千畳敷〜宝剣岳〜空木岳縦走(空木平避難小屋泊) 稜線の紅葉は終わり晩秋の雰囲気
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- GPS
- 28:43
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,358m
- 下り
- 3,129m
コースタイム
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:29
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:44
極楽平まではセットし忘れていた為、カシミールで編集し追加しました。
力水、篭ヶ沢の岩窟は軽身でザックデポの為、記録されていません。
天候 | 台風前の秋晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
仮眠2時間で3時30分にチケット売り場へ行くと既に60人は並び始めているので、ザックをバス待ちの列に置き、体はチケット売り場の列へ。 4:15からチケット販売開始。 4:50少し早くバスが出発。私らは1台目に乗れず、2台目で座っていけました。販売開始時には既に200人は並んでいたと思われます。 増発便も出ていて、ロープウェイも9分間隔で動いていたのでまだ良かったですが、並ぶ時間が遅かったら出発がかなり遅れたと思われます。 帰りは伊那ICより高速に乗り久しぶりに渋滞なしで帰れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図40 木曽駒・空木岳 ●千畳敷〜宝剣岳 宝剣岳は岩稜帯で鎖場が連続しています。高度感がありますが、ホールドスタンスともにしっかりしているため慎重に歩けば問題ないと思います。 山頂の大きな岩は登るは良いですが、降りるのは慎重に。 ●極楽平〜檜尾岳〜熊沢竹〜東川岳〜木曽殿山荘〜空木岳 意外にアップダウンのある稜線歩きです。数箇所鎖場はありますが特に危険箇所はありません。木曽殿山荘から空木岳は300m弱の急坂が待っています。岩が多く手も浸かっての登りとなります。 展望は抜群に良く南アを見ながらの稜線歩きが楽しめます。 木曽義仲の力水は、山荘から約10分。写真の通りちゃんど目印があります。上から流れてくるため、それほど冷たくありませんでした。 ●空木岳〜空木平避難小屋〜池山小屋〜池山〜林道終点〜登山口 山頂直下に駒峰ヒュッテがあります。食事は出していませんが、カップラーメンなど販売しているので、食べられれば良いのであれば軽身で一泊も良いかと思います。 駒峰ヒュッテから駒石の稜線歩きか、空木平避難小屋へか分岐しています。避難小屋へはヒュッテから30分位下りました。 合流地点から登山口まで4時間。やはりアルプスの山は大きく長い道のりです。なだらかですが、大地獄・小地獄付近は鎖場・急なアップダウンがありますので注意してください。 ◎空木平避難小屋 木造ですが内部はとてもきれいです。四隅にテーブルになるような場所があります。トイレは外で小屋の裏にあります。においも無くキレイでした。水場は無いので注意。 |
その他周辺情報 | ●温泉 菅ノ台駐車場すぐ近くの「こまくさの湯」にて汗を流しました。ロープウェイチケット売り場でもらった50円割引券を使って560円也。 設備は充実しており露天風呂からは宝剣岳が遠望できます。 100円返却式ロッカーあり。露天、サウナ、ジェットバスがあり、洗い場も広いです。 ●ご当地グルメのローメン 今回は下道で伊那まで行き、この辺のご当地グルメのローメンを食べてきました。 ネットで検索して汁有の名物店「萬里」へ。駐車場がなかったのですが、近くのコインパーキングで100円で停めました。萬里付近は飲み屋エリアのようで、たくさん飲食店があります。昼はほとんど営業していないようですが。 今回はローメン大盛り(850円)をいただきました。 ローメンは羊の肉を使っているので、苦手な人はパスしたほうが良いでしょう。ソースと酢、にんにく、ごま油で好みに味変して食べるのはなかなか美味しかったです。 意外にあっさりでした。 |
写真
時間に余裕があったので伊那まで下道で走って、事前に調べていたローメンの名物店「萬里」へ。
駐車場が見つからないので近くのコインパーキングへ駐車。
装備
備考 | 避難小屋とはいえ半身用エアマットだと足元が寒いです。ゾウ足もって行ったほうが快適に過ごせそうです。今月末のテント泊では持ってきます。 |
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感想
3連休、2泊3日で遠出しようと考えていましたがどうやら台風が3日目に直撃するとのことで1泊2日でどこにいけるか考えた結果、まだ登った事がない百名山の空木岳なら行けるだろうと、前から歩いてみたかった千畳敷カールからの縦走ルートを選択しました。
数週間前のヤマレコユーザーさんの記録を読んでいると、どうやらロープウェイのチケット購入のためにかなり早くから並ぶらしいとの情報が目に留まり、念のため早朝3時30分に確認すると既に60人近い人がザックをバス停車場に置き、販売窓口に並び始めていたので、そのあとに続いた。5時出発のバスに1時間半前から待たなければならず、改めて千畳敷の人気を思い知った。
4:15からチケット販売開始、チケットを購入する際に窓口で温泉50円割引券をゲット。片道2030円を購入する。すでに200人以上並んでいる様相だ。
4:50少し早くバスが出発。1台目に乗れず、でも増発便のようですぐに2台目が到着、事なきを得た。ロープウェイも9分間隔でフル稼働。
千畳敷駅に到着すると日の出が始まっていて、南アの稜線がきれいに見える。千畳敷は既に落葉しており、晩秋の雰囲気だ。燃えるような赤い紅葉を期待していたで少しガッカリする。気を取り直して極楽平に向かう。稜線に到着すると目の前には噴煙たなびく姿があった。先月噴火し痛ましい結果となった御嶽山だ。今日は台風直前と会って必死の捜索が続くであろうが、何とか見つかって欲しいものだ。
軽身で宝剣岳に向かう。宝剣は2008年に山が好きになり始めた頃に登ったことがあるが、その頃に比べると岩稜帯の足取りもしっかりし随分と成長したものだと感慨深くなる。山頂からは北アの槍穂まで見える大展望だが、やはり御嶽に目が向いてしまう。
宝剣をピストンし、目的の空木岳へと向かう。檜尾山頂に到着すると目の間にある避難小屋が目に留まる。稜線にぽつんと立っているその姿を見ると眺望抜群で食指が動く。反対側に見える三ノ沢岳と絡めていつか泊まってみたい場所となる。
宝剣から見た空木への稜線は長いも楽しそうに見えたが、ここから濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳、東川岳と想像以上に起伏のあるアップダウンが待っていた。テントが無いので荷物はいつもより軽いはずだが、睡眠不足がたたってか調子上がらず足が進まない厳しい縦走となる。
東川岳から見えた木曽殿山荘への鞍部とそこから一気に突き上げる空木への稜線を見て愕然とする。今年歩いた八峰キレットからの鹿島槍の登りにも匹敵しそうな姿。
鞍部にある木曽殿山荘に到着。避難小屋泊のための水を確保する為に義仲の力水を汲みに10分ほど下った。水は細いが、飲んだらちょっと調子が上がってきた…気がするう。おかげで2キロ増量となった重みにも耐え、偽ピークが何度か続く急坂を登りきることが出来た。力水の効果が凄い。
山頂からは360度の大展望。恵那山の丸みを帯びた稜線が近くにあり、遠く縦走してきた木曽駒までの稜線、そして南アと富士も見えた。急斜面の北面と比べ、南斜面は緩やかで広い。直下には駒峰ヒュッテがある。ヒュッテでビールを買おうと思っていたがあいにく切らしているとのことでガックリ。たくさんの人でにぎやかなテラスを後にし、空木平避難小屋まで30分下った。
避難小屋も混雑を覚悟していたが、入ってみて拍子抜け。誰もいないのである。その後も誰も来ることなく今回は2人でのまったりの宿泊となった。清潔感がありトイレもキレイで匂いも無く快適。ただこの小屋、幽霊が出るとの噂がある曰く付きのようでどきどきしたが、まったく静かなものだった。
幽霊には会った事が無いが、先月の北アに行ったとき雲ノ平テント場で幕営中。他のテントとは少し離れたところに立てており誰も来ないはずだが、深夜テントの周りを歩き回る音がしばらく続いたがあれはなんだったのかと不思議な出来事があった。
同じメンバーは酒盛り中、テントの隣に設営している音を聞いたが出てみると近くには設営しているはずのテントはないというこれまた不思議な現象。やはり幽霊はいるのかと思う。
翌日快適に朝を迎え外に出ると、天気予報の曇りのち雨とは反して青空が広がっていた。今日は下山するだけであまり楽しいこともないかと思っていたが、中腹にさしかかると山模様は紅葉に彩られキレイな景色がみれた。麓はまだ色づく前で、今回は晩秋、秋の紅葉、紅葉前と三段階の山を楽しむことが出来た。下山後はご当地名物のローメンも食べられ今回も達成感と満足感のある山となった。
この山域、三ノ沢岳と檜尾避難小屋、南駒ケ岳と名前がカッコイイ越百(コスモ)岳の周回、そして木曽駒と将棋頭の周回とまだまだ歩きたいルートがたくさんあります。
YAMA555さん、天気ももって、大充実の1泊2日縦走でしたね。
三ノ沢岳、主稜線から離れての静かな歩きが楽しめるし、主稜線を一歩離れて眺められる山なので、オススメしたいです。檜尾避難小屋も絶景地にあるので、ぜひセットでオススメですよ。
空木よりも南の、南駒ヶ岳や仙涯嶺、越百山、私も歩いてみたいとタイミングとルートを検討しているんですが、なかなかタイミングが無くて。
三ノ沢はkazさん登っていましたよね。宝剣岳から見る三角錐はとてもキレイで、来年は是非登れればと思っています。三角錐の山は見ていて惚れ惚れしますね〜。でも、縦走路から見るとまた違った山様なるので不思議なものです。大山なんか見るところからだと富士山のようでしたし。
中央アルプスは百名山という意味ではコンプリートしましたが、まだまだ登りたいルートと山は盛りだくさん。少しずつ稜線を繋げていきたいです。
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