涸沢岳西尾根〜奥穂高岳 3年越しの単独リベンジ
- GPS
- 21:55
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,423m
- 下り
- 2,442m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 7:03
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 9:51
天候 | 初日 小雪 アタック日 晴れ後小雪 最終日 小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢岳まではトレースがしっかりついていました |
その他周辺情報 | 下山後は安心と信頼のひらゆの森 |
写真
感想
3年前に敗退した冬の涸沢岳と奥穂高岳に行ってきました
天候にも恵まれ、無事に両山とも登頂できました
○新穂高ロープウェイ〜2360mビバーク地点
全体がトレースばっちりで歩きやすかったです。
2000m付近の急登はロープもしっかり露出していました。
2100m付近にグリベルのピッケルが落ちていたので雪に埋もれないよう木に引っ掛けておきました。帰りには無くなっていました。
2200mに数歩だけ両側が切り立ったリッジかあり、慎重に通過する。
○2360mビバーク地点〜涸沢岳
前のパーティーがトレースつけてくれていたのと、雪の状態が良かったので歩きやすかったです。
蒲田富士手前の核心部はロープがしっかり露出していたのとステップがしっかり刻まれていた。
両雪庇ゾーンはトレースがしっかりしていたので歩きやすかった。
F沢のコルから上は先行パーティーのトレースを借りながらルンゼを上り詰める。
稜線に出てから涸沢岳頂上までは、岩とのミックスやクラストした雪面など神経を使った。
○涸沢岳〜奥穂高岳
先行パーティーは涸沢岳で引き返した。これより先はトレースが見当たらないので少したけ涸沢岳山頂で悩む。
条件はいい、この機会を逃したら二度と冬の奥穂は踏めないと思い、行けるとこまで挑戦すると決めた。
奥穂山荘までは比較的すぐに降りてこれた。
小屋からすぐの梯子にはびっしりエビの尻尾がこびり付いているのでピッケルやグーパンチでへし折ってホールドを作っていく。鎖も雪から引き剥がして少しずつ登っていく。
梯子と鎖ゾーンを超えるとルンゼ状の雪壁が立ちはだかる。ルンゼの終着点に滑落防止の網が設置されていてほんの少しだけ安心感があった。
雪壁を超えると比較的歩きやすい稜線を歩く。
トレースかない一歩一歩は神経がすり減る。
奥穂頂上直下に再度雪壁が登場する。前回の敗退の反省を活かしてダブルアックスを持つようにしているが、安心感が違う。
慎重に歩を進め、奥穂山頂に立つ。
雪を被りながらも真っ黒なジャンダルムを堪能する。祠の上から360度の景色を堪能。
ゆっくりしたいとこだが、もっとも安全から遠い位置にいる状況から早く脱したい気持ちと戦う。
時間を決め景色を目に焼き付け下山開始。
○奥穂山荘冬季避難小屋
帰りに前回行けなかった冬季避難小屋の中を覗いてみた。快適そうな小屋だった。
○涸沢岳〜2360mビバーク地点
昼から天候が崩れだし、視界がみるみる悪くなり雪も降り出した。
両雪庇ゾーンでホワイトアウトだけは避けたいので少し急ぐ。
なんとか視界は確保された状態で両雪庇ゾーンを通過する。
蒲田富士直下も慎重に下り、樹林帯直前で本日初めての大休憩。甘納豆がうまい。
テントに戻り凍ったビールを溶かし大晦日を堪能する。一度眠り、23:58に目覚ましをかけ、年越しの瞬間だけ目覚め、年を越したらすぐに寝た。
○2360mビバーク地点〜新穂高ロープウェイ
夜のうちに雪がだいぶ降ったのでトレースにも雪が覆われて、下が雪なのか根っこなのか岩なのか分からず歩きにくかった。
白出沢まで降りるとひたすら長い林道を歩く。
○ご褒美
ひらゆの森は元日なのに人が多かった。
体重を測ったら登る前より5.4kgほど減っていた。体重計の故障??
雪の中の露天風呂は風情ありました。そのままひらゆの森のレストランでカツカレーを食べ、帰路についた。
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