北ノ俣岳・薬師岳ツアー2日目(太郎平小屋〜薬師岳〜飛越トンネル)
- GPS
- 09:30
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,164m
- 下り
- 2,154m
コースタイム
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 10:00
07:19 薬師峠 -> シール登行〜シートラーゲン(アイゼン)
09:55-10:14 薬師岳 -> シートラーゲン(アイゼン)
10:26-10:57 薬師岳避難小屋跡 -> スキー滑降
11:24 薬師峠 -> シール登行
13:42-13:57 神岡新道分岐 -> スキー滑降
16:34 飛越新道登山口西400m -> シートラーゲン(車道歩き)
17:02 飛越トンネル手前2km(駐車地点)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
[b]■総括[/b]
北ノ俣・薬師岳ツアーの2日目。この日は宿泊地である太郎平小屋から薬師岳を往復し、北ノ俣岳手前の神岡新道分岐を経て、飛越トンネルまで下山しました。
登り標高差は薬師峠〜薬師岳、薬師峠〜神岡新道分岐間の計1000m程度のため、余裕でこなせるだろうと考えていたのですが、道のりは長く、10時間も行動するはめになりました。当初は薬師沢辺りも滑ってみようと思っていたのですが、そんなことしなくて良かったです。
薬師岳からの滑降は雪が程よく締まっていて快適でしたが、メインと考えていた北ノ俣岳は、モナカ雪や腐れ雪でそれほどは楽しめませんでした。この時期の北アルプスならザラメ雪になっているだろうと期待していたのですが。
ともあれこの日は天気も良く、充実した山行となりました。やはり北アルプスの山中で宿泊すると周りの景色が全然違います。
[b]■記録[/b]
7:02 2329m 太郎平小屋発。まずは太兵衛平の平原を薬師峠に向かって歩く。周りの連中はシールを付けているが、自分のスキー板はステップソールが付いているのでシールなしのまま歩ける。
薬師峠でシールをつけ登行開始。傾斜は多少強いもののシールで十分登れるだろうと踏んでいたが、日陰ということもあって雪はまだ硬く凍り付いており、滑りまくってすんなり登れない。5分ほどであきらめ、板を背負ってアイゼン登行に切り替える。
薬師平まで登ると傾斜は緩やかになるが、雪は締まっているので板は背負ったまま。
この辺りで夏道は大きく右に迂回し南尾根を登るようになっているが、今回は南西斜面をそのまま直登する。
薬師岳山荘手前の緩斜面になると、強風で雪が飛ばされ地表がうっすらと露出している。帰りは夏道通りに滑った方が良さそうだ。
9:34 2895m 避難小屋跡。薬師岳はすぐ目の前で、ほとんど平坦ともいえる吊り尾根を歩いて行くだけだ。この先スキー板を持っていっても滑って戻れるわけではないが、わざわざデポするほどのこともないでのそのまま進む。
9:55 2923m 薬師岳山頂。これまで南東方面に見えていた北アルプス核心部の風景に加え、北側の立山・剣、そして後立山の山々まで見えるようになる。
写真を撮りまくった後、板を担いだまま避難小屋まで戻り、ここで昼休憩。先ほどは人がいなかったが、この時間になると多くの人が登ってきている。
さて、ここまでさほどの標高差ではないのでサクッと登れるだろうと考えていたのだが、思った以上に疲れが溜まり、予定より遥かに時間がかかった。この先、南斜面の薬師沢右俣を滑ってから北ノ俣岳に登り返そうかとも考えていたが、やめておいた方が無難かもしれない。ということで薬師沢は諦め、登山道沿いに滑って下山することにする。
10:55 避難小屋から滑降開始。雪はまだ硬めだが、そう悪くはない。
薬師岳山荘から先は露岩を避け、登山道通りに南尾根を滑り降りる。この尾根が実に快適で、登ってきた南西斜面のようにクラストしていることもなく、雄大な景色の中楽しく滑ることができた。
11:24 2292m 薬師峠。ここでいったん滑降は終了。シールを付け、太郎平小屋に登り返す。
太郎平小屋から北ノ俣岳(神岡新道分岐)までは標高差300mちょっとしかなく、距離は長くともさほど時間はかからずに登れるだろうと思っていた。しかしまったくの見込み違い。これまでの疲れもありなかなか足が進まない。休憩しながら1時間半以上かけて北ノ俣岳北側の神岡新道分岐にたどり着く。
13:57 2610m 神岡新道分岐から滑降開始。標高差600mの大バーン、楽しみにしていた斜面だが、クラストしまくり。あまり快適には滑れない。
中間部は新雪が10cmほど積もっており滑りやすくなるが、それもわずかな区間。さらに下るとその新雪は腐りまくり、今度は重い湿雪に苦しめられる。それでもそれなりに楽しめるのだが、快適なザラメ雪を期待していただけにちょっと残念。登りの苦労に見合ったご褒美がもらえなかった感じだ。
14:23 2015m 無木立大斜面はこの辺りまで。この先は細い林間の尾根で、さらに寺地山まで標高差50mほどのダラダラとした登りが続く。そこそこの標高差はあるが、ステップソールのまま登ってしまう。
寺地山南斜面をトラバースし、ここからは再び下りになる。
この先の尾根は傾斜のほとんどないところもあるのだが、板がよく滑って意外と楽しむことができた。
途中小ピークがあるため左から巻いていこうとしたが、ちょっと勘違いして(往路でトラバースした別のピークと間違えた)、全然別の方向に下り過ぎてしまった。正規ルートに戻るのに50mほどの登りが必要になったが、シールを付けずにリカバーできたので良しとしよう。
16:18 1584m ここで登りルートを外れ、飛越トンネル南側の尾根へ。往路はトンネル北側の登山道を使ったが、昨晩同宿した人に聞いたところ、この南側の尾根はまだ雪が繋がっていて十分滑り降りられるとのこと。尾根への降り口はわかりにくかったが、トレースを頼りになんとか間違わずに済んだ。
あとはこの尾根を下るだけ。狭く急傾斜で木も多いが、春スキーにはよくあるパターンだし、板を担いであの登山道を歩くのに比べれば遥かにマシ。最後、道路に出る手前で沢を越える必要があるが、まだぎりぎりスノーブリッジが繋がっていた。
16:28 1445m 車道合流。あとは駐車地点まで道路上を戻るだけ。しばらくは雪が残っているため道路上を滑っていけるが、その後雪は途切れ、板を担いで駐車地点まで歩く。
戻ってきたときにはもう17時。10時間フルに行動している。これで薬師沢とかまで滑っていたら、もう泣きそうになって下山するはめになっていたかもしれない。
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