鋸岳
- GPS
- 14:24
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 2,808m
- 下り
- 2,834m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 11:22
天候 | 初日: 晴れのち雨 翌日: 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
手前の路肩に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全ルート ゴーロ道、ザレ道、急登降が多く浮き 石、脆い岩、落石が多いです。挫き、 捻りのないよう十分注意が必要です。 ・三角点ピーク下、2350m付近 道が途切れています。下りで踏み跡が 北側に入り込み、途中で踏み跡が消え 南側に別の道があります。方角を誤ら ないよう注意が必要です。 ・角兵衛沢ノ頭から三角点ピーク 樹林帯への入口が見つけ難い。ピンテ がありますが道が草木で覆われてる。 下り過ぎず、北東方向の草木を確認す ると分かります。 |
その他周辺情報 | 道の駅信州蔦木宿 (日帰り入浴、24時間トイレ) 釜無釣り堀センター |
写真
感想
鋸岳、山梨四天王のラスボスをどのルートから登るか色々検討した結果、一番危険度の低い釜無川ゲートから入山することにしました。道が分かりにくいことを除けば、後は体力勝負です。
仕事の悩みは解消され、すっきりアルプスで爆登したい。こんな想いでしたから興奮して3時間で目が覚め、出発。
駐車地より9卆茲離蹈哀魯Ε綱で標高差400m、のんびりセーブして歩いていたが4卉賄世蚤がつる。水分も取っているし無理もしてないのに何故、しかも両足。この先どうするか考えつつ、強引に足を動かし進みました。寝不足が原因なのか。
林道の崩壊地は想像より問題なく感じました。崩壊しているところに行けば、ほぼピンテがあるし、河原に降りて遡上してまた林道に戻ればいい。心配するに及ばずでした。
ログハウス到着までに足は治り、帰りの状態次第でここで幕営しようと計画、荷物をデポして軽装になり、パワーアップです。
ゴーロ道の沢を登り、富士川の水源標識のところで樹林帯に入る。ピンテが多数ありますが、夜だとルートが分かり難いです。横岳峠までかなり急登です。
横岳峠から少し緩くなったかと思いきや三角点ピークまでも急登です。足が平に接地しないところが多い。太股でなく、ふくらはぎが悲鳴をあげる。VRの足場感があります。
この間に4名の方に追い抜かれる。一番始めに出発したのに鋸岳にビリ着です。皆さん、口々にキツいとは言いつつも、笑顔で楽しそうでした。息があがってたのは私だけ。猛者、強者ばかりです。
三角点ピークから鋸岳を見ると、とんでもない登りが見え″まじか″と小ビビり。岩と草木の際を登っていく。遠くで見ると怖そうだけど、そこに行くと急勾配なだけでどうにか登れそう。岩が脆く、浮き石も多数ある。滑ると死んでしまうと感じる所がたくさんありました。
鋸岳山頂手前でガスが掛かり始め、足がつるちょっと手前の状態、焦らず一歩ずつ進む。最後はアルプスへの想いだけで登りきりました。山頂には着いたけど、ガスガスで甲斐駒見れない。貴公子と呼ばれるこの角度の甲斐駒が見たかったのに、最悪です。標識に自分が写り込んで撮影なんて面倒、座り込んで足を伸ばしました。あ〜あ無念です。あと30分早ければ大展望だったのに。足つりがなければと悔やみます。
午後から天気が崩れるらしいので、三角点ピークまで早く戻った方がいいなと思い、行動食をかっこみ、ガスガスの山頂を後にする。下りもごっつい急です。足の裏と指先に力が入り、足の疲労が著しい。なんせ滑りやすくザレた地面です。確実な一歩一歩が必要でした。
角兵衛沢から三角点ピークに戻る途中に樹林帯に入る道が草木に覆われ見えづらく、間違え易いので注意です。低木のハイマツや石楠花帯から岩場やザレ道に出た時、振り返って確認しておくと良いと思います。
三角点ピークからの下り2350m付近で、踏み跡が北側に入り込んで途絶え、南側の際に別の踏み跡があり、少し戸惑います。この付近も強烈な急登、急坂で己の筋力の足りなさを痛感しました。雨で滑るので十分注意して下りました。
一気に下ってログハウス着。林道を約3時間歩いて18時駐車場は辛いので、軒下の避難場所で幕営させていただきました。雨が避けられ平な寝床は快適です。帰りに富士川の水源で水を汲み、作ったコーヒーは最高でした。
疲れと興奮で何度か目覚めては寝てを繰り返し、4時頃にログハウスに到着されたご一行様の熊鈴で目が覚める。快適に寝て、体力回復、帰りは森林浴でお散歩しながら楽しもうとのんびりウロウロ歩きました。
砂防工事が見事です。きちんとした工事管理とその建築物が美しく感じました。普段は山の人工物は好みませんが、ここは山と調和されているような感じがして綺麗でした。
虫除けにオニヤンマくん擬きを作り、帽子とザックにピン止めして行きました。効果有り、何かの虫がぶんって何度か横切りまとわりつきません、不思議です。オニヤンマくんは現在、レモンの苗木の見張り番に任命しました。
鋸岳は私が行った山の中で、かなり危ない山のベスト3には入ります。危ないの定義は人それぞれですが、道迷い、ザレ道、崩落、急登降含め少し怖いと感じるところがありました。ただアルプスにしては山道が短く、安心感がありました。
代表写真は差し込みで小仙丈ヶ岳から見た鋸岳です。三角点ピークからみた山とだいぶイメージが違うなと感じました。
甲斐駒ヶ岳は見れなかったけれど、山梨四天王完登と自分的に、知力、体力、勇気の限度ギリギリのところで頑張れた自分に満足しています。何度も途中で引き返すこともまた勇気と言い訳して、足の状態も良くなかったので帰ろうかと思いましたが、登りきれて良かったです。
とても楽しいアルプスでした。
最後に山行にあたり、DOGWOODさんの記録を参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
コメント
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ワクワクして出かけて行った事が伝わって来ました
岩山の鋸岳、30k、高低差2800m
私にはとても真似出来ません笑
幕営地付近の散策いかがでしたか?
ブロックに鹿の角がさしてあったり、58番の画像はガガイモ科イケマでしょうか?
大変申し訳ありませんが私はそこに興味深く見入ってしまいました笑
お花も詳しいようなので次の山行記録も楽しみにしています
変なコメント失礼致しました
コメントありがとうございます。sankino さんと山行ったらすぐにでも「ほら、こしあぶら」と教えてくれるのだろうなと想像してしまいました。
天狗の葉っぱをイメージしてるのですが、山で足下ばかり見ている自分に気づき、まだまだな私です。高山植物に詳しくありません。一つ一つ調べて、マイデータにしています。近所の雑草はだいぶ詳しくなりましたが高山植物はよく分かりませんので ″かな″ としてます。
58番も調べても分かりませんでした。勉強させて頂いております。マイ図鑑にキープです。
もう少し余裕のある山行でないと山菜散策に心を向けられない自分が情けないです。
ありがとうございます。
いつか女王、見つけてご報告したいと意気込んでおります。
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