記録ID: 5611187
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
【二百名山 池口岳】犬切尾根〜池口岳(幕営)〜池口岳登山口
2023年06月16日(金) ~
2023年06月17日(土)

- GPS
- 16:55
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 3,254m
- 下り
- 3,257m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 10:37
距離 17.5km
登り 2,778m
下り 1,093m
| 天候 | 1日目 曇り時々晴れ、山頂付近はガス 2日目 下山まで晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【自宅からの経路】 自宅 0:30−茨城町東IC 0:50−北関東道〜上信越道−佐久中佐都IC 3:11−新和田トンネル−岡谷IC 4:13 〜中央道〜駒ヶ根SAで朝食〜松川IC 5:22−三遠南信道路(約50km)−林業用モノレール起点 6:45 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
★GPSログについて SHARPのAQUOS sense6(OSはAndroid13)にインストールしたヤマレコアプリで記録したログなのですが、これまで経験のないほど暴れまくって記録されており、歩行距離・標高差ともに正確性を欠いておりますので、あまり参考にしないでください。このエリアこの時期特有の問題があるのか、又は米国ペンタゴンが管理するGPS信号に何らかの操作が加えられたのか分かりませんが、翌日に歩いた熊伏山のGPSログも同様に暴れまくっておりました。こんなひどいGPSログは初めての経験です。どなたか原因等ご存じの方、ご教示いただけると幸いです。 【コース状況】 ★林業用モノレール起点〜標高1,441m三角点(約3時間弱) ・ 前日の雨で下草や木の葉が濡れているのと,ヒル対策も兼ねてロングスパッツを装着し,ゴアの雨具上下を着込んでから歩き出しましたが、モノレール沿いの濡れた落ち葉付近にはヒルがうじゃうじゃいましたので、ご注意ください。写真10のとおり、スパッツ+雨具パンツでも左右のスパッツに8匹のヒルがくっ付いていることを確認。持参したハッカ油を噴霧して取り除きました。 ・ モノレール起点から1,441m三角点までの標高差は、約740m。レールを掴みながら体を引き上げて登って行きましたが、テント泊重装備での急登なのでかなりきつかったです。しかも雨上がりで蒸し暑く、ゴアの雨具でもすぐに汗びっしょりになりました。途中に何度か鹿防護柵があって進行がストップしますが、右方向に回り込むことで抜け道を見つけることが出来ました。 ・ なお、事前に登録したルートどおりに歩いたつもりですが、GPSログが暴れていたおかげで、ヤマレコアプリにルート外れを何度も警告されました。 ★標高1,441m三角点〜鶏冠山北峰(約4時間) ・ 標高1,441m三角点からは尾根歩きとなり、しばらくは鹿防護柵沿いに進みます。柵は途中から左方向に離れていきますが、踏み跡やピンクテープも見つけられたので、尾根を外さなければ迷うことはないかと思います。 ・ シャクナゲ沢分岐の看板は見つけることが出来ませんでしたが、三角点のような標柱のところで休憩。このあたりが分岐ではないかと思います。 ・ その先も展望のない樹林帯の中の尾根歩きの登りが続きます。1,696m地点と1,872m地点との中間点あたりで,水場下降点(ストックにピンクテープ)があり、下の方から沢音が聞こえましたが、結構距離がありそうでした。水場は未確認です。 ・ 水場下降点から先も淡々と歩き、周囲の植生がシラビソの森に変わってくると、その先に鹿のヌタ場のような水たまりの脇を通過。さらに35分ほどで鶏冠山北峰に到着しました。登山開始から約7時間。ここまでは想定通りでした。 ★鶏冠山北峰〜笹ヶ平〜水場〜池口岳(南峰・北峰)(約3時間半) ・ 鶏冠山北峰から笹ヶ平への下りは、踏み跡が見つからず、ヤマレコアプリの画面で現在地を確認しながら,なんとか下りました。今回の目的の一つは、ここ笹ヶ平から池口岳の秀麗な双耳峰の姿を眺めることでしたが、あいにくのガスで見えず、これだけは残念でした。 ・ 笹ヶ平から池口岳南峰へは,尾根上では無く,尾根の20~30m下の斜面をトラバースするように標高を上げていきますが,踏み跡が交錯していて,ルートは分かりづらく,足場ももろくて歩きづらかったです。 ・ 途中採水のため、標高2,080m付近にある水場に立ち寄りました。ここの水場は沢が流れていて水量豊富です。ルートの右下に水の流れが見えますが、採水ポイントまでは崩れやすい足場の悪い斜面を降りますので要注意。なお、その先20分ほど登ったところにも採水できそうな場所があり、こちらの方が採水ポイントまで行きやすい感じがしました(見た感覚であり、実際は行ってません)。 ・ 採水後は重量が3キロ増えたザックを背負い,よろよろと急斜面を登って行きます。歩行スピードも大幅ダウン。とにかく一歩一歩呼吸を整えてじっくり登って行きます。すると、写真で見たことのある鶏冠山分岐の標識のところに到着。そこから池口岳南峰までは、わずか5分弱でした。 ・ 南峰で証拠写真を自撮りしたあと、すぐに本日の目的地である池口岳北峰へと向かいます。踏み跡ははっきりしていますが、人の手で整備されておらず、歩きづらいルートでした。しかも一旦下ってから標高差90mの登り返しです。疲れた体に鞭打って、なんとか登り切りました。 ・ ところで今回の登山では、この池口岳北峰山頂にて幕営することが大きな目的です。テント一張り分のフラットで落ち葉フカフカの快適なサイトがあると聞いていたので、ここで幕営して一人宴会を楽しむのです。でも、先客がいたらアウト。そのため登山者が少ない平日を狙いましたが、狙い通り、誰もいません。というか、本日は誰ともすれ違っていませんし、登山者を見かけることもありませんでした。ということで、独り解放感に浸りながら、おいしい酒を味わい、熟睡したのでした。 ★池口岳北峰〜池口岳登山口(のんびり会話を楽しみながら約6時間強) ・ 翌朝は幸い好天に恵まれたので、朝食後は展望の稜線散歩を楽しみました。昨日はガスの中、重荷で黙々と歩いた稜線を少し戻って、北峰・南峰の姿や、南ア深南部の山並みを目に焼き付けることが出来ました。 ・ その後テントを撤収し、山頂をあとにしたのは、午前7時を過ぎていました。下山日のスケジュールに余裕があると、こんな時間までのんびり出来て,気分最高でした。 ・ ジャンクションピーク手前のササ原のところからは、光岳や加加森山方面の展望を楽しみ、稜線沿いに咲く可憐なイワカガミを愛でながら、のんびり下って行くと、岩の乗越付近で下から登ってきたトレラン姿の登山者とすれ違ってご挨拶。その後次々と早朝出発組の登山者とすれ違い、そのたびに挨拶し、山頂幕営したことなど、お話をさせていただきました。その先、ザラ薙の手前と利剣沢ノ頭の手前ではそれぞれ光岳小屋泊り予定の3人パーティと情報交換。山頂幕営のことや南峰下の水場の状況などについて話をしました。 ・ 登山道のほうは、整備されていて歩きやすく、昨日とは大違い。南アらしい深いシラビソの森、シダ類の繁茂などが良い感じでした。また、ザラ薙や黒薙からの池口岳〜鶏冠山〜犬切尾根の展望もナイスでした。結構アップダウンがあってなかなか標高が下がらない長い尾根でしたが、楽しい歩きで満足できました。 |
| その他周辺情報 | ・ 翌日に熊伏山に登山するため、下山後は「道の駅 遠山郷」にて車中泊しましたが、隣接する温泉施設「かぐらの湯」が休業中だったので、入浴はJR平岡駅に併設された「龍泉の湯」(400円)を利用しました。遠山郷からの距離は約10km(15分程度)ほどでした。JR平岡駅前にはコンビニ風のスーパーがあり,ビールや食料品を購入可能です。 |
写真
鶏冠山登山口(林業用モノレール起点)付近の駐車スペースにクルマを駐車。前日の雨で下草や木の葉が濡れているのと,ヒル対策も兼ねてロングスパッツを装着し,ゴアの雨具上下を着込みました。ここから登山スタートです。
雨具のズボンを脱ぎ,足元にヒルがいないか確認したところ,ヒルがスパッツに付いていました!それも両足に3匹ほど。念のため,スパッツを脱ぎ,裏側を確認すると,さらに5匹!幸い靴の中には侵入されておらず,持参のハッカ油を噴霧して取り除くことに成功。ヤレヤレ。
池口岳南峰へは,尾根上では無く,尾根の20~30m下の斜面をトラバースするように標高を上げていきますが,踏み跡が交錯していて,ルートは分かりづらく,足場ももろくて歩きづらいです。
ウォーターバッグに3リットル入れました。ザックに水1リットル+スポーツドリンク500mlあったので,1.5リットルで十分なのですが,心配性なもので,ついつい満タンにしてしまいます。
感想
・ 以前から気になっていた南ア深南部の二百名山である、池口岳に登ってきました。この山は、日帰り登山が一般的なようですが、北峰山頂にテント一張り分のフラットで落ち葉フカフカの快適なサイトがあると聞いていたので、山頂幕営を楽しむため、一泊二日で歩くことにしました。また、笹ヶ平から池口岳の秀麗な双耳峰の姿を眺めてみたかったので、バリエーションルートの犬切尾根から鶏冠山へと登り、そこから笹ヶ平〜南峰〜北峰〜池口岳登山口の周回ルートとしました。
・ 一日目は残念ながら曇りやガスで、笹ヶ平から池口岳の展望を楽しめなかったのですが、二日目は快晴の下、良い展望を楽しむことが出来ました。また、池口岳北峰山頂での幕営では、独り解放感に浸りながら、おいしい酒を味わい、熟睡することが出来ました。こういう幕営は病みつきになりますね。南アルプス南部は、登山者が少なく静かな幕営山行が似合うエリアですので、今後ともこうした登山を楽しんでいきたいものだと実感しました。
・ なお、今回の登山を計画するにあたり、事前にpaku_さんのヤマレコ
光岳(鶏冠山_犬切尾根より)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5529562.html
を参考にさせていただきました。paku_さんには、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
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りきまる










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