大峰で3年ぶりのテント泊〜ちょっぴりトップリ尾〜
- GPS
- 15:10
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,101m
- 下り
- 2,113m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 3:35
- 合計
- 7:45
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 9:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鉄の階段が登山口になりますが、特に標識はありません。 昭文社の地図では行者還岳登山口となっています。 トイレは上北山村の道の駅、169号線の天ヶ瀬にあります。 トンネル西口に行けば有料の駐車場とトイレがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはトンネル西口にあります。 私はネットで出しました。 去年の遭難事故で有名になったトップリ尾を少し行ってみました。これについては後で書きますが、普通の人は入り込まないほうがいいと思います。 小さい虫はいませんでしたが、キャンプ場ではアブがうるさかったです。 弥山小屋のキャンプ場は一人500円。 小屋の前と国見八方覗のどちらでも張れます。 水は1リットル100円。容器を持って行って入れてもらいます。私は1.5リットルで150円にしてもらいました。 トイレは協力金100円。 |
その他周辺情報 | 上北山村、下北山村の温泉はどちらも火曜が定休日です。 上北山村の道の駅にはコンビニがあります。火曜定休。7時から20時まで。 私はもう少し遠くになりますが、帰り道の北山村の温泉に入りました。道の駅にあります。700円。隣にコンビニもあります。(ほとんどの人には関係ないだろうな。) |
写真
感想
3年前の夏に白山でテント泊をしたが、その後脊柱管狭窄症で1年間のブランクがあり、登山を復活したがテント泊はそれっきりだった。
最近ロングコースを歩いたり、11キロくらいの荷物で歩いたりして体力に自信がついてきた。3年ぶりにテント泊をしよう。
どこにしようか迷ったが、比較的近くて行き慣れている大峰の弥山小屋でテント泊をすることにした。大峰で小屋に泊まったことはあるが、テント泊は初めてだ。
前日に家でテントを張ってみた。忘れてはいない。(笑)
家を出るときで12キロくらい。それにコンビニで買った食料を入れて13キロくらいだろうか?そのうち、水分は2リットル、ポットには氷を詰めて行った。
登山口から弥山小屋までは4時間ほどだからそれほど早く出なくてもいいが、炎天下で登るのはきつい。暗いうちに家を出て7時半スタートとした。
90番からの登りは木陰で暑くはなかった。
奥駈道に出ても木陰が多く、風も心地よく、暑さを感じずに歩けた。
だが、聖宝の宿からの登りは暑くなった。
テントを張ったが暑くて中にはいられない。
弥山、八経ヶ岳に登った。
今年はオオヤマレンゲは鹿の食害のせいかとても数が少ないとのこと。時期も遅いし期待していなかったが、1輪だけ咲いていてくれた。少し見にくい所に開きかけの花があったが、近づけなかった。
ヒマなので4時過ぎからゆっくりと夕飯。
5時近くに「六根清浄懺悔懺悔」の掛け声が聞こえてきて、ほら貝の音が響いた。
20人くらいの行者さんたちだった。山上ヶ岳から来たのだろう。暑い中あの装束で歩くのは大変だったと思う。
弥山で夕日が見られるかと思ったが、曇ってきたので登らず7時過ぎにはシュラフに入った。
夜中に目が明くと星空が綺麗だった。
3時半に起きようと思ったが、アラームをかけ忘れた。
ほら貝の音で目が覚めると4時だった。行者さんたちだ。
急げば八経ヶ岳でご来光が見られるかも知れない。あわてて支度をする。
4時20分。日の出は4時50分くらいのはずだから急げば間に合うかもしれないと思ったが、弥山で見ようと思って登ったが、弥山からは東の空は木々で見えない。急いで国見八方覗に戻り、その先でご来光を待った。
空の色を見て大普賢岳のあたりから昇るかと思ったが、もう少し大台ヶ原寄りの雲の上から登った。
テント泊の男性、小屋泊りの女性と3人で眺めて、少しお話した。
テントをそのままにして歩こうかとも思ったが、撤収して荷物を背負って歩くことにした。そのほうが訓練になる。
朝露で濡れたテントはタオルでふいてもすぐに濡れてきた。
結局濡れたままのテントをしまった。
それでも食料が減ったし、水も1.5リットルくらいにしたので、昨日より2キロくらい軽くなっただろう。
八経ヶ岳、明星ヶ岳と登り高崎横手に向かう。
その手前にトップリ尾への分岐があった。今回はトップリ尾を少し行ってみようと思った。途中にあるトップリ平がとてもいい場所だと聞いていたからだ。
このトップリ尾は去年の8月に60代の二人の女性が天川に下山するのに間違えて入ってしまい迷って10日たって発見されたというニュースで一躍有名になった。
どんな感じだろうか。
当時はトップリ尾に行く標識はあったが、天川方面への標識がなく、地図を持たずヤマップをしていても機能していなかったという二人。
迷わずトップリ尾に行ったらしい。
歩き始めると笹原にかすかな踏み跡はある。それを追っていくとたまにテープがある。踏み跡さえ外さなければ行けそうだ。
だが、途中で踏み跡がわからなくなった。テープも見当たらない。
見晴らしのいいところに立つと、多分あそこがトップリ平なのだろうと思える開けた気持ちよさそうな場所が見えた。けっこう下る。行くのをやめた。
来た道を戻ろうと思ったが、最初はどこを歩いてきたのかわかりにくかった。
テープを見つけたが、次のテープが見えず、そこからどっちに行ったらいいか、ヤマレコアプリを見るが、そのあたりをうろうろしてしまった。
こういう時はやっぱり紙の地図とコンパスだ。ああ、この尾根を戻ればいいのだと思うと、すぐに道が見つかった。
トップリ尾への標識が見えたときはほっとした。
あのお二人も途中までは踏み跡もテープもあったが、途中でわからなくなったと言っていた。
道を間違えたら元のところに戻るのが鉄則と言われるが、地図がなければ戻るに戻れない。前日に登った道だ。トップリ尾に入ればすぐに昨日とは感じが違うと気づかなかったのだろうか。
遭難者のインタビューの記事を読むと、道迷いに気づいたのはもっと先まで行ってかららしい。前日は天気も良くなく小屋に着いたのは夜の9時とのこと。暗いときに歩いていたので道の記憶はなかったのだろう。
大峰に詳しい熟練の友人はスマホのアプリなどないときからこの尾根を何度も歩いている。ヤマレコの古い記録を見てもアプリがないときから記録はある。
きちんと地図が読めて、山の地形が把握できる人ならこういう道を歩いても平気だろうが、そうでない人には難しいと思う。
ということで少しだけトップリ尾を歩いて私には無理と判断した。
それからは普通に高崎横手から狼平に出て弥山に戻るというコース。
そして下山。けっこう歩いた。いい修行になった。
3年ぶりのテント泊が無事できてほっとした。
これからもまたテント泊したいなと思った。
ありがとうございました。
真夏の大峰山系は暑い修業の場ですね。
トップリ尾へは難しそうですね。
遭難しては元も子もない。安全に引き返したほうが無難ですね。
特に単独では無理ですね。
大普賢岳方面の展望は素晴らしいですね。
いい風景を見せていただきました。
今回の山行お疲れさまでした
コメントありがとうございます。
聖宝の宿からの登りは暑くてきつかったですが、それ以外は樹林帯で風もあって予想ほど暑くはなかったです。
でも、あの装束の行者さんたちはまさに修行ですね。熱中症にならなければいいなと思いました。トップリ尾、私の力量では無理です。早々に引き返しました。
やっぱりちゃんとした道があるとほっとします。
お天気に恵まれ、素晴らしい眺めでした。
昨日はぐったりしていました。
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