戸隠山〜高妻山〜乙妻山(想像以上だった蟻の戸渡り)
- GPS
- 10:29
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,074m
- 下り
- 2,060m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 10:29
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
戸隠牧場の入口に登山者用の無料駐車場がある。(100台) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【戸隠牧場〜さかさ川歩道〜戸隠神社奥社】 ・危険箇所なし、遊歩道、参道をのんびり歩く。 【戸隠山登山口〜五十間長屋】 ・危険箇所なし。 【五十間長屋〜蟻の戸渡り】 ・難易度の高いクサリ場多数、ヘルメット着用を推奨。 【蟻の戸渡り・剣の刃渡り】 ・高度感がハンパなく、道幅も狭く、落ちたら滑落ではなく100m以上墜落することになる、かなりヤバイ場所。 (居合わせた女性はジャンダルムより断然怖いと言っていた) ・蟻の戸渡りはクサリの巻き道もあるが、そちらもかなり危険。 【八方睨〜高妻山】 ・危険箇所なし。 ・アップダウンがしつこく続く道。 ・高妻山への最後の登りがクライマックスで、その分登り詰めた時の喜びは大きい。 【高妻山〜乙妻山】 ・クサリ場はあるが、危険箇所なし。 ・高妻で引き返す人が多いので静かな山行を楽しめる。 【不動避難小屋〜戸隠牧場】 ・大洞沢の中を進む形の変わった登山道で、滝沿いのクサリ場は結構嫌らしい。 ・避難小屋からしばらく下った場所にある「氷清水」と呼ばれる水場の水はキンキンに冷えていてめちゃくちゃうまい! |
その他周辺情報 | ・水場は「氷清水」しかないので注意する。 ・登山口以外はトイレは不動避難小屋の携帯トイレブースのみなので女性は大変かも。 |
写真
感想
土曜日が仕事だったので、台風が来なければ日曜日〜月曜日でテン泊でもしようかと考えていたが、辛うじて日曜日のみ晴れ予報・・・ということで、北陸を離れて戸隠山、高妻山へ登ってみることにした。
北アルプスでご来光を拝むとき、太陽と一緒に必ず目に入ってくる山・・・高妻山、乙妻山。
標高こそアルプスに比べ低いものの、カリスマ性のある山容には一目置かざるを得ない。
そして、戸隠神社のバックにそびえる、蟻の戸渡りで有名な戸隠山。
どちらもこれまで登ったことがなかったが、登らねばならない山であることは間違いなかった。
前日のうちに戸隠牧場まで車を走らせ車中泊。
翌朝、戸隠神社の奥社へ向けて遊歩道と参道を歩いていく。
正直戸隠神社のことは良く知らなかったが、巨大な杉並木を目の当たりにして、ただならぬ貫禄を肌で感じ取っていた。
(帰りがけに大渋滞になっている神社を見て、初めて日本で有数のパワースポットであることを知った)
快晴であるにもかかわらず、登山口から人と会うことはなかった。
朝日を浴びる紅葉した木々たちを写真撮影しながらのんびりと歩く。
五十間長屋あたりからクサリ場が出てきたので念のためにヘルメットを装着。
その後、蟻の戸渡りまで幾度となくハードなクサリ場が続くことになる。
そして蟻の戸渡り、剣の刃渡りに到着すると、想像以上の高度感と両側がスッパリと切れ落ちたその姿に足がすくんだ。
それまで岩場に苦手意識はなく、むしろ適正があるほうではないかと思っていたが、その認識を180度覆された。
生まれて初めて足がすくみ、震えるという経験をした。
少し先を歩いていた単独の女性と八方睨で会話したが、その方いわく、ジャンダルムより難易度が高いらしい。
しばらく余韻に浸りながら眺めていると、トレランの男性がやってきた。
そして驚くことに、あの戸渡りを走るようなスピードで駆け抜けてくるではないか。
話してみると自分と同じ石川から来たそうで、この場所には5回ほど足を運んでいるようだ。
最初は恐怖したらしいが、さすがに慣れたとのこと・・・こんな場所でも慣れってあるんだな、と少し驚いた。
さて、そこからは「普通の」登山だ。
右に紅葉を見ながら、左に北アルプスを見ながら稜線を辿っていく。
時々後を振り返ると、遠くには槍ヶ岳、穂高岳、八ヶ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳まで見通すことができた。
高妻山に向けて最後の急登を登り切り山頂に到着すると30人くらいの登山者が各々に昼食を楽しんでいた。
手前に百名山のメインピーク、奥にマイナーな別のピークがあるパターンは白山の御前峰と大汝峰の関係に似ている。
直感的に「真に良いピークは乙妻山なのではないか!?」と感じ、高妻のピークはスルーして乙妻山へと足を延ばすことにする。
・・・予想通り、そこから先には静かで最高の景色が広がっていた。
妙高山、火打山、雨飾山も近い!
往復2時間だが、来てよかったと思った。
そこからは来た道を戻り不動避難小屋から大洞沢を下る。
途中にある「氷清水」の水は最高においしかった。
今回はフィールドアスレチックのような緊張が続く登山と、絶景を眺めながら稜線を歩くのんびり登山の両方を楽しむことができた。
次に北アルプスから高妻山・乙妻山の雄姿を眺めた時、これまでとは違った山に見えるかもしれない。
ほぇーと思いながら、見てしまいましたっ。
カリスマ性のある山の紹介。
また、楽しみにしています。
ん?ナミノリさん、また芸名変わってるじゃないですかー?
戸隠・・・自分にとってはかなりヤバイ山でしたが、多分ワルノリさん?にとっては常日頃から歩かれているような道なんじゃないかと(笑)
手が使えない岩場は苦手だということがわかりました。
戸隠の紅葉、さすがに良いですね。
蟻の戸渡り、いろんなレポで見てますが、自分にはたぶん無理(怖)
せめて鎖くらいは欲しいですね。
石がセメントで固めたみたいになってるけど、自然にそうなったのかな?
お疲れさまでした。
dokuboさん、こんばんは。
最近白山ばかりだったので、久しぶりに県外へ遠征してみました。
戸隠は今回初めて行きましたが、紅葉も、神社も、牧場も、意外と山以外の良さがありますね。
次はそばを食べながらゆっくりと歩いてみたいものです。
戸渡りなんですが、これまで剱や不帰キレット、八峰キレット、冬の西穂など、それなりに岩場は歩いてきたつもりだったのですが、見事に玉砕されました。
それまでは歩いてみたら意外と楽だった、というパターンばかりだったので、今回も気軽に登ってみたところ、想像を上回る恐怖感でした。
やっぱり手が使えないのと、逃げ場がないのが要因でしょうか。
色々な意味で、いい経験になりました。
でも人にお勧めできる場所ではありませんね(汗
早くもdokuboさんのような南竜でマッタリテン泊が恋しくなりました(笑)
無理ですよね(汗)。
さすがのSanでも足がすくんだか。
三点支持が取れない岩場はやっぱねぇ。
加えて平均台状態だし。
まぁその分美しい写真たちになってるけどね(^_^;)
登山は自己責任とは言うが・・・これから冬山シーズンも始まるし、Sanchan、とにかく死ぬなよぉ!
yamachan、激励?ありがとうございます。
今回はyamachanの中山とは正反対の登山になりました。
戸渡りは、一応巻き道ルートもあるんですが、なんか挑発してくるんですよ(笑)
「ここまで来て逃げるのか?本当にそれでいいのか?」って。
その思考回路がそもそもやばいのかも知れませんが(^^;
登山って、同じピークに登るのにも楽なルートもあれば、難易度の高いバリルートもあり・・・冒険心を持てば持つほど、危険なルートへ足を踏み入れたくなったりします。
自分の場合、歩くルートにはそれほどこだわりはなく、ただ「人が見れないようないい景色を見てみたい」とか、「あのピークから滑り降りてみたい」という好奇心がほとんどなので、あまり今回のようなルートには行かないと思います。
でもスキーに雪崩はつき物なので気をつけようと思います。
手が使えないとは怖いですね・・
戸隠山から高妻山へと歩いてみたいコースではありますが・・・
混雑したピークを過ごして乙妻山で静かな時間を過ごすというのは大賛成です^−^
僕も行く機会があればやってみますね
souさん、こんばんは。
souさんも自分と同じタイプなので、高妻のピークをやり過ごすのはお勧めです。
ヒルバオ雪渓ほど良い場所とはいえませんが、乙妻山は静かでいいですよ!
蟻の戸渡りはお勧めしません(笑)
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