれ、良い景色に出会えますように。
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