東赤石山・八巻山(ヤマプラ・らくルートともコースタイムに一部問題あり)
- GPS
- 07:18
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,303m
- 下り
- 1,303m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:18
天候 | 晴れ/霧 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前夜車中泊した道の駅マイントピア別子から筏津登山口までは24km・40分(一部道路が狭い所あり) |
写真
装備
個人装備 |
ザック重量6.9kg
ポーチ1.3kg
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感想
毎月の編集を担当している県岳連(広島県山岳・スポーツクライミング連盟)の会報誌『もみじ』の昨年6月発行の218号に、四国の赤石山系に関する2つの山行報告が寄せられた。
1つは指導部が主宰する登山教室での山行で、1日目に肉淵林道登山口〜二ッ岳往復、2日目に筏津登山口〜東赤石山〜西赤石山〜日浦登山口縦走というコース。もう一つは連盟の個人会員チームの山行で、1日目に筏津登山口〜赤石山荘(テント設営)+八巻山往復、2日目にテント場〜八巻山〜西赤石山〜日浦登山口縦走というコースであった。
そしてそれぞれの受講生・参加者の感想文に次のように書かれていた。
「赤石越から物住頭の間は、まさしく岩、岩、岩で、滑落すれば命の危険のある個所も多く、足場を確認しながら、岩を掴み、用心して歩きました。このようなコースを一人で歩くには不安に感じることでしょう。」
「岩稜では、どこからどう見ても、おっかなびっくりで岩にしがみつき顔が青ざめていた私。手が冷たくなり、緊張と恐怖を感じながらも、仲間のおかげで一つ一つ無事に乗り越えることができ、ほっとしました。」
以来、八巻山稜線一帯の岩稜はどんな所なんだろうと気になり、東赤石山が200名山の1つになっていることもあり、いつか訪れてみたいと思って、昨年の秋に1泊で訪れる計画も立てたが、なかなか実行できず、このたびようやく訪れることができた。(西赤石山には2009年9月に日浦登山口から往復したことはあったが)
「らくルート」で作成した計画は次のようなものであった。
コースは筏津登山口〜東瀬場谷経由で東赤石山〜八巻山を縦走して石室越〜物住頭往復〜瀬場本谷経由で筏津登山口。0.8のペースで歩行時間が7時間15分ほど。
前夜は道の駅マイントピア別子で車中泊とし、ある程度明るくなる5時に出発、筏津登山口に5時40分に到着、6時に登山開始という計画とした。
夕方は夕食の準備を始める18時半までには帰宅する必要があるので、帰りの所要時間が5時間くらいと想定して、13時には下山したいと思った。
0.7くらいのペースで歩ければ、休憩も含めて可能かと思ったが、実際はなかなか厳しく、東赤石山登頂・八巻山縦走を経て石室越に到着した時点で10時半。らくルートで作成した計画と同じだった。
計画通り物住頭を往復すれば、下山時刻はおそらく14時頃になってしまうだろうと思い、物住頭は割愛。なんとか13時過ぎに下山し、自宅にも17時半過ぎに帰ることができた。(当初は三原の本郷で水汲みをして帰る予定だったが、それも割愛)
日曜日とあって、何人かの登山者と遭遇した。
まず最初に瀬場谷分岐の所で先行の女性登山者に追いつき、本谷経由のルートは危ない橋が多いという情報を得た。(その方は東谷経由で往復するとのことだった)
八巻山から石室越への縦走途中で年配の夫婦らしき方たちと行き交ったが、その方たちには「紫岩」のことを教えてもらい、また、物住頭への縦走路は岩が楽しめるとも聞いた。
紫岩は確かに一見の価値があるものだった。
赤石越〜八巻山〜石室越の岩場はそれほどということもなかったので、物住山縦走路の岩場が経験できなかったのは心残りではあるが、いつかまた訪れてみよう。
瀬場本谷には何ヶ所か橋が架かっているが、特に「二本橋」と称される橋は水流の上3〜4mと高さもあり、立ったまま通過するには不安だったので、ここだけは四つん這いになって通過した。(その橋の通過後、登って来る多くの登山者と遭遇したが、あの人たちは大丈夫だったかな…)
下りも結構長く、赤石山荘を出発後、渡渉点と「木橋」通過後の2ヶ所で小休憩。さらに木橋から少し下った所の沢でも給水休憩を取っていたら、足早の女性登山者に追い越されてしまったので、以後は私もペースを速めた。「歩くペース」を正確に計算すると0.88となるが、なんとか0.9を切れたのはそのおかげだ。
ただ、ヤマプラ(山と高原地図)にしろ、らくルートにしろ、東赤石山・八巻山一帯のコースタイムはなかなか厳しめだ。(らくルート比では今回のペースは0.84)
両者の間ではコースタイムがかなり異なる区間もあり、コースタイムの再検討が必要なのではないだろうか。
以下、特に気になった区間を上げてみる。
【ヤマプラ(山と高原地図)】
〔擽供弊ゾ戝分岐すぐ手前)→東瀬場谷経由で赤石越/赤石山荘分岐 105分(ヤマプラでは108分と推定。らくルートでは163分、私の実際では103分)
∪崟仍柿顴木橋 75分(らくルートでは92分、私の実際では84分)
(△禄盤で私のペースが遅くなったということもあるが、75分で下るのは厳しい。特に渡渉点→木橋の55分は。その区間の私の実際は65分)
【らくルート】
赤石越→八巻山経由で石室越 36分(山と高原地図では80分、私の実際ではルート迷いのロス数分を含め79分)
(この区間のらくルートタイムは距離と標高差でだいたい決定されていて、岩稜帯という特殊性が考量されていないように思われる。36分で通過するのは場数を踏んだ人でも困難だろう)
(以下、2023年9月4日追記)
その後、ヤマレコのらくルート担当の方に修正希望を送ったところ、修正が実現しました。
詳しくは下記の日記を。
https://www.yamareco.com/modules/diary/401417-detail-308827
東赤石は、地質的にも珍しい山ですね。変化に富んでいて好きな山のひとつでもあります。
赤いのは鉄分が多いカンラン岩が露出しているため。紫色のところはクロム鉄鉱だったと思います。
水や緑が豊かで上部は岩岩!南アルプスぽくて好きです(個人的感想)😆
カンラン岩というのは聞いたことがあるように思いますが、クロム鉄鉱というのは初知りでした。ありがとうございます。
中国山地とはずいぶん違う容相でしたね。
歩き残した区間もありますし、いつかまた訪れることができればと思っています。
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