大猫山~猫又山 周回（写真山行）

2014年10月18日(土) ~ 2014年10月19日(日)

• GPS: 15:35
• 距離: 16.0km
• 登り: 1,694m
• 下り: 1,704m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:21
• 休憩: 0:09
• 合計: 9:30

距離 8.1km 登り 1,680m 下り 73m

6:32 馬場島
7:23 7:29 ブナクラ取水堰堤
11:10 大猫平
13:33 13:36 大猫山
16:02 猫又山

2日目

• 山行: 5:29
• 休憩: 0:29
• 合計: 5:58

距離 7.9km 登り 35m 下り 1,639m

8:40 猫又山
10:41 11:04 ブナクラ峠
13:57 ブナクラ取水堰堤
14:32 14:38 馬場島
14:38 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

★この夏（2014年7月）に舞鶴若狭道と北陸道が敦賀JCTで直結され、三田の自宅から北陸方面に向うのに、中国道や名神を使う必要がなくなったので、今回はじめてこのルートを使った。メンバーに三田に集合してもらうのは申し訳ないが、今後、渋滞回避の最高の手段となるだろう。

●往路（10/17　深夜）
JR三田駅前ー三田西ICー(舞鶴若狭道)―敦賀JCTー(北陸道)―滑川ICー(県51,67,333)―馬場島

●復路（10/19　夕方）
馬場島ーみのわ温泉―きときと寿司・飯野店ー富山ICー(北陸道)―敦賀JCTー(舞鶴若狭道)―三田西ICーJR三田駅前
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コース状況／危険箇所等

●馬場島〜大猫山
　工事飯場横の登山口から大猫山までは樹林の中の急登につぐ急登となる。大猫平まではほとんど直登に近く、息をつく場所もほとんどない。国土地理院の地図には登山道も大猫山ピーク（2070m）も表示されておらず、昭文社の地図では登山道が破線表示となっているバリルートだ。馬場島が760mなので、一気に標高差1300mを登る感じとなる。

●大猫山〜猫又山
　アップダウンしながら徐々に標高をあげていく感じで、これまでのような厳しい登りはない。進行右側に、早月尾根と剱岳の北斜面の迫力モノの展望が展開されて圧倒される。北斜面なので、これを”裏剱”と呼びたいところだが、”裏剱”とは一般に剱岳の東側（池の平や仙人池）から見た景色を言うので、あえて”北剱”と勝手に命名する。猫又山ピーク直下にはテントを数張りできるスペース”天空のテントサイト”があるが、水場はない。

●猫又山〜ブナクラ峠
　しばらく草付きカール斜面をくだるが、すぐに樹林帯の中を急激に降ることになる。笹や木枝を掴んで、滑らないように注意していかないと、へたな場所ですべると命取りになる。バリエーションルートの怖さがここにある。峠から見上げると、すさまじい斜面をくだってきたことがわかる。

●ブナクラ峠〜馬場島
　下りの斜度はだんだんと弛んでくるが、ところどころに厳しい下りがある。渡渉は大小あわせて9回ほどあり、大きなものは3回ほどだが、水量が多いときには苦労すると思われる。かつ、流されないように慎重な渡渉が求められる。
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その他周辺情報

●猫又というのは、尻尾が２つに裂けたバケ猫だが、このバケ猫伝説は、白馬の西側にある同名の猫又山（清水岳の北西にある）の伝説らしい。じゃあなんで、ここの山も猫又山って言うんか？タレカ教えてタモレ！

●みのわ温泉は、馬場島から近くていいのだが、露天風呂などはない。
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写真

1/1 0:01

馬場島荘前に駐車して仮眠。

1/1 0:00

いつも直進する分岐を、今回は左折。

1/1 0:00

林道は、すぐにガッチャンされている。

1/1 0:00

林道を延長工事している。

1/1 0:00

お地蔵様に今回の山行の安全を祈る。

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林道の左側に作業現場の飯場があり、

1/1 0:00

その奥に大猫山への登山口がある。

1/1 0:00

いきなり急登の連続！

1/1 0:00

北方稜線に陽が登ってきた。

1/1 0:00

ちょっと登ったら、この景色。先はマダマダ・・・

1/1 0:00

大杉のポイント。

1/1 0:00

空に向って高度を稼いで行く感じ・・・

1/1 0:00

ああ、もうこんなに陽が登ってしまった。

1/1 0:00

剱岳の北側斜面が徐々にあらわになってきた。

1/1 0:00

いいお天気だ。

1/1 0:00

赤谷尾根が一望のもと。

1/1 0:00

早月尾根も一望のもと。

1/1 0:41

大猫平にてこの先のルーファイをおこなう。

1/1 1:01

池塘群のなかの比較的おおきな池塘。

1/1 2:04

道は猫又山へ延びる。

1/1 2:04

大猫平のお地蔵様。新しい。

1/1 2:05

さあ、そろそろ行きまっか！

1/1 2:37

プロカメラマンH氏、撮られる方もなかなかでっせ！

1/1 2:37

急登がなくなって、助かった・・・

1/1 2:37

なにやら、日本離れした景色だな〜（その1）

1/1 2:37

なにやら、日本離れした景色だな〜（その2）

1/1 2:39

数日前に降った新雪が出てきた。

1/1 2:41

なにやら、日本離れした景色だな〜（その3）

1/1 3:04

大猫山の三角点（2070m）。

1/1 3:37

猫又山までまだ遠いなあ。

1/1 4:06

また登りかあ・・・

1/1 4:19

剱岳に雲がかかると幻想的だ。

1/1 5:03

新雪が一面に残るようになってきた。

1/1 5:23

猫又山頂上だあ！

1/1 5:24

猫又山頂上のお地蔵様。

1/1 5:22

猫又山頂上の岩に立ちこむ。実はかなり足が竦んでいる。

1/1 5:25

うわあ、こりゃすごい剱岳だ！

1/1 5:28

H氏のペンタ645Z＋広角ズーム・・・百数十万円！

1/1 6:00

テントの出入り口から剱岳を拝める。

1/1 6:23

夕焼けショーの始まり。

1/1 6:24

だんだん、

1/1 6:25

いい感じ、

1/1 6:25

えっ、今日はもう終わり・・・残念。

1/1 6:37

H氏、我慢強く剱岳の焼けを待つが、今回はいまいちだった。

1/1 18:21

早朝の富山市街。うっすらとガスがかかっていた。

1/1 18:25

五竜と鹿島槍。

1/1 18:25

鹿島槍は貫禄があるね。

1/1 18:28

ヤマケイの表紙に、こんな感じのあったね。

1/1 18:29

空の色が言葉では表せない。

1/1 18:58

静かに日の出を待つ剱岳。

1/1 19:17

きた〜！五竜の裾からのご来光。

1/1 19:18

張り詰めた空気のなか、神々しすぎる。

1/1 19:19

剱岳を狙うH氏。結果論だが、張り出した尾根にも朝日は当たらないのだ！

1/1 19:19

H氏、まだ粘っている。

1/1 19:21

一方、こちらは脳裏に焼き付けている。

1/1 19:26

毛勝三山の二峰、釜谷山と毛勝山にはよく陽が当たっている。この日、お隣テントのNishidenさんが縦走に向った。

1/1 19:29

毛勝三山の並びは、『猫にかま（釜）れて毛が抜けた！』と、お隣テントの御姉様に教えていただいた。

1/1 19:35

やっぱり、剱岳北斜面には、その張り出し尾根にも陽が当たらないのだ。

1/1 19:36

富山湾に猫又山の陰が延びる。

1/1 19:37

登ってきた大猫山の稜線。

1/1 19:38

このたびは、プロカメラマンの根性を見せてくれましたね！

1/1 19:45

猫又山ピーク直下にある天空のテントサイト。地元の方のテント2張りと我々の4テン。1つは、Nishidenさんのテントだ。

1/1 19:57

このあたりは、これからどんどん厳しくなっていく。

1/1 21:54

また来るね。でも来年かな？

1/1 21:58

グーグーと雷鳥のつがい。白いソックスを装備したね！

1/1 22:00

降りながら感慨にふけるH氏。

1/1 22:03

T字を描いた大岩。ガスのときなど見失わないように。左は猫又頂上。後は大猫山。右はこれからおりるブナクラ峠。

1/1 22:21

猫又山、南東のカールを見上げる。

1/1 22:21

ブナクラ峠に向ってくだる。すぐに樹林帯に突入する。

1/1 22:27

今日もすばらしい天気だ。

1/1 22:36

ササが生い茂る。部分的に身長を越える場所もある。

1/1 23:39

これから降るブナクラ谷がはるかかなたに続く。

1/1 23:39

見上げると赤谷尾根の向こうに早月尾根と剱岳。

1/1 23:46

正面にブナクラ峠。ここの降りは厳しい。注意して降る。

1/1 23:53

ブナクラ峠だ。ここで大休止。カメラも格納。

10/20 21:40

【追加写真1】青木純二著の『山の傳説（日本アルプス篇）』によれば、

10/20 21:42

【追加写真2】猫又山の章に、『新鐘釣温泉から白馬嶽へ登攀する・・・猫又山といふ山がある。・・・怪獣が居た山を人々は猫又山と呼んで怖れた。』とある。

撮影機器：

DSC-TX10 SONY

PENTAX K-30 PENTAX

感想

クマ

　サンチャンの素晴らしいレポート、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-509799.html
に触発されて、プロカメラマンH氏を誘って、猫又山へ山岳写真山行に行ってきた。折から寒気が入り込んで、数日前に新雪が降り、足元が弛んだ中の急登を、それぞれがテント装備と水4Lと食糧およびカメラに三脚を加えて、ん十キロのザックを背負い、唸りながら登った。正直、先月登った源次郎尾根よりもしんどかった。

　しかし、この猫又山直下の”天空のテントサイト”には、唸りながら登っただけの甲斐があった。サンチャンのレポートにもあるように、東西南北360度の展望が、どの面もすばらしく、写真の画材として、まったくもってぜいたくすぎる環境だ。東に後立山連峰が朝日岳から爺ヶ岳まで続き、西には富山平野から富山湾の絶景がひろがり、南には、これはもう剱岳の北斜面が迫って、北には毛勝三山の釜谷山や毛勝山の稜線が延びている。これが時間とともにそれぞれ素晴らしい変化を見せてくれるので、たまったものではない！すばらしい場所だった。

　なお、ここに掲載した写真は、すべて小職が、”ばかちょんイチガンカメラ”で撮影したもので、あの中判デジタルカメラで撮影したものではない。H氏の名誉のためにも、申し添えておく。

クマ

コメント

サク姉

大猫山~猫又山
こんばんわ。
唐松からあっちの方向に見える山々ですね
剱や周辺の眺望が素晴らしく、まさにハイジの世界。
なんでこんなに猫の名前があちこちに付いているんでしょう。
化け猫伝説？
夜中のテント、大丈夫でした？

クマ

Re: 大猫山~猫又山
さくちゃん、化け猫の伝説があるのは、白馬の西側にある猫又山。こっちの猫又山には化け猫の伝説はないんじゃ〜
それでなくても、オバケ恐いのに、やめてくれる
クマ

がんちゃん

良かったでしょう！？
クマさん、こんばんは。
週末は何処へ行かれたかと思ったら、猫又山でしたか。
この週末は全国的に快晴で最高でしたね。
晴れ過ぎで夕焼けはイマイチだったかもしれませんが、最高の穴場だと思いませんか？
僕も毎年通うことになりそうです。
加えると、BCにも良さそうなので、来シーズンは狙ってみようかと。
しかも、ヤマレコユーザーさんのNishidenさんにお会いできたのもよかったですね。
面識はないのですが、よくレコは拝見しているので羨ましいです。
おつかれさまでした！

クマ

Re: 良かったでしょう！？
さんちゃん、最高でした。
本当に、ありがとうございます。
穴場中の穴場ですね！
逆に、こんなにアナウンスしていいものかどうか・・・

今回知り合った、Nishidenさんも、地元、新潟のお姉様も
お二人ともBCスキーをされるので、
ここでスキーやってたら、多分、会うと思いますね。
みんなで、バッタリ会ったりしたら、驚きやろね

クマ

Nishiden

良かった~
Kuma-sanにもSanchan33にも僕のレコにコメントいただいたんですが、こちらも楽しそうですし、僕を話題にもしていただいてますので、感謝を込めておじゃまします。

片貝川からの猫又谷は春スキーに最高ですので、是非是非!!

では

住処から剱岳、薬師岳を望む富山人でした。

クマ

Re: 良かった~
Nishidenさん、いらっしゃいませ。
ありがとうございます。
今シーズン、山スキーご同行、よろしくお願いします。
多少、ヘボですが、その点、ご容赦くださいませ。

住処から剱岳、薬師岳を望めるんですか？
それは、ものすごい環境ですね・・・

しかし、新潟のお姉様も現れたらいいのになあ〜
クマ