【7時間半もかかった木曽御嶽山♪ヨメの初登山はナンジャラホーイ】


- GPS
- 07:54
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 889m
- 下り
- 892m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 7:51
天候 | 午前中晴れ、午後からくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あれだけ広ければピーク時も大丈夫かな |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた広い登山道です 危険個所はありません トイレが王滝頂上山荘までないので要注意です |
写真
感想
ヨメが突然言い出した
「お父さん、山登り連れてってくれる?」
ん?いったいどうしたん?今までsakuraの散歩くらいやったのに
「会社で白山登ることになってん、私も誘われたし登らんなんげん」
え?お前大丈夫か?いきなり白山なんてやめとけやめとけ、と思いとどまらせようとするが
「もう行くって約束したもん、今さら引き下がれんし...それに体重3垳困襪鵑笋蹇」
い、いや減るか減らんかは本人の努力次第...
「いつもお父さん言ってるやん、体重減ったって、明日好○山荘いこ、私も山ガールの格好したーい」
お前な、そんなん格好だけつけても体力なかったら...
「まず格好からって大事やろ?お父さんもそう言ってるやん」
そ、そやな(汗 あえて否定はできんな
ということで、2人でセール中の好日○荘へ、山ガール、もとい山んばが一人出来上がりました(笑
白山登山は標高差1500m、いきなり白山は無理としても練習になるようなお山はないものか
と地図とにらめっこ、立山は簡単すぎるしもう少し登り応えのあるとこは....
そうだ御嶽山、ここなら7合目まで車で行けるし標高差も1000m足らず、山も雄大だし展望もあるし
登りのCTは3時間10分、初登山にはちょうどいいんじゃないか
「お父さんがそこでいいって言うんだったら私ついてくよ」
そうかよしよし、じゃ御嶽山へレッツゴーだ!
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やってきた登山当日、夜中からパッキングやらなんやらで我が家はドタバタ
「お父さん、服装はこんなんでいいかな?どうやろ?」
長袖シャツに汗冷えしないアンダー、ダウンとカッパは絶対やぞ、あと下は長ズボンな
「えー、この前買った山スカは?」
ダメダメ、もう寒気下りてきてるから3000mのお山は寒いよ、なめたらあかん
「せっかく山ガールデビューや思てたのに、しゃぁないな」
誰が山ガールや、山んばやて
「なんか言うた?」
いえいえ、何も言ってません...それよりお弁当は?
「え?お弁当?コンビニで買うんやろ?お父さんいつも言ってるやん、山で食べる7・11の弁当が最高やって」
あかん、墓穴掘ってもうた、ヤマレコにいらんこと載せてしもたな(汗
二人を乗せた車は一路登山口の田の原へ
徐々に夜が明けてきて、高度を上げるにつれ中央アルプスが見えてきた。登山口の田の原駐車場からはこれから登る御嶽山がどーんと見えてる
「お父さん、結構寒いね、やっぱり長ズボン正解やった」
せやろ、山の先輩の言うことは聞いといて損はないぞ、それと帽子もこっちのフリースのにしとけ
「え?こんなんかぶったら頭ぺたーってなるからいやや」
頭ぺたーってなっても耳暖かいぞ、頭ぺたーと耳ちぎれるのとどっちがええ?
「頭ぺたー」
せやろ、くだらんこと言っとらんとそろそろ出発しよう
ヨメの調子に合わせるため牛のように遅い足運びでスタート、一歩一歩足を置く場所を確認させながら進む
「お父さん、ちょっと遅すぎん?こんなんやったら頂上何時に着くんやろ」
焦ったらダメ、こんなんでも確実に頂上に近づいとるんや、出だしは汗かかんくらいの方がいいんや
ヨメは初登山のくせして日頃から私と一緒に山番組を見ているせいか、山の知識についてはやたらと頭でっかちだ
「お父さん、3点確保ってどこで使うん?」
お前な、御嶽山のどこに3点確保するとこがあるん
「え?だって岩場は3点確保が基本やって、番組でガイドさんが言ってた」
それはそうやな、でもそれは手もつかって登るような岩場でのことや
「ここも岩がいっぱいあるよ、お父さんはベテランやからいいかもしれんけど、私は初心者やから3点に1点足して4点確保やな」
あほか、4点確保したら動かれんやないか、見てみ周りの人が笑とる
「いいですねー、楽しそうな登山で」
いえ、スイマセン、こいつよくわかってなくてアホなことばっかり言ってて
「私今日人生初の登山なんですー」
「ほー、そりゃすごい、初めてなのに3000mのお山なんて大したもんですよ、すごいすごい」
「お父さん、ほめられたよ(嬉、これから田部井さんみたいになったらどうしよう」
リップサービスや、わからんのか、それと田部井さんと一緒にしたら失礼やろ
最初はウキウキとした登山だったが8合目を過ぎるあたりからペースが落ち始め、明らかに息が上がってる
大丈夫か、苦しいことないか、そういえば顔色少し悪いな、休み休みいこ
「なんか気持ち悪くなってきたかも」
いかん、これは高山病の症状かも、9合目を過ぎるあたりからは気温も低くなってきて寒さが堪える
「お父さん、やっぱ帽子フリースのにしといてよかったな、耳は暖かいわ」
せやろ、だてに何度も山登ってないんやから、もうすぐ山小屋やしなんか暖かいもんでも食べよ
と励ましながらなんとか王滝頂上山荘へ
ほら山小屋着いたぞ、なんか食べよか、うどんもあるぞ
「お父さん、私ここで少し休んでる、食欲なくてなんも食べれない」
そうか、でもなんか口にしといたほうがいいよ、と言い聞かせて下で買ったサンドイッチを一口入れるが
「うぷ、やっぱダメ、戻しそう」
これはいけない、大休止にしよう、いきなり高いところに来たのと3000mの冷気が良くなかったのかもしれない
レインウェアも着せて手袋も私のを上から二重にはめさせて暖かくしてやる
今日はここで帰ろうかとも思ったが、休んだら少しよくなったようで、なんとか頂上までは行きたいと言う
ゆっくり時間をかけて目の前に見える頂上目指して進む、もはや牛のスピードではなくナマケモノの歩みだ
それでも一歩一歩進めば確実に山頂に近づく、やっとこさ剣ヶ峰山荘のテラスにたどり着いた
もう頂上までは階段を20段ほど上るだけなのだが、剣ヶ峰山荘のテラスで十分に休ませる
気づいたら座ったままうとうと寝ている、余程疲れたんだろう、よく頑張った、あと少しだぞ
あと少しで本物の頂上だ、3067mの御嶽山に初登山で達成やぞ
ここにきて最後の気力、体力を振り絞って頂上神社に到着、ヨメも感激で何もいえねー状態
「お、お父さん、ザ、ザックに入ってるケ、ケータイ出して」
息も絶え絶えに突然何を言いだすのだ?
「と、友達に写メ送らなきゃ、頂上着いたら送るって約束してん」
お前、余裕あるんかないんかどっちや、まぁええわ、頂上着いたら元気出たみたいやな(笑
「頂上ってやっぱパワースポットなんやな、白い服着た人たちがたくさん登るのもわかるわ」
あわわわ、余計なことは言わないように
お鉢めぐりもしようかと思っていたがとても無理ということで、そそくさと下山
ちょうど午後から雲も湧きはじめて下山にはいいタイミング
そして標高を下げるにつれてさっきまでの調子の悪さがうそのように回復
「お父さん、おなかも空いてきたね、小屋のうどんなんて食べなくてよかったね」
なんでや?食べといた方がお腹もすかんかったぞ、ん?
「だって下界の方がもっとおいしいもん食べれるし、やっぱ急いては事を仕損じるってことやね」
お前、なんかことわざの使い方おかしくないか?、まぁええか元気になったことやし
なんか美味しいもんでも食べて帰ろか
そんなこんなでCT5時間に対してかかったタイムは7時間半というロングな初登山は無事?終了
雄大な景色よかったやろお山はー、また行くか?ん?
「下山後の美味しいもん次第やな」
ってお前なー、よしよし元気出たみたいやな(笑
次はどこのお山にしようかな
sakuraさん、こんばんは〜。
奥さまの山デビューが御嶽山だなんて、スゴイ
っていうか、夫婦漫才、楽しませていただきました〜
楽しすぎるっ!
いきなり3,000m峰に登れる体力があるって
なかなかの強者だとお見受けしました
これからご夫婦で仲良く山登りできますね
1日違いで御嶽山に行ってただけに、またもやニアミス(?)で残念
dolceさん こんにちは
一日違いだったんですよね、残念です
しかも14日の方が天気も良くて、青空が素晴らしかったですね
うらやましいですよ
でもニアミスが続くとどこかでお会いできそうな気がしますね
夫婦漫才
うちはボケ担当がヨメでして、私はいつも突っ込みっぱなしです
天然なところがあるので突っ込みは大変です
>いきなり3,000m峰に登れる体力があるって
>なかなかの強者だとお見受けしました
いえいえ、そんなことないんですよ、こんなこと言われると本人勘違いしてしまうでしょ
でも何とかもおだてりゃっていいますからね、おだてて山に登らせればいいですかね
くじけずに続けてほしいものです
二人の掛け合い、楽しませて頂きました。
いつも颯爽と登山されてるイメージのsakuraさんですが、違った一面を見ることができて微笑ましかったです。
紅葉の御嶽様はブラボーです。御岳ロープウェイで楽ちんできますので奥様にもぜひ味わって欲しい!
http://www.ontakerope.co.jp/green/00/2014_1.html
yokoさん こんにちは
やっとyokoさんのホームグラウンドに行くことができました。前のレコ
御嶽山はヨメはもちろん私も初めてでさすが日本のキリマンジャロといわれるくらい雄大な山頂でした
そこの紅葉ともなればさぞかしすごいんでしょうね、見たい紅葉の候補にインプットされましたよ
あ、うちのヨメは長野出身なんです、親戚も木曽とかにいるんですよ。おやきとかんてんぱぱをこよなく愛する信州人です
通勤電車で楽しませていただきました。
是非連載をお願いします。
HIさん 北鎌お疲れ様でした
漫才気に入っていただけましたか
連載するにはヨメに登山を続けてもらわないと...
おだててその気にさせたいと思います
sakuraさん どうもです!
いや〜っ、楽しい奥さんやないですか!
また石川弁が臨場感を表していて、非常に良いです(笑)
これ続きもんですよね?
BMさん どうもです
まさか一緒に山登りに行くことになるとは思てませんでした
続きもんになるかどうかはヨメ次第です
せっかく興味を持ってくれたので少しづつステップアップさせていこうと思ってます
BMさんとこも奥さん誘ってみてください、はまるかもしれませんよ
こんにちは、sakuraさん。
楽しいレコですね〜
普段のレコはそれほど強く関西色は出ていませんが、やはり奥様とご一緒のレコだと日常使っている言葉の方が書き易いのですね。実に臨場感があって楽しいです。私も続編希望します。是非奥様をおだてて登山好きになって頂きましょう。
しかしですね〜
>いきなり白山なんてやめとけやめとけ
っておっしゃいますが、御嶽山だって3000m峰じゃないですか
それと「御嶽山は日本のキリマンジャロ」ってsakuraさんと私だけが言ってるような気が…
muscatさん まいどです
続編がこんなに期待されてると山に連れていかざるを得ませんね
次は山の上でうまいもんでも食べさせてみましょうか
>それと「御嶽山は日本のキリマンジャロ」ってsakuraさんと私だけが言ってるような気が…
え!?
でもmuscatさんの名言ですよね
sakuraさん、こんにちは。
土曜日に登ったばかりだったのでタイムリーで、とても楽しく読ませて頂きました。
いやぁ、いいですね。奥様との登山。楽しそう!
私も家内を連れて時々歩きますが、家内の初3000m超登山も御嶽山でした。
登りやすくていい山ですよね。
私も続編を楽しみにしていま〜す。
trekkerさん こんばんは
土曜日のtrekkerさんのレコ読ませていただきました。うちとえらい違いで摩利支天まで足を延ばされたんですね、すごい
trekkerさんの奥さまも3000m峰は御嶽山だったとは、やっぱり登りやすくて景色もいい山なんですね
続編、いつになるかわかりませんが乞うご期待です
こんばんは。
同日、近くの木曽駒にいました。
人生初の中央アルプスでした。
感想を楽しく読ませてもらいました。
おふたりのやりとりが面白かったです。
次回?を期待してます。
siriusさん おはようございます
木曽駒だったんですね、御嶽から一番近くに見える山でした
私も中央アルプスは未踏ですので登れば同じく人生初です
お初の山は想像が膨らんで、想像以上によかったり期待はずれだったりするところがあって
登る前に妄想するのが好きです
siriusさんも連載希望ですかっ
なんとかヨメを山に連れ出します
連載にされる時はタイトルに必ず「連載」と付けて下さい。
このレコを通勤電車で読んでいて思わず「ブッ
事前にわかっていれば電車で読むのは避けます
奥様、かわいらしいですね〜
sakuraさん、たった1度ですがお会いした時の印象と全然違うのでその落差がまた可笑しい
ちなみにこれって石川弁なんですか?
私は西の言葉に疎いので「へぇ〜sakuraさんて実は関西の人なんだぁ」と思って読んでました。
白山もついて行っちゃうっていうのはいかがですか?
kameさん hibaさん
ありがとうございます。うちの方の言葉は関西ともまた違うんですが、かなり関西言葉の影響受けてます(関西と名古屋の中間みたいな感じ?)
関西の人ではないんですけどね
次回から連載付けますね(笑
白山もついていけばいいんですけど、私は明日から奥黒部の予定です
お天気持ってくれればいいんですが...晴れロー
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