鋸岳 最高のテン場『大岩下の岩小屋』


- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,744m
- 下り
- 1,745m
コースタイム
戸台大橋先ゲート7:30 第1堰堤7:50(休憩10分) 第2堰堤9:00(休憩10分) 角兵衛沢出合10:20(渡渉、昼食)11:10(路迷い20分) 角兵衛の大岩12:10(休憩10分) 三つの大岩12:50(休憩10分) 大岩下の岩小屋15:00【テン泊】
第2日 9月3日(水)
大岩下の岩小屋6:15(休憩2回20分) 角兵衛沢のコル9:00 鋸岳山頂9:25(休憩10分)角兵衛沢のコル10:05(休憩15分) 大岩下の岩小屋12:00(昼食、テント撤収)12:55 三つの大岩14:10 角兵衛沢出合15:00(渡渉、休憩)15:30 第二堰堤16:30(プーさんと遭遇、ニラメッコ10分) 第1堰堤17:30 戸台大橋先ゲート17:40
天候 | 二日間ともに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ無し 丹渓荘先の最後の100mはダート |
コース状況/ 危険箇所等 |
・角兵衛沢出合から登り始めて左に行く所をテープを追いかけて綺麗な苔庭に入り道を失い、見つからないので少し登った所を左にトラバースすると登山道に出た。(20分ほどロス) 帰路では苔庭は通らなかった。 ・ガレ場の大河は左にトラバースするまでは、右淵の赤リボンを探して歩く。 歩きやすい樹林帯の中にも入ったりするが、ザレ場では水前寺清子の365歩のマーチ、ガレ場の少し大きな岩は全て浮石と言ってよい。 我々はトラバースする分岐がわからず、右を進んで崖に阻まれて左にトラバースして登山道に出た。 登山道を外してグラグラの不安定な石の上を歩き、体重が重たいので大きな音を立ててよく崩した。 |
その他周辺情報 | 立寄り湯 仙流荘 http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/index.php?id=69 食事 華蔵(かぐら) http://tabelog.com/nagano/A2006/A200601/20002211/ |
写真
感想
鋸岳は山梨百名山でも四山あるスペシャリスト向きとされる難峰の一つで、甲斐駒ケ岳への縦走コースは百名山中で最も困難とされている。
我々は岩登りの技術もルートファインディングも必要とされない、二日かければ何とかなりそうな角兵衛沢を登り詰めるコースを選択した。
しかも事前に旧長谷村役場に電話をかけてテン場となる大岩下の岩小屋が雨の降らない時期にもポタポタぐらいの清水が滴り落ちていることを聞き、標高21百mまで登る水だけ担げば良いことも確認をした。
第1日
戸台大橋先の駐車場を7:30に出て右岸に付けられた工事用の道を進む、第一堰堤を越えると広い河原に出るが大きな石はなく歩きやすい、昨日まで降った雨が川になっていて所々で杖を使い飛び石の渡渉を繰り返す。
第二堰堤の上にも普段は伏流水となり川に水は無いらしいが川ができている。
左岸に渡渉して河原を歩き樹林に出たり入ったりしていると「鋸岳 角兵衛沢」の標識に着く10:20。
ここでウォーターシューズに履き替えて、右岸のケルンを目指して最後の渡渉をする。
水量が膝のあたりまであって水は冷たい、ここで早い昼食をとり30分ほど休憩をする。
角兵衛沢出合から登りだしてすぐに綺麗な苔庭に入り道がなくなる。
20分ほど探したが見つからず、相棒が「登りだしを真っ直ぐにではなく左に登る」というレコがあったことを思い出したので、少し登ってから左にトラバースすると登山道に出た。
斜面に踏み跡があるので何人か間違えてここを通っていることがわかる。
帰路では苔庭に入らず下山している。
その後は赤テープを辿って道間違いもなく3時間半ほどで、突然正面に大岸壁が見えてくる。
大岩下の岩小屋は大岸壁の右端にある窪みで、テント2張り分ぐらいのスペースがある、上を岩の庇が覆い雨や落石も防げそうだ、岩小屋の奥には左右に水場があり冷たくて美味しい清水が滴り落ちている。
落石心配のない左草むらにテントを設営した。
大岩下の岩小屋は最高のテン場だ!
第2日
寝坊をして出発が6:15になってしまった。
山頂まで標高差6百mをサブザックで往復する。
いきなりガレ場の大河に臨む、山頂手前100mを左にトラバースするまではガレ場の右淵を赤テープを探しながら登る。
歩き易い樹林帯に入ったりもするがザレ場では水前寺清子の「3歩進んで2歩下がる」を繰り返す、ガレ場の少し大きな岩はみんな浮いていてグラグラと不安定な石の上を慎重に進むが、体重があるせいかよく大きな音を立てて岩を崩すので私の後ろは危なくて歩けない。
歩きやすい右側に気を取られてトラバースする分岐がわからず進み、前方を崖に阻まれてようやく左にトラバースして登山道に出る。
角兵衛沢のコルに着いたのが9:00、ストックを置いて岩や木の根・草を掴みながら鋸岳山頂に9:25に登頂する。
誰もいないザレの山頂は狭く、所々にイワインチンが咲いている。
甲斐駒ケ岳が北側の半分を霧で隠して近くに聳える、その向こうには早川尾根からアサヨ峰へ、その奥には鳳凰三山が見えて、南側には大きな仙丈ヶ岳聳える。
まずまずの展望だ!
大岩下の岩小屋に戻ったのが12:00、昼食をとりテントを撤収して12:55に下山を開始する。
ここから角兵衛沢出合までは登山道が明確で歩きやすく、昨日の登りの印象とは違って全く問題はない。
隠しておいたウォーターシューズに履き替えて渡渉し、足を乾かすのに30分ほど休憩を取る。
河原を歩き始めると昨日と違い水は少なく簡単に渡渉できる、第二堰堤に近づくと伏流水となり川に水がなくなる。
第二堰堤通過が16:30、暗くなる前に駐車場に戻れそうだ。
ほどなく左前方150m辺りに白い河原の中に黒くて動くものがいる。
熊だ! こちらを見ている、暫く睨みあって動かない。
そのうち熊が岸辺の木の下に移動するがそこから動いた気配がない、良く見ると黒い影が二つでこちらを見ているようだ!
子熊と一緒の母熊のようだ、反対側で良かった、我々は静かに下流へ移動する、最短で80mぐらい近づいたか?
出発が遅いとこのようなことがある、午後5時では熊も動き始めているだろう。
それにしても今年は熊に行き合う年だ、先の三股に続いて2回目だ。
17:40 無事に戸台川ゲート駐車場に到着する。
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コメント
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yamahennroさん こんばんは
鋸岳、お疲れ様でした
憧れの鋸で、いつかは行きたいと思っています
それにしてもベテランさんですね
tkaneponさん はじめまして
最近は年輪が厚くなってきたせいか暑さに弱くなり
それにしても黒戸尾根のテン泊は凄いですね
甲斐駒から見る鋸岳はノコギリの一番奥に山頂が釣鐘のような形をしています
どこからあの山に登ろうかと、誰もが憧れますよね
今後とも、宜しく
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