【富士見平小屋泊】金峰山
- GPS
- 11:52
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,512m
- 下り
- 1,494m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 3:31
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:03
天候 | 両日とも☁️☀️たまに🌧️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿9番線 8:15発 あずさ79号 ⇨ 韮崎10:09着 韮崎駅 11:00発 ⇨ みずがき山荘 12:19 着(79分) 山梨峡北交通 韮崎瑞牆線バス 前方乗車 /後払い 片道2,100円 PayPay・LINE Pay・現金のみ ※韮崎⇔みずがき山荘 バス時刻表 https://www.navitime.co.jp/bus/diagram/timelist?departure=00082467&arrival=00651016&line=00099012 【復路】 みずがき山荘 14:25発 ⇨ 韮崎駅 15:45着(80分) ★最終は16:30 ⇨ 17:50 韮崎18:09発 あずさ84号 ⇨ 新宿19:57着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されています。 鎖場3ヶ所ありますが、足もかけやすく難易度は高くないと思います。 |
その他周辺情報 | 【富士見平小屋】 https://www.fujimidairagoya.jp/ 個室は二段ベッド。 お手洗いは屋外にバイオトイレ設置(男性 小1大1、女性1)テント利用者・小屋泊者共用です。 お弁当はなし。500円で販売されているドライフルーツパンを行動食にするといいかも。 |
写真
感想
それは先週水曜日のこと。
仕事中、アップルウォッチに同行人からえきねっとのメールが転送されてきました。
ここまではいつものことですが、見ると、帰りの列車情報が翌日になっている‥ということは、泊まり登山。三連休の遠征が流れた分、というわけです。
続いて「富士見平小屋取ったから、瑞牆山と金峰山でプランニングしておいて」と通知が。腕を眺めながらニヤニヤして、隣のデスクの同僚に訝られます。
あれ、でも金峰山って大弛ルートならともかく、富士見平小屋からだとわりと大変じゃなかったっけ‥同行人はコースタイムだけで行き先を決めた様子。
まぁいいや、ゆる登山が続いていたからひさしぶりに頑張りましょう。ひとりごちながらヤマレコの地図を取得します。
* * *
土曜日の朝、いつもより遅いあずさに乗ります。車内は週ごとに登山者の割合が増えてきている様子。
韮崎駅そばにあるコミュニティセンター内のベーカリーで時間を潰し、バスに乗り込みます。80分程して瑞牆山荘に到着。
同行人はここも候補にしていたようですが、金峰山に登るなら富士見平小屋の方が立地がよいのです。
この地点ですでに涼しく、遠征する目的の半分=涼を求める、は達成できました。
そこから50分ほど登って、富士見平小屋に到着。小屋前は色とりどりのテントが張られています。
個室は私たちの他に女性お二人のパーティーのみ、大部屋の利用はなし。
スタッフの方いわく「連休の翌週だから、あまり予約入ってないんですよ」とのこと。静かに過ごせるので、ラッキーです。
既に13時を回っており、瑞牆山に行くには遅い。「代わりにお勧めのところお教えしますね」スタッフの男性に教わった通りに歩いてみることにします。
小川山・瑞牆山分岐までは何人かの人とすれ違いました。「今から登るんですか?」男性にお声がけいただきます。「いえいえ、八丁平の手前までお散歩ですよ」と答えます。
八丁平に続く道は細く、誰ともすれ違いません。樹々と苔が美しい道を進むと、左手から沢音が聴こえてきます。スタッフの方は「沢のそば」と仰っていたのでした。
なおも足を進めると、沢に辿り着きます。この沢はヤマレコの地図上では表示されていないので、穴場といえそうです。
清らかな沢にはイワナが泳ぎます。その様を眺めながら持ってきたパンを齧ります。
「イワナ気持ちよさそうに泳いでるね」「泳ぐのが平常運転なのに気持ちよいもなにもあるかいな」同行人の屁理屈が始まります。
「俺らは落ちてきた虫をそのまんま食べるのに、なんで人間は無駄に凝ったパンを食べるんや。海老なんかもわざわざ天ぷらにして塩振って食べるなんて贅沢や」とイワナの気持ちを代弁する同行人。本当にイワナが憑依したのかな、と心配になります。
彼が沢で顔を洗ってさっぱりしたところで引き返します。夕食は17時半。それまで部屋でのんびり過ごします。慣れない二段ベッドが、非日常感をかえって高めてくれます。
たくさんのランプが吊り下げられた食堂で食事。どことなく親密な雰囲気が漂っています。
メインは鹿肉(ノーマル・チョリソー・山椒)のソーセージと猪肉のソーセージ。それに具沢山のお味噌、信玄餅。ジビエですが、とても食べやすい。特に山椒のそれが美味しくて追加で頼みたいくらいでした。
満足して、早めに就寝します。消灯は8時半。非常灯はないため、暗闇にとっぷり包まれます。一人だったら怖かったかも。
* * *
午前3時頃、天井を明かりがよぎります。
窓の外を通るヘッデンの灯りが映り込んでいたのでした。ご来光を見にいくのかな、ふかふかの布団に包まれながら想像します。
スマホのライト(山行するようになってこの機能の素晴らしさに気付いた)を頼りに顔を整えて、5時半から朝食。台湾のヒマラヤ遠征隊が食べている皮蛋粥で胃を温めます。「完全栄養食です」とご主人。皮蛋の塩気と、卵の優しさで絶妙な味。普段から食べたいくらい。
不要な荷物を部屋に置かせていただき、金峰山へ出発します。
行程の三分の二は樹林帯かつ急登が続きますが、稜線への期待感で苦になりません。
展望がない中でも途中現れる鎖場や、まだ残っている石楠花が楽しませてくれます。
途中、下りて来られたご夫婦?とご挨拶。その時女性の方が「あっ、徳澤園の」と仰いました。私の着ていた徳澤園Tシャツです。
去年のレコに上げましたが、「徳澤園」も「上高地」も言葉として入っていないデザイン。嬉しくなり「ご存知でしたか!」と返します。「黄色と紺を持っているんです」と女性。「最近またデザイン変わったんですよ」と教えていただきます。
もう少しお話ししたかったのですが、先を急ぐこともありお別れします。
徳澤園は来月また訪れるので、女性のおかげでTシャツを買い足す楽しみが増えました。ありがとうございます!
ようやく砂払の頭に辿り着きます。いきなり高度感ある景色。180度世界が変わる、と言ったら言い過ぎかな。
花崗岩のゴーロがどこまでも続きます。道幅はそこそこあるので、怖くはありません。中国の山水画で描かれそうな山肌を眺め、足取りも軽く進みます。
ガスが立ち込めてきましたが、天空散歩を楽しみます。
金峰山小屋分岐を過ぎると、ゴーロがうず高く積み上がった登り。俄然やる気が出てきます。
普段、食事の時以外はローテンションで過ごしている私。やる気スイッチここにあったのね!と自分に驚きます。嬉々として岩を掴みます。
無骨な岩々の間には、可憐な花が生を営んでいます。うっとりしていたら、後ろから同行人が息を切らせて追いついてきました。「きついねん」
今日はいつもより大人しいな、と思ったら登ることで精一杯だった様子。調子が上がってきているので正直立ち止まりたくなかったけれど、小休憩します。
再起動して歩き始めると、程なくして五丈岩が見えてきました。山頂到着! 行きのバスに同乗されていたカップルをお見かけしたので会釈。素敵な笑顔を返してくださいます。
更に岩が積み上がった場所があったのでそこに向かいます。ん?頭上に鷹を乗せた男性がいらっしゃる。お若い方ですが、泰然自若という言葉がしっくりくるような佇まい。目を惹きつけられます。
「すごいなぁ、現代の鷹匠や」と同行人も感心します。猛禽類が大好きな私、たまらず「写真撮らせていただいてもいいですか?」お声がけします。快諾いただき、パチリ。
話しかけた時に羽を広げた様子がそれはもう格好良く、目に焼き付けました。
お昼を食べながらも、目で追ってしまいます。遠目にも男性と鷹の信頼関係が伺えます。思いがけず素敵なものを目にすることができました。感謝します。
名残を惜しみつつも下山。ゴーロを満喫しながら帰ります。ピストンは好きではありませんが、この稜線なら歓迎です。
同行人が例によって片膝の痛みを訴え出したので、薬を飲みペースを落とします。帰りの樹林帯は正直長く感じました。
これから登ってくる人と多くすれ違います。砂払ノ頭手前の木の根っこ階段を登って来られる人たちに「あと少しですよ、この先すっごく楽しくなるから」とお声がけします。
そういえば、この山域は登山者の平均年齢が若いように思います。なんでかな?
ゆっくり下山し、富士見平小屋で預かっていただいた荷物を回収します。「お帰りになるまで気をつけてくださいね」八代目ご主人にお声がけいただき、小屋を後にします。
短い滞在でしたがとても居心地が良く、瑞牆山登山のため再訪したいと思うのでした。
バスの中でまどろみ、韮崎駅に戻ってきました。下車した途端、暑さに辟易します。
「山梨だから涼しいってわけじゃないのね」「そりゃそうや、そもそも甲府なんて盆地やし」日が照りつけるアスファルトを歩き、ロードサイドのバーミヤンに向かいます。
バーミヤンに最後に入ったのは大学生の時。ファミレス自体三年ぶりなのでテンションが上がります。猫型ロボット(notドラえもん)の配膳にも感動。勢いで片端から注文して、二人してお腹に収めたのでした。
血糖値を急上昇させた同行人と私は、あずさの車中ぐったりしながら帰路に就いたのでした。
先日 徳澤園のtシャツでお声かけさせて頂いた者です。
私もとってもお気に入りのtシャツなので 色違いを着られていたreiさんに嬉しくなって思わず話しかけてしまいました😊
あ デザインは多分 私が持っているのが古い図柄で reiさんの方が新しい方…だと思います💦
富士見平小屋に宿泊されたのですね。
私は下山時に立ち寄ったのですが すっかり雰囲気が気に入ってしまい 次は瑞牆山と併せてまた秋に行きたいと思っています。小屋の中の様子やお食事も レコのお写真で見せていただけて 行きたい気持ちがますます膨らみました😆
楽しそうな雰囲気が伝わってくる素敵なレコの ありがとうございました🍀
レコを見つけていただきありがとうございます。ものすごく嬉しいです!
徳澤園Tシャツ、他と比べても丈夫で(ちょっと暑いけど笑)一番気に入っています。
らいらいさんとお気に入りを共有させていただけて嬉しく思います😊 ネイビー買い足しますね♪
らいらいさんのレコも拝見しました。
金峰山小屋に泊られていたのですね。素敵なご来光の写真に見惚れました✨ そして鰻丼‥強烈に美味しそうです😆
富士見平小屋、随所にご主人のこだわりが感じられる素敵な小屋でした。私も瑞牆山周回のため再訪したいと思っています🍀
ありがとうございました♪♪
ステキな小屋ですね。食事もランプもコダワリがあって、しかも上質。
富士見平小屋は金峰からの下山時に立ち寄ってビール飲んだ記憶があります。
たしか富士見平ビールだったような。
写真を拝見すると「大ヤスリビール」なるものがあるではないですか!!
飲みに行かないとw
ご主人が以前ミャンマーで貿易のお仕事をされていたそうで、どことなくエキゾチックな雰囲気の小屋でしたよ🇲🇲
うんうん、見たことないビール瓶がカウンターにたくさん並んでました。山賊ビールとか。山賊焼きなら知ってるけど😄
ぜひ再訪されてみてください♪
ありがとうございました🍀
富士見平小屋からの金峰山でしたか!
1日目の森散歩は小屋番さんお勧めの場所で、イワナの泳ぎが見られて何よりです。
富士見平小屋は土曜日なのに宿泊者が殆んど居なく、落ち着いた滞在となりましたね。
ジビエソーセージと具沢山の味噌汁はとても美味しそうです♪
金峰山へのルートは54枚目写真から岩稜の尾根歩きなのですね!
山頂までワクワク感がより一層増した事でしょう。
今回のルートは未登なのですが、素敵なお写真の数々とreiさんの感想で、歩いている気分になりました(笑)
ありがとうございました。
お疲れさまでした。
コメントありがとうございます!
特別楽しい山行でしたので、少しでもワクワクを共有していただけたなら嬉しいです✨
私はayamoekanoさんの夏祭りレコを拝見して、なんというかエモい気持ちになりましたよ🥺 いいお父さんだなぁいいなぁって思いました🍀 お山以外のレコも楽しいですね♪
富士見平湧水、めっちゃくちゃ美味しいですよね!
水場のお水ってどこも美味しいんですけどあそこは特別😋
私の中ではダントツ1位です✨✨✨
あの湧水ならイワナが泳ぐのわかります
富士見平小屋もとっても良さげな雰囲気
部屋の灯りがいかにも山小屋って感じですね😊
夜はクーラー無しでも快適に眠れますか?
3連休は福島遠征が中止になったとの事
同行人さんの粋な計らいで素敵なお泊り登山ができてよかったですね
とっても楽しそう😊
瑞牆山、是非登ってみて下さい😁
山頂はとっても素晴らしいですよ〜
私は以前、みずがき山自然公園からぐるっと一周しましたがアドベンチャー的な山でとっても楽しかったです
あそこも花崗岩登りが盛りだくさんですよ😁
花崗岩って日が当たると、ほんのり暖かくなって触ると人の体のようなぬくもりが手に伝わってくるんですよ
その心地よさが好き😊
で、下山途中に富士見平湧水発見です
来月の徳澤園、楽しみですね〜
実は私も泊りで上高地行くんですよ😄
やっぱり、ここの湧水がNo. 1なんですね✨
本当にやわらかくて、ちょっと甘い?ような味だと思いました😄 すでにあの味が恋しいです。
夜は、お布団+毛布でちょうどよいくらい。酷暑の東京を思えば贅沢ですね🧊
先週、すっちゃんさんにお山は逃げないと慰めていただきましたが、すぐに機会が巡ってきました〜😆 思い返せばこういうパターン多いかも‥落として↓上げる↑ 那須岳もそうでしたし笑
瑞牆山、とっても楽しいんですね!
アドベンチャー的と聞いたら行くしかない💨
花崗岩って、軽石のようで親しみが持てます😌
私たちは下旬に上高地入りしますよ〜ニアミスするかなぁ‥?😄
【㤙】は【恩】の異字体で、標柱は恩賜林界標です。明治時代に皇室から山梨県に恩賜(オンシ)された山林の境界標識なんだそうですよ。
その昔、自分も気になって調べました。
【恩】の異字体でしたか! 教えていただきありがとうございます。勉強になります✨
そういえば、以前倉岳山で同様のものを見かけた記憶がありますが、あの辺りも恩賜林でした。
それにしても、こうしてご厚意に預かることができて(新しいことを知るのは無上の喜びです)ヤマレコは実用に留まらず、素敵なSNSだなぁと思うばかりです‥🍀
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