厳冬の蔵王:この冬めったにない快晴を満喫
- GPS
- 03:00
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 247m
- 下り
- 248m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今日は快晴で見通しが良く、危険箇所はなし。悪天候に備えて標柱の存在や地形の認識に加えて、地図磁石、GPSなど持っているべき。ピッケル、アイゼン、ワカンは持参したが、今日は使用せず。 |
写真
感想
今年の12月は平地でも雪が多く、奥羽脊稜の山々はほとんど晴れた日は無いような気がする。珍しく28日は晴天の予報。これは逃せないと、前から是非行ってみたかった厳冬の蔵王熊野岳に行くことにした。
蔵王ロープウェイ山麓駅前には9時半過ぎに到着。今冬初めてといってもよい休日の晴天なので混雑が予想されるが。先ず駐車場だが、ロープウェイ前はギリギリ満車、Uターンして、すぐ下の横倉第3駐車場にまだまだ空き有りで、そこに駐車した。天気は快晴、今日1日はもちそうだ。ロープウェイの混雑は、この位ならまあまあという感じ。山麓線は間隔が長いが、20分待ちくらい、山頂線も20分待ちくらいだった。優先乗車(樹氷観賞整理券)は良く判らなかった。山頂線からは、最盛期並みの樹氷を見る事ができた。
地蔵山頂駅の気温−6℃、風もそれ程ではない。さて、準備をしてやっと地蔵山頂駅から出発。立入禁止のロープをくぐって樹氷の間を地蔵山に向かう。地蔵山頂へ向かう今日のトレースあり、巻き道にはスキーのトレースがあるが、地蔵山頂に向かうことにする。樹氷の間を登って行くと、時々踏抜きが膝上くらいあるが、これ位ならツボ足で行けそうだ。そのうち、風のある稜線に出れば雪が締ってくるだろうと。ほどなく地蔵山山頂に到着、西には朝日連峰がきれいに見える。立派な三角が大朝日岳か。南西には飯豊連峰。素晴らしい快晴であるが、稜線上の風は冷たい。風の当たる顔の右側がこわばってくる。地蔵山から平坦な尾根を標柱に沿って進み、少し下ってワサ小屋跡の鞍部へ。標柱はすっかりエビのしっぽに覆われ何倍にも大きくなっている。雪は少し締ってはきたが、足元のエビのしっぽは硬そうに見えるのだが、その下はやわらかく、時々踏抜くこともあり。まっすぐ登ってもよいのだが、標柱に沿って、一度熊野十字路まで出ることにする。熊野岳避難小屋は完全に氷雪に覆われ使用不能である。ここで、刈田岳とレストハウス、その後ろには大きく屏風岳が見える。ここからはほぼ平坦になり、熊野岳山頂へ向かう。熊野岳山頂の熊野神社は氷雪に覆われ巨大化、周りの石垣は雪の山になっている。鳥居は見えない。山頂の避難小屋はすっかり大きな雪の山の下になってしまっており、その上が山頂で一番高い所になっている。
帰りは往路をそのまま戻ることにする。もう一度周りを見渡しながら下るが、やはり朝日連峰が最も目立つ。無雪期に雪が残って美しい月山はやや目立たないか。葉山の右に鳥海山があるはずなのだが、鳥海山の山頂付近か、そこに掛かる雲かがはっきりしない。もちろん馴染み深い北蔵王とその北方の県境稜線、雁戸山、山形神室、仙台神室、大東岳は上から見る形になる。その向うには南面白山、面白山、船形山も見える。今日は気象条件に恵まれ、短い時間ではあったが、冬山の景観の美しさを味わうことができた。今日の稜線上は気温−12℃程度、風10 m/s位だろうか。かなり寒いが、陽がありがたい。これでも東北の1800mの冬の山としては最良の条件だろう。悪天候になったらどうなることか、冬山の厳しさを再認識した。
kyenさん、こんばんは。
どピーカンの、ま白き蔵王!いいですね〜 。かなりレア
年内なのにもう、樹氷がかなり育ってますね〜。仙台在住の2シーズン、結局蔵王の樹氷は見れず終いでしたので、ちょっと羨ましいです。(夏ならともかく、冬の山頂を踏むため横浜からは行くには、かなり踏ん切りが要りますので・・・・)
最高の登り納めでしたね 。(それともまだ年内あるのでしょうか?)。
odaxさん、早速コメントありがとうございます。厳冬期の蔵王は3年越しの願望だったのですが、休みと天気が合わず、今回やっと実現できました。今年は冬が厳しく、もう最盛期に近い樹氷みたいです。その反面、天候がずっと悪かったので、スキー、ボードの人も大勢繰り出していました。当然、今年の登り納めです。来年もよろしくお願いします。
kyenさんコンバンワ。いやー、青天の冬蔵王素晴らしいですね。写真の彩度が違います。周囲の山々も広く見渡せて、格別の一日だったのではないかと。
それにしても、熊野神社や避難小屋の姿を見ると、ホワイトアウトになったりしたら相当に厳しそうですね。私も冬蔵王は考えなくもないのですが、視界不良でトレースも消える展開になったりすると、実力的にまだまだ不安で近寄りにくい領域です。不忘山から縦走してみたいとは思うのですが・・・。
土曜日は某所でスノーシューの試し履きをしてました。いやー、使えますね、コレ。行動範囲が拡がりそうな予感です。
derakkumaさん、早速のコメントありがとうございます。
トレースが無かったら、ワカンを使ったでしょう。それに稜線上の雪がもう少し硬かったら、アイゼンを使ったと思います。
結構寒さは厳しく、稜線上の風はあったものの最良の条件でこれとは、ということであらためて厳冬の山の厳しさを認識しました。無理はできません。
derakkumaさんにスノーシューですか。これは鬼に金棒になりそうな。
来年もよろしくお願いします。
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