憧れの地 裏劔へ

2023年09月15日(金) ~ 2023年09月18日(月)

• GPS: 22:05
• 距離: 31.3km
• 登り: 2,685m
• 下り: 3,643m

コースタイム

1日目

• 山行: 0:40
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:40

11:44 室堂
11:52 11:52 みくりが池
11:56 11:56 みくりが池温泉
12:12 12:13 雷鳥荘
12:18 12:19 雷鳥沢ヒュッテ
12:27 雷鳥沢キャンプ場

2日目

• 山行: 4:27
• 休憩: 0:36
• 合計: 5:03

12:27 雷鳥沢キャンプ場
4:34 4:36 浄土橋
6:34 6:38 真砂岳
7:15 7:17 別山南峰
7:23 7:25 別山北峰
7:34 7:38 別山南峰
7:59 8:12 剱御前小舎
8:20 8:20 剱御前山（最高点）
8:31 8:40 剱御前
8:51 8:51 剱御前山（最高点）
9:04 9:04 剱御前小舎
9:36 剱沢キャンプ場

3日目

• 山行: 5:49
• 休憩: 0:33
• 合計: 6:22

9:36 剱沢キャンプ場
5:23 5:23 剱澤小屋
6:25 6:31 平蔵谷出合
7:06 7:07 長次郎谷出合
7:31 7:32 真砂沢ロッジ
7:38 7:39 三ノ沢
8:31 8:31 二股
9:18 9:30 仙人新道ベンチ
10:34 10:36 仙人峠
10:47 10:57 仙人池ヒュッテ
11:10 11:14 仙人峠
11:38 池の平小屋

4日目

• 山行: 8:23
• 休憩: 1:21
• 合計: 9:44

11:38 池の平小屋
4:51 4:51 仙人峠
5:01 5:39 仙人池ヒュッテ
5:54 5:55 仙人峠
6:27 6:28 仙人新道ベンチ
6:54 7:02 二股
9:06 9:09 ハシゴ谷乗越
10:22 10:36 内蔵助平
12:12 12:17 内蔵助谷出合
13:16 13:29 ダム下
14:05 ゴール地点

天候

9/15ガス→晴れ、曇り
9/16ガス→晴れ、曇り→雨→晴れ
9/17快晴
9/18晴れ→曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

9/15扇沢無料駐車場に駐車、扇沢→室堂(アルペンルート)
9/18黒部ダム湖駅→扇沢(アルペンルート電気バス)

コース状況／危険箇所等

◇全行程大変良く整備されています、ありがとうございます
◇剣沢キャンプ場→真砂沢ロッジ…今シーズン剣沢は大変雪が少なく雪渓は使えません。右岸の夏道を進み、長次郎谷出合で雪渓を左岸へ渡ります。ロープや鎖場多く行動時間に余裕を持つ必要があります。
◇真砂沢ロッジ→仙人峠…全く雪はなく全て夏道。二股吊橋は小屋営業終了後まもなく取り外されるので要注意。仙人新道は裏劔を眺めながら辛抱の急登。
◇ハシゴ谷橋→黒部ダム…全く雪はなく全て夏道。ハシゴ、ロープが連続。内蔵助平、内蔵助谷出合のルートは増水時は通行困難、またハシゴ谷橋はシーズンを終えると撤去されますので要注意です。

例年どのルートも雪渓の状態により日々ルートが変わります。各小屋で情報を収集してください。
真砂沢ロッジのサイトに詳しく紹介されています→ http://masagozawa.jp/tozandou.html

◇水場
室堂…玉殿湧水◯
雷鳥沢キャンプ場◯
剣沢キャンプ場◯(1箇所のみ)
池の平小屋◯

連休ということもありテント場の混雑を予想、早着を心がけ、快適なテント泊縦走ができました◎

その他周辺情報

心笑館(@500円)

写真

9/15 17:25

初日は朝の小雨を避けてのんびりスタート、うっすら紅葉の始まった雷鳥沢でキャンプ

9/15 13:26

魚沼の肉厚しいたけ、八色椎茸のステーキ♪

9/15 14:34

ピリ辛ビビンバ♪

9/15 17:28

雲が流れる雷鳥平

9/15 18:01

日の入の頃、染まった空

9/16 5:35

翌日はガスの中を歩き出す、若い雷鳥のカップルに出会えた朝

9/16 6:36

真砂岳から

9/16 6:56

虚無の世界を

9/16 7:18

別山、そして北峰へ

9/16 8:28

剱御前小舎からは時折見える青空、足元で励ましてくれるシラタマノキ

9/16 8:34

しかしここもまた虚無の剱御前…心の眼で見つめる剱岳

9/16 9:30

待っていてくれたイワツメクサ

9/16 9:27

剣沢キャンプ場へ下りて行けば雲の下

9/16 9:29

見えたテント達はまるでジオラマ

9/16 11:33

流れる雲、チラ見えの剱岳を眺めながら

9/16 10:41

今日は焼肉、自家製タレに漬け込んだハラミと厚切り牛タン♪

9/16 11:03

オクラも焼き目をつけて香ばしく♪

9/16 12:24

ご飯も美味しく炊けました♪

9/16 13:36

今日は連休初日。9時半到着の時にはガラガラだったテント場、どんどん増えて

9/16 17:46

雨のぱらついた午後、日の入近くにトイレから眺めたテント場はこんな

9/17 3:20

翌朝未明は雲ひとつない星空、剱岳には早くも多くのヘッデン

9/17 4:57

早朝から活気あふれるテント場

9/17 5:20

目覚める剱岳を眼前にしばらく足止め、朝の空色を映す剣沢ノ池。

9/17 5:20

ついに歩き出す、その剱岳の懐へ

9/17 5:35

ふり向けば朝焼けの剱御前

9/17 5:38

そして剱も

9/17 5:45

朝陽浴びる東尾根、源次郎尾根を見上げながら

9/17 5:54

下りてゆく剣沢

9/17 5:55

ついさっきまでは賑やかだったのにここは誰もいない

9/17 6:05

見えてきた雪渓

9/17 6:06

しかしズタズタ

9/17 6:08

あんな穴に吸い込まれたらおしまい

9/17 6:37

だからこんなスラブも越えながら、右岸の夏道をゆく

9/17 6:39

垂れ下がるロープの下には

9/17 6:39

打ち込まれたボルトの足場

9/17 6:40

だからこんな私でもゆける、素晴らしい整備をありがとうございます

9/17 7:05

ピンクテープとホースに導かれ、長次郎谷出合で左岸へ

9/17 7:07

見上げる長次郎谷、雪が見えない…

9/17 7:17

もうすぐ真砂沢ロッジ、ふり返る剣沢

9/17 8:17

その先もこんな桟橋があったりと緊張は続く

9/17 8:32

二股の吊橋まで来ればホッと一息

9/17 8:54

かと思いきや急登に喘ぐ仙人新道。見えてくる五竜と鹿嶋槍、眼下に剣沢。

9/17 9:12

ナナカマドの赤い実の向こうに、剱岳八ツ峰と

9/17 9:12

国内最大と言われる氷河、三ノ窓雪渓

9/17 9:41

さらに進めばあれは

9/17 9:41

こちらも氷河、小窓雪渓

9/17 9:49

始まったばかりの紅葉の向こうに鹿島槍と爺

9/17 9:55

続くキツい上り、甘いミニトマトでひと休み

9/17 10:32

クタクタでも、近づく八ツ峰に高鳴る胸

9/17 10:33

赤い屋根の仙人池ヒュッテの向こうに見えてくるのは白馬、唐松、五竜

9/17 10:33

鹿島槍、爺ヶ岳、連なる後立の山々

9/17 10:38

ようやくの仙人峠、重荷を置いて身軽になって歩く仙人池ヒュッテへの木道

9/17 10:56

そして出会えたこの景色、剱岳を映す仙人池。感無量。来られたここに、しかもこんなに晴れた日に。

9/17 11:03

仙人峠との間には、ずっとずっとチングルマ

9/17 11:04

戻る木道、天に聳えるチンネ

9/17 11:11

仙人峠から再び重荷を担いで

9/17 11:18

手が届きそうな三ノ窓尾根と奥に八ツ峰

9/17 11:38

池の平小屋が見えてひと安心、緑美しい池ノ平山。八ツ峰チンネの下にはモンローの唇

9/17 12:23

やってきた奥劔池の平小屋

9/17 12:14

まだ空いているテント場に今宵の我が家、玄関は剱向き

9/17 11:56

ベンチのあるお庭は毛勝三山、日本海向き

9/17 12:24

ひと休みしていたら、沸き始めた雲

9/17 12:24

曇る前にあそこへ

9/17 12:24

楽園、平ノ池へ

9/17 12:30

降り立ったフサフサの草原

9/17 12:30

向こうには鹿嶋槍と流れる白雲

9/17 12:36

八ツ峰映す平ノ池、大昔はここがテント場だったらしい。素敵過ぎるでしょ！

9/17 13:28

テントに戻ったら、鰹節とオリーブオイル、醤油と小ネギを散らしたモッツァレラチーズで

9/17 13:49

乾杯♪

9/17 13:51

今日も栃尾の油揚げ♪

9/17 15:55

小黒部谷に、溜まっては流れてゆくガス

9/17 16:42

メインはペンネボロネーゼ

9/17 16:43

奥劔の雲海メシ♪

9/17 17:38

日の入近く、雲は流れ色づき、

9/17 17:39

八ツ峰を

9/17 17:39

ドラマチックに演出した

9/17 21:18

その夜、小屋前から眺めた鹿嶋槍と星空

9/17 21:21

チンネに降り注いでいた天の川、この後雲が増えちゃったから出直し

9/17 23:53

深夜、天の川は池ノ平山の向こう、きっと北方稜線に。

9/18 4:49

翌朝早々にテントを撤収、仙人峠からのぞんだ東の空と後立山連峰

9/18 4:49

連なる個性的なシルエット

9/18 5:10

日の出前の仙人池、その時を待つ人達で賑わう池のほとり

9/18 5:36

そして待ちに待った日の出、モルゲンロートの剱岳と仙人池の水鏡。

9/18 5:36

再び感無量

9/18 5:52

仙人峠に戻りながらふり返ると、五竜と鹿嶋槍の間、ちょうど南仙人山から上がったおひさま。ダイヤモンド南仙人。

9/18 8:22

仙人峠から急坂を転がり落ちるように下り、あの桟橋を再び越えてハシゴ谷橋を渡る。ハシゴ谷乗越へのしんどい登りは苔むしたゴロゴロ岩といくつものハシゴを這い上がった。内蔵助平に到着した時はホッとしたものの、まだまだ続いた難路。続くへつり道、ロープ無しでは(私は)上り下りできない岩の急登急降下、地図で見るよりずっと険しい道のりにもはや半泣きだった。だから写真はほとんど無し。

9/18 12:36

内蔵助出合にたどり着いた時には心からホッとした。あとはゆるくアップダウンしながら黒部ダムを目指すだけだ。

9/18 12:37

それにしても黒部川の水の少なさよ…

9/18 13:18

黒部ダムの下についてひと休み

9/18 13:27

関西電力のおじさまとしばしおしゃべり。山にも詳しい優しいおじさまに癒されて、最後のひと頑張りダム上へなんとか登り切ることができた。ありがとうございました。

9/18 14:03

やっと着いた、黒部ダム駅

9/18 14:04

電気バスで帰ります。観光客の皆さん、汗臭くてごめんなさい。

9/17 8:18

憧れの裏劔、長い道のりを経てたどり着いたその地。しばらくは深い深い余韻の中。

撮影機器：

α7 III ILCE-7M3 ボディ SONY

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

装備

個人装備

テント泊装備

感想

chee2005

憧れ続けた場所、仙人池、池の平。紅葉にはまだ早かったけれど、前日までのガスを払拭するような秋晴れの日にたどり着いたその地。
裏劔から奥劔へ。その奥深さとここを愛する人の思いの深さ。ここへの道に、山と人に、心から感謝の山旅。きっときっと、また向かおう。

コメント

hareharawai

cheeさん、おはようございます。
４日間にわたる裏剱周辺の周遊どうもお疲れ様でした。
重いテントを背負いあれだけの距離を歩き通せる体力が羨ましい限りです。
ロートル化してきた自分はいかに軽量化して来シーズンのラッセルに挑むか思案中です。
hareより

chee2005

hareharawaiさんこんにちは♪
室堂からのスタートで一応下り基調ではありましたが、それでも小さなものから大きなものまで多くのアップダウンと難所にすっかり体力を削ぎ落とされました。北アルプスとは言え、多くの人が歩くルートとは違う野性味と奥深さを満喫、連休とは言え静かな山歩きを楽しむことができました(^^)
小屋はともかく、テント場は予約不要なところが増えて助かります。
ようやく涼しくなってきましたね。白いものが待ち遠しいばかりです♪

kitayan

裏劔お疲れ様でした✨
とても素晴らしいレコでした✨
自分も10月3連休前後に裏劔を計画します。いろいろと参考にさせてくださいませ。計画予定は黒部ダム〜池の平周辺を2泊3日でと考えてます。雪は少なく歩き易い状況みたいですが、沢の水量が増水すればちょっと心配かなと思います。コースタイムもちょっと余計に見ておかないとだめかな。1日で黒部ダム→池の平は無理ですか?

chee2005

kitayanさんこんにちは♪私の拙い記録をご覧いただきありがとうございます。
周遊ということは阿曽原温泉と池の平の2泊でしょうか？良いですね♪黒部ダムから1日で池の平へは、私にはかなりキツイと感じましたが、ご健脚な方なら行けるのかもしれません。
ただここ数日であの辺りは大雨が降ったらしく、ハシゴ谷橋(他にも？)が流されたとの情報があります。内蔵助平付近も増水の場合通行は困難になると思われます。どうぞ情報収集の上、ご安全にお願いします(^^)