また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 5555298
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
近畿

【丹波】多紀アルプス→鋸山→三尾山→金山

2023年05月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
11:02
距離
30.2km
上り
2,521m
下り
2,658m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:00
休憩
1:02
合計
11:02
7:40
55
8:35
8:42
25
9:07
9:07
28
9:35
9:36
36
10:12
10:15
76
11:31
11:32
30
12:02
12:02
70
13:12
13:14
26
13:40
13:42
23
14:05
14:05
17
14:22
14:22
5
14:27
14:32
4
14:36
14:36
9
14:53
14:53
8
15:01
15:05
3
15:08
15:08
7
15:15
15:16
20
15:36
15:48
33
16:21
16:21
26
16:47
16:49
23
17:12
17:27
2
17:29
17:31
12
17:43
17:46
56
18:42
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
In: 火打岩(ひうちわん)バス停(タクシー)
  JR芦屋駅 5:33(各停)→5:45 JR尼崎駅 6:01(各停)→
  7:10 JR篠山口駅(タクシー4500円程度)→7:34 火打岩バス停
Out: 柏原駅(JR福知山線)
コース状況/
危険箇所等
【小金ヶ嶽】
・火打岩から小川沿いに渡渉を繰り返しながら登る。濡れた山道、苔むした倒木や落ち葉が多いのでスリップ転倒に注意。
・8合目以降は岩場、鎖場もあり滑落注意。
・大タワへの下りは鎖場が連続する切り立った岩稜を進む。
【三嶽】
・大タワから擬木階段で一気に高度を上げる。その後は快適なトレールが続く。
【西ヶ嶽】
・道は細くなるが、概ね尾根を外さぬよう進めば問題なし。
・栗柄への道は急坂で転倒注意。
・栗柄峠への分岐前に自販機あり。
【御在所山〜鋸山】
・栗柄からの登り口は栗柄峠手前で車道左脇の落石防止のフェンス裏から進入、獣害防止柵を開けて入る。尾根沿いに登ると「分水界の道」の道標あり。
・御在所山は縦走路から一旦離れ、左手に進み細い踏み跡を辿る。
・堂の峰は一面落ち葉だらけの急登、ピンテ頼りに樹々を掴みながら攀じ登った。
・鋸山周辺はアップダウンが激しい稜線が続き、道は落ち葉や倒木で不明瞭
・道中最も体力を消耗した。
【三尾山】
・本峰と東峰(前三尾)は好展望でベンチあり。
・西峰(中三尾)は急峻な割に眺望は全く無い。
【黒頭峰】
・道は明瞭だが、山頂直下は急斜面の直登道。樹々を掴みながら攀じ登った。
【金山】
・道は明瞭だが、山頂への道は急な直登道と緩やかに回り込む道がある。行きは前者、帰りは後者を通った。
・山頂は360°の好展望でベンチあり。
・山頂から3分の所に「鬼の架け橋」、一見の価値あり。
今日はプチ遠征で丹羽入り。最寄のJR駅から贅沢にタクシーで登山口近くのバス停へワープ!
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今日はプチ遠征で丹羽入り。最寄のJR駅から贅沢にタクシーで登山口近くのバス停へワープ!
まずは小金ヶ嶽(こがねがたけ)を目指す。小川に沿ってひたすら登る。
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まずは小金ヶ嶽(こがねがたけ)を目指す。小川に沿ってひたすら登る。
福泉寺跡。小金ヶ嶽の七合目辺りに存在した寺院。多紀連山は修験道で栄えた時期があり、その名残り。盛時は修験道の本山である大和吉野の大峰山より賑わったらしい。
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福泉寺跡。小金ヶ嶽の七合目辺りに存在した寺院。多紀連山は修験道で栄えた時期があり、その名残り。盛時は修験道の本山である大和吉野の大峰山より賑わったらしい。
ツツジが鮮やか。
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ツツジが鮮やか。
頂上近くは岩場。鎖場もあるが、鎖に頼らずとも登れる。
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頂上近くは岩場。鎖場もあるが、鎖に頼らずとも登れる。
振り返れば絶景。左手一番奥は六甲山か?
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振り返れば絶景。左手一番奥は六甲山か?
眼下を見ると立ち眩む。いかにも修験道の山らしい。
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眼下を見ると立ち眩む。いかにも修験道の山らしい。
小金ヶ嶽(こがねがたけ、726m)。山頂は小さな広場のようで北と南の眺望が開けている。
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小金ヶ嶽(こがねがたけ、726m)。山頂は小さな広場のようで北と南の眺望が開けている。
北方向。絶景なのだが、遠方が霞んで残念。
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北方向。絶景なのだが、遠方が霞んで残念。
西に三嶽(みたけ)が顔を見せた。 次はあそこへ。
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西に三嶽(みたけ)が顔を見せた。 次はあそこへ。
三嶽(みたけ、左奥)の辿り着くには小金ヶ嶽の屏風のように連なる岩稜を越えて行かねばならない。
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三嶽(みたけ、左奥)の辿り着くには小金ヶ嶽の屏風のように連なる岩稜を越えて行かねばならない。
岩場は楽しいが、知らぬ間に体力を奪われる。しかも曇っているのに暑くて大汗をかく。これが後に響く。
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岩場は楽しいが、知らぬ間に体力を奪われる。しかも曇っているのに暑くて大汗をかく。これが後に響く。
杉林の中を下る。小川が近いせいか、ひんやりした風が心地よかった。
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杉林の中を下る。小川が近いせいか、ひんやりした風が心地よかった。
小金ヶ嶽を大タワに下山した所に、大きな施設があった。
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小金ヶ嶽を大タワに下山した所に、大きな施設があった。
フォレストアドベンチャー丹波篠山だった。日本最大のアドベンチャーコースがあるらしい。ここまでは車で来れ、向かいには大きな駐車場があった。
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フォレストアドベンチャー丹波篠山だった。日本最大のアドベンチャーコースがあるらしい。ここまでは車で来れ、向かいには大きな駐車場があった。
大タワからしばらく階段が続く。岩場よりもキツイかも?
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大タワからしばらく階段が続く。岩場よりもキツイかも?
階段地獄の後は快適なトレールが続く。小金ヶ嶽の全容が見渡せるポイント。中腹に大タワの駐車場とそれに向かう車道が見えている。
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階段地獄の後は快適なトレールが続く。小金ヶ嶽の全容が見渡せるポイント。中腹に大タワの駐車場とそれに向かう車道が見えている。
三嶽東峰には役行者を祀った石室が残されている。その下には簡素な避難小屋とトイレがあった。
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三嶽東峰には役行者を祀った石室が残されている。その下には簡素な避難小屋とトイレがあった。
三嶽(みたけ、793m) 山頂。三嶽西峰に当たる。御嶽とも記す。山頂は広場になっており、すぐ近くには御嶽山中継所があった。
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三嶽(みたけ、793m) 山頂。三嶽西峰に当たる。御嶽とも記す。山頂は広場になっており、すぐ近くには御嶽山中継所があった。
山頂は樹々が生い茂り、北側に僅かに眺望があるのみ。
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山頂は樹々が生い茂り、北側に僅かに眺望があるのみ。
山頂の西側に展望の良い場所(西の覗き)があり、これから向かう山々が一望できた。
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山頂の西側に展望の良い場所(西の覗き)があり、これから向かう山々が一望できた。
「多紀連山縦走ルート」の銀色のプレートが目立つ。右奥に三嶽が見えている。山容は最高に格好良い。
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「多紀連山縦走ルート」の銀色のプレートが目立つ。右奥に三嶽が見えている。山容は最高に格好良い。
尾根道をひたすら進む。
9
尾根道をひたすら進む。
激下りの後、登り返すと。
8
激下りの後、登り返すと。
西ヶ嶽(にしがたけ、727m)。山頂は狭いが、360°の展望が望め、多紀連山(小金ヶ嶽、三嶽、西ヶ嶽)の中では、眺望が一番良かった。背後にピラミダルな三嶽が見える。
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西ヶ嶽(にしがたけ、727m)。山頂は狭いが、360°の展望が望め、多紀連山(小金ヶ嶽、三嶽、西ヶ嶽)の中では、眺望が一番良かった。背後にピラミダルな三嶽が見える。
また来ます〜
栗柄の街に急降下。杉落葉でよく滑るので、樹々を掴みながら落ちるように進む。
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栗柄の街に急降下。杉落葉でよく滑るので、樹々を掴みながら落ちるように進む。
街と言っても長閑な山村。コンビニどころか自販機も見当たらない。
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街と言っても長閑な山村。コンビニどころか自販機も見当たらない。
やっと見つけた自販機で乾杯。
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やっと見つけた自販機で乾杯。
多紀連山から続く縦走路は「分水界の径」と呼ばれる山道。日本海へ注ぐ由良川水系と瀬戸内海に注ぐ加古川水系とに分かれる中央分水嶺となっている。
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多紀連山から続く縦走路は「分水界の径」と呼ばれる山道。日本海へ注ぐ由良川水系と瀬戸内海に注ぐ加古川水系とに分かれる中央分水嶺となっている。
入り口はココ左から。予習してなければ気付かなかっただろうポイント。
11
入り口はココ左から。予習してなければ気付かなかっただろうポイント。
落ち葉が堆積し、踏み跡の分からぬルートが続く。尾根を外さぬ様に慎重に。
8
落ち葉が堆積し、踏み跡の分からぬルートが続く。尾根を外さぬ様に慎重に。
所々に落とし穴。深さ、直径とも1.5mほどはあった。
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所々に落とし穴。深さ、直径とも1.5mほどはあった。
縦走路から外れた御在所山(443.4m)山頂。寄り道したのに眺望なし(泣)。
10
縦走路から外れた御在所山(443.4m)山頂。寄り道したのに眺望なし(泣)。
落ち葉が堆積し、踏み跡がない道無き道を行く。
7
落ち葉が堆積し、踏み跡がない道無き道を行く。
堂の峰(572m)山頂。キツい登りだったのにココでも眺望なし。
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堂の峰(572m)山頂。キツい登りだったのにココでも眺望なし。
しかしヤマレコでは堂の峰は250mほど先らしい。
8
しかしヤマレコでは堂の峰は250mほど先らしい。
ヤマレコ上の堂の峰。特に何もなかった。
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ヤマレコ上の堂の峰。特に何もなかった。
鋸山をロックオン。アップダウンが激しく、山名に納得。
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鋸山をロックオン。アップダウンが激しく、山名に納得。
ほぼ垂直の激下り。落ち葉を払いながら慎重に進む。
16
ほぼ垂直の激下り。落ち葉を払いながら慎重に進む。
鋸山(のこぎりやま、605.9m)山頂。キツかった割に眺望なし(泣)。ここまで水分摂取量が予想外に多く、手持ちの水が心細くなった。
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鋸山(のこぎりやま、605.9m)山頂。キツかった割に眺望なし(泣)。ここまで水分摂取量が予想外に多く、手持ちの水が心細くなった。
鏡峠。今回の中間地帯。このような峠が多く、毎度登り返し(右上)がキツい。
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鏡峠。今回の中間地帯。このような峠が多く、毎度登り返し(右上)がキツい。
三尾山(みつおさん)、ロックオン!
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三尾山(みつおさん)、ロックオン!
三尾山本峰(みつおさん、586m)山頂。山頂は広く、360度近い展望があった。
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三尾山本峰(みつおさん、586m)山頂。山頂は広く、360度近い展望があった。
丹波市春日町方面、左手には以前登った向山連山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3310809.html
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丹波市春日町方面、左手には以前登った向山連山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3310809.html
三尾山西峰(中三尾、552m)山頂。ここは眺望なし。
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三尾山西峰(中三尾、552m)山頂。ここは眺望なし。
三尾山東峰(前三尾、529m)山頂。展望所というだけあり360度の展望。
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三尾山東峰(前三尾、529m)山頂。展望所というだけあり360度の展望。
これまで登って来た山々。ココで水が無くなった。まだ先があるのでエスケープするかどうか迷った。風が出て少し涼しくなってきたので先に進むことにした。
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これまで登って来た山々。ココで水が無くなった。まだ先があるのでエスケープするかどうか迷った。風が出て少し涼しくなってきたので先に進むことにした。
黒頭峰(くろずほう、621m)山頂。苦労して登ったが、眺望なし。
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黒頭峰(くろずほう、621m)山頂。苦労して登ったが、眺望なし。
黒頭峰から不明瞭な道を急降下。喉が乾く。
10
黒頭峰から不明瞭な道を急降下。喉が乾く。
数え切れぬほどのアップダウンを繰り返し、ようやく鐘が坂峠(かねがさかとうげ)。残すは金山(きんざん)のみ。
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数え切れぬほどのアップダウンを繰り返し、ようやく鐘が坂峠(かねがさかとうげ)。残すは金山(きんざん)のみ。
金山(きんざん、537m)山頂。山頂は広く、360度の展望。明智光秀が築城した金山城址がある。
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金山(きんざん、537m)山頂。山頂は広く、360度の展望。明智光秀が築城した金山城址がある。
山城があった場所は総じて好展望。例えば北西側。左手に下山予定の柏原と氷上の街。
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山城があった場所は総じて好展望。例えば北西側。左手に下山予定の柏原と氷上の街。
そして北側。左手にちょこっと頭を出している三尾山、中央に黒頭峰、右手ずっと奥には多紀連山が見渡せる。
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そして北側。左手にちょこっと頭を出している三尾山、中央に黒頭峰、右手ずっと奥には多紀連山が見渡せる。
金山周辺は奇岩地帯。これが有名な「鬼の架け橋」。
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金山周辺は奇岩地帯。これが有名な「鬼の架け橋」。
鬼の架け橋。絶妙なバランス。
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鬼の架け橋。絶妙なバランス。
日が暮れて来たので急ぎ下山。喉が乾き過ぎて殆ど走れない。
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日が暮れて来たので急ぎ下山。喉が乾き過ぎて殆ど走れない。
自販機を見つけてコーラ一気飲み。滲みた。
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自販機を見つけてコーラ一気飲み。滲みた。
JR柏原駅ゴール。無情にも目の前で電車が発車。40分待ちに。
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JR柏原駅ゴール。無情にも目の前で電車が発車。40分待ちに。
30.2kmを11h02mで無事完徒、感謝です。
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30.2kmを11h02mで無事完徒、感謝です。

感想

プチ遠征もとうとう丹波入りし、多紀連山(小金ヶ嶽、三嶽、西ヶ嶽)とその周辺の山を歩いてきました。

多紀連山(多紀アルプス)は京都府から丹波篠山市、丹波市にかけて高い岸壁状に連なる500m〜700mの山々の総称です。多紀連山から続く縦走路は「分水界の径」と呼ばれ、日本海へ注ぐ由良川水系と瀬戸内海に注ぐ加古川水系とに分かれる中央分水嶺となっています。

多紀連山から西へと縦走する今回のルートは2年前に計画したものですが、公共交通機関でのアクセスが悪く実行できずにいました。思い切って最寄りのJR駅からタクシーを利用することで実行に踏み切った次第です。その甲斐あって、7時40分には小金ヶ嶽への登山口に到着できました。

倒木と落ち葉だらけの急坂を30分ほど登ると平坦な場所に出ました。広場のように見えた場所には福泉寺跡の案内板がありました。多紀連山は平安時代末期から丹波修験道の行場として栄えた山でしたが、1482年(室町時代)、吉野の大和修験道との勢力争いに敗北し衰退したそうです。8合目辺りからは様相は一変し、急な岩場が連続するようになりました。しかし10数分で小金ヶ嶽山頂に到着。南北の眺望が開けており、南には微かに六甲山が見えているようでした。随分と遠くまで来たものです。

東進し始めると次に向かうピラミッドのような三嶽(みたけ)が聳えていました。またそこに辿り着くには小金ヶ嶽の屏風のように連なる岩稜を越えて行かねばならないことに気付きました。この岩尾根は鎖やロープの設置された激下り箇所が続き、神経を使いました。岩塊のような山、丹波修験道の行場だっただけのことはあります。杉林に変わった辺りで急に人工物が現れ驚きました。大タワのフォレストアドベンチャー丹波篠山の施設でした。事前情報ではココに自販機があるはずでしたが、残念ながら見当たりませんでした。同施設の前には大きな駐車場があり、一帯が公園のようになっていました。

大タワから三嶽に向かうと苦手な擬木階段が続きました。一気に高度を上げ30分ほどで三嶽東峰に到着。大きな石室の中には前鬼・後鬼を従えた役行者像がありました。さらに数分で三嶽西峰(最高峰)、大きな山頂方位盤とアンテナを2本立てた御嶽山中継所がありました。残念ながら灌木に囲まれ眺望は北側のみでしたが、西側進んだ所に展望の良い場所(西の覗き)があり、これから向かう山々が見渡せました。

岩尾根伝いに30分ほど進むと西ヶ嶽(にしがたけ)に到着。山頂は狭いものの、360°の展望が望め、多紀連山の中では、眺望が一番良い所でした。西に30分ほど激下り栗柄に降り立ち車道を小走りしていた所、自販機を発見!リアルゴールドを一気飲みし、手持ちの水分を1L確保したところで後半戦に突入しました。今思えばもっと確保しておくべきでした。

再び登山道に入ると、落ち葉だらけで踏み跡がない道が続きました。フカフカ落ち葉の急登に体力を奪われます。この頃、一時的に晴れ渡り、気温が一気に上がったようでした。発汗量が増加、喉の渇きが止みません。縦走路を一旦離れて御在所山に立ち寄りましたが、眺望なしで落胆しました。次の堂の峰への登り返しが、これまたフカフカ落ち葉の急登で、すっかり体力を奪われ、無駄に水分を消費してしまいました。

鋸山への道も過酷でした。細かいアップダウンが連続し脚力と水分残量がグッと下がりました。なるべくペースを落とし発汗量を極力抑えるようにしました。苦労して辿り着いた鋸山も眺望なし。苦行のようでした。

三尾山(みつおさん)が見え出すと、ラクダの背中のような景観に元気が出てきました。三尾山本峰は広く、360°の好展望でした。小休憩を取った後、西峰(中三尾)、東峰(前三尾)と一気に回りました。東峰も展望所というだけあり360度の大展望でした。本峰に戻り再び小休憩。ココで水を消費し尽くしてしまいました。残すは黒頭峰と金山、4時間あれば回れます。幸い日が陰り風も吹き涼しくなってきたので、行けると判断しました。

黒頭峰(くろずほう)への道もアップダウンのある急登で脚力を奪われました。そしてまたしても眺望なし。堪らず大の字になる。「大丈夫か、自分?」。目を瞑り風の音に耳を傾ける。5分ほど休憩すると少しスッキリしたような気がしてリスタート。

金山(きんざん)までの道のりも長かった。しかし、この山行一番の絶景が待っていました。明智光秀が築城した金山城があった場所ということですが、まるっと好展望。風も涼しく喉の渇きも多少癒えました。近くの鬼の架け橋にも立ち寄りましたが、微妙なバランスに支えられた奇岩でした。この時点で5時半、下山を急ぎます。薄暗くなった山道を慎重に駆け下ります。ところが苦手な舗装路に入るとペースが落ちます。人里近くなると安心し切ったのか身体が脳の指令を簡単には受け付けなくなり、小走りも続かなくなりました。最初の自販機が見えた時には幻覚かと思いました。コーラを一気飲みしてようやく落ち着きました。その後はJR柏原駅まで小走り、目の前で電車を逃してしまいましたが、無事にゴールできました。しかしゴール直後から筋肉痛があり、脱水による循環不全が原因と思われます。

今回の丹波遠征、反省材料も多いのですが充実した山行になりました。何はさておき30.2kmを11h02mで無事完徒、感謝です。

以下備忘録です。
-------------------------------------------------
小金ヶ嶽(こがねがたけ、726m)
・ふるさと兵庫100山、兵庫県の山(分県登山ガイド)、大阪周辺の山250、
 丹波篠山市登山マップ
・兵庫県丹波篠山市
・三角点あり。
・山上は露岩帯で雄々しい山容
・山頂に小さな広場
・北と南の眺望が開けている。
・大きな山頂方位盤

三嶽(みたけ、793m)
・関西百名山、ふるさと兵庫100山、近畿百名山、日本の山岳標高1003山、
 兵庫県の山(分県登山ガイド)、日本の山1000、大阪周辺の山250、
 丹波篠山市登山マップ
・兵庫県丹波篠山市
・多紀連山の主峰
・双耳峰
 東峰〜南北に展望開ける。
    石室あり、内には前鬼・後鬼を従えた役行者像など。
    近くには簡素な避難小屋あり。
 西峰〜三嶽最高峰
    一等三角点と御嶽山中継所(アンテナ2本)あり。
    大きな山頂方位盤
    三岳蔵王堂跡の礎石あり。
    眺望は北側のみ。他は樹々に囲まれ限定的。
    近くに「西の覗き」展望所

西ヶ嶽(にしがたけ、727m)
・丹波篠山市登山マップ
・兵庫県丹波篠山市
・三角点なし。
・360°の好展望
・北面は山頂から絶壁

御在所山(443.4m)
・丹波篠山市登山マップ
・縦走路から少し外れる。
・浅木谷山三角点
・眺望なし。

堂の峰(572m)
・丹波篠山市登山マップ
・三角点あり。
・眺望なし。

鋸山(のこぎりやま、605.9m)
・ふるさと兵庫100山、丹波篠山市登山マップ
・兵庫県多紀郡西紀町
・三等三角点(奥谷)
・眺望なし。
・山頂に至るまでのアップダウンが激しい。

三尾山本峰(みつおさん、586m)
・ふるさと兵庫100山、兵庫県の山(分県登山ガイド)、大阪周辺の山250
・兵庫県丹波市
・三角点なし。
・360°の好展望
・三尾城址〜刑部大輔幸家が築いた城で、明智光秀の丹波攻めで落城した。
・三尾山は、本峰、西峰(中三尾)、東峰(前三尾)からなる。

黒頭峰(くろずほう、621m)
・丹波篠山市登山マップ
・兵庫県氷上郡春日町
・二等三角点
・丸い穏やかな山容
・黒頭峰は雄岳、東隣りの夏栗山(なつくりやま)は雌岳とも呼ばれる。

金山(きんざん、537m)
・ふるさと兵庫100山、丹波篠山市登山マップ
・兵庫県丹波市柏原町
・三等三角点
・山頂に明智光秀が築城した金山城城址
・360°の好展望
・山頂下には「鬼のかけ橋」などの奇岩がある。

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コメント

kumaさん、こんばんは。
暑い中、長距離トレイルお疲れ様でした。
個々には私も登ってきた(鋸山は未踏です)山たちですが、それらを一気に繋げて駆け抜ける、これがkumaさん流なんですね。それでも要所要所でちゃんと写真を撮っているところは素晴らしい。丹波のお山って岩場もあって上り下りが急で大変だったと思います。
ここらは、季節が合えばヒカゲツツジなどが綺麗な山域です。是非、そんなときにのんびり歩いてみてください
2023/5/29 19:08
ちゃむさん、こんばんは!
満を持しての山行でしたが、前半の多紀アルプス(岩場)と鋸山(アップダウン)で予想以上に消耗しました。また暑さと運動量に見合った水分を持参しておらず、後半は脱水に苦しみました。

色々ありましたが、変化に飛んだ面白いコースでした。また訪れたいと思います。でも、鋸山辺りはもうお腹いっぱいです

コメントありがとうございました。
Kumainkobe ฅʕᵔᴥᵔʔฅ
2023/5/29 20:29
初めまして!凄いコースですね〜全線マネは出来ませんが、参考にさせて頂きます^ ^
で、本日多紀連山縦走してきました。大タワに自販機が無くて驚きました。いつもお世話になっていたのに、コーラ飲みたかった…ラスト、手持ちの水分もギリでした。風がなくて蒸し暑くて、危なかったです!笑
2023/6/11 0:38
specialさん、初めまして!

大タワに自販機があるという情報(レコ)を見ていたので、私も無いと知って落胆しました。この日も暑いくらいだったので最後は水切れで苦労しました。初めて登る山域だったのに見越しが甘かったと反省しています。

コメントありがとうございました。
レコ楽しみにしていますね。
Kumainkobe ฅʕᵔᴥᵔʔฅ
2023/6/11 22:23
プロフィール画像
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