白馬から日本海へ（猿倉〜栂海新道〜親不知）

2014年10月11日(土) ~ 2014年10月12日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 44.1km
• 登り: 3,734m
• 下り: 4,938m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:27
• 休憩: 0:43
• 合計: 8:10

5:30 猿倉荘
6:07 6:07 白馬尻小屋
8:34 8:41 白馬山荘
8:53 8:58 白馬岳
10:05 10:20 雪倉岳避難小屋
10:47 10:52 雪倉岳
12:11 12:18 小桜ヶ原
13:05 13:09 朝日岳
13:40 朝日小屋

2日目

• 山行: 9:46
• 休憩: 1:00
• 合計: 10:46

3:35 朝日小屋
4:14 4:14 朝日岳
4:33 4:33 吹上のコル
4:46 4:46 照葉ノ池
6:05 6:12 黒岩平
6:33 6:33 黒岩山
7:21 7:21 サワガニ山
7:46 7:46 北又の水場
8:15 8:19 犬ヶ岳
8:23 8:38 栂海山荘
9:10 9:10 黄蓮山
9:26 9:33 黄蓮の水場
9:43 9:43 菊石山
10:09 10:09 下駒ヶ岳
10:58 11:23 白鳥山
12:03 12:05 シキワリの水場
12:33 12:33 坂田峠
13:00 13:00 尻高山
13:29 13:29 二本松峠
14:14 14:14 親不知 栂海新道登山口
14:21 ゴール地点

天候

2日とも晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

猿倉までは毎日あるぺん号 5:25頃着
親不知観光ホテル　日帰り入浴＋親不知駅への送迎で1500円

コース状況／危険箇所等

・大雪渓の雪渓歩きは15-20分ほどです。ベンガラの赤いマークがついています。軽アイゼンかチェーンスパイクがあれば問題なし
・白馬山頂から三国境の間、日陰の岩場は残雪が凍結しています。スリップによる滑落に注意
・三国境〜朝日小屋までは指導標、ペンキマークが目印になります。
・栂海新道は、吹き上げのコルからしばらく樹林帯を歩くと照葉の池のある草原の木道歩きです。長栂山付近は平坦な広場になっており、暗いうちや濃霧時は注意。
・黒岩山から白鳥山まではアップダウン続きで体力を消耗します。日差し直撃なので、熱中症や脱水にならないよう注意が必要です
・白鳥山から坂田峠に降りた後もゆるやかなアップダウンが続きます。なかなか親不知への下りにならないので、心理的にきついです。

※水場は写真の通りです、その他は朝日小屋の水道を利用
※白馬山荘、朝日小屋、栂海山荘もしくは白鳥小屋で宿泊し、3泊4日で歩く行程です。朝日小屋の最終営業のタイミングは栂海に行く人が多いようです。

写真

10/11 5:41

月明かりの中、静かな猿倉を出発

10/11 6:07

白馬尻
小屋は解体されています

10/11 6:44

15-20分ほどの短い大雪渓
雪がない大雪渓はザレ、ガレで大変。雪があるほうがいいなぁ。。

10/11 7:11

まだお花が咲いてる

10/11 7:14

青空が似合う、白い鋭鋒天狗菱

10/11 7:54

避難小屋のちょっと先にある水場
緑のコースロープが片付けられていて、見落とすところでした（汗）水量は写真のとおり。トイが2箇所あります。
begreenさんにアドバイス頂きもってきたペットボトルが役に立ちました

10/11 7:54

頂上宿舎が見えてきた

10/11 8:19

ひっそりとしている頂上宿舎

10/11 8:21

先日の台風後の降雪が残っていました

10/11 8:27

稜線に上がったら、まず劔を探します
今日も見えてます^ ^

10/11 8:27

巨大な白馬山荘
時間がかかったらこの山荘に宿泊に変更のつもりでしたが、朝日小屋まで行く元気はあるので先に進みます！
ポンジュース飲んで、小屋番さんに雪の状況聞きながら休憩。。

10/11 8:41

今年3回目の白馬へ
雪倉、朝日も3回も来たことになる。。

10/11 8:53

山頂付近の残雪はカチカチで滑りやすかったです。
登山道が出ているところを歩きました。

10/11 8:55

山頂より杓子、白馬鑓
唐松ぐらいまでは見えてるのかな？

10/11 8:59

三国堺への下りだし。
ここは雪が残りやすいみたい。5月末に来たときもここだけ残雪豊富でした。

10/11 9:08

東側から西側に移るところは凍った雪がツルツル滑り、かなり怖かったです(*_*)

10/11 9:09

小蓮華への道

10/11 9:09

雪倉、朝日の稜線
今年はこの山域で、季節毎の色彩の移り変わりを十分に楽しませてもらいました。

10/11 9:22

三国境から下って来たところ

10/11 9:36

鉢ヶ岳と雪倉岳
トラバース道は最後のほうは緩やかな登りになります

10/11 9:57

リンドウ、まだ咲いてる☆

10/11 10:01

雪倉岳
1ヶ月前は黄色や赤で彩られていましたが、すっかり冬支度の色になっていました。

10/11 10:47

雪倉岳

10/11 10:52

朝日小屋までもうひと頑張り
水平道分岐についたら山頂よるか水平道にいくか決めよう

10/11 11:05

おりてくると右手に見える、ハート型？の雪倉池

10/11 11:08

大好きなマツムシソウ
最近の自分のレコに三連続で登場する

10/11 11:11

降りてきた雪倉を振り返る

10/11 11:20

赤男山のトラバース。沢を1本渡ったら湿原の木道歩きになります。

10/11 11:56

晩秋の茶色と緑の世界

10/11 12:04

まだまだ紅葉が見れる箇所もありました

10/11 12:04

日に透かすとキレイ

10/11 12:11

水平道分岐の紅葉♪

10/11 12:34

時間に余裕があるので、山頂にいくことにします。
樹林帯の急登を抜けたら、眼下に広がる赤と黄色の絨毯が！

10/11 12:38

雪倉岳と小桜ヶ原の木道

10/11 13:01

山頂手前にて、吹き上げのコルの方から登ってくる方々が見えました。

10/11 13:06

朝日岳にて。歩いてきた白馬〜雪倉を背景に1枚

10/11 13:28

朝日平へ

10/11 13:40

朝日神社と朝日岳

10/11 16:58

今日も美味しい朝日小屋ごはん♪

10/11 16:59

清水ゆかりさんの楽しい乾杯のご挨拶
小屋泊58名のうち、明日栂海に行くのは40名ほどいると言ってました！みなさん今シーズンのラストチャンスを狙って来ている！

10/12 4:14

翌日。3時に起きて準備をして出発！
おべんとうは大きなおにぎり2つとおかずセット。おぼろ昆布のおにぎりが美味しかった♪

10/12 4:32

月明かりの中。黒部扇状地の夜景を眺めながら歩きます

10/12 4:33

吹上げコル
ここから日本海への長い旅路。がんばろうo(^_^)o

10/12 4:46

写真はうまく撮れませんでした…大きな池塘です

10/12 5:02

長栂山、ルートからちょっと外れた所にあります
このあたりの平原ももう緑のコースロープが片付けられていますので、地面の岩のマークやロープ用の杭を追いかけながら歩きました。

10/12 5:15

頸城山塊、火打・妙高、右の台形は黒姫かな

10/12 5:21

夜明け前のアヤメ平付近
照葉の池から高層湿原歩きが続きます

10/12 5:27

月と木道

10/12 5:40

標高が下がり、紅葉が目立って来ます

10/12 5:47

黒岩平が見えてきました

10/12 5:55

紅葉の中を歩く

10/12 5:57

紅葉が映る池塘

10/12 5:59

静寂の朝の風景

10/12 5:59

池塘が広がる美しい登山コース

10/12 6:00

夏は高山植物の宝庫、秋は錦絵のような紅葉。
ここはまさに日本の秘境だと思う

10/12 6:02

沢沿いを歩いて行きます

10/12 6:04

黒岩平手前の沢、ここで水を汲みました
冷たくておいしい！

10/12 6:05

黒岩平

10/12 6:05

ベンチがあります
ちょっと休憩

10/12 6:21

黒岩山へ

10/12 6:25

サンカヨウの実
じゃなくてクロマメノキの実だった

10/12 6:29

日がさしてきた。朝日岳から歩いてきたほうを振り返る。

10/12 6:29

黒岩山への道。朝日を浴びる紅葉が美しいです。

10/12 6:32

中俣新道との分岐

10/12 6:33

日本海から歩いてきて、この景色が飛び込んできた瞬間は感動だろうなぁ

10/12 6:33

黒岩山、向かいの台形の山が犬ヶ岳

10/12 6:33

ここから1600m前後の稜線歩きです。尾根に忠実に進み、細かなアップダウンが続きます。

10/12 6:38

あら、花が咲いてる

10/12 6:39

こんな感じの道です
この日は日差しが暑かった。。

10/12 6:50

文子の池

10/12 6:50

倒れて裏返しになってました

10/12 6:51

黄金色の草原

10/12 7:18

天気も良く、気持ちのいい稜線歩きです

10/12 7:21

さわがに山

10/12 7:21

劔、毛勝三山がよく見えます

10/12 7:21

初雪山

10/12 7:22

向かいの犬ヶ岳
台形を右に降りた肩に栂海山荘があります

10/12 7:22

犬ヶ岳から東に伸びる尾根
相沢山、オッカブロ山、柴倉山

10/12 7:33

ちょっとした岩場もあります

10/12 7:36

赤い！

10/12 7:40

錦秋の栂海新道

10/12 7:46

北又の水場、ここは立ち寄らず

10/12 7:59

街が見えてきた

10/12 7:59

犬ヶ岳

10/12 8:15

犬ヶ岳着いた

10/12 8:16

一番奥のピークが白鳥山です。小屋が見えてます。
一つ手前のザレが見えるのが下駒ヶ岳。
その手前のピークが菊石山

10/12 8:16

栂海山荘

10/12 8:16

朝日岳より、歩いてきた稜線��

10/12 8:16

朝日岳より、歩いてきた稜線��

10/12 8:18

犬ヶ岳と初雪山

10/12 8:23

栂海山荘
ここで休憩。テーブルとベンチがあります。

10/12 8:29

魚のステンドグラス
雑誌や本が置いてあります

10/12 8:29

間取り

10/12 8:30

ステンドグラス

10/12 8:30

きれいな室内

10/12 8:34

栂海山荘からの景色��

10/12 8:34

栂海山荘からの景色��

10/12 8:36

栂海山荘からの景色��、日本海！

10/12 8:38

白鳥山まで、今度は1200m前後のアップダウン稜線です。

10/12 8:43

たまにこんなザレた痩せ尾根も出てきます

10/12 8:47

赤と黄色

10/12 9:10

黄蓮山

10/12 9:24

美しいブナの林相

10/12 9:26

往復10分ほどの黄蓮の水場に行ってみます

10/12 9:28

沢に降りる直前がかなり急です。両手塞がっていると危ないかも。

10/12 9:29

黄蓮の水場、水量豊富でした。
ここも冷たくておいしい！暑くて汗だくでした(^^;;
冷たい水でリフレッシュ

10/12 9:33

しばらくブナ林歩き、森林浴♪

10/12 9:43

菊石山

10/12 9:44

ススキだ。低山の雰囲気になってきた。

10/12 9:46

振り返ったら、まだ栂海山荘はすぐ近くに見えた。。

10/12 10:03

下駒ヶ岳、岩場がはじまるところ
トラロープが、かけられています

10/12 10:09

下駒ヶ岳

10/12 10:11

まだまだ紅葉街道は続く

10/12 10:34

ここは通話可能らしい。。iPhoneは奥にしまってあり、SoftBank未確認です

10/12 10:50

白鳥の水場、ここも未確認

10/12 10:58

白鳥小屋
山姥コースから来ていたお二人に会いました

10/12 11:00

小屋の中の様子、こちらもきれい
親不知観光ホテルで会った方に、管理人さんが布団を干しに来ていたと聞きました。

10/12 11:10

せっかくなので展望台でランチ♪
坂田峠への尾根は一面の紅葉！

10/12 11:10

劔まで見えました☆

10/12 11:10

歩いてきた栂海新道
一番奥が朝日岳なのかな？

10/12 11:10

頸城の山々

10/12 11:11

ハシゴは垂直です

10/12 11:23

空と海の青

10/12 11:27

落ち葉の道を進みます

10/12 11:33

緑と紅のグラデーションがきれい

10/12 11:38

いい季節に来ることが出来てよかった

10/12 11:38

赤とオレンジと緑

10/12 11:40

地図にはない案内板もちらほら

10/12 12:03

シキ割りの水場。ここも冷たくて最高！
最後の給水。

10/12 12:22

金時坂の急な下り。随所にトラロープあります。

10/12 12:34

坂田峠
途中から金時坂で会った方とお話ししながら下山。
ここから先もだらだらコースだよ〜とアドバイス頂く。まさにそんな感じだった(^^;;

10/12 12:34

お地蔵様に安全下山をお祈りして出発

10/12 12:51

海からの風が意外にも心地よかった
尻高山まで緩やかな登り

10/12 13:00

尻高山、まだ677mもある。

10/12 13:20

車道への階段

10/12 13:20

道路を渡ってまた登山道へ

10/12 13:25

林相がかわる
木が曲がって伸びてる。標高500mぐらいでも雪がしっかりつもるんですね。

10/12 13:29

二本松峠
尻高山からここまでは下り、ここからまた緩やかに登る

10/12 13:38

入道山、この先少し下って416ピークにのぼり返したら、ようやく登山口へ一気に下りにかかる

10/12 14:10

波模様がはっきり見えるようになった！
目指す日本海はもう近い！

10/12 14:11

工事中の車道を渡って…

10/12 14:14

林道をジグザグに降りて、登山口へ

10/12 14:21

親不知観光ホテルに荷物を置いて、80m下ってようやく日本海
テントの女性の方々のんびりしてました。

10/12 14:23

しかし波が荒くてこわくて近寄れない(T_T)
勇気を出して前にでて靴がプチ水没。

10/12 15:55

親不知観光ホテルで日帰り入浴して、栂海新道というお菓子を買って、駅まで送迎してもらう。
帰りの電車の乗り継ぎも教えてくださいました。

10/12 18:01

腹ペコの帰り道、taeさんオススメの越後湯沢構内の小嶋屋のへぎ蕎麦を美味しく頂きました♪
越後湯沢駅も登山者が多かった

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

装備

個人装備

ザック(OMM Adventure Light 20)(1) ツエルト(1) レインウエア(1) 着替え(1) ダウン上下(1) ファーストエイド(1) エマージェンシーブランケット(1) 食料 行動食(3) ハイドレーション(2L)(1) ペットボトル(1) ザックカバー(1) 保険証(1) カメラ(1) ティッシュ(4) ゴミ袋(3) 地図(1) ヘッドライト(2) 予備電池(6) 日焼け止め(1) サングラス(1) チェーンスパイク(1) 化粧品(1) 時計(1) コンパス(1) 温度計(1) ストック(2) クマ鈴(1)

感想

ゲスト

9月に朝日小屋に泊まった時に、
「栂海新道はまだ行ってないの？ぜひ次は栂海まで足を延ばしてみて。1日で降りる人もいるよ。」
という話を管理人さんから聞いて、いいなぁー私も行ってみたいです。なんて話をしたら、
「お姉さんのペースであれば、1日目は北又から朝日小屋として、2日目は朝4時頃出れば栂海新道を1日で降りれるんじゃないかな。」
とのこと。
沢山の登山者を見てきている管理人さんと話をしているちに、私にもできるかな？チャレンジしてみよう。という気になり、今回の山行になります。

そんな背景のもと、初日は北又から朝日小屋として体力温存したかったのですが、富山までの夜行バスは早々に予約でいっぱい。。別のルートと取らざるを得ませんでした。
都内から確実に早朝に登山口行ける手段は、いつもの毎日あるぺん号になるので、猿倉スタートで情報収集・検討を始めました。白馬岳まで4時間以上かかるようであれば白馬山荘泊という条件で朝日小屋を目指すことにしました。小屋の予約電話時にもこの計画を伝え、万が一来れなくなった場合は白馬山荘から連絡するということでご了承いただきました。（結果として予定通り朝日小屋にたどり着けたのでよかったです。）

朝日小屋は小屋締めのボランティアさんが20-30名ほどと、宿泊者約60名でとても賑やかでした。小屋についてしばらくは、翌日栂海に行くテント泊の方と、青空のもとベンチでビール飲みながら山談義を楽しみました。
部屋に戻ると同じ部屋の方が到着されていて、6名のうち親不知から朝日小屋まで1日で上がってきたすごい方が1名いらっしゃいました。コース状況を色々お伺いでき感謝です。その他、栂海に行く方が4名。1名は大池回って蓮華温泉周回。部屋でもまた山談義。同じ千葉の方で猿倉から1日で来たnaga4687さんもいらっしゃいました。短いながらも楽しい時間でした。

翌日は徐々に起き始める人が出てくる中、準備ができたタイミングで出発。せっかくきれいな景色なのに暗闇の中歩く時間があるのはちょっともったいない気もしますが、12.5hを想定していたので先を急ぎます。
どの水場も冷たい水が美味しく、池塘や紅葉、木道歩きを満喫しました。暑さとアップダウン続きが辛かったですが、それ以上に歩く楽しみがあるコースだな、と思いました。

またそのうち、今度はテントで栂海新道を歩いてみたいなぁと思います。

最後に。栂海新道の水場情報を具体的かつ的確にアドバイス下さったbegreenさん。助かりました。ありがとうございました！