南八ヶ岳テント泊縦走…もとい、無念の八ヶ岳全山縦走失敗で美濃戸に下山!(編笠山、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳)
- GPS
- 13:46
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 3,075m
- 下り
- 3,134m
コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:55
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 3:32
2日目 10.4km 獲得標高 登り361m 下り1169m
※Suunto ambitの計測値
天候 | <1日目> ・曇り ・気温は平均4.6度。最低が2度くらい ・風は稜線上で5m/s程度。時折10m/s程度 <2日目> ・雨 ・明け方のテント内が8度くらい。 ・行動中の気温は平均6度。最低が赤岩の頭で2度。ただし一瞬しか居なかったので実際はもっと低かったかも…。 ・風はほぼ樹林帯の中だったため不明。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
・観音平には先着が2台(金曜の朝3時半頃) ・簡易トイレが3台あります。 ・美濃戸口からバスで茅野駅、茅野駅から小淵沢駅まで電車、小淵沢駅からタクシーという手もありましたが、それでも4000円以上かかってしまうので、誘惑に駆られ美濃戸から直接観音平までタクシーで戻る選択をしました。6500円でした。 ・茅野駅までのバスは通年であるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<全般> 稜線上に積雪箇所、凍結箇所はほぼ皆無 <観音平〜押手川〜編笠山> 観音平から押手川までは樹林帯の緩やかな土斜面になります。 押手川から先は急斜面の登りで岩も増えてきますが特に難しいところ、危険箇所はありません。 標高差1000mくらいの登り一辺倒ですので、何気に疲れます。 編笠山山頂に至るまで森林限界を超えることはなく、山頂だけ岩がゴロゴロして展望が開けている感じです。 <編笠山〜権現岳> 青年小屋まで標高差150m、距離500mくらいを下り、権現岳への登りになります。 青年小屋までの下りは、まずは樹林帯、そしてゴロゴロした岩塊。 ペンキマークが多いので迷うことはありません。 権現岳への登りは岩場になります。急斜面もありますが、鎖が設置されています。 <権現岳〜赤岳> キレット小屋まで標高を下げながらのアップダウンが続きます。 キレット小屋の手前の岩塊エリアは濃霧時に迷いそうですが、東側のハイマツ沿いに歩けば迷うことはありません。 キレット小屋から先は岩場の登りで、赤岳に至るまで核心部となるポイントが多いと思います。 ルンゼ状の岩場の急斜面、切れ落ちた部分など、飽きません。 危険箇所には鎖や梯子はあるので気をつけて通過すれば問題はありません。 <赤岳〜横岳> 赤岳天望荘まで急斜面を下ります。足掛かりの少ない岩場もありますが、鎖があるので気をつければ問題ありません。最終的に標高2500mくらいまで標高を下げ、横岳へ細かいアップダウンを繰り返しながら300m程度登ります。急な岩場が多いですが、一つ一つはそれほど難しくありません。 <横岳〜硫黄岳〜夏沢峠〜オーレン小屋> 横岳を過ぎるとなだらかな稜線歩き。150mくらい下り、硫黄岳まで100mくらい登ります。硫黄岳山頂はだだっ広いので濃霧時は要注意です。 硫黄岳山頂から夏沢峠までは急な下り。岩場、ガレ場から、樹林帯まで下ります。 <オーレン小屋〜赤岩の頭> 樹林帯を30分ほど登るとハイマツ帯。前夜に降ったのか、雪が着いていました。 <赤岩の頭〜美濃戸口> ルートは明瞭。特に問題になるところはありません。 |
その他周辺情報 | オーレン小屋 ・幕営料1000円 テント設営ポイントには木の板が敷いてある。樹木に囲まれているので、風の影響はほとんどナシ。 ・水は水量豊富な沢の水を汲み放題 ・トイレが水洗! ・宿泊者は無料で入浴。テント客は別料金で入浴可。 |
写真
装備
備考 | レイヤリング <1日目> ・ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュ ・アイベックス ウーリーズジップTネック ・ファイントラック ニュウモラップ フーディ or パタゴニア ナノエアフーディ ・ノースフェイス バーブパンツ <2日目> ・ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュ ・アイベックス ウーリーズジップTネック ・モンテイン V.Tジャケット or ファイントラック ニュウモラップ フーディ ・ノースフェイス バーブパンツ ・ファイントラック エバーブレスフォトン パンツ 携帯電話の電波状況(ドコモ) ・各山頂は全て繋がる。 ・オーレン小屋のテント場はほぼ圏外。たまに3G |
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感想
2泊3日テント泊の南北八ヶ岳全山縦走を計画し、観音平から白樺湖まで歩く予定でした。1日目は観音平からオーレン小屋まで。2日目は双子池まで、3日目に白樺湖まで。
1日目は計画通り。一度歩いていたので不安なく夜明け前の4時に観音平から入山できました。熊鈴を響かせ、獣には全く遭遇せず。観音平までのアクセスの間に3、4匹獣と遭遇したというのに。
予想通りというか文三郎コースとの合流まで誰一人と会わず・・・。赤岳〜硫黄岳間も3〜4組。平日ということもありましたが、こんなに人がいない赤岳は初めて。
夏沢峠まで下りて、黒百合ヒュッテまで行くか行くまいか10分ほど悩みました。
翌日の双子池までの行程がかなりシビアなので行けるなら行きたかったのですが、ここまで2,200m以上登ってきて、さらに天狗岳に登る気力が湧かなかったので予定通りオーレン小屋へ。結果的にこの選択が奏功。
テントでぬくぬくしながら改めて天気予報を確認すると翌日が想像以上に悪条件に。計画変更を避けられなくなりました。
ただでさえ2日目はコースタイムで軽く11時間以上かかる長丁場、麦草峠から北は歩いたことがない、さらに大岳から双子池への下りが岩塊ゴロゴロでかなり大変という情報。そこにきて荒天ですので、日が短く、午後にかけて風が強まりみぞれと雨の予報、気温が低いという状況で、オーレン小屋から双子池まで歩くのは危険と判断しました。
高見石小屋か白駒池での1泊を追加すれば双子池までの行程にも余裕が生まれ、全山縦走もおそらくできたかと思いますが、日曜月曜に強風、登山道の凍結が心配されたことと、最終日下山後、白樺湖から観音平まで戻るのにも相当の時間がかかるので、
安易に行程を延ばすより、2泊3日で下山する行程を優先しました。黒百合ヒュッテまで歩いていたら、この選択はできませんでした・・・。美濃戸に下りられなければ、その後のエスケープがかなり面倒になってしまっていたので。
テント設営後まもなく雨が降り出しました。夜中降っていたようですが、気温はそれほど下がらず熟睡。幸運にもテント撤収の朝5時過ぎは雨が止んでいました。
赤岩の頭までの登りには雪が着いていましたが、雨は小降り。問題なく美濃戸まで下山。
何といっても今回は天気の見通しを見誤りました。そして余裕のない行程。来夏、リベンジします。
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