日高山脈横断 幌尻岳縦走(日高から十勝へ)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 2,475m
- 下り
- 2,234m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:07
- 山行
- 12:34
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 13:39
- 山行
- 2:52
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 3:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(※平成26年12月 ヤマレコに追加、記録は当時の記録を引用しています。) 【構想2年の幌尻岳】 幌尻岳に登りたいと思った2003年は、台風により登山道が消失。 ヘリコプターによる救出という場面もあった。額平川の地形が変わってしまうのどの強烈な台風だった。それ以来、2年越しの望みを叶えた3日間の山行となった。 (デジカメが始めて故障→湿度にか、それとも汗にか。) |
写真
感想
【1日目】 新ゲートから出発 ・・・ リュックは20kgに
山荘へは額平川を遡行
<前日> 埼玉から千歳へ、そして次の日の朝、車で幌尻岳登山口を目指した。
<出発> 国道から離れ登山口を目指す。その林道から見る川の景色もなかなか。林道を進み、新しく設けられたゲートに到着。40台もの車が駐車。ここでかみさんと1歳の長男と別れて、まずは取水ダムを目指す。
<滝> 旧ゲートを越えてしばらく行くと道沿いに滝がある。
滝はダムまでに何本かあり、どれも個性的で綺麗。取水ダムでは日高山脈ファンクラブの方々が「清掃のもの」を車に積み終わったところだった。 この先の状況を聞き、問題無い事を確認して沢足袋に履き替えて出発。
<沢歩き> 沢歩きは初めてだけれど何事も経験。肌が痛いほどの日差しで景色も良い。赤テープは少ないが、危険箇所は特に無い。一人歩きならではの、判断・決断・実行の醍醐味を味わった・・・ と同時に恐さも味わった。
<幌尻山荘の手前・直前> GPSによれば、山荘の近くまで来ているが細部の山荘の位置が分からず、しばしの休憩。草木で見えにくいが少し進むと山荘があった。
<幌尻山荘> 山荘で手続きをして、山荘の前にテントを張る。川で冷やしたワインで食事、そして就寝。 時間は夜7時30分。周りは静になった。皆朝早いのだろう。3時に携帯電話のアラームをセットした。自然はでかい、雄大だ。無線は感無し。
【2日目】 幌尻山荘〜幌尻岳〜戸蔦別〜1967峰〜ピパイロ岳〜水場のコル
<山荘出発> 周囲の音で目が覚め、早々に準備を整え出発。 すでに出発した人がいる様だった。
登りはかなりの傾斜だ。命の水へは立ち寄らず、山頂を目指す。そして初めてカールと言うものを見た。
空は、少し雲が多いだろうか?
<幌尻山頂> そうして2年越しの想いの幌尻岳山頂!薄っすらとしたもやの中に2名の先着者。そこへ戸蔦別方向からの登山者が到着し山頂は賑やかになった。お互いに記念撮影。帯広へは携帯電話と無線で交信した。感度は○。
<山頂出発> ガスっぽい山頂を後にして七ツ沼カールを目指す。七ツ沼付近の稜線は崖も険しく這い松のブッシュもなかなか濃い、おまけに鋭い稜線は緊張感を伴う。七つ沼にはテントがひとつ。
<戸蔦別岳> ・・・ガス。山頂にはオレンジ色のテントがひとつ。中に気配はない、ここを基点に山遊だろうか?北戸蔦別方向に足を運ぶと途中には奇岩が広がる。最初はところどころだった岩もだんだんと密度を増して行く。
<北戸蔦別岳> ・・・ガス。ひたすら長い登りの後、立派な標識が出迎えてくれた。チロロ川方向からの一組のご夫婦にご挨拶。
<1856> (おこじょ) : 北海道新聞社のカレンダーで見た事のある動物を発見!それは茶色の毛で被われていて地面から「ぴょん」と言った表現が似合う状態で立っていた。すぐにカメラを向けたが動きが速く、すぐに這い松の中へと消えて行った。なんとか辛くも一枚だけ撮影できた。12時まで20分程食事。12時は帯広固定局(GBアンテナ)と無線連絡の約束の時間なのだ。
無線は若干の雑音が入り、こちらのレポートは「46」。薄い霧の中、ピパイロ岳が見え隠れしている。
<1967峰> そこに標識はなく、1967と書いたシンプルで小さい木のプレートがあった。1967峰の縦走ルートは山頂のちょっと下に縦走ルートがある。山頂から北の方にも踏み跡があり、見た感じはしっかりしているが伏美岳〜幌尻岳のルートではない。ピパイロ岳が見えていればまず間違うことは考えられないが霧で見えない時、そのルートは山頂にじかについている為に正しいルートだと思い込みやすい。その間違った踏み跡をたどり、ふみ後が次第に細くなり完全にロストしてしまった。
<復帰> GPSを確認すると北へずれている。悪い癖で来た道を引き返えさず、下りながらルートに復帰を試みる。
しかし、急峻な斜面と濃い這い松。力の限り前進するものの体力の消耗が激しい、全然進まない。
あきらめて1967の山頂に戻る事にした。急峻な斜面を50mほど登り復帰。
ピパイロへのルートはすぐに見つかった。見落としたのが不思議なほどすぐだった。晴れていればピパイロも見え、道をロストする事もなかったろうに・・・。30分の悪戦苦闘、水も余計に消費してしまった。
<前進> 気を取り直し、前進再開。時折天場を通過した。そしてピパイロ西峰。ピパイロ岳の稜線歩きは緊張する。踏み外せば途中で止まる事無く下まで落ちる事だろう。
<ピパイロ岳> (ピパイロ岳山頂では戸蔦別からのパーティーがテント泊)
なんとなく特別な場所の様に思える。
歩き疲れてきたため、水場のコルにテント泊を決め、そこを目指す事に。
3日目 水場のコル 〜 伏美岳 〜下山
朝5時前に起き 5時半に出発
伏美岳への登りは結構きつかった事を思い出しつつ、伏美岳を目指す。途中、伏美岳頂上で一泊したと方とすれ違った。
<伏美岳山頂> 電話も無線もOK。帯広に携帯そして無線で連絡し、伏美小屋で待ち合わせを確認した。笹に掴まり、速度を落としながら下る。
<伏美岳避難小屋> 無線で連絡を取り合う。ハンディとモービル機。 実用性は十分
小屋の水道で顔を洗って着替
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