積雪期にプチ縦走!赤岳〜横岳〜硫黄岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,690m
- 下り
- 1,683m
コースタイム
八ヶ岳山荘8:05ー8:55美濃戸山荘9:10ー11:15行者小屋11:50ー13:20文三郎尾根稜線部13:30ー13:40赤岳山頂13:50ー14:10赤岳天望荘
二日目
赤岳天望荘8:00ー三叉峰8:50ー9:00奥ノ院9:05ー10:00硫黄岳山頂10:10ー11:15赤岳鉱泉11:30ー12:35美濃戸山荘12:40ー13:50八ヶ岳山荘
天候 | 2/11 晴れ 7:00 八ヶ岳山荘 マイナス8℃ 11:30 行者小屋 マイナス10℃ 13:40 赤岳山頂 マイナス10℃ 風速10m/h前後 夕方より強風に 2/12 晴れ 早朝は強風 8:00頃 風速10m/h前後 10:00 硫黄岳 マイナス15℃ 風速15m/h前後 11:30 赤岳鉱泉 マイナス7℃ 昼頃より曇り空 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
諏訪南ICから美濃戸口までは20分程。 最終コンビニはIC降りてすぐのファミリーマート(24時間) 2/11明け方時点で美濃戸口付近の道路は雪道&氷道でした。 美濃戸駐車場 1日1000円 (冬季は赤岳山荘のみ) 美濃戸口〜美濃戸までは山道&雪道&氷道なので、4駆&スタッドレス&念のためチェーン&車高でないときついです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト 八ヶ岳山荘前(紙&鉛筆あり) 危険箇所 赤岳直下付近 横岳 2/11.12のコース状況 南沢&北沢 トレースあり問題なし。 文三郎尾根 トレースあり問題なし。マムート階段は雪の下。 赤岳付近 トレースあり問題なし。鎖の出ているところが多い。今年は雪が締まっていてアイゼンが効きました! 地蔵尾根 ナイフリッジはトレースがついていて通過に問題なさそう。 横岳付近 トレースあり。雪が締まっていてそれほど危険なところはありませんでした。 硫黄岳付近 問題なし。赤岩の頭からの下り口は赤布の場所から(今年は西よりでした)。強風地帯なので寒さ対策を。 *ravo教訓 ショートカットは赤布のあるところのみ!! (理由は感想末文にて) |
その他周辺情報 | 下山後の温泉 八ヶ岳山荘500円(赤岳天望荘に100円割引券あり) 樅の湯500円 |
写真
感想
記録 ravoM
今年も厳冬期赤岳に行くにあたり、目標が横岳通過。
ravoMにはかなりハードルが高い目標をravoさんから言い渡されて数日、
天気予報はかなりの好天のよう。
腹をくくり当日を迎えます。
1日目は祝日の事もあり駐車場の心配をしましたが、やはり冬期はそこまで混むことは無いようで8時でも余裕。
今日は赤岳経由の天望荘までなのでゆっくり出発です。
気温は朝7時でマイナス8℃
駐車場は美濃戸口。
ravo車は車高が低めなので、美濃戸までは上がれません。
1時間かけて林道を歩きます。
美濃戸までの林道はもちろん雪道。
所々アイスバーンの場所もあるので、車で上がる方は念の為チェーン持参が良いそうです。
ちなみに夏よりはマシかもですが、凸凹もあるので車高の低い車は擦る覚悟で行きましょう!
美濃戸山荘からは南沢経由で行者小屋へ。
トレースあり、アイゼンもワカンも要りません。
とても良い天気で太陽がまぶしい♪
横岳や赤岳が見えてくるとテンションUP‼︎
のんびり雪山ハイキング気分ですo(^▽^)o
行者小屋で休憩をとりながら、アイゼン装着。
陽射しがあり風があまりないので、休憩していても素手でアイゼン履いて冷えない!
でも気温はマイナス10℃。
太陽って素晴らしい‼︎
あまりに暖かいのでまだハードシェルは着ずに赤岳へ!
行者小屋から文三郎尾根は初めのうちは樹林帯なので、風は感じません。
マムート階段も雪の下で、積雪期は登りやすい!
マムート階段は意外と疲れるんだよね〜σ(^_^;)
でも急登には変わりないので、暑くなります。
樹林帯が終わったけど、風は微風。
念の為ハードシェルを着て、また登る。
今朝はヘリの音が多いな〜、と思っていたのですが、ここで3機も飛んでいることに気づきました。
そのうち1機が阿弥陀岳山頂に着陸。
これはなんかあったんだ、と理由はまだ分かりませんでしたが、山小屋に着き判明。
後々、詳細も知りました。
ご冥福をお祈りします。
文三郎尾根は樹林帯を出ると背後に絶景♪
後ろの景色を見ながらでなかなか進めません。
休憩の理由にもなる(^。^)
稜線に出ると、今度は南側も絶景‼︎
やっぱり景色に見とれて進まない⁈
ここから先は少し風が出てきますが、それでも今日は暖かい☀︎
気温はマイナス10℃だけど。
岩場をまきながら登って行きます。
鎖が出ている所もあり、トレースもある。
それに今日は雪が締まっていてアイゼンが効いて歩きやすい!
去年はサラサラ雪でアイゼンが効かず恐怖の場所がありましたが、
今年はあっさり赤岳山頂に到着!
360度良い景色♪
北アルプスは雲がかかっていましたが、南アルプス・富士山・奥秩父とくっきり!
しばし堪能して、即下山。
山頂は風の遮る場所がないので寒いから長居出来ません(^_^;)
下山は天望荘側に。
こちらは夏場の下山路としてはravoMの苦手な場所ですが、積雪期は歩きやすくてそんなに苦手ではない。
ravoM的にはサクサク降りて赤岳天望荘到着〜!
ちなみにravoさんはもっと早かったけど…。
赤岳天望荘は冬季は個室使用。
本日は9組16人の宿泊でした。
ここはお湯・お茶・コーヒー・おしるこが飲み放題でお気に入りです♪
夜は湯たんぽも用意してくれるので、かなり暖かく寝れますよ(^^)
ちなみに食事は朝・夕共にバイキング形式です。
夕方は夕陽に染まる山々を眺め、朝は日の出と朝日に染まる山々を眺める。
最高のロケーションの小屋ですね♪
2日目の天気も上々♪
早朝は風が強かったのですが、出発を遅めにして風が落ち着くのを待ちます。
ようやく落ち着いてきたので8時に予定通り横岳に向け出発!
今日は完全装備。
ヘルメットもバラクラバも、ハーネスまで穿いていざ‼︎
でも風が落ち着いていたのでゴーグルではなくサングラス。
バラクラバも歩くと暑くなったので、途中で剥いだけどσ(^_^;)
そのくらいの好天気☀︎
地蔵の頭まで来るとravoさんが地蔵尾根へ。
え?ここから下山に変更?、と思ったらナイフリッジを見に行っただけでした。
今日の時点では問題なく通過出来るそうです。
さぁ、ここからが今回のメイン!
まずは二十三夜峰への梯子は出ているのでそのまま登ります。
日ノ岳を巻く一枚岩は東側にトラバース。
夏道のイメージでビビりながら進みましたが、なんてことなく通過。
鉾岳は夏道通り西側に巻きます。
ここのトラバースは危険な時があると小屋番さんに聞いていましたが、今日はトレースばっちりで普通に通過。
トレース様様です!!
石尊峰は東側を巻きますがここは足場が安定している岩場です。
三叉峰まで来ると奥ノ院まではなだらかな稜線歩き♪
景色を堪能しながらのんびり歩けます!
本日も晴天ですが、残念ながら北アルプスは雲の中。
南アルプスはバッチリです♪
午後から風が出てくる予報ですが、今のところ微風。
珍しくツーショット写真も撮っていただきました。
ありがとうございます!
満喫したら下山開始。
スタートから難所です。
幅狭い下りの後に、梯子…。
しかも梯子までが急だし(T_T)
下るときは必死だったため気づきませんでしたが、写真で見たら渋滞を作っていました。
皆さん、お待たせしてしまいすいません<(_ _)>
カニの横ばいは梯子を下るため、冬季は通らず。
その後は稜線上を進みますが、梯子を降りてすぐの登りが足が届かなく悪戦苦闘。
下りじゃなくて良かった、と登りながら思いました。
奥ノ院直下を過ぎれば硫黄岳まで雪山ハイキング♪
ただ硫黄岳付近は強風地帯なので、寒さには注意です。
この日もここまでは風速10m/h前後、鞍部や突風時でも20m/hほどでしたが、硫黄岳に近づくにつれ15m/h超えになってきました。
ケルンの横を通り硫黄岳に到着!
風が寒い!!この時気温マイナス15℃。
そして雲が出てきてしまいました。
赤岩の頭からは雪庇の具合によってルートが変わります。
今年は西寄りの場所から降下。
赤布やトレースがしっかりしている場所なので、晴天時は問題ないと思います。
降りるとすぐに樹林帯の中。
風が収まり暖かくなってきました。
ひたすら樹林帯の中を歩き、赤岳鉱泉へ到着。
危険箇所はありませんが、樹林帯の中なので展望もありません。
赤岳鉱泉から見上げると、赤岳などは完全に雲の中に入ってしまいました。
陽射しも弱くなってきてマイナス7℃なのに寒い(・_・;)
アイスキャンディを登っている方がいたので見学していたかったのですが、冷えてきたので帰ります。
北沢を通り美濃戸山荘へ向かいますが、トレースがあったのでショートカット道と思って入ったところは全然ショートカットになっていない。
次に赤布があった道はいつものショートカットの道でした。
美濃戸山荘から教訓となる出来事が…。
やまのこ村を過ぎて初めの林道から逸れるトレース。
このトレースに導かれて左に入ってしまいました。
まず、現れたのが、渡河。
渡った、と思ったらまた渡河。
でもその先にトレースが続いている。
2回渡河をしてしばらく歩いていましたがどうもおかしい。
GPSで確認をするとこのまま進んでも大丈夫そう。
トレースを追いかけます。
途中看板も出てくるし、道はある。
やっと出たところは八ヶ岳山荘よりずっと上にある別荘地帯でした。
そこから八ヶ岳山荘まで下り、かかった時間は林道を歩くよりかなりオーバー。
GPSで場所の確認をしながら歩いていましたが、積雪期なのと誰にも会わないことがとても不安な一時間でした。
とりあえずずっとトレースがあって良かったです。
まぁ、トレースが無くなったら戻るだけですが(^^;
というより、ここの入り口にも赤布は無かった。
それよりも、来るときこの道通ってないじゃん!、などと後になって思うことは色々です。
で、教訓が、ショートカットは赤布のあるところのみ!、となりました。
何も考えずこんな道に入り込むのは私達だけかもしれませんが…。
でも、トレースさえあれば林道より楽しい雪道散策ですよ。
あと、体力が残っている時の方がおススメかも。
今回もいいお天気に恵まれて、無事目標の積雪期横岳を歩きながら景色も堪能することが出来ました♪
次回も良い天気に恵まれますように!!
おしまい(^O^)/
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