北岳バットレス ピラミッドフェース〜第4尾根主稜
- GPS
- 21:14
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 3,088m
- 下り
- 3,081m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 8:07
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 7:24
- 合計
- 13:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-2652 山梨交通 芦安駐車場〜広河原 http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/ 始発5時15分、1160円+利用者協力金300円 芦安観光タクシー 広河原〜芦安駐車場 https://ashiyasu-kankou-taxi.co.jp/climbing-for-taxi-and-bus/taxi_for_hill_climbing2/ 1200円+利用者協力金300円 |
その他周辺情報 | 白根御池小屋 https://www.minamialps-net.jp/yamagoya/004_shiraneoike テント泊要予約、1000円/人 コーラ500円、缶ビール600円 北岳肩の小屋 https://katanokoya.com/ コーラ600円 広河原山荘 https://www.minamialps-net.jp/yamagoya/005_hirogawara カフェオレ220円、缶ビール500円 金山沢温泉 https://kanayamasawa.ashiyasustation.com/ 850円 かえで https://s.tabelog.com/yamanashi/A1902/A190203/19006161/ アプレシオ 甲斐竜王店 https://aprecio.jp/as/sp/shop/31 |
写真
感想
ブロッケン、ザイテングラード、ヒュッテ、モルゲンロート、クーロワール。
登山で使う用語って何かカッコいいなぁ。
ば、バットレス!?何それ、何語?建築用語じゃなくて?
カッコいいじゃない。
え?山の頂上に繋がる岩壁だって!?
なになに、北岳にもそれがあるだって、、、?
なんか内容とか、どんな所か分からないけど、登山者たるもの私もいつかは行ってみたい!
そんな登山者は多いのではないだろうか。
かく言う私もそのひとり。
ジャンダルム然り、北鎌尾根然り、前穂北尾根然り、名前だけで人々をなんとなく惹きつけるルートはけっこうある気がする。
その代表格。
それが北岳バットレスだ!!
(某ブログ丸パクリ表現すみません)
名前は知ってるけど、どんな所か分からないハイカーは多いのではないでしょうか。
登山の延長でクライミングをかじり始めると、大体のクライマーがまず行ってみたいリストに入れるルートです。
山頂からの標高差が約600mある岩壁です。
アルプスらしい高度感のある景色をバックに、クライミングして頂上を踏めます。
本格的に登山を始めて約10年。
ようやく私も行って来ました。
年に一回はなんちゃらアルプスに行きたい自分。
山岳会の先輩に北岳バットレス行きましょうと言ったらピラミッドフェースなら、という事で一緒に2人で行って来ました。
バットレスには様々なクライミングルートがあり、パズルのように繋げて登ることができます。
私的にはバットレスの最も有名な4尾根のマッチ箱あたりを登れればルートはどこでもよかったのですが、提案してくれたピラミッドフェース〜4尾根はバットレスの基部のほぼ真ん中から直線的に抜ける美しいラインで適度に難易度もあって素晴らしいルートでした。
稜線に出た時は残念ながらガスってて景色は見えませんでしたが、7時間ほどクライミングしてたどり着いた頂上は歩いて登るのとはまた違った達成感がありました。
肩の小屋で乾杯したコーラも特別に美味しかったです。
やっぱり山はいいですね。
[以下登攀内容、アプローチ、感想など]
・アプローチ
cd沢間の尾根の末端からc沢寄りに登山道から分かれる明瞭な踏み跡がある。これを辿るとバットレスの取付に出られる。c沢は唯一、水量が多い枝沢なのでc沢を目印にしておけば迷うことはないと思われます。
・登攀
ピラミッドフェース (合計10ピッチ)
下部4ピッチこなすと、横断バンド。
3ピッチ目の始まりで右に濃い踏み跡があるので、そちらに行ってしまうクライマーもいるみたいだが左が正解でした。
上部は緩傾斜だが、逆層が続くのでハングを越える威圧感のある壁が続く。
我々はトポで言う7、8ピッチ目をリンクして1ピッチで登った模様。
トポの8ピッチ目は遠くに見える青空と雲海をバックに高度感があるハングをガバでガシガシ越えられる1番気持ち良いピッチだった。
リンクしたのと屈曲したのでロープが最高に重かったけど。
トポの10ピッチ目を登り終えると4尾根と合流。
今回は残置のハーケンと岩の弱点と頭の中の全体像を目安にルート取りしました。
ルーファイ核心かと思われます。
終了点はTHEアルパインなのでしっかりとした支点構築技術とフォールしないクライミング能力が必要です。
持って行ったプロテクションの共同装備はキャメロット0.3〜3を1セット、リンクカム紫からオレンジの4つ、アルヌン14個、ハーケン3枚です。
ハーケンは一度も使用せず。
4尾根(合計4ピッチ)
写真通り気持ち良いセクションが続く。
ピラミッド+4尾根で合計14ピッチでした。
3日間予定を空けていたので、そのまま中央稜もやってピークにダイレクトに突き上げてから白根御池へ後泊の予定だったが、ガスってしまい見えなくなってしまったので、中央稜は割愛して早めに下山して次の日はいつもの奥秩父の岩場へ。
・こんなに沢山の登山者がいる山に入るのは久しぶりだったのでなかなかドキドキしました。
・1日目の偵察の帰りに滑落して怪我したソロハイカーの方の、小屋までの荷物持ち&エスコートをしましたが、指の骨折と顔面の裂傷だけで済んだのは不幸中の幸いだったのではなかろうか。転んだ場所が別の所だったと考えると。。
まさに生と死の分岐点を見た気がします。
・とにかく暑かった。9月のアルプスなのにAM2:30からPM3:30に下山するまでずっとTシャツ。はよう涼しくなってくれい。
・日頃から取り組んでいるクライミングと華麗なるウェブザベと経験豊富なパートナーと天気のおかげで、何の問題もなくスムーズに頂上まで抜けられました。楽しかったです。ありがとうございました。
これからも年イチくらいで標高が高いところでアルパインもがんばろうと思います〜
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