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Yamareco

記録ID: 537681
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

鳥谷戸尾根から三ツドッケを経てヨコスズ尾根へ

2014年10月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:18
距離
14.7km
登り
1,678m
下り
1,476m
天候 晴れのち雨
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
・鳥谷戸尾根とヨコスズ尾根は標高1000mから上が紅葉のピーク、長沢背稜は風が強く落葉が著しい。
・奥多摩VCの情報では蕎麦粒山・仙元峠の巻き道が通行注意となっている。注意は必要だがそれ程危険でもなかった。
登山口。バス停から2つ目のカーブミラーが目印。
2014年10月26日 07:59撮影 by  SOL21, Sony
10/26 7:59
登山口。バス停から2つ目のカーブミラーが目印。
いきなり尾根の直登から始まる。
2014年10月26日 08:47撮影 by  SOL21, Sony
10/26 8:47
いきなり尾根の直登から始まる。
麓の色づきはこの程度。
2014年10月26日 09:01撮影 by  SOL21, Sony
10/26 9:01
麓の色づきはこの程度。
結構立派に整備されている。
2014年10月26日 09:04撮影 by  SOL21, Sony
10/26 9:04
結構立派に整備されている。
倉沢の鉱山跡を見ながら朝食。
2014年10月26日 09:20撮影 by  SOL21, Sony
10/26 9:20
倉沢の鉱山跡を見ながら朝食。
「東京市」の石柱。歴史のある道のようです。
2014年10月26日 09:24撮影 by  SOL21, Sony
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10/26 9:24
「東京市」の石柱。歴史のある道のようです。
2014年10月26日 09:32撮影 by  SOL21, Sony
10/26 9:32
2014年10月26日 09:37撮影 by  SOL21, Sony
10/26 9:37
急登の最後にご褒美が!
2014年10月26日 09:46撮影 by  SOL21, Sony
10/26 9:46
急登の最後にご褒美が!
ご褒美におまけが!
2014年10月26日 09:50撮影 by  SOL21, Sony
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10/26 9:50
ご褒美におまけが!
Shadow & Light
2014年10月26日 10:11撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:11
Shadow & Light
笙の岩山は展望は無し。
2014年10月26日 10:20撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:20
笙の岩山は展望は無し。
2014年10月26日 10:21撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:21
2014年10月26日 10:23撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:23
歩いてきた鳥谷戸尾根が樹間から見える。
2014年10月26日 10:34撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:34
歩いてきた鳥谷戸尾根が樹間から見える。
2014年10月26日 10:41撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:41
2014年10月26日 10:46撮影 by  SOL21, Sony
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10/26 10:46
松岩の頭の道迷いポイント。北北西のこちらが正解。
2014年10月26日 10:57撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:57
松岩の頭の道迷いポイント。北北西のこちらが正解。
確かにうっかりこちらに進みそう。
2014年10月26日 10:57撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:57
確かにうっかりこちらに進みそう。
2014年10月26日 10:59撮影 by  SOL21, Sony
10/26 10:59
一杯水への巻き道は通行注意。
2014年10月26日 11:51撮影 by  SOL21, Sony
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10/26 11:51
一杯水への巻き道は通行注意。
長沢背陵は確かに歩いていて気持ち良い。
2014年10月26日 11:52撮影 by  SOL21, Sony
10/26 11:52
長沢背陵は確かに歩いていて気持ち良い。
この辺で一人目の人間と遭遇。
2014年10月26日 11:56撮影 by  SOL21, Sony
10/26 11:56
この辺で一人目の人間と遭遇。
大分曇ってきた。
2014年10月26日 12:17撮影 by  SOL21, Sony
10/26 12:17
大分曇ってきた。
一杯水避難小屋への巻き道と三ツドッケ山頂への道の分岐点。
2014年10月26日 12:55撮影 by  SOL21, Sony
10/26 12:55
一杯水避難小屋への巻き道と三ツドッケ山頂への道の分岐点。
三ツドッケ山頂が見えてきた!
2014年10月26日 13:14撮影 by  SOL21, Sony
10/26 13:14
三ツドッケ山頂が見えてきた!
最後の登り。
2014年10月26日 13:19撮影 by  SOL21, Sony
10/26 13:19
最後の登り。
一面の雲・・・と思ったら!(続きは本文で)
2014年10月26日 13:24撮影 by  SOL21, Sony
10/26 13:24
一面の雲・・・と思ったら!(続きは本文で)
山頂は誰も居ず。
2014年10月26日 13:45撮影 by  SOL21, Sony
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10/26 13:45
山頂は誰も居ず。
北東に伸びる尾根も良く色づいています。
2014年10月26日 13:47撮影 by  SOL21, Sony
10/26 13:47
北東に伸びる尾根も良く色づいています。
三ツドッケの東側のピークに取り付く壁。尾根は充分太いので、怖くはない。
2014年10月26日 13:58撮影 by  SOL21, Sony
10/26 13:58
三ツドッケの東側のピークに取り付く壁。尾根は充分太いので、怖くはない。
道迷いポイントその2:仙元峠へ続く長沢背陵(左)と一杯水避難小屋へ進むヨコスズ尾根(右)との分岐点。
2014年10月26日 14:03撮影 by  SOL21, Sony
10/26 14:03
道迷いポイントその2:仙元峠へ続く長沢背陵(左)と一杯水避難小屋へ進むヨコスズ尾根(右)との分岐点。
本当はもっと綺麗なんですけどね。
2014年10月26日 14:36撮影 by  SOL21, Sony
10/26 14:36
本当はもっと綺麗なんですけどね。
お前、毒やろ!
2014年10月26日 14:52撮影 by  SOL21, Sony
10/26 14:52
お前、毒やろ!
地図に無い分岐点。指導票がいかにもだ。
2014年10月26日 15:01撮影 by  SOL21, Sony
10/26 15:01
地図に無い分岐点。指導票がいかにもだ。
霧に煙ってきました。
2014年10月26日 15:09撮影 by  SOL21, Sony
10/26 15:09
霧に煙ってきました。
昔はひねくれてたけど、更生しました。
2014年10月26日 15:28撮影 by  SOL21, Sony
10/26 15:28
昔はひねくれてたけど、更生しました。
撮影機器:

感想

数年前に鳥谷戸尾根から蕎麦粒山を経てヨコスズ尾根に至るルートを試したも
のの、天候悪化の為に仙元峠の先で棒杭尾根を降りた事があった。今回は三ツ
ドッケにも足を伸して同じコースを歩く事にした。

いつもの7時27分発東日原行きのバスは、満員ではあるものの、増発する程では
なかった模様。川乗橋で一緒に降りた人も20名程と、意外と少なかった。昨日
が文句無しの快晴だったので、結果今日は少ないのかもしれない。

愚図愚図と準備をしていると、いつものように最後になった。こちら<>のレコ
を参考に、2つ目のカーブミラーを目印に登山口を見つけた。最初から杉林の急
登だが、九十九折ではなく尾根の腹を直登してゆく。尾根に辿り着けばその背
から1m程東側に下がったところに道が続いているが、グズグズに崩れている。
ただ道ははっきりしていて、蕎麦粒山山頂手前の分岐までのルートで不明瞭な
ところは殆どなかった。

割と低いところから広葉樹林になる。紅葉にはまだ早く、少し色づいている程
度だ。朝食を抜いてきたので、1時間程登ったところでコンビニ弁当を広げた。
木の間から石灰石鉱山が見える。方角からすると倉沢の旧鉱山かもしれない。

笙の岩山までがとにかく長く、勾配も緩くない。色々と妄想しつつ、帰らざる
を得なくなる状況を期待している事に気づく。ただ天気が良かったので、三ツ
ドッケからの絶景を頼みに登った。紅葉も段々と濃くなってきた。

標高900m辺りで尾根が急にせり上がり、道が西側を巻く。急な九十九折の最後
を曲がると、その先にこれまでにない程に鮮やかなモミジとイチョウが迎えて
くれた。急登に報いるかのようで、なんとも粋な事をしてくれる。ごく主観的
にだが、コースを通じてここの紅葉が最も綺麗に見えた。

ここからは勾配が緩くなり、「東京市」と刻まれた石の杭を辿って紅葉の尾根
を歩く。笙の岩山を越すと後は蕎麦粒山山頂直下までは急な道は無い。松岩の
頭の先が昭文社の地図で唯一「迷」印が着いているところで、確かに漫然と尾
根に沿っていると東北東の支尾根に迷い込んでしまいそうだ。ただきちんと地
図を先読みさえしていれば、ここでやや西に行く分岐は充分に気づけると思っ
た。

早朝は快晴だったが、次第に雲が出てきた。鳥谷戸尾根分岐に辿り着いた頃に
は雲が厚くなり、湿った風が強くなってきた。当初予定より30分程遅れてもい
る。元々は蕎麦粒山と三ツドッケのどちらも登る予定だったが、両方の山頂か
らの眺めを比較し、蕎麦粒山を諦めた。

仙元峠方面への巻き道には奥多摩ビジターセンターが「通行注意」と貼り出し
ていたので、平らな道だったが、注意して進んだ。この辺りも紅葉は進んでい
るが、風が強いせいか既に散っているものも多かった。途中、漸く他の登山者
とすれ違う。登り始めて以来一人目だ。この後は数組に出会った。

時間短縮の為、昭文社地図のように一杯水避難小屋は経由せず、長沢背陵から
直接三ツドッケに登る事にし、何度も地形図を見直して、分岐を無事見つけた。
鳥谷戸尾根分岐から丁度一時間かかっている。当初は13時に三ツドッケ山頂に
着くはずだったのに、蕎麦粒山を飛ばしたのにも拘らず30分は遅れている。気
が焦るが急登でペースが上がらない。何度か滑りつつ、予定より53分遅れて山
頂に這い上がった。

日曜の昼に誰もいない。足元から夫婦らしい声が聞こえるが、それもすぐに去っ
た。一面の層雲で、富士山はおろか鷹ノ巣山もよく見えない。ザックを下ろし
て菓子パンと紅茶で昼飯を始めた。

瞬間。

厚い雲が裂け、これから下りる予定のヨコスズ尾根の、丁度紅葉が盛りの西の
斜面を陽が照らし出し、他は灰色で一面の雲天のなかそこだけが錦色に輝いた。

今までのあらゆる苦労や惨めな思いが報われた。景色を見て泣きたくなったの
は、いつかの三月の焼岳山頂で北アルプスの山容を見て以来だ。昨日の快晴で
は、この感動は無かっただろう。奇跡の時間が長かった為−10分程−念の為写
真も撮ったが、矢張り万分の一も表現できていない。迷った結果この記録にも
載せない事にした。

ただぼうっと見とれているとパラパラと降り出したので、降りる事にした。前
回ヨコスズ尾根経由で帰った時は長沢背陵からの一杯水避難小屋への分岐道が
分かりづらく、先程通ったように仙元峠の方に直進してしまった。今回注意し
て降りてみて、漸く写真のような分岐点を確認できた。直進(長沢背陵沿い)の
方にも赤テープがあり、こちらへどうぞと立派な道が続いている。登頂を終え
て気が緩んでいるところで出会いがちな箇所だ。

ヨコスズ尾根を半分程進んだところで濃霧になる。装備を思い出して、必要な
装備は揃っているなと思う。念の為エスケープルートも考えた。西側のカロー
谷・小川谷は急でルートがあるかは知らない。東側の倉沢は有名な廃村に至る
ルート等、いくつかあるのを見聞きしたが、エスケープにとれる程には知らな
い。鉱山開発で地形が変わっている可能性もある。結局慎重に今のルートを降
りる事にした。

いきなり背後から複数の熊鈴が結構な勢いで迫ってきた。単独の男性だ。濃霧
の杉林で熊鈴をがんがら鳴らされても、不気味なだけだ。横に退いて抜いても
らった。

巻き道が終わって滝入ノ峰からの尾根筋と合流するところで、東日原発16時17
分のバスの出発まであと45分となった。ここからは九十九折の釣瓶落としなの
で、自分の足ではもう間に合わないと諦めた。ところが思ったより早く東日原
の民家が見え始め、最後は本降りの中を合羽も着ずに、後から来た別の単独男
性とバス停まで走り、間に合った。日原街道に出た時に間違ってバス停と反対
方向に曲がってしまい、その方まで遅れさせてしまったが、間に合って良かっ
た。

三週間経った今でも、山頂の光の舞台を反芻している。あの光景こそ、完登し
た者のみ得られる特権だ。

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