洋上のアルプス 屋久島縦走(白谷雲水峡〜淀川)、モッチョム岳


- GPS
- 31:39
- 距離
- 42.7km
- 登り
- 4,373m
- 下り
- 3,749m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:29
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 9:08
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 9:23
天候 | 29,30:曇り後雨,1,2:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
船 飛行機
神戸空港7:25-(SKY131便たす得,6800円)-8:35鹿児島空港9:43-(リムジンバス1,250円)-10:23鹿児島中央駅15:48-(バス,440円)-16:34谷山港18:00-(フェリーはいびすかす3600円)-21:40種子島5:00-宮之浦港7:00 ※谷山港行きバスは、鹿児島中央駅,東16乗り場,鹿児島交通5番線 1日目(新高塚小屋泊) 4/29 宮之浦港8:10-(バス550円)-8:45白谷雲水峡 2日目(鹿之沢小屋泊) 4/30 3日目(とまり木泊) 5/1 紀元杉14:55-(バス990円)-15:58合庁前16:32-(バス)-16:44屋久島空港 ※以降、レンタカー移動 4日目モッチョム岳(移動日) 5/2 屋久島空港16:35-(JAL3750便スペシャルセイバー,9460円)-17:10鹿児島空港20:00-(SKY138便たす得,6800円)-21:30神戸空港 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日程:4/29,30,1,2 概略行程: 0日目 移動(神戸⇒鹿児島⇒屋久島) 船中泊 1日目 縄文杉 新高塚小屋 小屋泊 2日目 花山歩道 鹿之沢小屋 小屋泊 3日目 永田岳、宮之浦岳、黒味岳 とまり木 テン泊 4日目 モッチョム岳(ピストン)、移動(屋久島⇒鹿児島⇒神戸) 登山届け: 白谷雲水峡入り口の受付にて提出。 避難小屋: 白谷小屋 (40人) 高塚小屋 (20人) 新高塚小屋(40人) 鹿之沢小屋(20人) 淀川小屋 (40人) 石塚小屋 (14人) ※各小屋に、水場、トイレ有り。食料は持参のこと。 ※ネズミに噛じられないように、食料は吊るすこと。 下山後のキャンプ場: ゲストハウスとまり木 ・場所 空港から徒歩3分 (屋久島町小瀬田815-19) ・最寄りバス停 塩の道(空港の次) ・電話 0997-43-5069 ・素泊まり2500円 ・テント900円 下山後の温泉: 楠川温泉300円(シャンプー・石鹸有、営業:9:00〜20:00[受付:~19:00]) 尾之間温泉300円(シャンプー・石鹸無、営業:7:00〜21:30) ・浴室の壁には、モッチョム岳、耳岳、割石岳の絵がある ・めっちゃ、熱い(源泉49度!) 下山後の夕食: 潮騒 首折れサバ刺し身定食1800円(17:30〜22:00) ※人気があり、17:50到着で5組(10人)待ちで今回は見送った レンタカー: ◯タイムズカーレンタル屋久島空港店 ・営業: 9:00〜18:00、TEL: 0997-43-5700 ・フライトの30分前までに返却すれば、送迎可能 ・予約 5/1 17:00-5/2 15:30 C1クラス 7292円 燃料アルコール: ・ドラッグストア マツモトキヨシ Li-Ka店 電話:0992637878 携帯トイレ: 念の為、持参しました。(今回は避難小屋のトイレを利用させて頂きました) 猿川ガジュマル園: ・空港に戻る途中、少し時間があったので立ち寄ったのですが意外と良かった。入園無料。 |
写真
感想
いざ、待ちに待った屋久島へGo!
◆0日目 移動(神戸⇒鹿児島⇒屋久島)(船中泊)
朝一の飛行機で神戸から鹿児島へ移動。鹿児島市内にて準備を整えた後、市内を観光。途中、立ち寄った鹿児島県立博物館では縄文杉の標本(幹の一部が落下)に出会えた。夕方のフェリー「はいびすかす」にて種子島へ。船室はエンジンの真上にあり振動が多いが、夜に種子島港に着くと静かになった。ゆっくり休んで明日に備える。
◆1日目 白谷雲水峡〜新高塚小屋(小屋泊)
宮之浦港に上陸。まずは益救[やく]神社で道中安全を祈念する。バスで白谷雲水峡に移動して歩き始めた。この日は夕方から雨予報。途中からポツポツと降り始めるもまだ樹林帯の中で影響はそれほどなかった。大株歩道にてウィルソン株や縄文杉を鑑賞した後、午後3時半頃、新高塚小屋到着。小屋の2Fスペースを見つけて寝場所を確保して一安心。GW初日とあって小屋はほぼ満員でした。
◆2日目 新高塚小屋〜鹿之沢小屋〜花山歩道[ピストン](小屋泊)
朝4時起床で明るくなってから歩き始めた。稜線に出ると強風の洗礼を受ける。岩陰でカッパにテムレスを装着し先へと進む。この日はガッスガスで視界無し。翌日天候の回復を信じて進む。鹿之沢小屋でザックをデポして、空荷で花山歩道を一旦下る。途中、ソロの男性とすれ違う。鹿之沢小屋で宿泊予定と聞き、安心した。山奥の避難小屋で誰もいないとちょっと心細い。
花山広場まで下りて、そこでランチ休憩。大株歩道の縄文杉などは屋久杉のスター選手だが、デッキからしか見れず近づけない。花山歩道はそれほど整備はされていない分、屋久島の原生林が手つかずの状態で残り、屋久杉に腰掛けてゆっくりすることも可能である。自然との距離がより近いのが魅力である。湯を沸かしてコーヒーとパンを頂き、贅沢な時間を楽しんだ。
小屋に戻り、先の男性と再会。福岡から来られた方で屋久島は年に何度も訪れており、湯泊歩道以外はほとんど歩き尽くしたという屋久島にぞっこんの人でした。すっげー、うらやましー。
その日の小屋は大盛況。淀川からの5人組パーティ等を加えて最終的に総勢10名での宿泊となった。夜寝静まった頃、ネズミ(ヤクシマヒメネズミ)が小屋を駆け回る。0時を過ぎた辺りから騒がしくなり、枕元で大運動会を繰り広げていました。
(噛じられないように、避難小屋では食料は袋にいれて吊るしましょう)
◆3日目 鹿之沢小屋〜永田岳〜宮之浦岳〜黒味岳〜淀川小屋〜紀元杉BS、とまり木(テン泊)
朝、トイレに行くと星空が見えた。ラッキー、ようやく晴れた。気分アゲアゲで永田岳への急登を登り返す。樹林帯を抜けるとそこは絶景が待っていた。すっげー。
永田岳山頂からの絶景をしばし楽しんだ。永田岳はイワイワでかっこよい山だ。屋久島に来たらここに登らずに帰るのはもったいないと思う。宮之浦岳、黒味岳とゆっくり景色を楽しんだ後、淀川登山口へ下りて、紀元杉バス停へと向かう。紀元杉バス停では、サプライズが。
宮之浦山頂で休憩中に靴を脱いで、前日の雨で濡れてしまった靴下やインソールを干していたのだが、こともあろうにインソールを忘れてきてしまった。気付いたときには時既に遅し。取りに戻るには進み過ぎていた。(心の中で、山頂にゴミを残してごめんなさいと山の神様に謝る)。当然だが、かなりの標高差を下ると足の裏が痛くなった。そのインソールが紀元杉バス停で戻ってきた。山頂でお話した方がたまたま私のインソールの忘れ物に気が付いて、バス停まで届けてくれたのだ。本当にありがとうございました。あな、ありがたや〜。
バスで屋久島空港まで戻り、そこからはレンタカーで移動。夕食、お風呂の後、夜はホタル鑑賞に。以前泊まった海沿いのキャンプ場(海楽園さん、今は営業していない)脇の沢でホタルが乱舞するのを見て感動したので、もう一度いってみた。時間は夜8時半過ぎ、車を止めて進んでいくと...、いた、蛍だ。何匹か淡い光を出しながら元気に飛び回っていました。南国・屋久島のホタルの時期は早い。GWでも舞っている。嬉しい出会いでした。その後、空港前にあるゲストハウスとまり木さんに戻り、テントに潜り込んだ。
◆4日目 モッチョム岳[ピストン]、移動(屋久島⇒鹿児島⇒神戸)
3時半起床でテントを撤収。朝食にお弁当を食べて、宿のお姉さんにお世話になったお礼を言って出発。(飛び込みで宿泊できるキャンプ場はとても助かる)
さあ、いよいよモッチョム岳に取り付く。絶景で知られる山で、とても楽しみにしていた。取り付きから急登が続くが、馬力を出して進む。万代杉、モッチョム太郎、展望台を過ぎて山頂までもう少しという所で、前日一緒に稜線を歩いた方と出会う。大阪から来られた方で昨日は尾之間のキャンプ場に宿泊。朝早く、宿の方に登山口まで送ってもらったとのこと。百名山を目標に歩いており、今回は宮之浦岳に来られた方でした。昼過ぎの飛行機に乗れる様に早めに出発した、急登でアップダウンの激しいモッチョム岳は屋久島の山で一番しんどかったけど思い出になった、とのこと。そこまで歩いて頂いたお礼を言って、そこで別れた。
山頂は本当に絶景でした。海が綺麗、山が綺麗、島が綺麗で言うこと無し。ゆっくりと景色を楽しんでいると、2人組の方が登ってこられた。鹿児島(本土)から車で来られたご夫婦で、人型で「99」の写真を撮る。九州百名山を目指しており、ここで99座目、翌日愛子岳で100座完登予定とのこと。すっげー。九州のお山はまだぜんぜん登れていない。久住や霧島等、まだまだ、いっぱい良いお山があるなぁ。
しばらく景色を楽しんだ後、下山。空港に戻る途中に、猿川ガジュマル園にも立ち寄って最後の屋久島を楽しんだ。
前半は生憎のお天気でしたが、後半はまたとない快晴に恵まれた。稜線からの光景やモッチョム岳からの絶景は忘れないでしょう。この度は、いろんな人に助けられて感謝しきりです。本当にありがとうございました。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重15kg(水込)、アルファ米 4/8食)
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南国の地、屋久島は日本アルプスとはまた違う魅力がある。私は原生林の森が好きですね。物言わず、動かぬ巨木たちですが、その身体からはものすごい生気を発していて、森は神聖なる空気に包まれたパワースポットです。
楠川温泉で裸の付き合いをした地元のおっちゃんから聞いた話では、屋久島は海の幸も豊富で食べるものには困らない。水も豊富で水力発電で全島の電力を賄える食料も電気も自給自足、本当にエコの島だって胸を張っていました。(この連休は芋焼酎用のさつまいもを栽培している親戚の農家の農作業を手伝って忙しいと聞きました)
屋久島には永田岳や七五岳等、イワイワのかっこいい山が多いですが、中でもモッチョム岳は取り付き易く見どころも多い、登って楽しいお山です。GWということもあって多くの人とすれ違いました。お薦めです。
次は、食レポもお願いします。
モッチョム岳は私のイチオシです。標高1000m足らずのお山ですが、大人のアスレチックコースで最後には絶景のご褒美付き。イワイワ好きなら外せないお山ですね。私の好きな中島健郎さんは、テレビ番組でモッチョム岳を麓からクライミングで登っていました。クライマーにとっては最高のお山なんだろーなぁと思いました。
下山後、屋久島の海の幸を求めて、宮之浦の「潮騒」さんにも伺ったのですが、開店時間に間に合わず、既に5組(10人)待ちのため今回は見送りました。名物の首折れサバやトビウオは、次の機会に食べたいと思います。
雨の多い屋久島でこれだけの好天で歩けたことは日頃の行いがいか良かったかですね。
永田岳、宮之浦岳、黒味岳、モッチョム岳からの眺望に感動しました。私も機会があればもう一度行ってみたい山たちです。
前回訪問時は、天気が悪く縦走路上ではガッスガスで視界なし。大きな岩屋の下で雨宿りして行動食を食べた。モッチョム岳も山頂を踏んだだけに終わりましたが、今回は大絶景を眺めることができて幸せを感じました。屋久島は年間降水量は平地で4500mm、山間部はなんと8000mm超の多雨地帯なので、山行計画に雨は折り込み済みなのですが、今回はラッキーでした。山の神様が味方してくれた様です。
屋久島は島全体がパワースポット。リピータが多いのも頷けます。関西からは遠いですが、また機会を見つけて訪れたいと思います。
地元のおじさんが熱い熱い言いながら入られていましたよね。
まったく同じ日時の写真がアップされていてビックリしました笑
登山もたっぷり満喫されていて、特にモッチョム岳は羨ましい限りです。おつかれさまでした😊
おーっ、屋久島をチャリンコで回られたんですね。パワーありますね。
お風呂にはちょうど同じ時間帯に入っていました。尾之間温泉はアッチッチのいいお湯でしたね。毎日来るという地元のおっちゃんに、モッチョム岳に朝登ったことを話すと「島の小学生は皆でモッチョム岳に登るんだよ」と教えてくれました。私が登った日も家族連れの6歳の男の子とすれ違い、思わずエールを送りました。
モッチョム岳は急登&大人のアスレチックコースで侮れない。体力温存のためにも取り付きの登山口まではレンタカーが良いかと思います。晴れの日に登れば絶景のご褒美が待っていますよ。お疲れ様でした〜。
花山歩道は貴重な屋久島原生林が手つかずの形で残っており、名もなき屋久杉たちと間近で触れ合うことができるのが良いと思います。大株歩道の屋久杉のスターたちとはまた違った魅力がありますよね。そんな名もなき巨木に抱きついたりしてパワーをもらっています。広場の名無屋久杉は、かっちょいいです。名付けるなら卍杉でしょうかね。(^^)
屋久島を訪れるときには、また会いに行くと思います。未踏の石塚山にも次は行ってみたいと思います。コメント頂きありがとうございました。
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