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Yamareco

記録ID: 5236069
全員に公開
雪山ハイキング
東海

【奥美濃】桝谷湖から行く過ぎゆく冬の笹ヶ峰・不動山・千回沢山(天草山、壁小屋丸経由)

2023年03月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:10
距離
31.1km
登り
2,577m
下り
2,579m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
15:11
休憩
1:00
合計
16:11
距離 31.1km 登り 2,577m 下り 2,588m
5:25
230
スタート地点
9:15
9:41
50
10:31
10:31
28
10:59
11:12
129
13:21
13:27
51
14:18
14:32
45
15:17
15:17
117
17:14
17:14
21
17:36
17:36
33
18:09
18:09
207
21:36
ゴール地点
天候 天気@ 曇り時々晴れ朝夕ガス、朝のうち一時雪

気温@ 駐車地(桝谷湖バックウォーター付近)−2℃(AM5:30頃)、壁小屋丸−1℃(AM9:30頃)、笹ヶ峰−1℃(AM10:30頃)、千回沢山0℃(PM2:30頃)

風@ 北西のち北東の風(稜線上で5〜6m/s位)

積雪@ 桝谷川の除雪終了点50cm、天草山1m位、壁小屋丸〜笹ヶ峰〜夏小屋丸2.5〜3m位、夏小屋丸〜不動山〜千回沢山2〜2.5m位
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
桝谷ダム監視所を過ぎ、桝谷大橋を渡って行けるところまで行ったところにある広場に駐車。
コース状況/
危険箇所等
!注意!
夏小屋丸から少し南側のJCTピークから不動山にかけては、細尾根急角度の雪庇と、雪壁に妨げられた岩が連続し、困難を強いられます。特にJCTピークから細尾根の雪庇を超えて、一度登り返した直後にある巨大な雪壁(推定高さ15m位)は、確保無しに直接降りるのは不可能な状況でした。40m位のロープで懸垂下降するか、南側の急斜面をトラバースするかのいずれかで処理する必要があります。トラバースするにせよ雪質がズルズルだったりすれば滑落の危険が大きく、進退の判断は慎重にしたほうが良いです。これから残雪期に向かうに連れて雪の状態は時間単位で目まぐるしく変化すると考えて、行ったはいいが帰れないということがないよう、後先のこともよく考えて行動する必要がありそうです。

@概況@
行程全般にアップダウンが非常に多い。雪質は全般によく締まっていて、上部に行くと古い雪の層の上に新しめのフカフカ雪が10〜30cm位乗っているような感じだった。そのため稜線までは大部分をツボ足で歩行、稜線上では大部分をスノーシューで歩行し、雪壁状の危険な部分は12本爪のアイゼンとピッケルでしっかり確保しながら慎重に歩いた。ヤブの露出や雪の緩みに由来する雪庇の崩壊などは見られなかったが、雪庇の重みに耐えきれずクラックが走っている部分は少しあった。これから本格的な残雪期に入れば、雪庇の崩壊や雪崩などに十分注意する必要がある。

以下、各セクションごとの状況。

@桝谷川駐車地〜天草山尾根取り付きまでの道路@
路上の積雪は50cm位、積雪の切れ目が数か所あった。雪は概ね良く締まっていてつぼ足で大丈夫だった。

@天草山尾根〜壁小屋丸まで@
取り付き直後はヤブっぽいが、程なくして積雪の覆われるようになり、概ね快適に登っていけた。天草山を過ぎてしばらくで細尾根の雪稜があり、かなり慎重に歩かないと雪が崩れて転落する恐れがあった。越美国境の稜線に乗る直前には岩峰の急斜面があり、登りではアイゼン+ピッケルで確保しながら直登し、帰りは北側の斜面を巻き下った。稜線に乗ってからは大きな危険はなく壁小屋丸に至った。

@壁小屋丸〜笹ヶ峰〜夏小屋丸@
越美国境稜線は2.5m前後の積雪があり、雪庇の厚さも巨大なもので4m位あった。これでも今季は少ないほうだと思われるが、ヤブの露出はほとんどなく、雪はまだ溶け始めておらず、冬の情景そのものだった。壁小屋丸と笹ヶ峰間は鞍部を隔てて笹ヶ峰側が標高差200m程の急斜面となっており、切り立った雪稜の尾根を歩かなくてはならない場所もあり、慎重に歩いた。笹ヶ峰から夏小屋丸にかけては極上の広い雪稜で、今回のツアーでは数少ない安心して雪稜漫歩ができる状況だった。ただし雪庇に近づきすぎないように注意が必要。

@夏小屋丸南側のJCTピーク〜P1155@
JCTビークからは少し降りると細い雪稜の急斜面となり、左右は切れ落ちており、登りならともかく下りでは非常に緊張した。その先、小高い丘に登って先に進むと雪壁の崖となっており進路が途絶える。迂回路を探しに北側の斜面を少し降りたがあまりにも険悪なため却下し、南側の超急斜面をトラバースした。この斜面の雪は20cm位の新雪の下に比較的硬い層があったので、アイゼンに換装し一歩ずつ確実に蹴り込みピッケルで確保しながら時間かけて通過した。

@P1155〜P1203〜不動山@
P1203から不動山手前のピークの間は極細の雪稜となっており、その雪稜の角度は立っており特に下る際はクライムダウンを頻繁に織り交ぜながら慎重に通過した。ピッケル必須。この区間の雪質は新雪状態が深かったので足元は再びスノーシューとした。景色を眺める余裕は全く無く安全に通過することだけを考えた。

@不動山〜千回沢山@
いくつかのアップダウンはあるがいずれも緩やかで、ヤブは全て雪の下で快適なスノーシューハイキングが楽しめた。巨大な雪庇が随所にあるものの、近づきすぎないように注意すれば問題なかった。

3月に入り雪解けが進む季節となったが、まだまだ冬といった感じの綺麗な雪面。でもツリーホールに春の訪れも少し感じる。
2023年03月04日 06:44撮影 by  SO-51C, Sony
1
3/4 6:44
3月に入り雪解けが進む季節となったが、まだまだ冬といった感じの綺麗な雪面。でもツリーホールに春の訪れも少し感じる。
若いブナの林の中を行く
2023年03月04日 06:55撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 6:55
若いブナの林の中を行く
上に行くほどに大きなブナの木も目立つようになる。
2023年03月04日 07:17撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 7:17
上に行くほどに大きなブナの木も目立つようになる。
天草山に到着!
2023年03月04日 07:24撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 7:24
天草山に到着!
天草山から先に細い雪稜があり左右は切れ落ちており滑落しないように慎重に渡る。
2023年03月04日 07:51撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 7:51
天草山から先に細い雪稜があり左右は切れ落ちており滑落しないように慎重に渡る。
越美国境稜線に乗る直前には岩峰の急斜面が立ちはだかる。ここはアイゼンとピッケルに換装して安全に登る。
2023年03月04日 08:17撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 8:17
越美国境稜線に乗る直前には岩峰の急斜面が立ちはだかる。ここはアイゼンとピッケルに換装して安全に登る。
壁小屋丸(P1169)に到着したが、濃いガスに覆われている。小雪もチラつく寒々しい雰囲気。嫌いじゃないけど。
2023年03月04日 09:16撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 9:16
壁小屋丸(P1169)に到着したが、濃いガスに覆われている。小雪もチラつく寒々しい雰囲気。嫌いじゃないけど。
ここからは雪庇フェチにはたまらない雪稜を行く。スノーシューを履いて笹ヶ峰をに向かう。
2023年03月04日 09:51撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 9:51
ここからは雪庇フェチにはたまらない雪稜を行く。スノーシューを履いて笹ヶ峰をに向かう。
ん?イグルー跡か?いいですね〜自分も時間的余裕ができてくれば是非やってみたい。
2023年03月04日 09:52撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 9:52
ん?イグルー跡か?いいですね〜自分も時間的余裕ができてくれば是非やってみたい。
こんな天気なので霧氷も見事。
2023年03月04日 10:16撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 10:16
こんな天気なので霧氷も見事。
急斜面を登りきったところ。美しい雪面に風紋が刻まれる。
2023年03月04日 10:21撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 10:21
急斜面を登りきったところ。美しい雪面に風紋が刻まれる。
極上の雪稜を笹ヶ峰方面に向かって歩く。だんだんとガスが晴れてくる。
2023年03月04日 10:25撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:25
極上の雪稜を笹ヶ峰方面に向かって歩く。だんだんとガスが晴れてくる。
笹ヶ峰が見えてきた。
2023年03月04日 10:26撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:26
笹ヶ峰が見えてきた。
幾重にも折り重なる山波が素晴らしい奥美濃の山々。
2023年03月04日 10:27撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 10:27
幾重にも折り重なる山波が素晴らしい奥美濃の山々。
真っ白な雪稜に感激しまくり。
2023年03月04日 10:28撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:28
真っ白な雪稜に感激しまくり。
トレースなしの純白無垢の雪陵に足跡を刻ませてもらう喜び
2023年03月04日 10:32撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:32
トレースなしの純白無垢の雪陵に足跡を刻ませてもらう喜び
笹ヶ峰に到着、標高1285m、気温−1.3℃、風は北西から5m/s。かなりガスが晴れて眺望が得られるようになる。
2023年03月04日 10:33撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:33
笹ヶ峰に到着、標高1285m、気温−1.3℃、風は北西から5m/s。かなりガスが晴れて眺望が得られるようになる。
夏小屋丸方面。それにしても標高1200m内外とは思えない雪の多さ。
2023年03月04日 10:36撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:36
夏小屋丸方面。それにしても標高1200m内外とは思えない雪の多さ。
夏小屋丸へ向けて出発する。
2023年03月04日 10:39撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 10:39
夏小屋丸へ向けて出発する。
振り返って真っ白な笹ヶ峰。いやぁ〜きれいだなあ!
2023年03月04日 10:43撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:43
振り返って真っ白な笹ヶ峰。いやぁ〜きれいだなあ!
むちゃんこデカい雪庇。
2023年03月04日 10:53撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:53
むちゃんこデカい雪庇。
ホイップクリーム状の真っ白な雪面。まだまだ冬そのもの。
2023年03月04日 10:53撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:53
ホイップクリーム状の真っ白な雪面。まだまだ冬そのもの。
これから足を踏み入れる不動山、千回沢山方面の稜線。まだまだ遥か彼方だ。
2023年03月04日 10:53撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 10:53
これから足を踏み入れる不動山、千回沢山方面の稜線。まだまだ遥か彼方だ。
自分の付けたトレースを振り返り旅をしている実感が湧く。
2023年03月04日 10:55撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:55
自分の付けたトレースを振り返り旅をしている実感が湧く。
4mはありそうな巨大な雪庇。
2023年03月04日 10:58撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 10:58
4mはありそうな巨大な雪庇。
まだまだ続く越美国境の稜線。しかし今回はこちらには行かない。
2023年03月04日 11:00撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 11:00
まだまだ続く越美国境の稜線。しかし今回はこちらには行かない。
今回はこちらに向かう。遥か彼方に不動山と千回沢山。それにしてもアップダウン盛り沢山だな…
2023年03月04日 11:00撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:00
今回はこちらに向かう。遥か彼方に不動山と千回沢山。それにしてもアップダウン盛り沢山だな…
美味しそうな巨大雪庇。
2023年03月04日 11:15撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:15
美味しそうな巨大雪庇。
不動山と千回沢山に続く稜線。いざゆかん!
2023年03月04日 11:15撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:15
不動山と千回沢山に続く稜線。いざゆかん!
越美国境稜線のたおやかな雰囲気とは打って変わって、こちらは何やら険悪なムードが漂う…
2023年03月04日 11:17撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:17
越美国境稜線のたおやかな雰囲気とは打って変わって、こちらは何やら険悪なムードが漂う…
いきなりの細尾根雪稜は急角度の下りなことも相まって非常に緊張したが無事通過。しかし安心するのはまだ早かった。この先さらなる悪場が控えていた。
2023年03月04日 11:22撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:22
いきなりの細尾根雪稜は急角度の下りなことも相まって非常に緊張したが無事通過。しかし安心するのはまだ早かった。この先さらなる悪場が控えていた。
尾根が高い雪壁により分断している箇所があり、この斜面をトラバースすることに。下は数百m程の高さがあり、落ちたらただでは済まされない。アイゼンの爪をしっかり蹴り込みピッケルをバッチリキメ、時間を掛けて通過した。
2023年03月04日 11:52撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:52
尾根が高い雪壁により分断している箇所があり、この斜面をトラバースすることに。下は数百m程の高さがあり、落ちたらただでは済まされない。アイゼンの爪をしっかり蹴り込みピッケルをバッチリキメ、時間を掛けて通過した。
本日一番の悪場を無事に乗り切り、ここから再びスノーシューに戻して、いざ参らん!
2023年03月04日 11:58撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 11:58
本日一番の悪場を無事に乗り切り、ここから再びスノーシューに戻して、いざ参らん!
しばらくは穏やかな地形を行く。
2023年03月04日 12:33撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 12:33
しばらくは穏やかな地形を行く。
奥美濃の白き峰々。
2023年03月04日 12:34撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 12:34
奥美濃の白き峰々。
岩がちで雪が付かないこの山は冠山だな!
2023年03月04日 12:34撮影 by  SO-51C, Sony
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岩がちで雪が付かないこの山は冠山だな!
不動山が近くなってきた!…ような気がする。
2023年03月04日 12:38撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 12:38
不動山が近くなってきた!…ような気がする。
雪庇の上をゆく。前方には千回沢山も見える!…しかしまだまだ遠い。
2023年03月04日 12:38撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 12:38
雪庇の上をゆく。前方には千回沢山も見える!…しかしまだまだ遠い。
P1203からは再び険悪なムードに。写真に見えている部分の先にある急降下部分ではクライムダウンとカニ歩きの連続で恐ろしい場面だった。
2023年03月04日 12:45撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 12:45
P1203からは再び険悪なムードに。写真に見えている部分の先にある急降下部分ではクライムダウンとカニ歩きの連続で恐ろしい場面だった。
悪場の連続で大変だったが、無事に奥美濃きっての秘峰、不動山に到着!標高1240m!ヤブの露出は一切雪の下で、ここが奥美濃のきってのヤブ山であることは微塵も感じさせない。
2023年03月04日 13:20撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 13:20
悪場の連続で大変だったが、無事に奥美濃きっての秘峰、不動山に到着!標高1240m!ヤブの露出は一切雪の下で、ここが奥美濃のきってのヤブ山であることは微塵も感じさせない。
ここからの眺めは実にマッチョであった。こちらは三周ヶ岳、夜叉ヶ池方面。アルプスの山々と言っても違和感がない程の見事な山容。これで標高は1292mというのだから驚きだ。
2023年03月04日 13:21撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 13:21
ここからの眺めは実にマッチョであった。こちらは三周ヶ岳、夜叉ヶ池方面。アルプスの山々と言っても違和感がない程の見事な山容。これで標高は1292mというのだから驚きだ。
辿ってきた壁小屋丸〜笹ヶ峰〜夏小屋丸、そしてそこから派生する不動山への稜線。
2023年03月04日 13:21撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 13:21
辿ってきた壁小屋丸〜笹ヶ峰〜夏小屋丸、そしてそこから派生する不動山への稜線。
それでは千回沢山へ向かおう。
2023年03月04日 13:34撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 13:34
それでは千回沢山へ向かおう。
不動山〜千回沢山への行程は、これまでの険悪なムードから解き放たれ、穏やかな地形を行く。
2023年03月04日 13:49撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 13:49
不動山〜千回沢山への行程は、これまでの険悪なムードから解き放たれ、穏やかな地形を行く。
千回沢山を真正面に見られるところまでやってきた。なかなか大変だったが、その分喜びもひとしお。
2023年03月04日 13:59撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 13:59
千回沢山を真正面に見られるところまでやってきた。なかなか大変だったが、その分喜びもひとしお。
奥美濃のきっての秘峰、千回沢山に到着!標高1246m、気温−0.2℃、風は北寄りで5〜6m/s。ヤブなどは一切雪の下で、あるのは雪だけ。奥美濃の重畳たる山波を見るにつけ、今まさに奥美濃の最も深い場所に居ることを嫌というほど感じさせてくれる。
2023年03月04日 14:20撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 14:20
奥美濃のきっての秘峰、千回沢山に到着!標高1246m、気温−0.2℃、風は北寄りで5〜6m/s。ヤブなどは一切雪の下で、あるのは雪だけ。奥美濃の重畳たる山波を見るにつけ、今まさに奥美濃の最も深い場所に居ることを嫌というほど感じさせてくれる。
ここからの眺めも実にマッチョ。ひときわ目立つ白き峰は能郷白山。
2023年03月04日 14:20撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 14:20
ここからの眺めも実にマッチョ。ひときわ目立つ白き峰は能郷白山。
能郷白山とは対象的な黒き峰は冠山。
2023年03月04日 14:20撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 14:20
能郷白山とは対象的な黒き峰は冠山。
冠山のすぐ隣には真っ白な金草岳。
2023年03月04日 14:20撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 14:20
冠山のすぐ隣には真っ白な金草岳。
辿ってきた山々。これから再びあの白き峰を超えて行く。
2023年03月04日 14:20撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 14:20
辿ってきた山々。これから再びあの白き峰を超えて行く。
つい先程まで居た不動山。
2023年03月04日 14:20撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 14:20
つい先程まで居た不動山。
南の奥には高丸と夜叉ヶ池、三周ヶ岳。
2023年03月04日 14:21撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 14:21
南の奥には高丸と夜叉ヶ池、三周ヶ岳。
つい先日登った蕎麦粒山も見える。
2023年03月04日 14:21撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 14:21
つい先日登った蕎麦粒山も見える。
どこを見回しても山波。
2023年03月04日 14:21撮影 by  SO-51C, Sony
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どこを見回しても山波。
こっちも。
2023年03月04日 14:21撮影 by  SO-51C, Sony
3/4 14:21
こっちも。
来た道を戻る。さあ、これから後半だ(笑)
2023年03月04日 14:48撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 14:48
来た道を戻る。さあ、これから後半だ(笑)
雪庇が口を開けているところも何箇所かあった。季節はこれから春へと向かっていく。
2023年03月04日 15:10撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 15:10
雪庇が口を開けているところも何箇所かあった。季節はこれから春へと向かっていく。
帰り道の懸案その1。不動山とP1203の間にある細尾根急傾斜の雪稜。往きと同様に慎重に渡る。今回は雪があまり緩まなかったので極端な困難はなかった。雪の状況には十分注意しなければならない。
2023年03月04日 15:27撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 15:27
帰り道の懸案その1。不動山とP1203の間にある細尾根急傾斜の雪稜。往きと同様に慎重に渡る。今回は雪があまり緩まなかったので極端な困難はなかった。雪の状況には十分注意しなければならない。
不動山〜P1203の細尾根急傾斜の近撮。
2023年03月04日 15:38撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 15:38
不動山〜P1203の細尾根急傾斜の近撮。
帰り道の懸案その2。推定高さ15mの雪壁とその上部の細尾根急傾斜の雪稜。雪壁の巻きは往きの際に、帰りのために丁寧にステップを切っておいたので、快適に巻き上がることができた。(快適にと言っても勿論非常に緊張はした)その上部の細尾根は登りなので特に問題なく通過できた。
2023年03月04日 16:16撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 16:16
帰り道の懸案その2。推定高さ15mの雪壁とその上部の細尾根急傾斜の雪稜。雪壁の巻きは往きの際に、帰りのために丁寧にステップを切っておいたので、快適に巻き上がることができた。(快適にと言っても勿論非常に緊張はした)その上部の細尾根は登りなので特に問題なく通過できた。
壁小屋丸まであと少し。すっかり夕方だが、暗くなる前には稜線から離れることができそうだ。この後の暗闇行程も特に問題なく無事下山。お疲れ様でした。
2023年03月04日 17:45撮影 by  SO-51C, Sony
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3/4 17:45
壁小屋丸まであと少し。すっかり夕方だが、暗くなる前には稜線から離れることができそうだ。この後の暗闇行程も特に問題なく無事下山。お疲れ様でした。
撮影機器:

感想

今回のツアーは、奥美濃の秘峰中の秘峰である不動山と千回沢山をメインに、笹ヶ峰などの越美国境の山々を交えて巡る行程とした。奥美濃の深き秘峰の数々は無雪期に行ってこそ、その真髄が感じられるという思いがあるが、自身まだそこまでの境地には至っていないので、雪が豊富な今の時期に行ってみて、まずはその真髄に思いを馳せることができればと考えていた。行ってみて、奥美濃の奥深さ、雪深さ、厳しさに圧倒される思いだった。

ところで今回のツアーを通じて、自身の登山に対する考えとして、ピークハントだけではなく、『旅』として山々を全身に感じたい、という願望がより鮮明になった。麓からは見えない遥か彼方の山を目指して歩き、無事に帰ってくるという一連の行動を通じ、何か言いようのない生きている喜びのようなものを感じるのである。自分の生きる糧として、これからも安全、怪我、体調に注意を払いながら楽しい登山を続けていきたい。

以下、備忘録。

@着用衣服・装備(スタート時)@
ミレーの変態アミアミパンツ、メリノウールのベースレイヤー、化繊のタイツ、薄手フリースジャケット(ポーラテックパワーグリッド)、靴下(中厚手)、フェイスタオル、ハードシェルパンツゲイター内蔵、ヘッドランプ、リストウォーマー、中厚手インナーグローブ、オーバーグローブ(ショート丈、ゴアテックス)、腕時計、前後コバ付き冬季ブーツ、ウィペットポール2本

@持参装備・衣服(状況により使用する物など)@
12本爪ワンタッチアイゼン(使用)、チェーンスパイク、スノーシュー(使用)、ピッケル短めのもの(使用)、サングラス(使用)、ビーニー(使用)、ハードシェルジャケット(使用)、ハードフリースジャケット、予備化繊ベースレイヤー、予備下着、予備インナーグローブ、予備タオル、防寒テムレス、エマージェンシーシート、ヘッドランプ2個(1個使用)、予備のGPS機、気象観測計(使用)、スマートフォン(使用)、モバイルバッテリー、単3、単4リチウム乾電池、キズパワーパッド、ロキソニン、テーピングテープ、ダクトテープ、ICOS(使用)、その他(財布、鍵)

@飲・食料@
ポカリ900ml×4本(900ml×3本と半分消費)、フランクロール(消費せず)、ミニアンパン5個入(3個消費)、ミックスナッツ(半分消費)、スイートポテトまんじゅう3個(全消費)、チーカマ3本(2本消費)、サラミソーセージ1本(消費せず)、ICOS(2本消費)

ザック総重量(スタート時):12.90kg

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コメント

こんにちは
翌日に徳山ダム方面から千回沢山、不動山へ入りました。
千回沢山から貴殿のトレースが付けられていましたので想定よりも短時間で登山する事が出来ました。
ありがとうございました。
2023/3/7 8:23
yama56さん
こんばんは。コメントありがとうございます(^⁠^)
あのトレースは自分のもので間違いないとは思いますが、想定よりも短時間で到達なさったのはyama56さんの歩きが素敵だからだと思います!お疲れさまでした。
2023/3/7 20:51
岐阜百山の千回沢山、不動山を数年前から狙っていましたが、中々チャンスに恵まれず。今年にアタックチャンスと思い、前日に偵察に入った際にグランにお会いして、明日アタックと聞いて便乗させて頂きました。
徳山ダム方面からは渡渉が核心、グランさんが確りと偵察してくださったので問題なく渡渉が出来ました。
更に千回沢山からはeightwoodさんのトレースがあったので短時間で登山を終えることが出来ました。
皆様に感謝(^^)/感謝(^^)/です。
何処かでお会いしましたら宜しくお願い致します。
2023/3/7 22:29
yama56さん
不動山と千回沢山は奥美濃最奥の魅惑の山々ですよね!国道417号線が冬の眠りから目覚めたばかりで、多くの方が入山され楽しんでましたね。渡渉は水量が多くてなかなかスリリングだったことでしょう。自分は渡渉が怖いしロングでアプローチしたかったこともあって、福井側からとなりました。雪はまだまだ沢山、天気もまずまずでとても良い条件でしたね!
2023/3/8 7:13
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