中房温泉〜燕〜大天井〜常念〜一ノ沢
- GPS
- 17:34
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,295m
- 下り
- 2,415m
コースタイム
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 4:30
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:23
天候 | くもりがち |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所特になし。 |
写真
感想
takezo氏が知り合い2人と燕常念行くっつーんで相乗り。
ついでにpinoco氏をそそのかして計5人で小屋泊2、テン泊3のイレギュラパーティで決行する事に相成りました。
6月ぐらいから話があって1回リスケしたりと何やら長い事暖めちゃってたので、出発時点で達成感があるっちゅー不思議な山行でしたハイ。
事前の予報的にちょっと雨あたりそうだなー、て感じだったけどそういう事情もありコレは行くしか!と。
金曜夜に車で出発、一路安曇野へ。
しゃくなげ荘駐車場から中房温泉までタクッてイザ出発。
今回、初めて一緒に登るメンバもいらさったんですが、事前情報によると装備重くしてもついてけるかなー、な感じだったので諸々担いで20キロぐらい担いだんだけども、初日が一番キツいコース取りなので登り始めで早くも後悔。「軽いは正義」という言葉を頭によぎらせつつ、半泣きでよろよろ登ります。
第二ベンチまでは先頭引っ張ってたけど、そこから最後尾についたのでそこら辺りからキノコ狩り(カメラで)。や、3日通していろんなのが居てなかなかの狩り場でした。
銀竜草も生えてたり脇道に首ったけになってる間に合戦小屋到着。
ちょっと肌寒いなー、と思いつつも皆でスイカを食します。んめえ。
さてあと少しー、と燕山荘へ。
、、、大過なく着。そしてガッスガス。槍どころか燕山頂すら見えねい。。。
出発時点とか合戦小屋の休憩とかで行き交う人を見てるとテント担いでる人多いなーと思ってたので、何気に燕でテント張れないかもと心配してたんだけども着いてみるとワリに、というか全然空いてた。到着時点だと10張りもなかったし、この日は結局最後まで空きがあったので、皆様大天井とかまで行かれたんですかね。
受付を済ませてさあテント張って、、、とここで雷鳥登場。テントサイトすぐ横にひょっこり来ました。やー、天気悪いもんね。
財布携帯カメラもって燕山頂へ。(GPSロガー切ってた。。。諸々入れて往復1時間半ぐらい。)
やー、道はキレイだけどガスで視界がないなー。
とぼとぼ歩いて頂着。視界が無いだけあって3〜4人ぐらいしかいらさりませんでした。
たまーにガスが飛んでも下の方が見えるだけで燕山荘すら見えませぬ。。。
さらさらーっと燕山荘に戻り、お昼&お疲れ呑み。
チキンカレー大盛りと大ジョッキを頂き良い気分で小屋組と一旦お別れ。
テントで字を目で追ってるうちに睡魔に襲われやむなくお昼寝。
2時間ぐらい寝て飯の準備。昼寝前に水につけといた無洗米をメスティンで炊いてると小屋組が様子見に来たので蒸らしてる間で夕暮れ撮り。やー、ガス、とれねい。
結構寒くなってきた&雨がパラつきだしたので翌朝の出発時間を何となく決めて解散。
飯を食ったあと、襲われる直前まで読んでた本を読みふけり多分8時ぐらいに就寝。
雨は結構強めに降ってました。
夜中1時ぐらいに目が覚めてトイレに行ったんだけども濃霧過ぎて周りがなんも見えず。明るい内に行ってなかったら辿り着けなかったかも。。。
思ったより寒くなくて寝袋(ULスーパーストレッチダウンハガー#4)のみで十分だった。
2日目開始。
出発時間がゆっくり目なのでかなーり余裕を持って荷造り。撤収タイミングで雨降ってなかったのは助かった。
この日は大天井の前の登りぐらいしかキツい所が無い、というかやっぱ初日が一番キツいハズのコースなので大分気が楽。まあまたガッスガスで槍どころか大天井すら見えずに歩くわけですが。。。
先頭切ってフラフラ歩いてると後ろから雷鳥がいるぞコールが。グハ、見逃した。
ちょっと登り返して観察。んむー、今日も天気悪いもんねー。
昨日見れなかったメンバもここで見れたので、今回の山行は雷鳥見に来たってことで一つ。。。
ガスにまかれつつ、ほいほいーっと蛙岩。
まあホント視界がないのでこーゆーポイントないと現在地点が曖昧。。。
その後も大過なく喜作レリーフ着。
さて登り返しー。前来た時の印象でここがエライ辛いイメージがあったんだけども、キツいけどそこまででもないかなーと言う感じ。視界がないのが逆に良かったのかも。
大天荘着。も、ホントガッスガス。
結構な勢いで南風が吹いてちょい寒だったので、小屋の陰に隠れるベンチで昼食。
ちょいちょいっとおナカを満たした後、ガスの中大天井山頂へ。
空身、軽いー。と、ふわふわっと頂着。んむ、視界無い。だがそれが良、くはないか。
今回コース最高峰を踏み、しばしうろうろ。あ、そういえばここだけホントに頂上独占だったかも。登ってから下りた間全く他の人が居なかったのって今回ここだけ。
さてさて常念小屋へ、、、行く前にちょいとトイレを借用。
ここのトイレってこんなキレイだったっけ?、、、て前来たのは三年前か。。。
さてさて後顧の憂いもなくなったところで常念小屋へゴー。
こっから常念小屋までの間はお初だったんだけども、、、東天井岳を回り込むとこの印象ぐらいしか残んなかったかも。。。
涸沢が辛うじて見えたけど、ここからの穂高方面も見てみたかった、、、ということでそのうち再訪しよう。そうしよう。
横通岳の先から常念小屋にガツっと下り、、、の前に見る常念岳への登りがガスで山頂が見切れてる事もあってやたらかっこよかった。
ざらざらっと下った直後に降雨。明日も一日中雨ってゆーしなー、と心挫けてテン泊組が小屋派に転向。や、ほら、なんか今日は空いてるってゆーし、て言い訳付き。
5人で一部屋当ててくれたのでなんか山小屋泊感がなくてだいぶ快適でした。
雨降ってきちゃったしなー、ということで2日目もしっかり呑み。
夕食の準備につき食堂を追い出された後も売店前で呑んでたら外で張ってたtakezo氏から「槍が見えるぞ!」とのコールが。
やー、今回見れないかもと思ってただけになかなかクルものがありました。ナイス。
夕食をしっかり食べた後、噂の音楽祭へ。
や、多くは語るまい。いいもんでした。年一でやってるみたいなので、来年の今頃常念行きを計画されるかたは是非タイミングをあわせてみては?
、、、小屋ブログに今年の様子がアップされてますね。
ちょっと夜空をひやかしたりした後、9時頃消灯、睡眠。
、、、が、中途半端に呑んだのと暑さで12時過ぎにパツッと目が覚めたのでトイレ>
売店前のスペースで本読み。1時間ぐらいして部屋に戻って再寝り。
3日目。
5時半朝食だったので5時起き、お、降ってない。
朝食を済まして6時過ぎに常念登頂へ向けて出発。
んむ、降ってないけどガスが濃いい。
レインスーツと水もって軽めで登り出発。
ざっくらざっくら登ってるとここでも雷鳥に遭遇。、、、が、写真撮れず。むー。
ピストンなんで頑張って登って40分。
登ったタイミングでは山頂独占。やっぱ天気悪いしねー。
ちょろっと槍の穂先が見えたと思ってたらすぐガスが上がってきて瞬く間になんも見えない世界に。。。
ケルンをいじったりしつつ小屋へ帰着。
小屋を出る前にトイレを借用し、タクシーの迎えを3時間半後で予約していざ下山開始ー。
ちょっっと霧雨な感じだったけどレインスーツは着なくても良いかな?な中、常念小屋〜一ノ沢間もキノコやら花やらなんやら植生豊かでご満悦。
下が濡れてたので2〜3滑りしつつズンズン下り続けて3時間ぐらいで一ノ沢に到着すると、タクシーが3台ぐらい待ってて、ドライバさん連中が談話してました。
「予約してる?何人?」「5人ですー。」
・・・なるほど、こういう感じかー。
しゃくなげ荘駐車場のすぐ横にある穂高健康温泉館で3日ぶりにお湯を浴び、登山終了。
おつかれさまでしたー。
大学のパイセンに縦走の楽しさを伝えるっ!という目的の元に計画した、
燕岳〜常念岳の縦走です。
(一応、未踏の大天井〜常念間を潰すという個人的な目的もあり)
pinoco(お初)もテントデビュー戦で参加ということで、
小屋泊2、テン泊3の混成旅団で編成。
出発前日、天気予報は雨・曇りで迷いましたが
風は強くはなさそうということで、決行することに。
一日目、安曇野まで向かう道中は大雨でとても不安でしたが、
中房温泉に着いて2年ぶりの合戦尾根の急登を登り始めると、
雲の多かった空も明るくなり日が射してきました。
雨で若干しっとりした森の中を、第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチと着々と登り
富士見ベンチに到着するも展望はあまりなし。
順調に合戦小屋に到着し大休止。
8月とは思えない涼しい気温でスイカにあまり食指が動きません。。。
まぁ、でもここに来たら食っとかないとなということで、
先輩が1/8をさらに5つに切って貰ったものを1切れ貰ってパクリといきます。
ん〜、相変わらず甘くておいしいスイカでした。
合戦小屋まで来れば今日の目的地の燕山荘まではもう一息ということで先を急ぎます。
登り始めは良さげだった天気も次第にガスが多くなり、
高度が上がってきても槍は全く見えず。。。
そんな感じで燕山荘に到着。テン場が狭めということで、
そそくさと受付を済ませて場所を確保。
すると、天気が悪いということでテン場の横の岩の上に早速雷鳥が出現。
人が集まり撮影会が始まります。
テントも張り、ちょっとまったりしてから燕岳に出発。
すると、ガスが晴れてきて遠くまでは見えませんが、山頂方面は見えるぐらいになってきました。
生憎、山頂からの景色は望めませんでしたが、時折は日も射して、
輝く花崗岩の白とハイマツの緑コントラストをバックにした奇石は堪能することができました。
夜中、何度か激しい雨音に目が覚めましたが、何とか朝には雨も上がりました。
二日目も天気は曇り+ガスで雷鳥出てきそうな雰囲気だったのでキョロキョロしながら歩いていると、
燕山荘を出発して程なく、岩の上を歩く雷鳥を発見。
見ると、親子連れのようで大きいのが一羽とそれより小さいのが数羽現れました。
子供の一羽が岩の斜面を、滑りそうになって、
羽をバタバタさせながら必死に歩いて行くのが可愛過ぎました。
蛙岩、為右衛門吊岩、切通岩と通過して行きます。
今日も、ガスにまかれて真っ白になったり、ガスが晴れた瞬間にハイマツの中に
ずっと先まで続く一本の縦走路の景色が見えたりという状況でしたが槍は見えません。
大下りの後の急登を越え大天荘に到着したところでお昼休憩。
ガスと風が強くなりちょっと肌寒くなってきたかと思えば
また薄日が射して暖かくなったりと目まぐるしく変わる天候の中、
今回の最高峰、大天井岳山頂に到着。ここでも槍方面は雲の中。。。
大天荘に戻って常念岳方面へ。この道を歩くのは初めてです。
途中、東大天井岳、横通岳などのピークを通りますが
山頂は巻くルートになっているため斜度もきつくなく比較的楽な稜線歩きが続きます。
天気は相変わらず曇りで、ガスが出たり時折ぽっかり青空が見えたりといった感じ。
山の上は雲多目なものの、梓川が見えたりして、下界方面は天気良さげ。
途中、槍方面が見えそうになりテンション上がりますが、結局見えず。
常念小屋が見えてきたと思ったら雨がポツポツ。。。。
小屋直前で本降りになり、若干濡れながら到着。
と、小屋も空いてそうだし雨降ってきたし明日の天気予報は雨だしで小屋泊を決断。
部屋に荷物を置いたら早速生ビールを飲んでいい気分に。
食堂でビールを飲みなんでいると天気も良くなり、
ビール飲まずに常念岳行ってれば良かったかなと後悔しつつ
外を見ながらみんなで槍が見るか見えないかと言っていると
夕食準備とのことで移動するように言われました。
連れの面々は外食堂へ行きましたが、なんとなく今日は槍が見えそうな予感がして独り外へ。
ほろ酔いで槍方面をボーっと眺めてしばらく待っていると、
雲がだんだん薄くなってきました。
お、お、おっと思っていると、薄く雲が掛かってましたが槍の姿が見え始めました。
近くで槍待ちしていた人と、槍見えますねーと喜び合いつつ、
小屋の方へ「槍見えるよー!!」と叫べど誰も出てきません。。。
しょーがないのでダッシュで小屋へ戻り玄関で「槍見えるよー!!」と。
小屋にいた皆さん、ワラワラと出てらっしゃいました。
そんなこんなしてるうちに夕食になり、槍盛りのご飯をガッツリと頂きました。
この日はフルートの演奏会があるとのことで、夕食後再び食堂へ。
ちょっと甘く見てたら、元N響の今は音大で教えてらっしゃるという先生(山好き)が
元・現生徒さんを連れていらっしゃってるとのことで、素人耳にもメチャメチャ上手です。
曲もクラシックからアニメソングからノリの良いジャズもあったり踊りもあったり
踊りに参加させて頂いたりと、メチャメチャ楽しませてもらいました。
最終日、朝ご飯を食べて、とりあえず常念岳山頂を目指します。
天気はガスであんまり良くはありませんが、降ってないだけましかなと。
しかし、天気悪い代わりに、最終日も曇天の元、雷鳥さんが出現、
しかも本当に目の前(3m前ぐらい)まで来てくれました。
山頂は真っ白で何も見えませんでしたが、雷鳥にいっぱい会えて大満足。
小屋に戻ってざくざくと沢沿いのさわやかな道を一ノ沢に下って終了!と。
天気良くない中では予想外に大満足の山行でした。
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