奥利根横断 巻機山〜平ヶ岳〜会津駒ヶ岳
- GPS
- 128:00
- 距離
- 63.1km
- 登り
- 5,908m
- 下り
- 5,560m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:45
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:05
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:30
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:20
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:10
清水〜巻機山〜小沢岳〜小穂口沢南沢〜本谷山南尾根〜十分沢〜利根川横断〜歩き尾根〜平ヶ岳〜台倉山〜上台倉沢〜R352〜只見川横断〜スクノウシロ沢左岸尾根〜中門岳〜会津駒ヶ岳〜檜枝岐
天候 | 3/3(金) 晴れ 3/4(土) 風雪→ホワイトアウト 3/5(日) 晴れ 3/6(月) 雪→ガス→晴れ 3/7(火) 晴れ 3/8(水) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス | |
その他周辺情報 | ■2001/3/22-24 三浦大介(単独) 小穂口沢南沢 初滑降 『ベルクシーロイファー』No.28-2001 P.29-31 奥利根・小穂口沢 |
写真
装備
個人装備 |
ブーツ:DYNAFIT TLT SPEEDFIT
スキー:BLIZZARD SPUR 159cm 146-125-130mm
ビンディング:G3 ZED12 (ブレーキ無し)
ロープ:6.5mm 25m(未使用)
懸垂セット(未使用)
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感想
3/3(金) 晴れ 清水(7:15)〜巻機山(12:00)〜三ツ石山手前Co1420(15:00)
牛ヶ岳を越えるとカチカチ。
奈良沢へ落としてから登り返す方が良かったかもしれないと思いつつも今更面倒なのでゴリ押す。雪庇の下の風が避けれそうな場所を見つけて泊。
3/4(土) 風雪→ホワイトアウト 停滞
出発するも、ホワイトアウトして吹雪いてきたので、出発地点まで戻って待機。回復しないので停滞。
3/5(日) 晴れ C2(6:15)〜小沢岳(10:15)〜小穂口沢南沢〜本谷山南尾根〜十分沢〜越後沢出合(15:20)
三ツ石沢はラッセルになりそうだったので稜線を行く。
クトーを付けて進んでいたが捗らないので小沢岳までシートラ。
小穂口沢南沢の雪は会津朝日岳で経験したコンディションと同じだ。行ける。
山頂からダイレクトに滑り込む。斜度もキツくなく自分でも軽快に降りれた。
下部で釜が2つも3つも出てくる。横着して釜の端をトラバースしたら落ちそうになった。その後はちゃんとシールを付けて高巻き。
本谷山南尾根を登ると小沢岳に自分のシュプールがひとつだけ見える。
下手くそなりに頑張って滑った証が山頂から続いていたことが喜ばしかった。
越後沢左俣下部はデブリだった。稜線からは十分沢へ向けて滑り、越後沢出合へ。
利根川本谷は割れすぎている。先のことは明日考えよう。
出合で水を汲むも、戻る時に滑ってドボン。ブーツがびしょ濡れ。
3/6(月) 雪→ガス→晴れ C3(5:50)〜歩き尾根取り付き(7:00)〜剱ガ倉山(14:15)〜平ヶ岳(16:20)〜池ノ岳手前(16:30)
ガスと雪。割れた沢に険悪な雰囲気が利根川に漂う。
深淵に相応しい雰囲気だが、ルート取りに右往左往。ラッセルしながら時間をかけて右岸をトラバースして行く。剣ガ倉沢出合も割れていて、取り付きまで1時間もかかった。
ここからも試練で、バリズボの太もも〜腰のラッセルで進まない。やめたくなるが、やらないと帰れない。ギャップを超えて這い上がるとようやくシール歩行。
標高をあげるもガスが抜けない。剱ガ倉山の下りをホワイトアウトの中やりたくないので、昼前だがイグルーを作る。完成した頃に晴れ間が出てきて、ガスが抜けてきた。しばらく経てば稜線も晴れそうなので出発。ちょうど剱ガ倉山に着く頃に晴れ渡り、平ヶ岳までのんびり進む。平ヶ岳は過去に3回狙うも(厳冬期2回、沢登り1回)行けなかったので初の山頂。池ノ岳の手前まで滑って、風が避けられる場所で泊。
3/7(火) 晴れ C4(5:40)〜池ノ岳〜台倉山〜上台倉沢〜R352(9:30)〜スクノウシロ沢左岸尾根Co1250m(16:00)
日の出と朝焼けが見たくて上で泊まったが、標高2000mオーバーだったので寒くて寝れなかった。池ノ岳に登ると会津駒ヶ岳がすぐそこに見える。行ける。
恋ノ岐川の源頭へ滑り込むもターン不能のスーパーモナカで派手に転ぶ。そそくさと尾根に逃げて斜滑降。
上台倉沢の上部はクラックがあったので、少し高度を落としたコルからドロップし、カチカチとモナカを気合いで滑り切る。R352に合流して水を汲む。沢で汲んでばかりなのでこの山行では一度しか雪から水を作っていない。
R352は硬い。当初は赤岩平から山越えしようと思っていたが、国道を歩いた方が速そうなので辿ることにした。銀山湖はだいぶ減水していて、昨年の田子倉湖を思い出した。
尾根までは沢筋をつめる。グサグサすぎて大変なザラメラッセル。標高差400mに2時間かかって乗り上げた。尾根上もグサグサ雪なので硬くなってから行くことにして泊。
3/8 (水) 晴れ C5(3:50)〜中門岳(8:30)〜会津駒ヶ岳(9:10)〜檜枝岐(10:05)
早めに出発。ヘッドライト無しで月に照らされたブナ林を歩く。とても良い時間だ。
燧、至仏、平、越後駒と百名山がズラリと並ぶ。今向かう会津駒も、出発地点の巻機山も百名山だ。人が選んだ山だけれど、これらは文句なしの名峰達だ。
1600mからアイゼンでバリズボしながら400mあげる。
稜線へ出ると馴染みの顔が迎えてくれた。久しぶり。
振り返ると平ヶ岳がずいぶん遠くに見える。昨日、向こう側から駒を見た時は近いと感じたのに不思議だ。
会津駒ヶ岳が近づくと寂しくなる。食料的にも天気的にもあと数日は縦走できそうだが満足だったので降りる。
駒からの雪はカリカリ、モナカ、ズタズタ、激重。けれど関係ない。
至福の滑走をして1時間で登山口に。
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僕らは便宜上、「南会津」「尾瀬」「上越国境」「越後三山」「奥只見」「奥利根」「会越国境」などと山域を呼ぶが、それらはまるっと"越後山脈"だ。
この越後山脈は本州屈指の広さでありながらも実は狭い。
昨年のGWにも感じたことだが、もっと長く山いるためには「里に降りないように」移動する必要があり、「歩かないと里に降りれない」ほど広くはない。
そこに僅かながら寂しさがあった。
けれどこの山域の核が奥深いことには変わりない。
まだまだ深淵を知りたい。
天気に恵まれ奥利根の窓が開いた充実の6日間だった。
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