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記録ID: 592749
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

桂山 カモシカに助けられて

2015年02月21日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.1km
登り
662m
下り
647m

コースタイム

8:45駐車場出発 9:50標高450m 11:20標高700m 12:25桂山山頂 13:15標高700m(昼食) 15:15駐車場着
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
深沢地区民家からワカンで
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは無し。危険個所は感想文参照。
背後には坂戸山
2015年02月21日 09:04撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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背後には坂戸山
早速カモシカの足跡
2015年02月21日 09:47撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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早速カモシカの足跡
杉林終了。いよいよ痩せ尾根へ
2015年02月21日 09:51撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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杉林終了。いよいよ痩せ尾根へ
雪庇はあまり大きくはない
2015年02月21日 10:01撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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雪庇はあまり大きくはない
巻機山方面。きれいだ。
2015年02月21日 10:05撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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巻機山方面。きれいだ。
今朝のカモシカの足跡
2015年02月21日 10:28撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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今朝のカモシカの足跡
巻機山・金城山
2015年02月21日 10:59撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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巻機山・金城山
広いテラス状の所に出て一安心
2015年02月21日 11:00撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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広いテラス状の所に出て一安心
坂戸山方面
2015年02月21日 11:00撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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坂戸山方面
標高700m付近の小ピークをバイパスしてコルに来たところ。
2015年02月21日 11:11撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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標高700m付近の小ピークをバイパスしてコルに来たところ。
巻機山方面
2015年02月21日 11:19撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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巻機山方面
その左側にはネコブ山と右肩に小沢岳
2015年02月21日 11:20撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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その左側にはネコブ山と右肩に小沢岳
カモシカ君の後ろ姿、距離は30mくらい。
2015年02月21日 11:20撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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カモシカ君の後ろ姿、距離は30mくらい。
雪庇がまぶしい
2015年02月21日 11:47撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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雪庇がまぶしい
先ほどのカモシカ君の足跡と思われる
2015年02月21日 11:57撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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先ほどのカモシカ君の足跡と思われる
ようやく山頂(左)からの水平尾根に出た。八海山も見える
2015年02月21日 12:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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ようやく山頂(左)からの水平尾根に出た。八海山も見える
2015年02月21日 12:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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2015年02月21日 12:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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2015年02月21日 12:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山頂に到着。左には八海山スキー場も。
2015年02月21日 12:26撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山頂に到着。左には八海山スキー場も。
兎岳から牛ヶ岳への山なみ。真ん中には手前のネコブ山。
2015年02月21日 12:27撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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兎岳から牛ヶ岳への山なみ。真ん中には手前のネコブ山。
手前の山は大割山、烏帽子山
2015年02月21日 12:27撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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手前の山は大割山、烏帽子山
登ってきた水平尾根と巻機山方面
2015年02月21日 12:27撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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登ってきた水平尾根と巻機山方面
お昼です。ガスカートリッジが冷えない様、鍋のふたをさかさま敷いた。
2015年02月21日 13:14撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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お昼です。ガスカートリッジが冷えない様、鍋のふたをさかさま敷いた。
撮影機器:

感想

最近購入したワカンの足慣らしを兼ねて、以前2回撤退していた桂山に行ってきた。この山は八海山に連なる阿寺山の峰の末端の山である。前回は2011年3月、スノーシュー、6本アイゼンとストックだったが、今回はワカン、10本アイゼン、ストックとピッケルなので、多少急斜面でも進める。

深沢地区の民家の終わり付近からさっそくワカンを付けて出発。雪はややクラスト気味で平地は軽快に歩ける。斜面に取りつくと至る所カモシカの足跡だらけだ。杉林の中は雪がやや締まっていてのっぺりとした斜面より幾分歩きやすい。
少ししてリスに出会った。新潟の山で見るのは初めてだ。

杉林が終わると標高450m付近の峰に出る。2011年はこの後傾斜の緩い左手の峰に行ったのだが、今回は直登する。ブロック雪とクレバスのオンパレードになった。標高500m付近からはストックを収納し、ピッケルに。雪質はかなり柔らかくアイゼンは無用であった。痩せ尾根の真ん中にクレバスがあったり、ブロック雪だったりで、思ったより手ごわい。途中2回ほど撤退を考えたが、慎重にルートを刻んで進んだ。標高670m付近に広いテラス状の所があり、この後は急斜面はない。

標高700m付近に小ピークがあるが、そこには寄らずコルに直行し、休憩だ。ここからはネコブ山から巻機山方面の展望絶景だ。しかも天気は相変わらず快晴で気持ちいい。ふと動物の気配を感じ、左斜面をみると何か動いている。熊なら大声で追い払わなければ・・・
よかった、カモシカだ。こちらに向かってきたのだが、やっとこちらに気付いて、のそのそと上に向かっていった。

ここから上はパウダースノーで、深さは30cm弱なのだが、ワカンに雪が団子状に着いて数歩歩くごとに団子雪を落とさなければならず、ウンザリだ。途中先ほどのカモシカ君のものと思われる足跡を横切った。
何とか山頂から伸びる水平の峰にたどり着くと、景色が一気に開ける。抜けるような青空に白い山なみが見事だ。山頂の向こうには八海山、その右手は阿寺山、中ノ岳と越後駒ヶ岳は阿寺山があるので見えない。その右側は兎岳から丹後山、巻機山まで続く県境の山なみと、途中にネコブ山があり下津川山は隠れている。相変わらず団子雪と格闘しながら山頂へ向かう。

山頂はわずか標高876mにしては周りに高い木が無く、360°絶景が楽しめる。北側から東側は八海山から巻機山、金城山、坂戸山。西側・南側には南魚沼市が広がっている。
ここは雪がまぶしく昼食には適さないので、700mのコルまで下ってまばらな広葉樹林の中で昼食にした。ときどき樹氷が落ちてくるので、鍋に落ちない様祈りながらラーメンを作る。

下りでは670mのテラスからアイゼンを着ける。雪が固い時はピッケルだが、ここではストックの方がよさそうだ。ブロック雪の尾根を下るのは危険すぎるので、一旦ひとつ北側の峰を下り(2011年のルート)、途中から登ってきた峰にトラバースする。
どこでトラバースしようか?既に小さな雪崩の跡があるし、朝から天気がいいし、しかも斜面は約35°でので、雪崩が起きやすい状況だ。標高500m付近にトラバースに良さそうなところにカモシカの足跡がある。その下もまた急斜面になる。やっぱりここに決めた。
トラバース終了地点の峰はまだブロック雪地帯だったが、幸いなことに北側斜面は雪崩が起こらない程度の傾斜になっていて下ることができた。

無事杉林の上部に着いた。一休みして、ここからはまたワカンを履く。アイゼンは外してもよかったのだが、練習のため着けたままワカンの爪が上になるよう履く。後はゆっくり下山するだけだ。

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