聖岳〜兎岳〜小兎岳〜中盛丸山〜赤石岳 テント泊周遊
- GPS
- 72:30
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,917m
- 下り
- 2,892m
コースタイム
6:00駐車場7:30→聖沢登山口8:30→吊橋10:05→岩頭滝見台14:15→聖平小屋15:10
2日目:10時間
聖平小屋6:00→小聖岳7:45→聖岳9:15→奥聖岳9:45→聖岳10:20→12:30兎岳13:00→小兎岳13:50→中盛丸山14:50→大沢岳分岐15:15→百間洞山の家16:00
3日目:7時間15分
百間洞山の家6:00→百間平7:15→赤石岳取付き8:15→赤石非難小屋9:40→赤石岳山頂10:05→小赤石岳11:00→富士見平13:35→赤石小屋14:15
4日目:3時間40分
赤石小屋5:20→三角点・展望台5:28→赤石小屋5:45→9:00椹島ロッジ10:25→11:25駐車場→温泉→焼津魚市場
天候 | 1日目晴天 2日目晴天→曇り 3日目曇り 4日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今年秋の大型連休とあって南アにもかなり人が入ったようです。 聖平小屋が一杯と言うことでテント泊に決定。 ●バス 大型連休2日目からのせいか駐車場は早朝にもかかわらず満車状態。朝一のバスも一杯で増発便が出るくらいでした。こちらで計画書を書きポストに投函します。 ●聖沢登山口〜聖平小屋 急登ながらも歩きやすい登山道です。大半が樹林帯なので暑さに苦しむことは無かったです。何箇所かある吊橋が味があります。 ●聖平小屋〜聖岳 急登はテント担いだ体にはキツかったです。 ●聖平〜兎岳 今回一番大変だったコースでした。 ●兎岳〜百間洞 ピークを数回越えるので2日目一番大変でした。 ●百間洞〜赤石岳 天気が良ければ素晴らしい稜線歩きだったでしょうがあいにく曇ってました。 ●赤石岳〜赤石小屋 夏に高山植物を見て歩きたいと思うほどたくさん植物がありました。 今回は東海フォレストを使ったのでどこかの小屋で宿泊しなければなりませんでしたが、聖平、百間洞と満員状態だったので、赤石小屋で正解でした。素泊まりの小屋はとてもキレイで使い勝手良かったです。 次回は椹島から悪沢〜赤石周遊コースの時に赤石小屋素泊まり使いたいと思います。 ●温泉 赤石温泉「白樺荘」にて汗を流しました。 |
写真
感想
前日土曜日の午後5時半出発で一路南アルプスの取付き地点の駐車場に向かうも、津波による高速通行止め、駐車場付近の夜間通行止めによる足止めと登る前から暗雲立ち込める展開。
●1日目聖平小屋
なんだかんだとアクシデントがありながらも6時前に駐車場に到着しました。前日から入った人たちの車で駐車場はほぼ満杯。例年にない大型連休のため南アルプスも人気の模様。リーダーが前日に電話で確認した情報によると聖平小屋が一杯とのことで、急遽テント泊を決行することに。バスは予定より30分ほど早く、助手席まで満席の状態で大きなザックを膝に置き身動き取れない状態で出発。
聖沢登山口からは所々補強された歩きやすい道が続きますが急登が続き、重いザックをかついだ体がなかなか前に進まなかった。聖沢橋や滝見台など楽しむ場所があるも、基本は黙々と登り上げた印象だ。滝見台付近から小屋が見えてからがなかなか辿りつかないのがもどかしい。」
テントは小屋から程近くに幕営でき、ビールにて全員で乾杯。冷え込んでくるも充実感と焼酎お湯割りのお陰で温かい。小屋は前例がないくらいの混雑のようで、テント泊を決定して改めて良かった。
●2日目聖岳の展望は素晴らしい
就寝が早いせいで2時に目が覚めてしまう。山でゆっくり眠れないのが私の欠点。外はかなり冷え込んでいたが夜空には満点の星空。今日は素晴らしい展望になるだろう。夜明け前に食事を済ませ、6時出発でいよいよ第一目標聖岳を目指す。
小聖までは枯れた高山植物が多く、ピーク時期の素晴らしいお花畑を想像するとまた訪れたくなる場所があった。ダケカンバの樹林帯からハイマツの樹林帯と変わりガレた稜線につくと目の前に大きな山様の聖岳を見上げる小聖に到着。
ここから斜面がきつくなりジグザクの登山道を登るペースは極端に落ちた。ピストンする人々の空身の姿が羨ましい。
苦戦しながらも聖岳山頂に到着。北には赤石岳を筆頭に連なる山々が素晴らしく中央アルプスまで見え、南には上河内、茶臼岳、光岳が軒を連ね、東には富士山が笊ヶ岳の奥に浮かんでいる。南アルプスの道標は重厚感があってカッコイイ。縦走にはロスになるが、次があるかわからないので荷を置いて奥聖までピストンもしてきた。道標もない奥聖まで行く人は少ないようだ。三角点に4人でタッチし写真を撮ってもらう。
ここから兎岳、小兎岳、中盛丸山と越えて百間洞山の家まで向かう訳だが、結構な上下が待ち構えており、特に兎岳へは一気に急下降、その後急登という一番キツかった。
稜線から見ると紅葉が少し始まっており、想定していなかっただけに嬉しいものである。兎岳から望むガスのかかった聖岳は今回の展望の中でも素晴らしい瞬間だった。
が、この後一層ガスは濃くなり、視界が限られるくる。頑張って歩くこと10時間で百瞭胸海硫箸謀着、今回の登山の中で一番ハードな1日となった。今回は東海フォレストを利用しているため、こちらで宿泊予定だったが小屋は満杯で受付の人が4人の宿泊を渋る様子にテント泊を決意する。ここは小屋からテン場が遠く、5分位登った場所にあるため、水とトイレが大変だった。
●3日目紅葉の赤石岳
早朝4時半に起床し天気がまずまず。食事を済ませ6時にテン場を後にした。百間平へと向かう登りでは、視界が利き太陽に照らされた大沢岳がキレイだったが、百間平到着時にはガスに覆われ遠くを眺めることが出来なくなってしまったのが残念でならない。
緩やかな稜線登りの馬ノ背を過ぎると全貌の見えない赤石岳の登りが見えてきた。石が積み重なって山肌は一種独特の雰囲気である。こんな場所にも根をはり生きている植物があるのが不思議。聖岳ほど急峻ではないが急坂を登り頂上へ向かう途中、リーダーが「雷鳥だ!」と声を発する。必死にリーダーの手の先を目で追うと、保護色で見えずらい雷鳥が4羽歩いていた。初めて見る雷鳥は可愛かったなー。ガスのかかった時に姿を現すことが多いようなので、ある意味ラッキーだった。
赤石岳山頂ではガスが切れなかったが、この山は荒川三山を登る時に再度来る予定なので、聖でガスがかかるよりはマシである。時間に余裕もあったので小赤石岳まで行ったり時間をかけてみたがついに晴れなかったので、赤石小屋を目指す。
下り始めから紅葉が随分と進んでいたが、砲台休憩所付近のお花畑は圧巻だった。咲き遅れなのかマツムシソウなどの高山植物と紅葉のコラボは感動の景色だった。
最終的に赤石小屋で宿泊することになった訳だが、素泊り用の別邸は清潔感がありメンバー4人の他1人のみと貸切状態で快適だった。
●4日目奥深い南アルプスの原生林
5時20分に赤石小屋裏の三角点まで登ると、樹林帯の間に赤く染まった空と富士を見ることが出来た。昨日の天気から展望は諦めていただけに喜びも大きい。10時半のバスに乗る予定で下山を開始。椹島までは手をつけられていない鬱蒼とした樹林帯。南アルプスの奥深さを改めて認識させる景色であった。帰りのマグロ市場での食事が体に染み入る旨さで今回は申し分のない山行となった。
今回は2泊以上、長期テント泊、標高3000mの縦走と初体験ばかりで、キツかったが、その分だけ得るものが多く、自信に繋がる山行となった。
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