礼文島 3コース(岬めぐり・礼文岳・桃岩展望台) 礼文には1泊2日
- GPS
- 13:15
- 距離
- 46.7km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,439m
コースタイム
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 3:55
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
2023/8/25:(利尻島)※悪天候で利尻山断念※ 2023/8/26:朝便で 利尻島→礼文島(フェリー) 2023/8/27:昼便で 礼文島→稚内(フェリー) 2023/8/28:昼便で 稚内空港→羽田空港 礼文島(トレッキング)・稚内(観光)は満喫できたが、利尻島は悪天候で登山・観光などほぼ行動できず |
コース状況/ 危険箇所等 |
礼文島3コースはルート的にも技術的にも危険個所ないが、岬めぐりコースのスコトン岬〜ゴロタ岬〜鉄府の海岸までは歩行困難なくらいの突風が絶え間なく吹いていた |
その他周辺情報 | 【岬めぐり】スコトン岬・スカイ岬に売店・トイレあり、トイレは鉄府・浜中にもあり 【礼文岳】登山口の内路には駐車場・トイレあるも、商店・自販機なしなので要注意 【桃岩展望台】カナリアパークに自販機・トイレあり、桃岩登山口にはトイレあるも売店・自販機なし、知床バス停は経由してないので状況不明 |
写真
感想
4泊5日の北海道最北端・宗谷地方(利尻・礼文・稚内)の旅だったが、メインである利尻山は悪天候のため断念することになった。
利尻の2023夏は地元の方の記憶にないくらい悪天候で、7月は冷夏、8月は猛暑かつ大雨だったもよう。自分が到着した日と翌日は特に最悪で、各種注意報に加え、土砂崩れ・避難勧告まで発報されることになった。
利尻の2日間はほぼ行動なしで何をやっても裏目に出る最悪の状況だったが、礼文の2日(トレッキング)・稚内の1日(観光)はとても充実した旅になった。
【いきさつ】
離島好きなので、日本最北端の離島である利尻・礼文にはもともと興味があった。かつ、利尻には日本100名山があり、礼文にはトレッキングコース満載と自分のトレッキング志向にも完全マッチしてしまった。
・交通手段
利尻には空港があるので、楽をしようとまずは羽田から新千歳乗継で利尻に飛行機で入ることを先に決めた。宗谷地方にいくのなら日本最北端の地にも普通は行くだろということで、稚内にも行くことに。
結果、東京→(飛行機:乗継含め3.5H)→利尻→(フェリー:1H)→礼文→(フェリー:2H)→稚内→(飛行機:2H)→東京、の流れとした。
・宿泊手段
利尻・礼文ともにキャンプ場は複数存在するため、当初は予約不要・自由気ままに行動できるテント泊を考えていた。加えて、飛行機+ホテルのセットツアーの方がかなりお得になるため、最終日だけは稚内でホテルに泊まることにした。
ただ、2Wくらい前に天気予報を確認すると、宗谷地方は前線が停滞して悪天候が長期化するとのことで、雨のテントは苦行と判断。各キャンプ場に連絡したところバンガローの空きがあったため、最終日の稚内のホテル以外はバンガロー泊とした。
・持ち物
今回は飛行機を使った登山なので、独特の制約があった。
テント泊装備の60Lザックは機内持ち込みできず手荷物預かりとなる。その際、ザックは形状が複雑なためビニール袋に入れたりと面倒くさそうなのと、行きは乗り継ぎがあり荷物が行方不明になるかもと漠然とリスクを感じていた。あと、ストーブは持っていけるが、ガスは一切不可で現地調達する必要があった(少なくとも利尻では調達可能を現認)。
宿泊施設をバンガローにした副次的な効果として、30Lザックに荷物が収まることになり、ギリ機内持ち込み可能なサイズになり楽だった。あわせて、キャンプ場徒歩圏内に複数の売店があることが確認できたので、食料も全て現地調達として、食料・調理器具も置いていった。あと、利尻のバンガローは寝具付きだったので、礼文一泊くらいは寝具なしでいけるだろうということで、寝袋も置いていった。
その代わり、着替えは3日分くらい用意した。コインランドリーがキャンプ場にもホテルにもあることは知っていたが渋滞しがちで最悪使えないことを想定して多めにしたが、宗谷地方が悪天候予測のためキャンプ場はガラガラで毎日洗濯できてしまった。。
なお、利尻(鴛泊)も礼文(香深)もフェリーターミナルに大小ロッカーあり。大は今回30Lザックなら少し余裕ありだった。他の方の記録だと観光案内所でも手荷物預かりしてくれるとの記載あり。
【振り返ると・・】
・宗谷までの交通手段:今回利尻に飛行機で直行したが、今回のように悪天候を想定するとちと考え物だと思った。稚内まで飛行機で行けば、天候次第で稚内起点に稚内観光や利尻・礼文いずれかに切替など柔軟なスケジュール変更が可能だったなと。
稚内→利尻・礼文はたかだか2時間。但し、フェリーは各島、朝・昼・夕の3便しかない、テント泊でないと柔軟な宿泊地変更ができないことは要注意。
・島内での移動:利尻・礼文の島内の移動はバスを使うことにしたが、便が非常に少ない。なので、バスを中心としたスケジュールを立てることになり、空き時間ができたり、ギリギリとなり焦ったりした。
レンタカーは離島価格で非常に高いし台数自体が少ないため、原チャリをレンタルすれば良かったなと後悔。原チャリは一日5000円程度だった。原チャリのったことがないので練習せねば、、、練習場所が次の離島になるかもしれない、、交通量少ないしうってつけかも。
・食事:利尻・礼文は要注意。まず、昼にしても夜にしてもガイドブックやグルメサイト通りの定休日・時刻通りに営業してない。開店していてもツアー団体客でいっぱいで個人客NG/後回しにされるケースが何件かあった。
あと特に夜はお店が少ないので客が集中する。利尻・礼文とも意中の店があるなら、必ず予約したほうが良い。最悪、セコマや売店があるのでどうにかなるけど。
あと、稚内も日曜閉店が基本なので、日曜日に空いているお店が極端に少ない。自分が日曜日に現認した範囲では、網元・なら寿司・サフィールホテルのレストランは営業していた。但し、網元・なら寿司は予約でいっぱいだった。最悪、セコマ。
【利尻での詳細情報】
・当初は到着日に空港から路線バスにのってオタトマリ沼で観光・プチグルメする予定だったが、飛行機の到着が遅れて路線バスは定刻通りに出発してしまった。。でも、空港連絡バスはちゃんと待機してたので鴛泊までは行ける。しょうがないのは理解だけど、利尻到着早々の誤算だった。。。初日の観光はあきらめる。空港バスは荷物搬出を待つなど時間かかりそうだったので、空港に1台だけ待機していたタクシーで宿泊地のキャンプ場のゆーにまで行った(2500円くらいだった記憶が・・)
・2日目は利尻山に登る予定だった。が、1日目の夜から大雨、ヤマテンやテンクラでも山頂予測は最低だったので、当日の天気をみて決めることにした。
利尻山は登山にコースタイム10時間要するため(自分個人では往復8時間予測していた)、15:00に戻ってくるとしたら05:00には出発しないといけない。そこで余裕をもって04:00出発と決めて03:00に起床したが大雨。。0700まで待機したが雨は止まずに、当日の登山をあきらめた(誤算2)。
しょうがないから、利尻1周観光(オタトマリ沼→沓形)でもしようかと、09:07の路線バスに向けてフェリーターミナルに向かう。すると、一周道路で土砂崩れ・ターミナル周辺は避難勧告ということで、バスは時計回り・反時計回りともに運休だった(誤算3)。
土砂崩れはターミナルすぐ横の一部だけなので、行けるところまでは行ってくれと強く思いつつ茫然としていたら、なんと08:35発の定期観光バスは運航したとのこと、、この存在を思いつかなかった、、激しく後悔した(誤算4)。
・朝ごはんはオタトマリ沼でプチグルメと決めていたので腹減っていたが、避難勧告が出ていたせいなのか、フェリーターミナルの目の前の09:00から営業するはずの食堂が空いていない(誤算5)。
やることないは腹減るわでターミナルでぼーっとしていたら、11:00にTsukiカフェさんが開店し食事を取ったら気力が回復。0900くらいからは曇り時々晴れ・にわか雨という天気だったので、とりあえず次回の偵察として利尻山の登山口まで行ってみようと思いつき、2時間ほど行動する。
※東京に戻ってきて初めて知る※
利尻富士温泉の隣の利尻カルチャーセンタというの施設があり、利尻に関する展示があるらしい、あれだけ時間あったので行けば良かった!でもガイドブックにものっなかったな
★宿泊地情報★
「ファミリーキャンプ場ゆーに」に4人用バンガロー2泊。
・鴛泊フェリーターミナルは徒歩15分くらい、セコマは徒歩10分くらい
・広大な芝生のフリーサイトとバンガロー・コテージが10棟くらい
・4人用バンガローは、確か一日一棟5000円ちょい
・左右に2段ベッド×2、中央に2畳ほどの板敷がある
・寝具、机、電源、電気ポット、空気清浄機、ティッシュ、洗濯ロープ、ハンガーあり
・トレイは共用でウオシュレット付き、トイレにも電源ありテント泊の人が交代で使っていた
・管理棟前にキッチンカーの売店あり、飲み物・アルコール・おつまみ・軽食あり
・道路挟んだ向かいに利尻富士温泉あり、飲み物・アルコールの自動販売機とコインランドリーあり、食堂もあるが2日ともやってなかったし営業している感を感じなかったので要注意
【礼文での詳細情報】
・3日目の朝一便で利尻から礼文にフェリーで渡った。3日目は曇りながら晴れ間もあり利尻山に登れたかもしれないが、ゆーにのバンガローは予約あり延泊できず予定通り礼文に移動した。
・4日目は、夕便1710だと稚内着が1900を過ぎるため、昼便1420で稚内に渡りたかった。
・結果的に、下記のようなやや強行軍となった
3日目:礼文到着後バスでスコトンに移動し、岬めぐりコース(コースタイム:320分)をトレッキング。終点の浜中バス停から宿泊予定の久種湖畔キャンプ場は徒歩20分。
4日目:礼文岳(コースタイム:250分)と桃岩展望台コース(240分)の両方か片方か悩んだが、利尻が不完全燃焼だったので双方行くことに。
0300キャンプ場出発→(徒歩)→礼文岳登山口(内路バス停)→礼文岳往復→礼文岳登山口(内路バス停)→(バス)→フェリーターミナル→(バス)→第2差閉→(徒歩)→カナリアパーク・桃岩展望台→(徒歩)→フェリーターミナル
・礼文岳往復は山と高原地図だと4時間のところ、礼文岳登山口(内路バス停)を05:00に出発し08:03のバスに間に合うかがポイント。これが次のバス09:18だとランチと温泉を考えると稚内には夕便となる。登山口まで既に舗装路2時間歩いて疲れていたが、なんとか3時間で戻ってくることができ予定通りに進められた。
・礼文岳から桃岩展望台コースに行く途中、フェリーターミナルでのバス乗り換えの際に、ザックをコインロッカーに預け軽装で桃岩に向かった。
・ターミナルから徒歩3分にうすゆきの湯という温泉あり。
★岬めぐりコース:コースタイム320分★
・絶壁の西海岸とたおやかな丘陵地帯を進むコース。スコトン岬→ゴロタ岬→砂浜→スカイ岬→浜中バス停。樹林帯は一切なく、恐らく半分強は舗装路。もし晴れで風がなければ最高に楽しいトレッキング。
・が、他の方の体験記と同様に今回も物凄い暴風で、自分の登山経験では間違いなくNo1だった。特にゴロタ岬周辺は一段とすさまじい。風さえなければ、ルートも技術的にも危険個所は無縁。最高標高180mくらい
・荒々しい断崖の海岸線と柔らかい丘陵の続く独特の風景は一見の価値あり。丘陵の方は宗谷地方の周氷河地形の影響らしい。本当に木をみかけないのは不思議。
・スカイ岬は途中唯一の売店スポット。海のものが普通に安いうえに美味しい。ホッケ焼きおすすめ、ホッケ感が変わるかも
・スカイ岬から浜中バス停は車道歩きだが、途中でレブンアツモリソウの群生地があり、そこだけ観光地ぽくなっている。6月開花らしいので今回は閉鎖中だった。
・自分は210分でスコトン→浜中まで行くことができた
★礼文岳:コースタイム250分★
・礼文岳は490mの低山であるが300mで森林限界を超えるなど、高度を上げるごとに様々に植生が変化し驚いた。これまで登ってきた関東甲信の山とは全然感覚が違う。
・山頂は快晴なら利尻山が正面にそびえる感じだが、今回は山頂付近がガスガスだったので非常に残念
・足元は長雨のせいかドロドロのところが多かったが、ルートも技術的にも危険個所は無縁。
・山頂直前にニセピークがあるけど、すぐ山頂なので精神的ダメージ少なし。
・登山口の内路バス停周辺には駐車場・トイレあるも、売店・自販機は見当たらなかったので要注意。必要なものはそろえて臨む必要あり。
・自分は丁度180分で往復することができた
★桃岩展望台コース:コースタイム240分
・知床バス停ではなく、その手前の第2差閉(さしとじ)でバスを下車し、北のカナリアパーク経由で桃岩展望台・フェリーターミナルまでトレッキングした。
・北のカナリアパークは映画「北のカナリアたち」のロケ地。映画を見ているとひとしおだが、見ていなくても小学校・利尻富士・緑の芝の対比が綺麗なので行く価値あり
・自分は旅行計画中にガイドブックで映画の存在を知り、旅立つまでに2回鑑賞。利尻・礼文の両島にロケ地が点在しており、この映画を見てから行くと旅行のスパイスになるかも。映画自体は湊かなえ原案で全体的に面白いのだが、誰もが言うように”トオルエピソード”が難解過ぎてそこだけはついていけなかった。
・元地灯台までは一面緑の丘陵地帯をユルユルと長い登り、灯台から桃岩まではちょっとしたアップダウンの連続でコースの見通しがきき奇岩群の海岸線が見える緑の丘陵地帯、桃岩展望台から香深までは普通の山道。
・最高標高230mくらい、ルートも技術的にも危険個所は無縁。
・風が強いという体験談もあったが、今回は普通にさわやかな風だった。
・ただし、季節柄なのか、羽アリの大群と10回くらい遭遇し、まとわりつかれるので心地よいものではない。
・カナリアパークには自販機・カフェ・トイレあり。それ以降は売店・自販機はなし、トイレは桃岩展望所直下のレンジャーハウスに一か所ある。
・自分は170分でゴールしたが、これはカナリアパークでの熱心な見学や香深での食堂偵察の20分程度を含む。
★宿泊地情報★
「久種湖畔キャンプ場」に4人用バンガロー1泊。
・船泊集落に徒歩15分くらい、浜中に徒歩20分くらい、最寄りのバス停は病院前で徒歩5分
・船泊集落にはスーパー2件、飲食店2件あるが、飲食店の営業は怪しそう
・広大な芝生のフリーサイト+オートサイト(電源あり)+バンガロー・コテージが10棟くらい、ユーニよりさらに綺麗
・4人用バンガローは、確か1名分の入場料込みで一日一棟3000円くらい
・ベッドではなく、8畳ほどの板敷に銀マットを敷いて寝袋で雑魚寝するタイプ
・銀マット、机、電源あり、備品はユーニより少ない
・トイレは共用
・売店はなし、自販機はキャンプ場か近隣にあったと思う(自信なし)
・コインランドリー、シャワーあり
・平日は香深のうすゆきの湯への往復送迎がある旨の案内あり(要確認)
・キャンプ場の浜中よりすぐに展望台(津波避難所)あり、そこからの久種湖やキャンプ場の眺めが良い
【稚内での詳細情報】
・4日間離島で過ごした自分の目には、稚内は大都会に映った。が、夜お店探しで街をさまようにつれ、その思いはいつの間にか消えていった。
・稚内はグルメも見所も満載の非常に良質の観光都市であることを痛感した。
グルメ:宗谷地方はどこもそうだが、ウニ・ホタテを筆頭に、タコ・ホッケ・ニシン・ソイほか地魚など海産物が豊富。名物料理としては、タコしゃぶ・チャーメンなど。
観光:大きく3つ(最北端・サハリン・自然)に観光資源が分かれるもよう。サハリン関連は、歴史を知ると非常に奥が深い話題なので事前に勉強していけばよかったと後悔。自然は、大小の湖沼、周氷河地形の丘陵地帯に伸びる白い道(砕いたホタテの貝殻の道)、その自然に対抗するような風力発電の風車群などだが、今回はほぼ行けなかった。
・宗谷バスの定期観光バスは非常に良かった。これまではこういう風なバスツアーと無縁だったが、ガイドさんの最新ネタも交えた様々な解説は本当に面白かった。仮に車で来ていたとしても利用してみる価値ありと思う。料金も4時間3400円で、恐らくノシャップ岬・宗谷岬にいく路線バス代自体が3000円くらいなのでお得と思う。
・前述の通り日曜日の飲食には本当に要注意。
・サフィールホテルは稚内駅など中心街に近く便利だが、コインランドリーが1台しかなく大渋滞。自分は05:00になって初めて洗濯できた。。
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