クワウンナイ川
- GPS
- 27:37
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 1,811m
- 下り
- 1,776m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:48
- 山行
- 15:21
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 15:46
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 8:30
天候 | 1日目概ね晴れ、2日目曇り時々晴れ、午後から風強くなる、3日目曇り時々雨、森林限界以上は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
元々の予定では翌日の土曜日から出発して帰京日の月曜日に下山予定だったが、それだと最終日がかなり慌ただしく、マージンがないので、この行程で正解だったかも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヌメりが酷いという事前情報のため、魚止めの滝以降、全員ラバー靴にフェルトサンダルを装着。これで支障なく遡行可能だった。 全ての登攀不可能な滝は明確な巻道あり。明瞭じゃなかった場合は間違っていると思ったほうが良い。 |
その他周辺情報 | 温泉 天人峡温泉 しきしま荘(900円)。立派な温泉旅館。最終受付は16時。 |
写真
感想
昨年は悪天で諦めたクワウンナイ川。今回も当初予定の土曜日〜月曜日のうち日曜日から崩れる予定で一旦は諦めたものの、新千歳空港から直接その日のうちに入渓するというハードスケジュールで、何とか完全遡行できた。増水についてもシビアで、条件が揃わないと入渓できない沢。やりきった感がすごかった。
初日、始発便で到着したtoomyちゃんにレンタカーの乗り出し手続きをお願いして、遅れて到着した残り二人をピックアップ。食材はほぼ事前に購入しておいて、行動食だけセイコーマートで購入。時間ロスは最低限にして、14時前には遡行開始できた。噂には聞いていたが、ここ最近目立った降雨がなく水量は少ないと思われるものの、女性一人では流されかねない箇所が多数あり、怪しいかなと思う地点では安全策で3人でスクラム渡渉で乗り越えた。この日は先頭を歩くことが多かったが、だんだん渡渉できそうな場所を探すのが上手くなってきた気がする。この日は17時半までには切り上げることにしていたが、途中絶好のビバーク地点が見つかり、720mでストップ。暑い一日の終わりに、冷麺が美味しかった。私が主張して購入、担いできた日本酒500mlを分け合う。虫もそんなにいなくて、良い夜だった。
二日目、この日までに絶対に脱渓したいと思っていて、3時起床で準備をした(いつもはお寝坊なtoomyちゃんも時間ぴったりに起床)。しばらくは河原歩きが継続、魚止めの滝を越えたあとから、ついに噂のナメパート開始。本当に長く、空も広く、コケでふわふわ。北海道の沢のスケールの大きさをかんじる。途中のハング滝では、私が地図に書き込んだ巻道が間違ってて、toomyちゃんに申し訳ないことをした。。正しいルートでは、あっさり核心部を突破してくれた。さすが。
ここまででかなりのパートが終わっているはずではあるものの、ここから先が意外に時間がかかる。ナメパートではフェルトサンダルをつけていたが、滝パートが終わった時点でラバーに戻す。普通の沢ならとっくに水がなくなってもおかしくないところでも、雪渓が残っているためか水が太い。なんだかんだで登山道に合流できたのは17時15分だった。ギリギリ陽が落ちきる前に小屋まで着くかと思いきや、ヒサゴの分岐に着くころには日没時刻を迎え、登山道が雪渓で阻まれた(かつ暗くて踏み跡があるかもわからなかった)ために雪渓を避けた結果、大幅にルートを外してしまった。なかなか登山道に復帰できなかったタイミングが、一番緊張感があったかもしれない。ワーワー声を出しながら(動物がコワイ)ヤブを漕いで進み、何とか登山道に復帰できたときはホッとした。懸念していた水場も全く問題なく生きていて、とりあえず一安心。風は強かったが、雨が降ってなくて本当に良かった。
避難小屋に到着し、そっと扉を開けてみると、一縷の望みも空しく、沢山の人・・・二階にはまだスペースがあったが、炊事することなどを考えるとテント&ツェルトの方が良いと判断。結果的に風にも耐えられたし、その判断は正しかったように思う。が、さすがに眠りは相当浅くはなったな。。。ツェルトが顔を常にペチペチ。。
最終日は、下山のみ。少しゆっくり目に起床、片付けて避難小屋にいったら、停泊しているという方に「昨日は大変だったね」と声をかけていただいた。正直、前夜小屋の様子をうかがっているときに舌打ち混じりの音が聞こえたし、常識知らずの時間に到着してしまっていたことは重々承知していたので、そんなことをいっていただけるとは思わず。本当にありがたかった。(私も、こういう声をかけられるような人になりたい。。)
最終日は下山のみとはいえ、かなりのロングルート。いろいろなものが水に濡れてかなり重くなってるし、沢靴のソールの薄さが土踏まずのアーチにひびいてくる。でも、森林限界以上の草原に広がる色とりどりのお花畑は、これまでに経験したことがなかったように思う。できれば今回トムラウシのピークも踏みたかったのだけど、これは「慌てずに、縦走しにもう一度おいで」ってことだなぁと。
いい加減辛くなってきた頃に、やっと天人峡温泉に到着。風呂→ホテル→行列の末のジンギスカンでやっとビールにありついて、本当に美味しく感じた!
女子三人でのトムラウシ、力をあわせて完全遡行できて、ものすごい達成感だった!また、旅沢に行きましょう。よろしくお願いします〜。
【備忘録】
・寝袋はポリゴネスト3×4利用。念のためにダウンベストも持ち込んだが、特に利用せず快適に寝られた。1日目はフリースも着用せず。2日目はフリース着用。
・着ていたもの。1日目はTシャツ、2日目は終日フラッドラッシュ、途中でペラペラパーカー着用、3日目はTシャツにレインウェアを着たり脱いだり。ラピッドラッシュと迷ったが、結果的にフラッドラッシュでちょうど良かった。2日目は早めに到着できればタイツも乾くだろうと下の着替えも持っていかなかったが、結果的に到着が遅くなったので、雨が降り続けていたら面倒なことになったと思うので、何らかの下の着替えがあったほうが良かった。(レインの下とか?)
・強風でのツエルト泊。きちんとしたペグと張り綱を用意していたこと、ペグが刺さりやすかったこと、テン場に都合の良い石が沢山あったことが功を奏したのか、かなりの強風でも持ちこたえた。が、一晩中ツエルトが顔をペチペチ攻撃してくるので、さすがに睡眠力が強い私もかなり眠りが浅くなった。あと、ツエルト本体のループは張り綱の上になるようにつけたほうが良いと分かった。風で本体のループがポールから外れてしまったのだが、張り綱に引っかかって持ちこたえてくれたので。
・行動食。1日目、リンゴ蒸しパン半分。2日目、アルファ米おにぎり、マッシュポテト(粉は約30g)、蒸しパンの残り、豆パン、ドライトマト、ナッツ少々。3日目、アルファ米2袋。今回は2日目の夜に時間に余裕がなく、3日目に食べるつもりだったマッシュポテトを作れず、アルファ米を2袋戻したが、ちょっと多すぎた。1袋戻して、必要に応じて追加で戻しても良かったかも。ちなみに、初めて水で戻したが特に食感に問題はなかった。
・釣り。トンボで釣れるという噂だったのでエサを持ち込まずに入渓したら、トンボの数が少ない&すばしこくて捕まえられずに釣りができず。あとで道民の人に聞いたら、ごはん粒とか、適当な虫とかでも全然釣れるらしい。途中で出会ったテンカラの人も、大量に釣れてた模様。テンカラ持っていけばよかった。。
・日曜日19時、大黒屋は待ち40組ほど。近くのひつじやも、1時間以上の待ち時間。かえって21時くらいに来た方が、待ち時間ゼロで入れるっぽい。
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