上高地-ババ平-天狗原-南岳-槍ヶ岳-奥丸山-槍平-新穂高温泉

2023年08月19日(土) ~ 2023年08月23日(水)

• GPS: 104:00
• 距離: 36.6km
• 登り: 2,104m
• 下り: 2,477m

天候

概ね晴れ、午後にまとまった雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：新宿から高速バスにて上高地バスターミナル
帰り：新穂高温泉-平湯温泉-松本(バス)-あずさ38号八王子-横浜

コース状況／危険箇所等

千丈乗越から先、奥丸山までの道は藪が払われておらず、藪漕ぎを強いられる。槍平小屋分岐点の周辺までは8/23に小屋の人が簡単に藪払いをしていたが、歩き易いとは言えない。どうしても奥丸山へ登りたいという理由がなければ、素直に飛騨沢を下るのがいい。

写真

8/20 5:32

新宿から深夜高速バスにて上高地へ。おなじみの河童橋。ライブカメラに写って家族に無事到着を伝える。

8/20 5:33

朝焼けの焼岳。今日は午前中は天気が持つ予報。

8/20 6:24

朝の勢いで割とあっさり明神まで到着。

8/20 6:29

徳本峠はまだ通れないですね。また歩きたい。

8/20 7:07

朝のうちの天気は良かった。梓川沿いを淡々と歩く。

8/20 7:08

クマよけの小さな鐘が設置してある。出くわしてしまったら騒がず後ずさりで距離を取る、です。

8/20 7:17

徳澤園到着。

朝だろうがやっぱりこれを食す。荷物が重くてなかなかペースが上がらなかったけどこれで少し元気が出た。

8/20 8:38

横尾到着。多分涸沢からの下山者も結構いて、相変わらずこの交差ポイントは賑わっていた。

8/20 9:04

やっぱりストックの問題は公にあるようですね。登山道を荒らさないように細心の注意を払いたいものです。

8/20 9:05

先に進む。今日は諸条件が良ければ天狗原経由で南岳まで行くつもりだったけど、天気が怪しく、ババ平でストップとした。予想通り昼過ぎには大雨となる。

8/20 9:58

清流沿いのこの小径は昔から好きな場所だ。どんどん雲が湧いてくる。

8/20 10:03

この辺りを歩くのは5，6年ぶりか。

8/20 10:23

発電小屋が出来ていた。

8/20 10:27

この辺りまで来ると上高地の観光地的な賑わいも落ち着いて、静かな雰囲気になってくる。

8/20 10:55

ブランコが出来ていた。
もう天気が怪しいので、ババ平のテント場利用の手続きをして先に進む。

8/20 10:55

この雰囲気がいいですね。

ババ平にテント設営。この後正午過ぎから雷雨が数時間降る。ちなみに売店とトイレが新設されていて、売店は午後から17時まで開店していた。槍沢ロッジからスタッフが通っている。

8/21 5:27

2日目。今日も天気が持つのは午前中だけの予報であるため、天狗沢経由での南岳ストップの予定。

8/21 5:44

おなじみの大曲の標識。下りで3，4回通過しているけど登りでこの道を使うのは初めて。もう登りでは来ないと思うので折角なので天狗沢ルートを歩いてみる。

8/21 6:17

段々と登山らしくなって来た。

8/21 6:18

来た道を振り返る。正面は位置的に赤沢山ですかね。

8/21 6:33

天狗原分岐に到着。やっぱり槍ヶ岳に行って先を急ごうかと迷ったが、もう天狗原を歩くような事も無いだろうと思い、左へ向かう。

8/21 6:45

ふっと目線を上げると右手に槍の穂先が。やっぱり何度見ても「おっ」てなりますよね。

8/21 7:17

この位置からの槍の景色は素晴らしかった。三角錐のように見えて個人的には一番カッコいい。

8/21 7:17

目視でも頂上山荘と殺生ヒュッテが良く見える。稜線に張り付く槍ヶ岳山荘が槍ヶ岳に登ろうとする尺取虫みたいだと思った。

8/21 7:18

途中の休憩で濡れたテントとグランドシートを乾かす。今回のザックは80リットルで23キロくらい。大きいらしくすれ違い時に何度か声をかけられた。自分では減らしてるつもりなんだけどなんでこんなに大きくなるんですかね(笑)。

8/21 7:53

天狗池。今日は槍ヶ岳は映らなかった。誰もいない。

8/21 8:02

天狗池を越えてぐるっと右に回り込むように南岳をめざす。この先誰にも会わなかった。天狗池まで来る人はちらほら居るようだ。ビューポイントとして知ってる人は知っているのかも知れない。この日も若い女性が2人来て居た。写真を撮りに来たんだろうと思った。

8/21 8:37

横を向けばこの景色なので、歩いてても飽きない。このルートは個人的にお勧めします。大キレットを回避して上高地に降りるにも便利だ。

8/21 9:36

横尾方面を振り返る。屏風岩の全容が良く見える。涸沢への登山道が見える。

8/21 9:47

後半ハシゴあり。特に危険はない。どんどん高度をかせぐ。

8/21 10:02

割とあっさり稜線に出た。

8/21 10:04

自分が最初に北アルプスを歩いたのは重太郎新道から槍ヶ岳へのこのルートだった。今思うと何も知らずにいきなりパンパンのザックを背負って大キレットを越えて来た自分は迫力があったのだと思う。

8/21 10:11

明日歩く槍ヶ岳への稜線。もう雲が上がってきている。

8/21 10:24

南岳到着

8/21 10:25

南岳を越えるとすぐに小屋が見える。まだ10時半だけど今日はここまで。

8/21 10:31

いつも通過していたので泊まるのは初めて。テント4張りくらいだった。小屋もそんなに混んでいなかったと思う。新穂高から南岳新道を上がってくる人の方が多かったと思う。

8/22 4:59

3日目、今日が今週で一番天気が良いので、今日にかける気持ちで槍ヶ岳へ向けて出発。今日は午後も行動時間として見込めるので奥丸山経由でわさび平小屋まで下りるつもりだった。

8/22 5:05

大キレットを望む。穂高から400m弱一気に下る地形はやっぱり迫力ありますね。また歩いてみたい気もします。

8/22 5:11

今日は好天予報。

8/22 5:15

朝焼けの槍ヶ岳。

8/22 5:31

朝日を浴びながら稜線を行く。

8/22 5:31

遠くに富士山。今日はいいぞ。

8/22 5:32

この道はずっと槍ヶ岳が見えてるのになかなか近づかないんですよね。

8/22 6:01

中岳への登り。そこそこガッツリ登る。あんまり記憶になかった。忘れてる。

8/22 6:01

8/22 6:15

この人の書くカタカナはパッと見判読しにくいので2度見してしまう。

8/22 6:15

来た道を振り返る。

8/22 6:20

大喰岳（おおばみだけ）という名前と、そこから見た槍ヶ岳がマチュピチュ見たいで初めて来た当時、印象に残った。

8/22 6:38

槍ヶ岳まで1,100メートル。

8/22 6:52

大喰岳からの槍ヶ岳。もうすぐ飛騨乗越。

8/22 6:53

最初この景色を見たときマチュピチュみたいだと思った。今回で3回目。

8/22 6:53

槍ズーム。

8/22 6:56

東鎌尾根

8/22 7:10

飛騨乗越。最後のひと登り。新穂高側から登ってくる人が多かった。最短ルートだけどこの登りは厳しいですよね。見上げてる気持ちは良く分かります(^^;;)

8/22 7:18

こんにちは。また来ました。
なんだか小屋が増殖している気がする。

8/22 7:36

サクッと頂上へ。天気最高。

8/22 7:36

岐阜、新穂高方面。笠ヶ岳からの稜線と鏡平山荘が良く見える。手前は奥丸山。

8/22 7:37

穂高方面、奥に焼岳とさらに乗鞍岳が見えますね。最高の景色です。

8/22 7:37

三角点タッチ。

8/22 7:39

頂上でお会いした学生さんに撮ってもらいました。君たちは最高。この先楽しい事いっぱいあるからな。

8/22 7:46

東鎌尾根からヒュッテ西岳が良く見える。今回中房温泉からこの道を来ようかとも考えていた。まあ、表銀座鉄板ルートなのでここはまた来るでしょう。

8/22 7:47

立山方面、手前硫黄尾根、左に三俣山荘、奥には雲ノ平、薬師岳、今回伊藤新道を下ろうかと準備していたんだけど、明日から天気予報が悪いので、来年へとっておく。

8/22 8:22

山頂混んでくる前に降りる。この後は西鎌尾根を千丈沢乗越まで行き、奥丸山経由でわさび平小屋まで行くつもりだったが、奥丸山への激烈藪漕ぎに心が折れ、槍平へ行くことになる。

8/22 8:26

賑わっております。

8/22 8:43

千丈沢乗越への激下りは全然覚えていなかった。ここはかなり一気に下りますね。

8/22 9:18

千丈沢乗越へ到着。前回は右の「双六→」へ向かった。今回は槍平へ下る。左へ。

8/22 10:28

これ、奥丸山への登山道です。。。来ちゃったら引き返せないけど、槍平分岐までで勘弁してください。。

8/22 11:51

開けた所は確かに景色が良い。この景色が見られたので満足です。

8/22 12:37

もう今日のところは槍平へ下らせてください。。

8/22 12:38

奥丸山頂上への登山道。この日槍平小屋の人が藪払いをしてくれていたが、それでもこんな感じ。蒸し暑くて無風だったので、この後さらに3時間歩くのは止めて賢明。

8/22 12:38

槍平小屋へ下る。

8/22 14:54

テント設営し一休み。ここは水が豊富なのがうれしい。
5張くらい。静かな夜だった。

8/22 15:22

今回あらためて思ったけど、この小屋は絶妙な位置にありますよね。水晶小屋みたいなキーポイントにある小屋だと思った。色々ルート考えてもかなりの確率で引っ掛かってくる。

8/22 15:22

おなじみのテラスで休憩＋栄養補給。ありがたい。

8/23 5:26

4日目、最終日。この日は新穂高温泉に下りて、交通機関乗りついて家（横浜）に帰る予定。

8/23 5:31

新穂高温泉へ下る。上の天気はあんまり良くない予報だけど、ここは青空だったので、なんとなく名残惜しい気持ちもしつつ出発。

8/23 5:47

大雨で崩れた箇所が何か所かある。

8/23 5:53

綺麗な白い花が咲いていたので撮った。千手岩菲（せんじゅがんぴ）でしょうか？

8/23 6:01

この辺りのマーキングはポイントポイントで分かりやすい。

8/23 6:19

藤木さんレリーフ。滝谷すぐそこ。割と順調。

8/23 6:20

レリーフ前の渓流で一休み。

8/23 6:22

滝谷出合い。岩の上に例の定点カメラが設置されている。

8/23 6:25

北穂高方面、雲がかかってるけど滝谷ドームですかね。この景色は独特ですね。吸い込まれる魅力がある。けど行ったら相当なリスクを取る事になるんですよね。俺は行けないな。

8/23 6:28

誰得定点カメラズームアップ。スマホなんだな。

8/23 6:33

登山道が一部崩壊していました。川沿いへ迂回します。

8/23 7:25

先月7月13日の短時間豪雨により大量の落石あり。

8/23 7:27

登山道に転がり落ちてきたこの岩は軽自動車くらいの大きさがあります。

8/23 7:27

全容はこんな感じ。歩行には問題ない。

8/23 7:53

この砂防ダムの堰堤を歩いて降りる事も出来るが、手前を右に下れば登山道が付いていた。自分は気が付かず堰堤をそのまま行ってしまった。

8/23 7:58

しらだし沢出会い。

8/23 7:59

天気は良いが大分蒸し暑くなって来た。

8/23 8:01

こういう地図が一番頭に入りやすく概要を把握しやすい。

8/23 8:01

奥穂高岳登山口
・取って良いのは写真だけ
・拾って良いのはゴミだけ
・残して良いのは想い出だけ

8/23 8:11

右俣林道をひたすら歩く。林道歩きがだんだんきつくなってくる。

8/23 8:26

崩落地を通過。

8/23 8:48

まだもうちょい先が長い。

8/23 8:49

くたびれて来て意味なく自分の影を撮る。

8/23 8:51

穂高平小屋到着。麦茶のペットボトルをいただく。冷たくて生き返る。

8/23 8:54

静かな佇まいの小屋です。

8/23 9:32

橋を渡りゲートをくぐってもう少し。

8/23 9:47

ようやく到着。。

8/23 9:47

お盆明けの平日朝は静かな新穂高温泉でした。

8/23 9:55

丁度8分後に平湯行き濃尾バスが出るところだったので乗車。

平湯温泉で午後の松本行きバスまでのんびり休憩。散発的に雨が降るも、概ね晴れていた。

8/23 14:59

松本駅からあずさ38号で八王子駅、そこから横浜線で横浜駅へ。

8/23 14:59

おつかれさまでした。

撮影機器：

XQ-AS42 Sony

感想

dama3

予定の行程より大分コンパクトになったが槍ヶ岳を中心に東側から西側へとぐるっと周回するコースは風景や雰囲気も色々変わって飽きずに楽しかった。日、月は午後に天気が崩れたが、火、水は天気も回復し好天に恵まれた。

ここ数年は以前歩いた場所を再訪するような事をしている。理由は自分が変化している事を感じているので、以前の自分と今の自分を比較して何かを感じたり考えたりしてみたいという気持ちがあるから。

以前は目的地を決めてルートを引いたらとにかく先へ先へとイノシシ見たいに歩いていた。気力も体力もあったのだと思う。通常1泊、もしくは2泊のコースでも普通に日帰りしていた。体を動かして汗をかくのが目的だったような気がする。自分の灰汁抜きをするような感覚だった。あの野郎むかつくとかそういう気持ちを抱えながら歩いていることも多かった。

今はもうあんまりそういう気持ちはないので、先へ先へという意識もあんまり無い。行こうと思えば行ける体力はまだあると思うけど、そういう事で、そもそもあんまり急いだ計画はもう立てないようになった。
今回も自分を確認する目的で薬師岳方面まで足を延ばす計画を立ててはみたが、実際歩いて見るとそこまで突進していく気持ちはもう無かった。

前は昼にテント場についてゆっくりしても何になるのかと思っていたが、実際やって見ると豊かな時間が過ごせる事が分かった。今回、自分にとって新たな山の歩き方のヒントがつかめた気がする。

目的があるようで無い状況において自ら刺激を求めて行動を起こし、それをし続ける事は割と難しい。もう自分はそんなに無理をしなくても生活が出来ると思っている所があるので、ここからさらに自分で刺激を求めて行動し続けるというのは、この後の自分の人生のフェーズにおける新なチャレンジでもある。

山に入って自然を体感するという作業は死ぬまで必要だと確信はしているので、付き合い方を多少変えながら今後も長く続けたい。

過去の自分の夏山縦走からしたら、距離も高低差も半分以下だったけど、内容的には大分実りのあった4日間でした。

北アの神様ありがとうございました。またよろしくお願いします。