表銀座、パノラマ銀座いいとこ取り!(燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地)
- GPS
- 20:25
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,853m
- 下り
- 2,796m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 7:58
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 9:50
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:06
天候 | 晴れ 雲り 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
表銀座、パノラマ銀座いいとこ取り!(燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地)
二泊三日で、表銀座+パノラマ銀座の縦走です。本当は、その間に餓鬼岳も行きたかったのですが天気が良くなかったので急遽日程短縮!
1日目、毎日アルペン号の深夜バスで中房温泉に到着。毎度、深夜バスだと睡眠不足になります。
おにぎりを食べて、準備して出発。ここは、かなりの回数登っているので慣れたものです。
早速、北アルプス三代急登の合戦尾根へ。
この尾根の特徴は、ウォーミングアップなしで初っ端からきつい登りになっているということ。
標高差1200m以上を一気に登るのでかなりハードに聞こえます。
ところが、実際には案外のぼれてしまうんですよね。燕岳は北アルプスの初心者コースとも言われていて、意外と大丈夫。
その理由は、非常に整備されて歩きやすい登山道と、絶妙な場所に設置されている休憩スポットです。この整備状況には山小屋の方に脱帽ですね。
第一ベンチ、第二ベンチ、第三者ベンチ、富士見ベンチと標高を上げていき、標高2350mの合戦小屋に到着。ここまで上がってくると樹林帯の樹木が低くなってきて、青空や遠くの山が見えてきます。
合戦小屋といえば、美味しいスイカ!一カット500円。ここまでで喉が渇いているのでいただきます!天気が良いので、暑くて尚更スイカが美味しい。
チャージしたら燕山荘まで。ここからは1時間弱。森林限界に近づき、岩が増え、景色が一変します。ちょっとした鎖場もあります。全然怖くないですが…。最後の階段を登って燕山荘へ!ここで荷物をデポしたら、燕岳にアタックです。名物のイルカ岩を横目に、どんどん進んでいきます。もうコマクサの花は終わっちゃってますね。ついに燕岳山頂へ!今日は絶景です。がっつり槍ヶ岳も見えてます。遠く水晶岳から立山、針木岳の大パノラマですね。もう、今回これが見られただけで最高でした。
大満足で、燕山荘に戻ったらベンチでカップラーメンを食べてエネルギー補給。
ここから、長ーい表銀座縦走路を歩いて大天井岳に向かいます。表銀座も、天気が良いのでズバッと稜線の景色が抜けていて最高です。何回か表銀座は歩いているのですが霧が上がっていることが多く、ここまで抜けた景色は初めてかも知れません。
蛙岩(どこがカエルなのかいまだにわからない…)を通って、美しい稜線をひたすら進みます。この稜線、稜線の右側は風が吹いていて涼しいのですが、左側になると風が止み激暑になるので、とにかく右右!と念じながら歩いてました。時間もお昼ごろだったので直射日光が暑いのですよね。
さて、このくらいから雲が湧いてきます。あちこちの山に雲がかかってきます。大天井まで持ってくれー。
大天井まで最後のきつい登りを半分バテながら登りきり大天荘へ。荷物をデポしたら、大天井岳へ!山頂到達。あちこち雲は上がってきていますが、まだまだ絶景が拝めます。よかった。
山頂で写真を撮りつつ、百名山を踏破されている方の話を聞いたりしながら、本日最後のだ山を楽しみました。
しかし、百名山を踏破している人にはちょくちょく会うのですが情熱がすごいですよね。かなりの時間とエネルギーを注がないと難しいよなあと。
さて、大天荘に戻ったらチェックインの手続きをして、楽しい山小屋時間。大天荘は、一人一人が個室のように仕切られていて大変快適です。
共有スペースも広いですし、沢から引いている水も豊富で、本当にいいですね。
夕食は、ハンバーグか鯖かを選ぶことができます。食事のクオリティはほんとうに素晴らしく美味しいです。今回はハンバーグを選びました。
夕食の後は、お楽しみのカフェバータイム。
食堂がランプとジャズの素敵な空間に変わります。メニューにはワインや生ハムなど。私はチーズケーキと、ハンドドリップのコーヒーを頂きます。このコーヒーが豆を引いてから入れるコーヒーで美味しい!
楽しい時間を過ごして、ぐっすり眠ります。
二日目、クオリティの高い朝食をいただいたら、準備をして出発。槍ヶ岳もよく見えていますが、今日は早くから雲が上がってきそう。
今日一番のお楽しみ、大天井岳から常念岳へのパノラマ銀座の縦走路を歩きます。
特に、大天井から東大天井の間の稜線が綺麗なのですが、こちらも大当たりの天気で最高の稜線歩きを堪能しました。パノラマ銀座の名の通りの大迫力のパノラマで槍と穂高が幅広い壁のようにその存在感を際立出せて広がっています。すごい!今回の山行は思い残すことなしです。
常念小屋で一休みをしたら、常念岳のハードな登りへ。この辺りから雲行きが怪しくなってきます。
常念岳の岩肌を息を切らしながらのぼり切ると、だいぶあたり一面雲が上がってきてます。絶景ツアーともこれでおさらばですね。
早々に常念岳の滑りやすい急斜面を降ります。この下の稜線も美しい。
高度を下げて樹林帯に突入しつつ、次の蝶槍に向かいます。
ここから、蝶槍の登りまでは地味で結構長いルートなので黙々と進みます。
超槍への登りに入ると、視界が広がり再び大パノラマが!と思ったら、もうだいぶ霧が広がってダメそうです。
途中、苦しそうな呻き声を上げながらかなりのスピードで上がってくるトレランの人がいました。めちゃくちゃ苦しそうなのに、やめずに飛ばしているのをみて、畏怖の念を抱きました。すごすぎるよ。
さてようやく、長めの登りを攻略して蝶槍へ。もうだいぶ周辺が白くなってきました。
早々と、蝶ヶ岳ヒュッテへ向かいます。蝶槍から地図だとすぐに見えたのですが、結構長い!
疲れながらも、蝶ヶ岳ヒュッテへ。本当は名物のカルボナーラを食べたかったのですが、時間が押しているのでさくっとポカリスエットで糖分と水分を摂取して、蝶ヶ岳山頂を経由して徳沢へ下山。
ここで、雨が思いっきり降ってきました。慌てて雨具に着替えて、下山開始です。長堀山経由の長堀尾根ですが、距離は結構長いのですが登山道は歩きやすくて気持ちが楽です。ただし、泥だらけになりやすいのがネックです。
ちなみに長堀山ですが、読み方は「ながかべやま」です。そんなの読めるか!
ここまで、だいぶ長距離なので疲れていますが歩きやすい登山道故に、比較的楽に降りることができました。途中で雨も止んでくれたしね。
そんなこんなで、下山して徳沢園に到着。せっかくなので、ソフトクリームとコーヒーをいただいて一服。ここのソフトクリームは相変わらずうまい。
一休みしたら、今日の宿泊場所、徳沢ロッジへ。徳沢園には泊まったことがあるのですがロッジの方は初めてなので楽しみです。
徳沢ロッジへ到着。手続きをして自分のベッドへ。物を置く棚のスペースが広い!これはありがたい。布団もふかふか。電源コンセントともある!相当良いですね。
さらに、お風呂にも入れます。浴槽もまずまずの広さでシャワーもお湯がガンガンにでます。幸せ。
また、今回雨に濡れたのですが、雨の日限定で乾燥室が開放されます。これが、また広くて干しやすい。
最後に、ラウンジ。こちらが広めで、椅子やテーブルは松本民芸家具のもので、快適度が半端ない。徳沢園は、ラウンジが小さいので、ラウンジスペースでゆったりしたい人は徳沢ロッジがおすすめですね。
夕食は、ビーフシチューがでてきてこれまた美味しい!疲れた体に沁みますね。
お風呂で汗を流して、美味しいご飯を食べて、ふかふかの布団で寝る!これを最高と言わずしてなんと言いましょうか。
翌日は、バスの時間まで上高地をぶらぶら。途中、上高地全体が停電になってトイレも使えなくなったり大変なことになってました。なんだったんでしょう。
せっかくなので、帝国ホテルでアフタヌーンティーを楽しんで、川沿いをぶらぶらして時間まで過ごしました。
後半は雨で締まらなかったですが、初日と二日目の朝まではほんとうに素晴らしい天気で大当たりの表銀座、パノラマ銀座でした。
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