猿ヶ馬場山 ↑萩町城跡展望台↓
- GPS
- 07:35
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,464m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:35
今週中ごろから大雪予報だが、そのあとはガリの上に新雪が乗って弱層形成されるので、かなり雪崩リスクが高いだろう。相当に危険な状況となるだろうから、山を見送る検討や山の選択をシビアにしていかないといけないだろう。きっと先週に形成されたガリガリ層は今後も残るだろうから、これからは雪崩に怯えながらの雪山状態が続くことになるだろう。
天候 | 曇り後晴れ 気温-5〜5℃ 山頂-1℃ ほぼ無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
展望台の駐車場所から約1kmは白川郷の街並みの道路をシートラ。 それ以降はしばらく林道を行く。藪が出ていて雪が少ないので、林道をショートカットはお勧めしない。 林道を10分ほどシートラし、踏み跡が少し落ち着いてからシールハイクへ。 林道から外れて第一渡渉点までは、ガリガリ雪の上にパウダーが20cm程度。 第一渡渉点から第二渡渉点まではガリガリ雪の上にパウダーが20〜30cm。 雪が軽すぎてシールが効きにくい。 ここから急斜面のトラバースの後、東へ進路を変えると沢を渡るスノーブリッジを渡る。トラバースでは、ガリガリの上のパウダーが谷側へずり落ちていくので、一度、板で踏んで固めてから進まないと雪ごと谷へ落ちそう。ただし、雪が軽いので踏み固めても、それほど安定しない。スノーブリッジは、渡る箇所を吟味しないと落ちるかも。今回はhskmaxさんが見極めて通過した。 その後はトレース無しで今回のコースで最も斜度のある急登(といっても危険を感じるよう斜度ではない。30度位?)のラッセルを切り返しながら登る。 ここはガリガリ雪の上にパウダーが30〜40cmと増えるが、ガリガリ雪でエッジが効かずに谷側へずり落ちていく。このテクニックが必要な区間もhskmaxさんが先頭で上手に速く進む。ここを登りきると大シラビソノ平に出る。 ここからはパウダー+新雪で50cm程度の緩い登りを進む。時折、スノーモンスターのいるシラビソ?の樹林帯を縫うように進み、山頂へ着く。 復路はほぼ往路のトレースを基本に滑走したが、第二渡渉点手前の沢沿いはスノーブリッジに所々大きな穴が開いているので注意が必要。また、上部は新雪が深くてきわめて快適に滑走可能だが、大シラビソノ平から下は、薄いパウダーはエッジを効かせるとすぐに底突きして、その下のガリガリで横滑りするので注意。 その他として、トラバース区間や林道には時々、硬くなったスノーボールやデブリのかけらや頭が出ている低木の切り株、低木の輪っか状になったトラップがあるので、ぶつかったり、板が潜り込んだりしない様に注意が必要。また、全体的に低木の藪が出ているので、細かいターンができないとちょっと厳しい滑走となる。 |
その他周辺情報 | ・めいほうスキー場から下道で猿ヶ馬場山方面へ向かう場合、コンビニはない。唯一、飛騨清見IC手前の「やえも」さんは、1000円位で暖かい定食が食べられる。やえもさんの200m手間のガソリンスタンドでは、19時まではパンなどが買えるらしいが、定休日(土曜日?)に注意。飛騨清見ICから猿ヶ馬場山へは、下道で60kmだがICで高速に乗って白川郷で降りると30km590円。ガス代を考慮すると、金額的に大差ない。時間的には高速使うと40分程度早くなる。 ・御母衣湖の少し南側のひらせ温泉700円。食事も食べれる。 ・白川郷ICから数分北上したデイリーヤマザキは6~23時まで開いている。 |
写真
装備
個人装備 |
ジオラインLW上2枚
スーパーメリノウール下MW1枚
ミレードライナメッシュシャツ上とハーツパンツ
モンベルウィックロンジオサーマルロング(未使用)
モンベルのジオラインバラクラバ2枚(短い時間だけ1枚使用したが必要性はなかった)
ミズノの化繊帽子(使用せず)
防寒テムレス2セット
インナー手袋(使用せず)
ハードシェル上下
スキー板(K2クンバック178cm)
スキーブーツ(マエストラーレ)
ザック(オルトボックスオートルート40)
パン2個(消費800kcal)
非常食(柿の種)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
GPS(ガーミンmap66sを2個)
スマホ
BDウィペット(直径12cmのスノーバスケット)
ココヘリ
防寒着(ダウン)
ツェルト(juza)
モンベル12本爪アイゼン
ゾンデ(モンベル240cm)
スコップ
自作スノーソー
ヘルメット
ゴーグル
シール(ポモカ)
マムートビーコンBarryvox
G3クトー(使用)
水0.5L(消費)
お湯入り水筒0.3L(消費)
スキーワックス
ドライバー
合計11.0kg(板
ブーツ
シール
ウィペット除く)
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感想
今回の課題
1.密林や藪区間におけるショートターン
対策は技術的なことと短い板の選択だ。
技術的なことは、ジャンプターンだろうが、自分のクンバック(174cmだと思っていたが、計測してみると178cmだった)では重すぎ長すぎで正直厳しいだろう。重板、長板は密林ではスピード抑えてクイックにショートターンしたくとも、スピードが出すぎだし、小ギザミなターンもし難い。ちなみに、登りのキックターンにしても板の後ろが長すぎてやり難い。急斜面では短い板とかなり差がつく。パウダー用の太板購入を考えていたが、短く、ある程度幅があるが軽い板の方が軽く扱いやすいことから、こちらの方が出番が多そうだ。こちらの購入を再検討しよう。
2.ガリの上にパウダーが乗った場所での滑走
こういった場所における急斜面のトラバースは雪ごとずり落ちて行って滑落、雪崩誘発の可能性が高い。ガリとパウダーは結合がほぼない弱層なので谷側へ滑っていく。こういった時はトラバースや急斜面で事前に想定し、尾根コースを選択したり、できるだけ緩斜面をトラバースするなどの対策が必要だろう。実際に下りのトラバース斜面で止まっていた時に、板の下の雪が崩れだして3m程度落ちていった。そのあと、その上をスキッドで自分も降りて行ったが、雪ごと落ちたら多少は埋もれたかもしれない。注意しないと数mの落差でも危険な結果となるだろう。雪の中に30cmも埋もれたら、人力では這い出せないだろうから舐めてはいけない。軽い雪でももがいているうちに雪が次々と落ちて来れば這い出せなくなる。どうしてもある程度の斜度を滑走する必要があるならば、斜度のある斜面では一時停止せず、安定した緩斜面までたどり着いてから休憩した方がよいだろう。また、雪崩れた場合でも逃げられるように、斜めに滑走していく方がよいだろう。複数人での滑走時は、1人が滑走後、様子を見て、フォールラインに入れないように注意しながら滑走していく必要がある。同じラインで滑走すると、2人とも雪崩に巻き込まれてしまうので、お互いに声掛けしながら1人づつ滑走を厳守しよう。
3.ガリの上にパウダーが乗った場所でのシールハイク
このような場所ではシールが効きにくいうえに、雪を押しつぶしても水分が少なすぎて安定せず、ずり落ちていく。
シールハイク時の技術的な対策としては、板への荷重、重心のかけ方だろう。自分の場合は、効率的な歩き方を追求したあまり、骨盤や股関節を回転して歩幅を大きくして歩いてしまう。この歩行方法は骨盤も前に出るのである程度重心も移動する。歩行時はこれでも良いが、シールハイクの場合は、地面よりも雪面は不安点で、摩擦も少ないとから、歩行時よりも雪に荷重をかけ続けることが重要となる。板で雪に荷重をかけ続けるには、歩幅を狭くして、骨盤から踵へしっかりと荷重をかけ続ける必要がある。しっかりと骨盤から板に荷重をかけ続けることができる範囲内の歩幅を基本として斜面をずり落ちない様に登って行くことが大事だろう。また、後ろへ足を伸ばし過ぎると、歩行時と違って滑ってしまうので、注意が必要だ。ただし、緩斜面や平地では歩行時と同様に骨盤を回転する方が効率は良い。
天候不順、雪少ない・・・今週末もあかんな、用事あるしとモチダウンの言い訳を考えていたところgreenriverさんより猿ケ馬場山へのお誘い。おおー2年前にお会いして以来でモチ高くパワフルな方、楽しい山行になりそうと日曜日に調整してもらった。そしたら・・・天候・雪・滑り・おしゃべり全て大満足でした。
grさん、ありがとうございました。
コメント
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昨日は何か気配を感じるなぁと気になってましたが、隣の山にお見えになってましたか。
先日野伏でご一緒した時に「上達ぶりに驚きました。」とコメントしましたが、hskmaxさんからも同様のコメントあったでしょ?
努力に勝る天才なしを体現されていて感心します。
hskmaxさん
昨日は隣の籾糠山でJUNDrさんと「hskmaxさんとご一緒出来る機会があれば良いですね。」と話をしていました。
まさか、すぐ隣にお見えになっていたとは。
いつか我々もご一緒いただける機会がありましたら宜しくお願いいたします。
いやいや、勘弁して下さい。誉め殺しはm(_ _)m。
休日に山行くくらいしかやることないのと、遊んでるだけなので情けないくらいです。変なイメージつくとヤマレコやっていられなくなりますからσ(^_^;)
追記
お嫁様(そう呼べと命令されている)から、「休日、他にもやることあるでしょ💢。私が働いてる時にも、好き勝手なことばかりやって😡」と叱られました。まあ、そういうことです(T-T)
又もやニアミスでしたね。lanさん、JUNさんご一緒させていただくのを楽しみにしています。
モンスターの頭を踏んで滑れると楽しいですよ🤗また機会ありましたらBCもよろしくお願いします🗻
やっぱり、ヤマレコ読まれてるんですね!。意外です!
途中のコンビニは高山の方に往復30分位で行けるようでしたが、意外と遠いので止めました。白川郷ICから数分、北に進むとデイリーヤマザキありますが、営業時間は6-23時です。朝一は利用できないのがネックですね。あまり充実してませんし。
もう少し食料準備をしっかりしないといけませんね。
モンスターはちびモンだけですが、頭を踏んでって、どういうことです?(笑)。
なんとなく想像できますが、常人ではまず無理だと思います(;^_^A
今日からの大雪が予報通りなら、当分は山スキーで遊べそうなので、タイミングあわせて行きましょう!!
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