新穂高温泉〜水晶岳〜雲ノ平
- GPS
- 82:05
- 距離
- 53.6km
- 登り
- 3,759m
- 下り
- 3,757m
コースタイム
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 10:44
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 7:39
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:34
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:10
天候 | 晴れのち曇りのち雨、曇り時々晴れ、晴れのち曇り、晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好。 |
その他周辺情報 | 下山後は中崎山荘・奥飛騨の湯(900円)を利用。 |
写真
感想
山友一行が折立から雲ノ平を経て新穂高温泉まで歩くというので、ぼくも便乗して、新穂高から入って5年ぶりの雲ノ平を楽しもうと考えた。ソロとパーティー、ツェルト泊と山小屋泊のハイブリッド登山。
新穂高温泉は好きな登山口。なにせ11年前、初めての登山で槍ヶ岳の日帰りに挑んだ、思い出の場所だから。自分の原点と言ってもいい。それでも、一人で新穂高に向かうのは初めてだった。
夜中に出発したので渋滞はなく、4時間ほどで着いた。道中、眠くならないように大好きな音楽をかけ、時に口ずさみながら走っていく。昔は、一人のドライブだともっと大音量で流していた音楽も、今はボリュームを絞りがち。音量は若さのバロメーターだったのかもしれない。
なんだか調子がよくて、仮眠しなくても平気そうだったから、腹ごしらえしてすぐ出発した。寒くも暑くもなく、動きやすい気温だった。本日は三俣山荘まで行くので、ペース早めで歩いていく。1時間余りの林道歩きは正直かったるいが、いいウォーミングアップにはなる。今回は快適性より軽量化を優先してツェルト泊。水も、三俣山荘が豊富なのを頼み、2.5Lのハイドレーションのみ。それでも荷物の総重量は18kgだったが、先月の南アルプス縦走より楽だった。
連日の天候が不安定で心配だったが、早朝はよかった。鏡池では初めて、槍穂高連峰をあまねく見ることができた。弓折岳のピークにも寄り、抜戸岳の雄大な姿も見た。だが、徐々に雲が増えていく。足早に歩いていたが、雲のかかり具合などを気にして写真を撮っていると、時間がかかる。ソロは自分のペースで歩けていいが、かえって写真にこだわってしまい、ものすごく時間がかかってしまう。双六岳へ向かう途中、ライチョウにも出会った。ここでも足が止まる。
だいぶガスってきたので、双六と三俣蓮華岳は巻いて三俣山荘へ向かった。時々槍が見えて、ピークを踏んだほうがよかったかなとも思いつつ、でも、カールを歩く巻き道はずっとお花畑で、それはそれでよかった。
三俣山荘のテント場でツェルトを設営した。初めてだったのでちょっとぎこちなかったが、無事に張れた。簡単な、炭水化物中心の夕飯を食べ、ビールも飲んで、夕焼けは期待できなかったから、さっさと寝た。
ツェルトを叩く雨の音に起こされ、浸水しないかかなり心配したが、結局眠気がまさって寝てしまった。翌朝起きたら、平気だった。ツェルトすごい。でも、結露はひどかった。
朝焼けと日の出を眺めてから出発。三俣蓮華の上に虹が架かるのも見た。天気が心配なのに、ゆっくりし過ぎた。ソロだから気ままである。雲ノ平へ向かう前に、未踏の鷲羽岳、水晶岳へ。百名山であり、前回雲ノ平へ来た時に存在感を見せていたので、登ってみたかった。裏銀座の、表とは違った落ち着いた雰囲気もよかった。鷲羽からだと、雲海の上に顔を出す北鎌尾根も間近に見えた。険峻な尾根に恐怖心も抱くが、憧れる。
水晶小屋手前で、またライチョウに会った。翌日もライチョウに会い、この3日、とても和ませてくれた。水晶山頂ではオコジョも見た。後ろ姿をちらっと目撃しただけで、写真には収められなかったが、オコジョを見たのは初めてである。
山行前は、水晶の先、赤牛岳まで足を延ばせればとも思ったが、眺望は期待できそうもなかったし、往復6時間の時間と労力が億劫に感じてしまったので、やめた。祖父岳を通って、雲ノ平へ向かう。
5年ぶりの雲ノ平は、雨が少ないのかほとんどの池塘が枯れていて、ちょっとかわいそうな感じもしたが、楽園的雰囲気は変わらずだった。1時過ぎに山小屋に着き、友人たちとも合流して、早い時間から酒盛り。最近、山小屋の値段が上がって、1泊2食で14,000円もするが、前日のツェルト泊とは違った楽しみがあるし、とにかく快適。本日は夕焼けや星空もカメラに収められた。
3日目は6人パーティーで出発。ゆっくり、絶景を堪能し、お喋りしながらの登山。これはこれで楽しい。薬師、黒部五郎、笠、三俣蓮華、鷲羽、祖父、水晶、赤牛と、雲ノ平は360度、名山に囲まれている。北アルプスの懐の広さを感じる。黒部川源流を経て、三俣蓮華、双六のピークに寄った。が、槍穂高方面の眺望には恵まれなかった。
双六小屋ではまたツェルト泊。2日前より張るのは上達している。でも、あたりはずっとガスガスで、夕焼けも眺望も全くなし。樅沢岳に上がって、夕陽に染まる槍を撮りたいという目論見は、全然叶わなかった。夜中も、たびたび起きてツェルトから顔を出したが、星は見えなかった。
夜が明けたら晴れていた。幸い日の出は見られ、下山の途に就いた。しばらくは快晴で、槍穂高連峰や西鎌尾根がきれいに見えたが、やがて雲が湧いてくる。この4日間、本当に晴天が続かない。3日前に登ってきた道をひたすら下る。下山後は、中崎山荘・奥飛騨の湯(900円)で入浴。4日ぶりの風呂は気持ちいい。平日で天候も不安定だったせいか、めずらしく、中央道の渋滞には遭わず帰京できた。
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