熊伏山(天龍村ルート)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,665m
- 下り
- 1,667m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:20
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:00
天候 | 1日目 晴れ 2日目 くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
R151〜R418〜天龍村飯田線平岡駅前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
あまり踏まれていないし、手入れもされていない登山道のため、落ち葉の中に落石が埋まっていたり、沢の高巻きでも落ち葉で埋まって滑りやすい、また枝の切れ端が登山道に散乱していて注意が必要。尾根はほぼ直登が延々と続き歩きにくい。 |
その他周辺情報 | 平岡駅前の村営龍泉閣、4F日帰り温泉入浴300円、2Fみやげもの屋小ぶりな店だが品数はそこそこある。1Fのレストランで話題の信州サーモン丼を食べた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | ピッケルバンドを忘れる。 |
感想
正月3、4日が天候が悪かったので
順延して10日、11日で熊伏山1653mへ行った
この山を選んだわけは
南信、東海地方だから
アプローチと山行共に雪は少ないだろうと思ったから。
最近、ラッセルに汗をかくのが億劫になっているのと
単独だし危険回避ということもある
9日夜9時半家出発
亀山から伊勢湾道、東名で豊川IC、R151、R418で天龍村
スノータイヤがないので天竜川沿いを走るつもりが間違えて
1050mの新野峠を通ってしまい凍結路を徐行で何とか通過
午前3時20分頃に天龍村平岡駅前の駐車場に到着仮眠した
熊伏山は静岡県側の青崩峠から登るのが一般的らしいが
登山口標高が1000m超でスノータイヤが必要そうだし
天龍村がHPでガイドマップを載せており
平岡駅前に村営の
駐車場旅館兼温泉兼レストランがあるということなので
標高差1300mとキツいが、1泊かけて山行することにした
10日朝
7時前出発、天龍村の中心地から飯田線をまたぎ
住宅や畑の斜面を登っていく
山村の寂しいイメージを持っていたが
駅周辺から斜面に向けたくさんの家・建物がある
集落付近には親切すぎる程の登山道案内標識
集落を抜け林道になると
イノシシ、シカ、クマ避けのゲートがある
畑への動物食害防止のためだろう
林道はやがて未舗装になり落石や樹木枝が散らばり
素掘りのトンネルに出会した、トンネル内は浸水して
「通行止め」と書いてある。迷わずそのまま林道を歩く
ところが落石、落ち葉、枝が散乱は一層ひどくなる
鉄ばしごが尾根方向にかかっているがこれも見送る
しかし道はやがて落ち葉にまみれて消滅
「さっきの鉄ばしごだったのかな?」そこまで戻ってみる
ハシゴを登るとやはり踏まれていない
枯れ葉が積もった登りの踏み跡がかすかに見えたので登ってみる
やがてジグザグを切ってどんどん標高をあげていく
尾根まで登ると歩きやすい道になった
念のため、コンパスで確認すると方向が違う
地形図やガイドマップと照合してもこのまま進んでも良いとは思えない
もう標高はメーター読みで700mを超えていて
水神さんの石碑か?人はそこそこ入っているようだが--
このまま進んでも良いんじゃないかという心中の誘惑を振り切り
もう一度トンネルまで戻ってみて考え直してみることにする
はたして正しいルートはトンネルだった
側面に標識が貼られていた
9時過ぎ、1時間以上の迷走を経て、仕切り直しとなった
しかし浸水しているのにどうやって歩くの?
見ると水面は広いけど水たまり程度に浅い
水の中に歩幅くらいに置かれた石を踏みながら
真っ暗なトンネルへと踏み込んだ
トンネルの向こう側は
気温が一段と下がり林道は凍りついていた。
15分くらいでようやく登山口に着いた。
ここからも木柵の付いた幅2m足らず遊歩道が続く
随所にがけ崩れで堆積した石の山に
枯れ葉が積もって歩きにくい
岩を切断して道を通している箇所もある
トンネル、岩盤を発破して造ったと思われるフラットな遊歩道
これは森林鉄道の跡?
しかしあまりに急なカーブが多い
木材を運ぶにはあきらかに不適当だなあーー
明治沢を渡る鉄橋を渡るとこの遊歩道も終わり
ようやく山道に入った
しばらくは沢につかず離れずに歩く
ほとんど踏まれていないのか
幅20cmそこそこの高巻き道に枯れ葉が積もっている
沢までの高さもあり結構緊張する
2つ目の渡渉のあと、10分ほどジグザグに登ると
明治の平(みょうじのたいら)に着いた
明治の平、えっまだ標高950mなの--しかも
美しいブナ林の静かな平をイメージしていたが
実際は、植林と朽ちた作業小屋だった
登頂後、この平で幕営と考えてもいたのだが--‐
平を出て15分ほどで氷雪の沢(標高1060m)
を渡渉した後はひたすらひたすらの急登だった
雪が薄く張り付く胸突き八丁の急坂をほぼ直登
ここでアイゼンを付けた
ほんと見上げると首が痛くなるような急坂が
稜線(標高1570m)まで続く
途中ピッケルに持ちかえる
これは下りもかなり怖そうだ
積雪は20cmくらいになり速度はガクッと落ちた
明治の平から3時間もかかって
稜線にたどり着いたのは午後2時過ぎ
稜線に出る、風が強い、積雪は30cmくらい
あと300mで山頂のようだがもう疲れた
ゆるい傾斜地の雪をテント1張分造成して
今日はここで幕営!
樹間に南ア深南部が見える
テント設営後モチいりチキンラーメンを食べた
ワインをボトル3分の2ほど飲んだが
例の如く疲れている時はほとんど酔わない
午後3時、昨日の睡眠不足を取り返すべく就寝した
夜、目が覚めると星は出てるけど
ゴウゴウとすごい音で風が森を渡っていく
天気予報では明日午後、日本海に低気圧が発生するようだ
テント敷地の雪がサラサラで固めきれなかったのか
寝床が少しずつ凹んでいく
靴が凍らないよう荷物と寝袋の間に挟み込んだ
11日
朝6時半、空荷で頂上へ出発
空が曇って来ている、南アにも雲が垂れこめてる
15分ほどで山頂に着いた
名前はわからないが南ア深南部の山々が見える
やがて空が燃えだした、御来迎だ
ここまで誰にも会わなかったが
ここにはたくさんの足跡があった、明らかに昨日登った人だと思う
青崩峠から登っている人はそこそこいるのだろう
30分ほど朝の風景を眺めた後、幕営地へと戻り
テントをたたんで下山開始
延々と続く急な細尾根は下りもこたえた
12時半ごろ下山、2日間誰にも会わない山行でした
駅前の村営龍泉閣で入浴した
信州サーモン丼を食べた
さて、天龍村では熊伏山は卒業登山で
必ず登らねばならないらしくて
おみやげ店の女性もかつて登ったらしい
その当時は登山路沿いには
炭焼き小屋がたくさんあったらしい
トンネルと遊歩道は森林鉄道の跡?と聞くと
たぶんそうで炭俵を運んでいたのではとのこと
俵ならカーブがきつくても運べるだろう
また後で調べたところではここは森林鉄道といっても
おそらくトロッコ道程度だろうと思われる。
帰りは凍結道を避けるため天竜川沿いを下ったが
カーブに次ぐカーブで
これならチェーンを装着してでも
峠道を走ったほうがよほど速かった
天龍村HPのガイドマップがきっかけで
長野県側コースを登ったけど
山慣れない人が来たらたいへんだろうと思う
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する