桂山 カモシカに助けられて
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 662m
- 下り
- 647m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは無し。危険個所は感想文参照。 |
写真
感想
最近購入したワカンの足慣らしを兼ねて、以前2回撤退していた桂山に行ってきた。この山は八海山に連なる阿寺山の峰の末端の山である。前回は2011年3月、スノーシュー、6本アイゼンとストックだったが、今回はワカン、10本アイゼン、ストックとピッケルなので、多少急斜面でも進める。
深沢地区の民家の終わり付近からさっそくワカンを付けて出発。雪はややクラスト気味で平地は軽快に歩ける。斜面に取りつくと至る所カモシカの足跡だらけだ。杉林の中は雪がやや締まっていてのっぺりとした斜面より幾分歩きやすい。
少ししてリスに出会った。新潟の山で見るのは初めてだ。
杉林が終わると標高450m付近の峰に出る。2011年はこの後傾斜の緩い左手の峰に行ったのだが、今回は直登する。ブロック雪とクレバスのオンパレードになった。標高500m付近からはストックを収納し、ピッケルに。雪質はかなり柔らかくアイゼンは無用であった。痩せ尾根の真ん中にクレバスがあったり、ブロック雪だったりで、思ったより手ごわい。途中2回ほど撤退を考えたが、慎重にルートを刻んで進んだ。標高670m付近に広いテラス状の所があり、この後は急斜面はない。
標高700m付近に小ピークがあるが、そこには寄らずコルに直行し、休憩だ。ここからはネコブ山から巻機山方面の展望絶景だ。しかも天気は相変わらず快晴で気持ちいい。ふと動物の気配を感じ、左斜面をみると何か動いている。熊なら大声で追い払わなければ・・・
よかった、カモシカだ。こちらに向かってきたのだが、やっとこちらに気付いて、のそのそと上に向かっていった。
ここから上はパウダースノーで、深さは30cm弱なのだが、ワカンに雪が団子状に着いて数歩歩くごとに団子雪を落とさなければならず、ウンザリだ。途中先ほどのカモシカ君のものと思われる足跡を横切った。
何とか山頂から伸びる水平の峰にたどり着くと、景色が一気に開ける。抜けるような青空に白い山なみが見事だ。山頂の向こうには八海山、その右手は阿寺山、中ノ岳と越後駒ヶ岳は阿寺山があるので見えない。その右側は兎岳から丹後山、巻機山まで続く県境の山なみと、途中にネコブ山があり下津川山は隠れている。相変わらず団子雪と格闘しながら山頂へ向かう。
山頂はわずか標高876mにしては周りに高い木が無く、360°絶景が楽しめる。北側から東側は八海山から巻機山、金城山、坂戸山。西側・南側には南魚沼市が広がっている。
ここは雪がまぶしく昼食には適さないので、700mのコルまで下ってまばらな広葉樹林の中で昼食にした。ときどき樹氷が落ちてくるので、鍋に落ちない様祈りながらラーメンを作る。
下りでは670mのテラスからアイゼンを着ける。雪が固い時はピッケルだが、ここではストックの方がよさそうだ。ブロック雪の尾根を下るのは危険すぎるので、一旦ひとつ北側の峰を下り(2011年のルート)、途中から登ってきた峰にトラバースする。
どこでトラバースしようか?既に小さな雪崩の跡があるし、朝から天気がいいし、しかも斜面は約35°でので、雪崩が起きやすい状況だ。標高500m付近にトラバースに良さそうなところにカモシカの足跡がある。その下もまた急斜面になる。やっぱりここに決めた。
トラバース終了地点の峰はまだブロック雪地帯だったが、幸いなことに北側斜面は雪崩が起こらない程度の傾斜になっていて下ることができた。
無事杉林の上部に着いた。一休みして、ここからはまたワカンを履く。アイゼンは外してもよかったのだが、練習のため着けたままワカンの爪が上になるよう履く。後はゆっくり下山するだけだ。
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