【北ア】新穂高から行く残雪の奥穂高岳
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- GPS
- 12:14
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,674m
- 下り
- 2,673m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 12:13
天候 | 天気@ 晴れのち時々ガス 気温@ 奥穂高岳:失念(7〜8℃程度だったような/AM12:30頃) 風@ そよ風程度 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深山荘前の登山者用無料駐車場(市営新穂高第三駐車場※記号P5)に駐車。AM5:00時点の埋まり具合は、10台程度と、閑散とした印象。指導センター目の前の県営公共駐車場(注:臨時※記号はP3)は、繁忙期のみの営業。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
@概況 登山日からかなり日が経っています。これは5月27日現在の状況です。 白出沢登山道は樹林帯を出て西穂沢との分岐付近から穂高岳山荘までほぼ全面積雪の状況。特に荷継沢から上部は角度が急な中での雪面歩行となり、12本爪アイゼン必須。この日は雪の状態が緩くて滑落の危険が大きく、落石も発生するなど登り降りともにかなりの慎重を要した。この時期の白出沢登山道はまだまだ普通にはオススメできる状態ではなかった。涸沢からザイテングラードを通っての登高をオススメする。穂高岳山荘からの奥穂高岳への取り付き急斜面についても雪が緩くて登り降りともにかなりの慎重を要した。雪の状態に注意。 帰り道17:15頃、穂高平小屋への近道にてツキノワグマに遭遇。体長1.5mくらいの成獣、距離感15m程。お互いすぐ存在に気づくも、しばらく見合う状況となったが、やがて相手が先に去っていった。写真撮影は余計な刺激をするといけないので控えた。 以下、セクションごとの詳細 @新穂高温泉〜右俣林道@ 奥穂高岳登山道入口まで積雪なし。特に問題無かった。 @奥穂高岳登山道入口〜西穂沢分岐@ 積雪なし。緩傾斜の深い森の中を行く快適な道のり。 @西穂沢分岐〜重太郎橋〜鉱石沢〜荷継沢出合@ 樹林帯を一旦出て西穂沢との分岐付近から残雪が現れる。ここから12本爪アイゼンを装着。重太郎橋から鉱石沢まで全面積雪・沢割れもなかったために谷筋をそのまま雪面歩行。鉱石沢から白出沢大滝を巻く急斜面〜荷継沢への尾根道は雪が切れて、ここはアイゼンを外して歩いた。 @荷継沢出合〜穂高岳山荘@ ここからの標高差800mの急登は穂高岳山荘直前を除いて全面積雪。雪が緩くてアイゼンを履いていてもズルっとなりやすくて、細かくジグザグを刻んでかなり慎重に登った。登りはまだ良かったが、帰りの降りでは更に滑りやすくて転べばどこまでも落ちてしまうため失敗は許されない状況。ゆっくりできる場所も無い為、一気に登り上げる&降らないといけなく、落石の恐れも常に付き纏う(実際にこの日は2回の落石が発生)ため、体力的にも精神的にもきつい。ガッツリ雪がある時期のここはあまりオススメできない。 @穂高岳山荘〜奥穂高岳@ 穂高岳山荘のある白出のコルでは積雪150cm位、山荘は営業中だが閑散としていた。穂高岳山荘からの奥穂高岳登山道入口の急斜面部分とその上の急斜面部分は、まだまだガッツリ雪が覆っていた。登り方向はともかく、降りでは前を向いては危険なためクライムダウンが必要なうえ、雪質が緩くてとても滑りやすい状況。まだ硬いほうがマシだと思えるほどだった。これ以外では危険も雪も少なく奥穂高岳山頂に至る。 @奥穂高岳〜前穂高岳方面の吊尾根@ 今回、前穂には行かなかったが、らんち休憩のために南陵の頭へ行くのに少し吊尾根を歩いた。奥穂高岳から程なくで雪庇&雪壁の登下降、雪稜歩きもあり、簡単では無さそうな印象だった。要アイゼン&ピッケル。 |
その他周辺情報 | 中崎山荘 奥飛騨の湯 https://www.okuhida.or.jp/roten_catalog/detail?id=3311 ひがくの湯 https://shinhotaka.com/place/766 ひらゆの森 http://www.hirayunomori.co.jp |
写真
感想
そろそろ雪も少なくなって登りやすくなったかな?ということで今年初の奥穂高岳へ。これからの季節、次の雪が来るまで、とにかく行き先に困ったら、穂高、槍、笠、裏銀の山々、と選べる。比較的近くにこれらのお山があってよりどりみどりにチョイスできるというのは幸せなことだ。暑い時期はこれらのお山に遊んでもらえば、自分はもう満足。
以下、備忘録。
@着用衣服・装備(スタート時)@
ミレーのアミアミ上下、半袖化繊Tシャツ、アームカバー、靴下(中厚手)、薄手ソフトシェルパンツ、薄手グローブ、UVカットアイウェア、帽子(キャップ)、ミドルカットアプローチシューズ
@持参装備・衣服(状況により使用する物など)@
ハードシェルジャケット(使用)、予備ハードシェルパンツ、化繊中綿インサレーションジャケット、ヘルメット(使用)、12本爪アイゼン(使用)、ウィペットポール2本(使用)、予備化繊長袖Tシャツ、予備薄手グローブ、防寒テムレス、サングラス、ヘッドランプ2個、予備のGPS機、気象観測計(使用)、スマートフォン(使用)、モバイルバッテリー、予備単3乾電池(リチウム乾電池)、ICOS(使用)、エマージェンシーシート、絆創膏、テーピングテープ、ロキソニン、ダクトテープ、トイレットペーパー、ゴミ袋
@飲・食料@
ポカリ(持ち込み量は失念/多分2リットル程度消費)、コンビニおにぎり何個だっけ?(2個消費したような記憶、前穂を眺めながらのおにぎりが美味しかった印象)、何だったかのパンを2個か?(消費しなかったような)、プロテインバー2個(1個消費)、ICOS(3本消費)
ザック総重量:失念(多分10〜11kg/スタート時)
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