鳥海山(七高山)にチャレンジ
- GPS
- 09:35
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,169m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 9:32
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
https://www.kanto-bus.co.jp/nightway/chokai.php 下車は由利本荘駅が理想で、登山口まではバスがタクシーに頼るしかないそうだ。何回か駅に行ったが、必ずtaxiは止まっていたので、拾えると思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ザレ場、8合目以上は岩場もあるのでヘルメットを被りました。また下山の岩場は滑ります。 |
その他周辺情報 | 宿泊したホテルアイリス http://www.hotel-iris.jp/index.html トロトロの温泉のフォレスタ鳥海 https://foresta-chokai.com/ 観光をした由利高原鉄道 https://www.obako5.com/ |
写真
装備
個人装備 |
ココレコ()
ネックゲーター
長袖シャツ
Tシャツ
Under shirt
機能性タイツ
靴下
グローブ
防寒着
ダウン
雨具
rain cover
日よけ帽子
靴
ザック
朝食と昼ご飯
行動食
非常食
飲料
座布団
レジャーシート
保温シート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯用予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
虫よけネット+スプレー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
スパッツ
ストック
ヘルメッツ
サーモ(魔法瓶)
毛糸帽子
小銭
ロールペーパー
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感想
今回、鳥海山チャレンジといったプランがあり、応募してみた。57人中なんと10人の倍率で当選。今年の運を使いは致した様に思える程の嬉しさで宝くじにはもう当たらないだろう。でも、鳥海山は友達とどうやって行ったら良いのか下見になるのでとても良い機会を得た。
秋田は東京から遠くてハードルが高いが、エクスプレス鳥海号があり夜行バスで由利本荘周辺まで行ってくれる。我々10人はVIP待遇で、着いたらホテルで朝食、その日はチェックインまで自由行動で観光をした。いつもは山に登るだけなので観光などしないのでとても新鮮に思えた。また時間があったのでJR駅に置いてあるスタンプラリーに挑戦して街を歩いて綺麗な「ごてんまり」をみんなでGetした。幾つかのオプションも用意されていて私が選んだのは由利高原鉄道(週末限定¥1100で乗り放題)で秋田おばこ姿のアテンダントが乗る鉄道に乗り、観光の説明を聞きながら矢島まで行く。鉄道に乗り込み景色は一面稲穂が頭を下げた黄色い畑がどこまでも続く。矢島周辺ではお祭りの準備をしていた方に色々と観光の話を聞けた。でもどうしてもその方の片目がものもらいの様に腫れていて話どころではなくそっちばから気になって仕方が無かった。その答えは登山前に知ることになった。観光して、ホテルに戻ったが天気が良くクタクタになってしまって、子供の様に夜は早く寝入ってしまった。
翌朝5:00に集合をして、これまたVIP待遇で登山口まで行きガイドさん2名、役所の職員さん2名と一緒に7:00前に登り始めます。駐車場で準備体操をしている間、昨日見え無かった鳥海山が見え、早くおいでよと呼んでいる感じがしワクワク感は止まらない。矢島口の祓川(はらいかわ)ルートは古いらしく、また鳥海山は山岳信仰の山でもあり、もともと山頂は七高山であって新山ではないらしい。一等三角点も七高山にある。また、山はブヨが飛び交っているそうで、ガイドさん自家製ハッカ油のスプレーを虫除けとして体に掛けた。昨日出会った親切な方の目もきっとブヨにやられたのだとそこで分かりました。
駐車場の登山口には強烈な熊出没のサインがありチョロチョロと水が出っぱなし水道があった(多分凍結防止の為だろう)。竜ヶ原湿原では綺麗に映る鳥海山が青い空と一緒に見え最高の山行日和。木道を歩いて祓川神社に着くが、ここは冬になると一度壊してまた組立るそうで、それは豪雪の予防策だそうだ。目の前には池がありここで体を清めてから入山する。とは言え気持ちだけそうする。そこからは結構な急な登りなるので、行者様が苦労した気持ちが分かる。途中でガイドさんがイタドリを指してここでは絶滅危惧と指定されている説明された。富士山では沢山咲いているのに、地方によっては絶滅危惧とは驚いた。まだまだ赤くはなっていなくて白い花だ咲いている。アオノツガザクラも秋田では純絶滅危惧種の様だ。またアザミも何種類もあり、特にチョウカイアザミは花の周りを触ると粘々が手に付く。ウゴアザミもあり花弁が曲がっているか、粘り気が無いかで判断するようだが素人には分からない。分かるのはそれらを通るとチクチクととげに刺さり痛い事だ。他にもハクサンホウボウが至る所に咲いていると思ったら、これまたシラネ人参だったり、こちらは同じ様な花で葉の形で判断をするそうだ。一般人には一目では分からない。ガイドさんと一緒に登ると色々と勉強になる。特にシラタマノキは潰すとサロンパスの香りがするのは面白かった。
七ッ釜避難小屋には綺麗なトイレもある(ガイドさんが清掃したとの事)。七つの滝つぼがありそのような名前になった。一昨日雨が降ったので丁度水が溜まっていたが、今年は暑いので雪が解けてしまい水場は全て枯れているとの事で水も多めに用意した。その滝つぼの一つはハート型になっていて、インスタ映えしそうな所だった。名前の通り大雪路とあるが通常だと8月位までは雪が残っていて、夏でもアイゼンが必要だそうだが、今年はアイゼンはもう必要ない。その代わり八合目を過ぎた辺りから岩場でヘルメット装着をしました。また鎖場が出てきますが、少々古く錆びていて固定している留め具も外れているの使わない方が良いとの事。三点支持で十分登れる感じです。氷ノ薬師を過ぎるとザレ場が出てきて気を付けないと足を取られてしまいます。
しばらく行くとやっと山頂が見えてきます。七高山は3.11の震災の際に1m位ずれたそうです。新しく測り直して一等三角点はしっかりとなっていました。また新山側は少し高くなっていますが、反対側はもろく崩れやすいので座ったりしない方が良いと言われますが、ガスっていてあまり分かりませんでした。そこでランチを取ったのだが、今思うとガイドさん2人は下の方で食べていたのも納得です。またガイドさんからデザートに松の皮を練り込んだキンキンに冷えたご当地の松の皮餅を一人ひとつづつ頂き、美味しく頂いた。
その後、ちょっと下がった所から新山を見に行った時、本当に崩れそうな七高山を横から見てその形状が分かり怖かったです。新山には行けなかったが少し待っていたらガスが晴れて新山に人が立っているのが見えます。ここは次回に取っておきます。また火口近くには雪渓が残っているのが分かり標高が高い事が分かります。出羽富士山とは雪が山頂付近に積もると富士山に似ているからと言われているからだそうでう。正に火山からできた山で登山をしていても富士山と山道がよく似ているのが分かります。
下山時には転んでは危ないので、ストックの皮ひもは手に通さないようにと言われました。確かに転んだらストックも障害になるのに気が付かされました。また、ここは秋田で熊さんが多いと、ここは熊さんの通り道だという獣道があり、ガイドさんはその道筋に糞があったとの事を教えてくれました。七ッ釜避難小屋の下の方によく出て来るそうです。そこで熊避けの雄叫びをガイドさんから教わりますが、これがなかなかユニークで、まるで酔っ払いの雄叫びに似て、熊さんもきっと驚いて逃げ出すでしょう。他にガイドさんが3年前に見つけた風穴も教えてもらいました。霧が一面に張っていた時に、霧が流れているの見てその風穴を見つけたそうです。手を入れると本当に冷たい風を感じられ不思議です。
もちろんその頃になると長く歩いているので、疲れも出てきます。誰かが駐車場の赤い屋根が見えると言っていましたが、恐らく願望でその様に見えたのでしょう。岩にペンキで〇やXが書かれていて山道がよく分かりますが、ここが一面雪だとこのマーカーも見えず、頼るのは雪に指してある竹だそうです。それでも今回の様に岩場が無く、かえって楽に上り下りできるそうです。ようやく祓川神社辺りに戻ってくると木道があり楽に歩けますが、朝に見えた鳥海山の山頂は見えず沼に映りません。祓川ヒュッテの前には水場あり靴洗い場もあります。飲めるで冷たくて美味しい水です。ここまで来ると駐車場が見えてきて無事に帰ってこれ、みんなで熊のサインの前で熊がガオーとしているポーズを取ったり、雄叫びをあげて集合写真を撮りました。
そして、またVIP対応でホテルフォレスタ鳥海でトロトロの温泉に入り疲れを癒します。豪華な夕食をみんなで食べて、再度夜行バスに乗って東京へ帰って来て翌朝直接会社に行きました。
今回主催された由利本荘市の役所の方々、ガイドのお二人にはお世話になったり、色々な事を学べこの様な機会を頂き、感謝しております。いつもなら、山に登るために前乗りか車中泊、もしくはテン泊が当たり前だったので、私には豪華過ぎるほどのセレブ体験ができました。ありがとうございました。
この経験を活かし、今度は鳥海山の新山に挑戦してみたいと思います。
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