奥穂高岳
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- GPS
- 17:39
- 距離
- 36.6km
- 登り
- 1,936m
- 下り
- 1,935m
コースタイム
- 山行
- 1:14
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:15
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 7:00
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 9:08
天候 | 初日2日目曇り3日目ピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
松本駅から上高地バスターミナルまで。 松本駅からアルピコ交通の松本電鉄に乗り換え、新島々駅で上高地バスターミナルへのバスに乗り換える。行きのバスは予約しないで乗車する。 松本電鉄はスイカなどICカードに対応していない。それでいて松本駅での改札を出ずに乗り換えができる。乗り換え時間に余裕があれば、一度改札を出ておいた方が、後で精算窓口に行かなくて済む。 ぼくは、新島々駅の精算窓口で、松本から新島々までの電車と新島々から上高地バスターミナルまでのバスのアルピコ交通分2,710円の支払いと松本駅誤入場の連絡票をもらって通過した。JRは連絡票を使って後日精算。 上高地バスターミナルから松本駅まで 帰り上高地バスターミナルから新島々へのバスは要予約。発車オーライネットで予約可能。決済後のメールを見せて乗車する。新島々から松本までの電車も通しで買っておけば、メールを見せると精算済み証をくれる。松本駅での精算ないし出場に利用する。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢カールまでの道は雪渓が残っている。軽アイゼンなしでも通過できる。が、チェーンスパイクあった方が、特に下山時はラク。 パノラマコースはまだ雪渓が残っている。涸沢小屋からの道が良い。 ザイテングラートに残雪はない。 穂高岳山荘手前で雪の階段あり。奥穂高岳への道に残雪なし。 |
その他周辺情報 | 上高地温泉ホテルの日帰り入浴は、15:00で受付終了。 上高地バスターミナルにあるインフォメーションセンターのシャワーは、15:45で受付終了。 上高地バスターミナルで荷物を預かってくれる。小1日350円。3日で1,050円。帰りの温泉かシャワー後の着替えを預けた。けれども、初日に泊まる徳沢ロッヂで預かってくれることが後から分かった。帰りも初日宿泊の宿の近くを通る場合は、予め荷物を預かってくれないか確認しておくと良い。 徳沢ロッヂは一見古びた建物に見えた。けれども中に入ると新しい造り。 お風呂も新しく綺麗。洗い場のカランが7つあった。湯船は、短足の足を伸ばして届かないくらいの大きさ。 フロント前に350mL缶450円ロング缶600円の自動販売機。ラウンジで飲んでいると、テーブルの上にメニューがあり、生ビールや瓶ビール売ってることがわかった。生ビールスーパードライ900円。一番搾り中瓶800円。 他に、地ビールや日本酒・ワインもある。 夕食は17:20からだった。朝食は7:00から。朝食が遅めのためか、朝食をお弁当に変更する人が多かった。変更したお弁当は、夕食時にテーブルに置いてある。 それとは別に、お弁当を1,100円で作ってくれる。今回は利用しなかった。朝食を摂る場合は、追加の弁当は、朝食時に渡してくれるのかもしれない。 徳沢ロッヂにwifiあり。 洗面台横に飲料水の蛇口がある。 穂高岳山荘の晩御飯は、山小屋到着順に17:00・17:40・18:20・19:00と4回に分かれる。 朝食は5時からと5時半から。お弁当変更の人も多い。 お湯は、魔法瓶1本につき200円で販売している。 缶ビールロング缶800円350mL缶600円。 水は、テント泊含め宿泊者は無料。 山小屋は8時から掃除に入る。それまでであれば、山小屋の中でザックを預かってくれる。それ以降になる場合は軒先に置く。 ぼくは、必要最低限の荷物をアタックザックに入れて空身に近い装備で奥穂高岳に登った。山荘からの取り付きが最も急な岩場で渋滞した。それでも山頂まで40分くらいだった。山頂で写真撮影の行列あり、20分くらい過ごした。下りは渋滞もなく35分くらいだった。 涸沢小屋のソフトクリーム500円。500mLペプシコーラ500円。コーラは人気なのか、下山時は売り切れだった。残念がると、冷凍庫で冷やしておいたコカコーラ350mLを出してきてくれた。400円。 水は豊富なのか、飲んで行ってくれと言った。誰でも無料のようだった。行きに涸沢小屋で水の補給をすれば、予備を含めて1.5Lで済むのではないかと思った。 徳沢園のカレー大盛り1,350円。豚肉カレーだった。券売機で買うと調理に入るようで、出来上がったら番号で呼ぶ仕組み。効率的でうまく回っている感じがした。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ(軍手)
防寒着
雨具(カッパ・帰りの傘)
行動食
非常食
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
サングラス
トレッキングポール
カメラ
携帯バッテリー
水
ヘルメット
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感想
さて今日は。2年前に登ろうと試みて、群発地震に遭ってやむなく涸沢までで諦めた奥穂高岳へ。
いろいろ調べて用意周到に準備したはずだった。けれども、持って行こうと思っていたものを幾つも忘れてしまった。
また、下山後に温泉に入るかシャワーを浴びようと思っていた。到着が最終受付に間に合わず、上高地温泉ホテルまで片道15-20分歩いたのに温泉に入れず。上高地バスターミナルに戻ってみると、シャワーの最終受付時刻を過ぎていてそれも叶わず。
下山後汗を流したい人は、最終受付時刻を調べてから行動することを薦める。上高地温泉ホテルの営業時間や最終受付は、ホテルのホームページに書いてあった。上高地インフォメーションセンターのシャワーの営業時間や最終受付時刻のことは、インフォメーションセンターのサイトには載っていないと思う。ぼくのような失敗例を参考にするか、事前に問い合わせておくと良いと思う。
松本駅での乗り換えも、予め分かっていれば後で精算窓口に寄らずに済む。
さて、初日はお昼に上高地バスターミナルに着き、平坦な道を徳沢まで。6つも買い込んだ権米衛の玄米おにぎりを、3つは朝食にあずさ乗車すぐに食べ、上高地バスターミナルに着いて残りの3つを平らげる。
初日は余裕で、徳沢まで1時間強で着いた。徳沢ロッヂの下まで来た時に電話が入り、出ると徳沢ロッヂからだった。上高地まで来たかどうかを確認する電話。無連絡で来ない人がいるのだろう。もう徳沢ロッヂの下まで来ていることを伝えた。
受付を済ませ、相部屋の空いているところに荷を置く。2段ベットの上の段に陣取った。足元にザックが置ける棚があるし、枕元に収納式のテーブルかあり、荷物を置く場所に困らない。
混み合う前にと勧められ、風呂に入る。広くて新しく快適。後でもう一度入ったけど、2回とも混んでなかった。
晩ごはんは、ビーフシチューとニジマスの甘露煮だった。小鉢2つに、葛の中に餡が入ったデザート・汁物が付く。食事中のビールや日本酒など都度精算。
朝は、鮭にソーセージ・筍の煮物。小鉢2つに道明寺桜餅・味噌汁。お弁当にするとどうなるのか興味が湧いた。
徳沢ロッヂを出発し、横尾で休憩。ここからヘルメットを被る。涸沢カールから先で着ける人が多い。けれど、涸沢カールまでも、屏風沢やSガレなど落石の可能性がある箇所があり、ぼくは着けて登る。本谷橋で着けても良いのだけれど、休憩なしで通過するかも知れず。
屏風沢で休憩している人がいた。ここでは落石の危険があり、休憩しない方が良いと伝えて通った。
残雪があり、雪渓を登る箇所が出てきた。チェーンスパイクを持ってくればよかった。でもまぁ、無くても気をつけて歩けば難はない。さほどの傾斜ではないし、階段状に踏み跡のある箇所も多い。
涸沢小屋の自販機でペプシコーラ500mL500円を買って一気飲み。こういう時じゃないと飲まない。テラスでお昼。カモシカスポーツのフリーズドライ製品で、お湯を入れてすぐに食べるタイプの塩味の米に、アマノフーズの冷汁を溶かして加えてかき混ぜてみた。ぬるくて米がまだガリガリする。そのままでも食べられるタイプの製品だし、ガリガリ食べた。味はまぁまぁ。
さて、ここからが今日の核心ザイテングラートを目指す。涸沢小屋から最初は木々の間を登っていく。直に角の取れた岩の上を歩くようになり、樹林帯を抜ける。その辺りで今年初めてのイワカガミを見つけた。誰かに教えたくて咲いていたことを伝えたんだけど、ここらの山を登る人は、女性であっても花にはあまり興味がないらしい。
左手を見ると、およそ道ではないみたいなところを3-4人のパーティーが登ってくる。ガラガラ落石を起こしながら。ザイテングラートの取り付きまでのガレ場が始まる辺りでちょうどそのパーティーが登ってきた。道はあるのかと聞くとないと言う。浮石だらけだと。そりゃそうだろう。
ガレ場をトラバースし、いよいよザイテングラート。所々手を使ってよじ登っていく。習った3点支持を思い出しながら。一歩一手というところか。さほどでもなく、普通に歩ける箇所も多い。クサリ場もあった。なくても通過できそう。けれどもせっかくあるのだし、ここはというところで掴んで通る。ハシゴもあり。さほど長いハシゴでなく。登ってそろそろかと思ったところでその先の岩場が見える。まだあるのかという気になる。降りてきた人から、まだまだ楽しめますよと声が掛かる。そだな。
手を使わなければならないような箇所を抜けて少し歩くと雪の階段が現れた。穂高岳山荘はもう目の前。ステップが切ってある。けど滑らないよう慎重に。
で、着いたぁ〜。山荘前は大勢の人が屯してた。午後から晴れるんじゃないかと山荘で待機している人がいると、すれ違った人から聞いた。そういうひとたちもいたのだろう。
受付で手続き。ウェブで申し込んだ人は、予めプリントアウトしてある宿泊者カードを確認してサインする。効率的で良い。早目の到着だったのか、夕食は2回目だった。記念に持って帰れる写真付きカードに部屋の名前と寝床の番号が書いてある。御岳の8番。2段の上の段だった。ちょうど山荘の屋根の斜めになっている場所で、天井が低い分、面積は広かった。下の段や隣の上の段は布団の幅しかない。ぼくの場所は、面積自体は倍の広さがあり、ザックを置いて荷を広げておくことができて便利だった。他の人は、貴重品は別にして、ザックは廊下に出していた。
夕食までにやることといえば、缶ビールを買って飲むことと、200円で携帯バッテリーを充電することくらい。ただ、接続が悪いのか、後から充電を始めた人が触ると充電が中断する。時折見ておかないと、いつまで経っても満充電にならない。
と、外が晴れてきて山荘の中が慌ただしくなる。サンダルを履いて外に出て、見えてきた遠くの景色を眺める。登りは曇ってて暑くなくそれはそれで良かった。けど、やっぱり遠くが見えた方がいいよね。
夕食の時刻が近づき、売店でもう一本缶ビールを買って夕食待ちの行列に並ぶ。
夕食は、ハンバーグにコロッケ。あと煮物とサラダ・味噌汁。デザートに、ほんのり甘く炊いたりんご。
隣の登山客は、岳沢から登ってきたそう。そのルートで、その日2人滑落事故があったらしい。今日聞いたヘリの音は、そのためかも知れないと思った。
星空を見るのだという人もいた。ぼくは歯を磨いて用を済ませたら寝床に入って横になることにした。7時ごろに1時間眠り、消灯の9時のあとに眠りについて4時半まで7時間40分ぐっすり。
朝食を弁当に変えて早駆けする人も多い。
ぼくは5時からの朝食。鮭に蒟蒻を炊いて味噌をまぶしたのやヒジキ・油揚げ。イカナゴの釘煮や漬物に味噌汁。
歯を磨いて用を済ませて。
いざ靴紐を縛って外に出たところで他の人を見てサングラスを忘れたのに気づく。やり直し。やっと登り始めたのは6時近くになってしまった。のっけから渋滞。奥穂高岳までのルートで一番急で気をつけなければならない箇所だから致し方ない。登る人も多い、降りてくる人も多い。数人降ろしては数人登るといったカンジ。
そこを過ぎると比較的歩きやすくなる。
最後は山頂の社で写真撮影待ち。最初は待たせるの悪いと思い、グルリと一周動画を撮っただけ。後でやっぱり自分の入った写真も欲しくなり、もう一度最後尾へ。普段は自分の入った写真は撮らないんだけど。
ひとしきり眺めて写真を撮り、下りでも渋滞した時のことを考えて7時に下山開始。時折景色を眺めながら、名残惜しそうに立ち止まって眺めている人と言葉を交わしながら。
最後の崖のところで上から見ると、山荘の屋根に布団が干してあり、誰かがその上に寝転がっている。山荘のスタッフかなと。
下りは渋滞もなく30分ほどで山荘に戻ってきて、掃除が始まる時刻に余裕を持って荷物を出せた。掃除が始まるまでは、山荘のスタッフは休憩時間だったのか、屋根に大勢登っていた。山荘で働く人たちの特権だろう。
ザイテングラートは、下りはかなり慣れてきて、殆ど前から降りて下ることができた。涸沢が近づいてきた辺りでヘリの音が近づいてきた。昨日の話だと、岳沢からのルートのはず。昨日の遭難者であれば、山の向こうではないかと思っていると、涸沢カールの上空向こう側の山肌に近い辺りで旋回。一度他の方へ行った後、涸沢ヒュッテ近くのヘリポートに着陸した。機体は青かった。暫くして浮上し、右に大きく旋回してヘリの腹をこちらに向けた後、向こうへ飛んで行った。誰かを収容した、ということか。先への道を譲った人が、ヘリはカッコいいと言った。あれはたぶん県警のヘリで、遭難者救助のためじゃないかと、昨日聞いた話をした。
涸沢小屋で小休止。ソフトクリームを美味しそうに食べている人を見かけ、ぼくも。ついでにコーラも。
涸沢カールからの景色も名残惜しく、何度も眺めては立ち止まり。
本谷橋で小休止。頭から水を被って行動食を食べ。
横尾に着いたのはお昼過ぎ。少し休憩。隣の女性登山客が、JRAからココヘリ込みのサービスに切り替えたけど、携帯が古くてアプリが使えないんだと言う。それはもったいない。是非充電して持ってくるべきだと話した。
お腹が空いてきてたまらず徳沢園で大盛りカレー。旨かった。
明神でも喉が渇いてコーラ休憩。
やっと上高地バスターミナルに戻ってきたのは15:00過ぎだった。
で、ここからがいけない。預けておいた着替えを受け取るところまでは予定通り。この時、インフォメーションセンターに行っていれば、シャワーを浴びれた。けれど、早足で15分かけて上高地温泉ホテルへ出かけてしまい、受付終了を知る。販売を終了した入浴券売機横の自販機で缶ビール買って呷る。ダメ元で隣のルミエスタに電話してみる。で、仕方がない、シャワーにするかと20分かけてバスターミナルに戻って聞くと、営業は15:00までで、15分前には受付を終了してもう掃除に入っているという。
ちゃんちゃん。
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