★後立山北部 〜 雨で大幅計画変更して最後は秘湯へ
- GPS
- 74:25
- 距離
- 31.0km
- 登り
- 2,575m
- 下り
- 2,937m
コースタイム
- 山行
- 2:31
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 2:49
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 8:24
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 3:11
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 6:50
天候 | 24日:曇り のち 雨 25日:曇り 時々 雨 26日:雨 のち 曇り 27日:曇り 時々 雨 28日:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■八方アルペンライン(片道) 1,550円 ■栂池駐車場 600円/日 ■栂池パノラマウェイ(片道) 1,920円 ■タクシー 蓮華温泉→栂池 15,000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:八方池山荘 / 栂池ビジターセンターにあり ■コース状況 (八方尾根)特に問題なし (栂池〜白馬大池)乗鞍岳への登りは大岩が連続する急登 要注意 (白馬大池〜白馬岳)急登部分は少ないが、長い稜線なので強風、雨、雷に注意 (白馬大池〜蓮華温泉)石と木の根の多い比較的急な登下降なので雨の日などは足下に注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
2012年の夏に槍・穂高を縦走した時( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-220572.html )に知り合ったKさんと連絡を取り合い、唐松岳から後立山北部を縦走する計画を立てた。
当初計画のルートは秘湯好きのKさんが蓮華温泉を最終目的地にしたいと言うので、
(唐松岳〜不帰ノ嶮〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜蓮華温泉)を4泊5日で歩く予定。
【1日目】
天気予報は期間を通してどうも良くなさそう。八方池山荘でKさんと待ち合わせて曇りがちの空を睨みながら登り始める。
上ノ樺を抜けようという辺りで雨が降り始めたので早めに雨具を着ける。これは正解で、この後小屋まで雨は降り続けた。
小屋でビールを飲んだりしながら、明日以降の色々なケースを考える。2日目の計画は不帰ノ嶮を越えて白馬岳までだが、不帰の難度だけでなく長い稜線を歩かなければいけない今回の核心部とも言える日。
雨だけでなく、強風が非常に気にかかる。曇りなら様子を見て決行しても良いが、雨なら停滞した方が良いだろう。
しかし、停滞しても次の日も悪天候だったら… と考えを巡らすがあまり具体的にならず、翌日が雨にならないことを祈って眠りに就く。
【2日目】
朝起きるとガスと雨。しかも風もある。
考えたくなかった最悪の天候。今日は不帰へ進まないことは決めたが、一日停滞は何とも勿体ない。
日程が短くなるので朝日岳へ寄ることは多分無理になったが、Kさんの最終目的地の蓮華温泉へは何とか行きたい。
地図を睨んで幾つかの代替案を考えるが、これしかないと選んだのは一旦唐松岳を下りて車で栂池へ移動し、今日のうちに白馬大池まで進む案。
大池の小屋に泊り、明日以降の天候を見ながらそのまま蓮華温泉へ下りても良いし、少し良さそうなら白馬岳を往復してから蓮華温泉へ向かっても良い。
Kさんと相談してそうすることに決め、朝食後に唐松岳の頂上を往復してから八方へ下山。
すぐに車を栂池へ回し、自然園から大池を目指す。
雨は上がったが今にも降りそうなのは変わらない。このコースは何度か歩いているが、道も泥濘んでいる今回は結構疲れる。さらに乗鞍岳の大岩が連続する急登が疲れに拍車をかける。
3時間半かかって雨がポツポツし始めた白馬大池に到着し、明日の好天を願いながら床に就く。
【3日目】
やはり、雨。
しかし天気予報から読むに、明日の朝は雲海の上に太陽が顔を出すような期待が持てる。
そこで、白馬岳で泊ることにして雨の中を出発する。雨のこともあって気温も高くなくて比較的快調に登山道を登って行く。
船越ノ頭を越えて稜線に出ると、雨も風も強烈になった。小蓮華山へ登る途中から白馬方面からの登山者とすれ違うようになるが、口々に登りだと風が向かい風になるので大変だと伝えてくれる。
白馬への稜線では過去に強風と雨による低体温症遭難の例が幾つもあるので不安になるが、まだそれ程ではないので行ってみることにする。
三国境までは順調にやって来て、馬の背への最後の急登を頑張って登ると一段と雨風が激しくなってきた。
白馬山頂に着くやいなや小さなアラレになって雨具や顔に強く当たる。頂上で何枚も写真を撮ろうとするKさんを促して急いで白馬山荘へ駆け下りた。
白馬の頂上は前に二度踏んでいるが、白馬山荘に泊るのは初めて。大きな山小屋だが、レストラン以外は何となく応対がよそよそしくて寛げない。
そう思いながら夕食を終えて外に出てみると、ガスが晴れてきて沈みそうな夕日が顔を出した。
雲海の上に剱や白馬鑓などのピークが頭を出している。小屋の前をあちこちに移動しながら星が出るまで刻々と色の変わっていく景色を撮影する。今回の山行で初めて絵になりそうな景色を撮ることができた。
【4日目】
期待通りに晴れ。
昨夕ほどではないが雲の上に視界が広がり、稜線からの眺めも良さそうに思える。朝食後に準備を済ませて蓮華温泉へ向けて出発する。
頂上へ上がるとガスは少し残るが案の定周囲がよく見えているので、他の登山者も撮影に余念がない。昨日は目に入っていなかったが花もまだそこそこ咲いていて見つける度に立ち止まって撮影するのでなかなか足が進まない。
日が直接差さないので空が明るい割には暑くなくて快適に下る。白馬大池の直前で少し雨が落ちるがすぐに止み、9時半頃に大池の山荘に着いてコーヒーを貰い、軽食を摂って休憩する。
あとは2時間ほど下れば最終目的地の蓮華温泉と簡単に考えていたが、この道が岩や木の根だらけで結構厭らしい。
天狗の庭からコースタイム1時間のはずが、なかなか蓮華温泉に着かずいつまでも山道が続く。
そのうちまた雨が降り出し、結局大池から2時間半かかって蓮華温泉に到着。Kさんと4日間の健闘を讃え合う。
雨が止むのを待ち、Kさんと蓮華温泉の露天湯4つを全部入ろうと再び登山靴を履いて出かける。それぞれ5分くらいずつ離れている風呂に二人で入ってはタイマーで写真を撮り、また服を着て次の風呂へ向かう…を繰り返す。
内風呂もなかなか良い湯で、少し刺激のある高温の湯だった。短い時間しか入らなくてもスッキリした。
【5日目】
朝、目を覚ますと曇り。
もう一度内風呂に入り、朝食を食べ、タクシーを呼んで貰って栂池へ戻る。(定期バスは週末と月曜日しかない)
今日はこれからさらに白骨温泉へ行くというKさんを松本まで車で送ってから帰路に着いた。
天候が思うに任せず、当初の計画は実質的に半分も達成できなかったが、Kさんと二人で悩み、相談しながらの5日間の山行は実に楽しかった。
Kさん、また来年もどこかに行こう!
※ Tadが所属する山岳写真グループ「山岳写真ASA」の
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