大山北尾根・唐沢川経由宮ヶ瀬湖まで
- GPS
- 80:00
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 740m
- 下り
- 1,176m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
「道迷いを防ぐ」という講習を行っている立場から、いわゆるバリエーションルートに挑もうと大山北尾根にいってきた。参考にしたのは鈴木みき氏の著書「鈴木みきの山の足跡ステップアップ編」だ。 その36pに掲載されている大山北尾根から唐沢川を経由して宮ヶ瀬湖までの道を踏破する計画をたてた。 登山ポストはヤビツ峠にある。登山計画書は是非提出しておこう。 大山より北は道はないので、コンパスと地形図は必携。 尾根どおしで急勾配を下る箇所もあるが、道を外さなければ危険はない。 ただし現在唐沢川に沿った道は一部流されていて、高巻きをせざるをえないところもある。 念のためロープも持参したほうがよい。山慣れない人は入ってはいけない。 |
その他周辺情報 | 宮ケ瀬湖には食事処、喫茶店などあり。 トイレはヤビツ峠、大山山頂にある。 |
写真
装備
個人装備 |
ロープ3mm20m
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備考 | この登山では計画の唐沢川林道への降り口へいく枝尾根をみつけられず、一ノ沢峠にでることになってしまった。 そこからは唐沢川林道へ降りられあとは計画通りではあったのだが、もうすこし慎重に枝尾根を見つける努力をすべきと反省し、後日の挑戦でそれを果たすことになった。 見晴らしの良い場所はないのでGPSは用意したが役にはたたず、やはり現在位置の特定、進むべき方向の設定には地形図とコンパスとのコラボが最強の装備だとあらためて認識した。 また後述するがロープは持って行ってよかった。 |
感想
今回は「読図とコンパス操作」のトレーニングとして大山北尾根を選んだわけだが、結果は1勝1敗だった。
結果無事にゴールの宮ヶ瀬湖に着くことができた、というのが1勝で、1敗は歩く計画をしていた枝尾根の分岐を発見できなかったこと。
その箇所は標高794mのピークだ。ここまでは順調にきて、ここで昼食をとる。計画段階でもここからは重要ポイント、絶対に間違えられないとして、現地でも注意深く地形を観察しながら歩いた。ここではないか、という箇所で何回も方向や地形を確かめても尾根の分岐点は見つからず、そのまま探り探り進み、そうしたら地形がぴったりな場所にでた、しかも方向もドンピシャ。「これだ、これだ」と喜んで進んでいったが、途中でコンパスの示す方向と進行方向が合わなくなってきたうえ、着いていいコル(鞍部)にでない、どうやら進むべき方向は違うと判断、「これだ、これだ」と言った時点で既に分岐は通り過ぎていたのだ。気づいた所の周辺を行ったり来たり、登ったり降りたりしたがそれで時間を大幅に喰った。後にわかったことだが、昼食をとった場所から大山の方向へ50mばかり戻ったところがその分岐ポイントであった。ただ幸いなことに進んでいる方向そのものは間違ってはいないし、右手に地形図に載っている高圧送電線も確認でき、また今歩いている尾根の様相もいい、急に谷に落ち込むというようなこともなかったので、そのまま進むことにし、一ノ沢峠にでることができた。できた、と書いたがそこに出るつもりは計画にはなく、ただ分岐が見つけられない場合は一ノ沢峠に導かれることは想定はしていた。そこで現在地を確認した結果、間違うことを想定していたように枝尾根と一つ西側の平行に走る尾根を歩いてきたようだった。歩きやすさに騙された、ということだ。そこから唐沢川林道には15分ほどで到達。そこには黒岩から物見峠への沢沿いの道(上流側)は流出しているとの看板が立っていた。
わたしらは黒岩から下流にいくので、支障はないと判断し、沢に降りたところ、歩き始めたところに道はなく、左岸の高巻きを繰り返すこと3度、なんとかまだ残っている道にたどり着いた。この時の下降にロープが役だった。どうやら下流部の道の一部も増水で流されてしまったようだ。
そんなこんなで、全歩程6時間を予定していたが、9時間超かかることになった。ま、それでも遅くても17時台のバスには乗れるだろうことはあらかじめ想定しておいたし、実際に17時50分発のバスには間に合った。
大山から北の道でわたしたちと反対側から来て出会った登山者は3組4人。休日とあって大勢の人がヤビツ峠まで2台のバスで一緒だったことを考えると、やはりこの道、歩かれていないのだなぁと感じ入った。
で、探し出せなかった枝尾根の分岐の発見を再度挑戦してみることにし、それはその10日後の13日に達成した。よほど意識しないと見つけられないほど分岐点は樹林に囲まれていて見つけにくく、これでは探し出すには苦労するのはしかたないとおもった。その尾根も痩せてしかも急に下降しており、枝などにつかまりつかまり降りなけばならず、本当に「道」なのかと途中まで信じられなかった。でも尾根は途切れることなく送電鉄塔のある計画ポイントの602ピークに達し、鉄塔の巡視員しか見ないであろう景色を堪能し、当初計画した唐沢川林道へ到達したときには「ヤッタ」とおもった。
こうした道なき道(整備されていない)を踏破するなら、事前の準備とリスクに対する心構えが必要であると改めて思った次第。
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