【三嶺】名頃正面岩ダイレクト→北東尾根で下山


- GPS
- 11:49
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 2,415m
- 下り
- 2,415m
コースタイム
天候 | 快晴→ガスガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
名頃まで積雪全くなし |
写真
感想
冬の三嶺の不律文。徳島側から登る場合、「癒しの温泉郷から登りましょう」
名頃から登った場合、山頂直下のトラバーチュが雪崩やら滑落やらでとても危険が危ないんである。行ってみたはいいが結局引き返した、なんて話は枚挙に暇がない。いや、そんなにあるかどうかは分からないが、いくつかそんなお話を見聞きした。実際、冬は名頃から登らないようにと三嶺山域に詳しい諸先輩方も警鐘を鳴らしている。
「なら、トラバーチュせずに正面岩を登ってまえ」とそんな傍若無人で英姿颯爽なことを企て、完遂させた人達がいた。「善通寺山の会」の猛者軍団。
こいつぁシビれた、とてつもなく。ならワタクシも行ってみたい! けど行ってみたいが不安だ。と思っていたらお話を直に聞く機会がすぐにきた、この山行のリーダーがワタクシが参加予定にしてた救助訓練に来るというではないか。来るというか、救助訓練の講師さんだった。そのEXILE篤志似のリーダーにここぞとばかりに質問し、いろいろと教えて頂き、準備完了。
雪ヲタのkennitiを召喚し、翌週すぐに行ってみることにした。コヤツはルートどうこうではなく雪山にさえ居れればそれでいいのだ、返事は早かった。春は別れの季節だから。夏は暑いから。秋は馬が天高く肥ゆるんだ。という理由で冬しか山をやらないというニュータイプ。前世はイエティかなんかなんだろう。
交代でラッセルし、「迷うポイント」を慎重に通過し、件のトラバーチュゾーンに到着。ほぅ、岩壁がそそりって立っている。夏に見てはいたがそんなものは忘却の彼方、思ったよりデカイ。EXILEリーダーはこの岩を正面突破せよと言ってた。
『できるか!』
ゴツイ角度の上、氷の付いた岩が剥き出し。小枝が雪面からニョキニョキ出てはいるが、手がかりにはならないものばかり。けどここまで来た以上、トラバーチュはできないので行くしかない。どこから取りついたらいいかも分からないが、与し易そうな右端から登ってみることにした。
まかせろ、とトップはkentii。グイグイ登ってくがすぐにペースダウン。ザラメみたいな雪質で足場が作りづらいようだ。蹴っても蹴ってもサラサラ落ちるだけ。下のワタクシは氷のシャワーを浴び続けるハメに。ヘルメットを忘れてきたことを心底後悔した。「これ、登れても下りられないや(笑)」とか思いつつkennitiに続く。トップ代わろうか?と言ってみたがヤツには届いていない、目が星飛雄馬になっている、燃えていた。
ザラつく足場の上をか弱い枝にしがみつつ、苦労しつつ、何とか岩の上に這い上がれた。後は小屋裏まで進むだけ。最後、三嶺ヒュッテの裏に出る急登がチト怖かったがキックしまくり慎重に進んだら大丈夫だった。ここでもトップは代わってくれなかった。ワタクシが足場作るよかkennitiがやったほうが上手にできるのは分かってる。分かってはいるが、なんか物足りない。これではなんか「ついていっただけ」感満載だ。ま、ええけど。
三嶺山頂は好天で絶景を堪能。天狗塚方面に縦走している人を見て、「まだ11時前、追いかけよう」とkennitiが言い出した。前に人がいると追いたくなるようだ。警察犬かオマエは。天狗まで行くかーとかアホなこと言ってたけど、西熊山でガスが出てきたので戻ることにする。というか、戻って良かった。前日、2人とも2時間くらいしか寝てない・大岩越えで精神力を消費した(のかどうかは分からない)等々でもはやヘロヘロだったのだ。三嶺までの戻りにエライ時間がかかってしまった。
もう14:00、下山急がねば。癒しの温泉に下りて車道歩いて・・名頃の車に戻れるのは19:00~20:00?と思うと「やぱ、来た道戻るか?」となり、ヒュッテ裏から下りようとするも、怖くて下りられたもんじゃなかった。ザラメステップの跡はキレイに風で吹き飛ばされてるし、遮蔽物がないので滑ったらどこまで墜ちていくか分からない。諦めて元々決めてあった、スケープルートで下山することにする。
「道分かるんですかー?」とkenniti。「去年下りてるし、だいたい分かるよー」と尻セードで快適に下りていく。も、途中で「なんか違う?」ような気がしたので、周りの地形と地図を照合してみる。やってもた、尾根一つ東に外れて下っている。「三嶺北東尾根ルート」だか「平尾谷川北ルート」なるバリエーションルートがあり、そっちに迷いこんだようだった。ネットで紹介されていたのを思い出した。
登り返すか下りるか悩んだが、確か「北東尾根はどう下りても結局439号にぶち当たる」みたいなこと書いてあったような記憶があったので、そのまま下ることにする。地図見てもどそんな感じだ。北尾谷川のほうに寄りすぎなければ大丈夫だろうと名頃の延長上にある搭丸にコンパス合わせ、搭丸を頼りに進んでいった。しばらく下りてたら踏み跡が出てきたのであとは踏み跡辿り、無事下山。
今回はコレ・・大きなミスが2つ、小さなミスに至っては6つほどある。気をつけよう。
石鎚東稜のかわりに誘っていただいた初三嶺。
夏のルートも知らないのでsinさんにおんぶに抱っこ状態で付いて行ってきました。
ロープとかハーネスを持ってきてと聞いて、ちょっとびびってましたが、大岩の取りつきを下から見上げた時、これは行ったらいけんとこじゃないのかっと…。
雪もざらめ状で所々クラストしてあり、内心めっちゃ滑るやんっとヒヤヒヤしながら、いつも以上にアイゼンでステップを切りながらなんとか大岩をクリア。
しかしそのあと絶景に調子をよくして調子に乗ってしまい…隣の西熊山に行こうっと言ってしまったのが運のつき。
すぐ隣で近いのかと思いきや想像以上の距離と、途中からの暴風と、荷物満載のザックの重さに負けてしまいグダグダに(笑)
三嶺に戻ったときには、もう足上がりませんでした…(笑)
名頃に下りようとするも下がよく見えず、疲れでイライラ、先輩にむかって”付いてこれます?”と暴言。(ごめんなさい)
別ルートでの下山も時間的にギリギリらしく結構急いで下山。
でも見事なルーファイでまあまあ珍しいらしいルートで暗くなるまでに無事下山できました。
まあ今回は久しぶりのバリルートだったので、楽しくて我を忘れて登ってしまいました。また面白いルートがあったら誘ってください<(_ _)>
次回はスマホできちんと写真が撮れるように練習しておきますので!
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