三留野から南木曽岳、アララギ棚田、妻籠宿へ周回
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- GPS
- 09:22
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,441m
- 下り
- 1,442m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 9:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
前日になって行こうと決める。連休全部はできなくとも1日、2日単位の計画をたくさん作ってあるので、準備は10分でコンパスにも送付。
南木曽岳は、名山ながら沢も雪もあまり良い計画が作れず。でもこういう場合は山麓周遊を組合わせると、俄然印象の強い山行になる。
朝、行こうか行くまいか悩みながら早起き朝飯身支度をして7時のしなの号に乗る。連休でツメツメの満員デッキで一時間辛抱して、南木曽駅。宿場風情の町並みを歩くのがこの山の楽しみ。地元商店でカタクチイワシの干物とみそパンを買って登山口へ。
三留野ルートはかなり地味。南木曽岳はこのあたりで抜きん出た名山ながら、登りの尾根は尾根道に杉ヒノキナラブナの樹木がびっしり、クマザサの刈り分け道が延々、一休みのポイントや展望ポイントがないので、全然腰を下ろすスペースとタイミングがない。おかげで黙々と登り続けていつのまにか山頂へ。
山頂は3つほどあり、全部踏むのだが最高点は視界無し。摩利支天と山小屋裏の花崗岩の大岩の上が展望よし。ここが一番落ち着く場所だった。御嶽乗鞍穂高が見える場所と南ア南三山が見える場所と恵那山方面が見える場所はそれぞれ別。花崗岩の山で、ところどころにある巨岩に乗ると見晴らしが良い。
連休のためか、10人ほどと会う。三留野登山口から登ってきた唯一の「山越えさん」と何度か抜きつ抜かれつして話をして楽しかった。山は半年ほどとのこと。山越えする強い体力あり。摩利支天近くでスマフォを拾って、下山途中で落とし主にあえた一幕もあり。
下降ルートはハシゴや階段が連発の急傾斜だった。あっという間に下れる。
降りた蘭(あららぎ)の集落は、緩傾斜の棚田に田植えの水流が流れ、俯瞰の村落が牧歌的な美しい山村だった。車で入下山すると出会えない景観だ。あぜ道を下り、鯉のぼりを見て、老婆と立ち話する。山村下山で一番楽しみなシーンだ。
「20歳で嫁に来て、60年。ここでずっと暮らしてきた。南木曽岳は何十回も登った。駅まで歩くのかい?まだ日があるから行けるね。昔は四里あったけど、皇太子が来たときにりっぱな道になったからね。また来るといいよ。私の名前はオザキキサコだよ」
バス停で「山越えさん」と再び会う。バスは1時間後、妻籠までは徒歩1時間。歩くことにする。妻籠までの道は皇太子道路であまりおもしろくなかったが、妻籠宿に入ったら俄然たのしくなった。
中山道の歩き道が自動車道とは違うところにうまく整備されていて、とても歩いて楽しい野良道だった。やがて妻籠の木曽伝統建築群の街道に入り、景観を楽しむ。緩やかにくねくねして、「山当て」の景観も考えられている。昔の人は景観に敏感だ。ナスのおやきを一個食べて南木曽までの街道をたどる。とても良い上り下り道だ。車も来ない。南木曽の駅前商店でビールを買うと、おじさんが我が地下足袋に注目「昔はみんなコレだった」と。プラットフォームで単身乾杯。五月のそよ風。特急しなので名古屋へ帰る。笠置山に日の入り、恵那山の残照。良き一日なり。
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