北岳,間ノ岳 初登
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 2,074m
- 下り
- 2,061m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:00
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 10:40
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:50
天候 | ‘泙蠍絮,∪欧譟き1のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高所の岩場など,天候により滑りやすい所もあり注意. |
その他周辺情報 | 登山後は芦安の金山沢温泉に入浴.大ききはないが,混雑はなく露天風呂もありゆっくりできた. |
写真
感想
第1日目:
恒例となりつつある9月の五人組山行.今回はYさんの希望で北岳となった.広河原を出る時は曇りからぽつりぽつりと雨.レインウエアを着こんでインフォメーションセンターをスタート.ゲートを抜けて吊橋を渡る.広河原小屋の横からが登山道の始まりで,土の道をけっこう登っていく.森の中を抜けて沢に架けられた木の橋をいくつか渡ると白根御池分岐に到着する.右に進路をとり本日の宿,御池小屋に向かう.鬱蒼と木々やシダが茂った急坂をもくもくと登っていく.道は明瞭で所々標識がありベンチも備えられている.道が緩やかになり木の桟道をしばらく歩くと白根御池小屋に到着する.小屋が近づくとヘリの音が大きくなった.どうやらヘリが着陸するらしい(詳しい話は他の方のレコで).小屋は新しく中もきれいだ.空いているため5人で一部屋を貸し切りゆったり過ごせる.女性二人も気に入った様子.小屋のスタッフは若く明るく気遣いもありすばらしい.また行きたくなる小屋の1つとなった.夕食後はほどほどのお酒を楽しんで,翌日の好天を期待して就寝.
第2日目:
朝,窓から爽やかな光が差し込む.やった,本日はいい天気そうだ.が,例によって我々の組の出足は遅く,朝食を終えて出発する頃にはほとんどのグループが出立し,またしても最終組となった.御池を見下ろしながら草すべりコースの急坂を登っていく.まだ斜面にはいろいろの花が咲き乱れ目を楽しませてくれる.御池が小さくなるにつれて鳳凰三山の雄姿が見えてくる.やがて,森の道に変わり目の前に北岳の一角が見えてきた.道はきついが気分は上がってくる.見下ろすと雪渓も見えている.さらに登って稜線に出ると背後に,おおっと美しい円錐の富士山が.次々と目の前に好展望が開けていく.岩が多くなった稜線を登り肩ノ小屋に着く.昨夜の遅着がたたって弁当がない(御池小屋は16:30で翌日の弁当受け付け終了)のでここで軽く早い昼飯.さっさと食べて先を急ぐが,まだ天候は大丈夫.小屋から急な岩場の登りを楽しみながら登っていく.ほぼ予定時間に北岳山頂に到着.しばらく山頂の360度の展望を堪能する.山頂は思ったより広く,多くの人々が幸せな空間に浸っていた.もっとここに居たい.しかし,本日はまだまだ先がある.山頂を後に,登りよりも急な岩場を下ると真下に北岳山荘が見える.見えている割になかなか着かないが,それでも予定より少し遅れて北岳山荘に到着.予定より遅れていたが,せっかくここまで来たので,軽食をとって荷物を預けてから中白根山,間ノ岳を目指す.少しずつ東側から雲が張り出してきて展望が失われてくる.ずっと見えていた富士山も頂を残して雲に隠れていく.それでも岩と砂の稜線を進んでいく.中白根山の周辺はお花畑になっていた.みんな疲れていたけど可憐な花たちに励まされてアップダウンを乗り越えて間ノ岳にたどり着いた.隠れていた富士山も再び姿を現した.満足感に浸りながら山荘への帰りの道を急いだ.なんとか夕食の時間には間に合った.何とか予定の頂を踏むことができ,ビールとワインと日本酒で乾杯.もっとも心配だった小屋の混雑度は,9月にしては多いとの事だが,思ったほどではなく,1人1枚の布団で眠ることができた.
3日目:
深夜から激しい風の音と雨の音.朝になっても雨が窓をたたいている.えらい天気になった.昼からは持ち直しそうだが,帰り道は遠いのでさっさと下山に取りかかる.山荘を出る頃には霧雨になっている.ガスに包まれたトラバース道を進む.ここは広いお花畑であるが,花を楽しむ余裕もなく進んでいく.しばらく水平に行くと,やがと急な岩場の下りとなる.雨はほぼ止んでいたが岩は濡れて滑りやすく,足元に気を付けながらゆっくりと下る.昨日の疲れからかペースは鈍くコースタイムからどんどん遅れていく.ようやく八本歯のコルまで降りてきた.しかし,ここからも急な階段,梯子が続く.ようやく渓流の音が聞こえて沢道に出た.道が少し緩やかになって安心してきた所で,メンバーの一人が濡れた岩に滑って転倒した.みんなに緊張が走ったが幸いケガはなく,歩くのに支障はなかった.しかし,皆さらに慎重になってスピードはさらに遅くなった.沢沿いの道をえんえんと進んで大樺沢二俣に着いた.この先は沢を渡り森の中を進み,沢か道がわからない所も進み変化に富んだコースたっだが,楽しむ余裕はあまりなかった.予定より1時間以上も遅れてようやく広河原山荘に到着した.山荘で食べたソースかつ丼は,これ以上なくおいしかった.
乗合タクシーに乗って芦安まで戻り,そこから金山沢温泉に入浴してようやく人心地がついた.帰りに中白根インター付近のJAの直販所に寄って,ブドウと桃をお土産にして帰路に着いた.
反省点:2日目の行程はメンバーの体力を考えると過重だった.間ノ岳までの縦走の疲れを翌日に残してしまい,一歩間違えると事故になりかねない転倒,大幅なペースダウンに繋がった.グループ登山の山行計画の作成にはメンバーへの十分な配慮が必要だと痛感した.
山小屋への到着時間が遅かったことも含めて今後の反省点にしたい.
肩の小屋から草すべりの下りですれ違っていますね。
私は天気予報が良くないので今回も間ノ岳は断念して土曜日に下山しました。
間ノ岳まで行かれて良かったですね。
コメントありがとうございます.北岳は初めてですが,
登りごたえのあるタフな山容でした.
同じ職場の方も2回行って2回とも雨だったと聞いていたので,
天気が良く本当にラッキーでした.
また何処かの山でお会いするのを楽しみにしております.
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