記録ID: 5959606
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
【2023夏山シーズンその7】不帰ノ嶮(唐松岳→白馬鑓温泉)
2023年09月18日(月) ~
2023年09月20日(水)
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 16:05
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 3,209m
- 下り
- 2,748m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 3:35
2日目
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 8:03
天候 | 1日目(9/18): ・晴れ〜曇り ・常時ガスっていたため八方尾根から五竜岳〜唐松岳〜不帰ノ嶮は全く見えず ・夕方くらいからパラパラ雨になりました 2日目(9/19): ・曇り→午後から雨 ・天狗山荘に着くあたりまでは霧で雨は降っていませんでしたが、白馬鑓温泉に向けて下り始めたあたりから小雨に。 ・14:00くらいからは本格的な土砂降り。夕方に少し上がったものの基本的に雨 3日目(9/20): ・朝から本降りでしたが、7:00くらいに少し小雨になり、9:00くらいには上がりました。 ・下界(猿倉〜八方)は全く雨が降っていなかったようで、標高2000m以上だけが雨だったようです |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
自宅〜(中央道)〜岡谷JCT〜(長野道)〜安曇野IC〜(県道310号・安曇野わさび街道・北アルプスパノラマロード・国道147&148号・白馬岳線)〜八方第三駐車場(駐車) 登山口(八方池山荘)まで: 八方駅〜(八方ゴンドラ)〜兎平駅〜(アルペンクワッドリフト)〜黒菱平駅〜(グラートクワッドリフト)〜八方池山荘(入山) 駐車場: 八方第三駐車場 約200台 無料 ※八方バスターミナルの近くに第二駐車場もありますが、約70台と小さい上に八方の湯と共用なので、こちらの方が停めやすいです ※駐車場内に男女別トイレあり ゴンドラ・リフト(八方〜八方池山荘): 八方アルペンライン ¥1,900(片道) ※八方ゴンドラ・アルペンクワッドリフト・グラートクワッドリフトのセット料金 ※連休中など特定日は7:00〜ですが、普段は8:00〜なので時間に注意ください ※15kg以上の手回り品には+¥500かかります タクシー(猿倉〜八方): アルプス第一交通etc. ¥3740 ※平日は猿倉〜八方のバスが一日2便(猿倉発9:10、14:35)しかないのでタクシー利用がおすすめです ※猿倉に最低1台は客待ちしているようです。いなければ猿倉荘にタクシー会社の電話番号が貼ってあるのでそちらにTEL(20minくらいで来ます) |
コース状況/ 危険箇所等 |
八方尾根(八方池山荘〜八方池〜唐松岳頂上山荘): ・とにかくツアー客とお気楽ハイキング組が多い印象です。 ・人通りも多く、よく整備されているので危険個所はありません。 ・むしろ上ってくる人を見ずに下ろうとするツアー客etc.といった人的要因のトラブルが起きそうな気がします。 唐松岳頂上山荘〜唐松岳: ・特に危険個所はないですが、このあたりから富山側からの吹き上げる風にさらされることになるので防寒対策が必要です。 ・不帰ノ嶮へ行く場合は唐松岳頂上山荘でヘルメットを装着して行った方がいいです。 唐松岳〜不帰ノ嶮3峰〜不帰ノ嶮2峰北峰: ・ここからはヘルメットMUST区間です。 ・2峰南峰までは道幅もあり、危険個所はありませんが、2峰南峰を過ぎたあたりから険しい岩場の登り下りが出てきますので注意しながら進む必要があります。 ・ここでも富山側からの風にさらされますのであおられないように注意ください。 不帰キレット(不帰ノ嶮2峰北峰〜不帰ノ嶮1峰): ・2峰北峰すぐからいきなり鎖で岩場を下りますので頭の切り替えが必要です。 ・点線ルートではありますが、鎖はしっかりしています。ただ、足場は大キレット・八峰キレットと比べると小さかったり少なかったりしますので特に下りの際は足元をよく見る必要があります。 ・名物の空中ハシゴは雨で濡れていると滑りやすいので要注意ですが、思っていたほど高度感はありません。 ・むしろ空中ハシゴを渡り切った後すぐに垂直な岩場を鎖を使ってトラバースするのでそちらの方が注意が必要かも ・不帰ノ嶮の核心部はココにすべて集約されているので(ココ以外はそこまで危険ではない)、慎重に行けば問題はありません。 天狗の大下り(不帰ノ嶮1峰〜天狗の頭): ・不帰ノ嶮1峰の先から400mほどを一気に登ります。 ・ガレ場の急登と2か所ほど鎖で1枚岩を上りますが、思っていたほどきつくなかったです。八峰キレット最後の五竜岳への登りの方がきつかった気がします。 ・2つ目の鎖場で印が分かりにくいので登山道から外れそうになりました。登りの場合次の印や鎖が見えにくい場合があるので慎重に。 ・ちょうどニュースになっていた不帰ノ嶮で遭難された方はこの大下りを下る際に別の尾根に迷い込んだようですが、登りで使う際には起きにくいかと。 天狗尾根(天狗の頭〜天狗山荘〜白馬鑓分岐): ・ガスっていて視界が5mほどでしたが、道迷いするような箇所はないです。 ・ガスが晴れないので白馬鑓ヶ岳の登頂は断念。次回白馬三山縦走に取っておきました 白馬鑓分岐〜白馬鑓温泉小屋: ・大出原までは特に危険個所もなく九十九折を下っていきます。 ・大出原に「ここから先鎖場」の標識があり、3か所ほど鎖のある岩場の下りとトラバースがありますが、高度感はないので足元に注意すれば特に問題ありません。 ・全般的に雨で濡れると滑りやすい岩が多いので足を滑らさないよう注意ください。 ・明らかに技量不足な中国人グループが鎖場で難儀してましたが、このルートは中級以上なので、技量のない外国人グループの安易な侵入ははっきり言って迷惑です。 白馬鑓温泉小屋〜猿倉: ・小屋を出てすぐ鑓沢まで滑りやすい急な岩場を200mほど下るのでストックがあったほうがいいです。 ・鑓沢から小日向のコルまでほとんど標高下げずに(むしろ上りが多い)双子尾根を横切るので長く感じます。体力配分に注意が必要。 ・登山道自体はよく整備されているので危険個所はないです。 |
その他周辺情報 | 1日目(9/18-19): 唐松岳頂上山荘 ¥15,000(1泊夕食付、本館) ※宿泊受付は11:00〜 ※相部屋の場合本館と北館を選べます。北館は一度外に出ないといけないので¥1,000引き(南館は個室) ※ランチ営業はやっていません。2Fに喫茶メレーズがありますが、営業していませんでした(>_<) ※水場はなし。売店か入り口の自動販売機でペットボトルの購入、あるいは食堂でお湯の購入になります ※夕食/朝食は17:30/5:30〜。少し遅めですので不帰ノ嶮行く場合は朝食抜きがMUSTかと ※山小屋では珍しく弁当がありません(朝食→弁当振替も出来ない)。早出する場合は売店でパンかカップヌードルを買うことになります ※4:30くらいから食堂は開放されていて、お湯(有料)も用意してくれているので各自で用意した朝食を食べられます(結構食べている人がいました) ※相部屋は1段4人定員の2段カイコ部屋ですが、順番に詰め込んでいく方式のため、翌日の行き先を聞く割に早出の人とゆっくりの人が同室になる場合があります ※宿泊者の7〜8割がビギナーのシニア。同室のシニアグループが夜遅くまで大きな声で会話していて辟易しました(しかも自慢話ばかり) 2日目(9/19-20): 白馬鑓温泉小屋 ¥16,000(1泊2食付) ※相部屋のみ。平日で空いていたので4名スペースを2名で広々と使えました ※温泉は混浴の露天風呂と女性専用の内湯の2つ。あとテント場に足湯もあり。水着・湯あみ着での入浴が可能 ※19:30〜20:30は露天風呂が女性専用になり、内湯が男性専用になります ※24H入浴可能ですが、夜は最低限のランプしかないのでヘッデン持参が必要です。朝も6:30〜浴槽の掃除が入るので入浴不可になります ※乾燥室はなく、食堂前の物干し竿に干す形なので乾きは遅いです ※水場あり。売店前に蛇口があるので補給可能です ※11:00〜14:00で軽食営業しています(うどんやカレーetc.) 2日目の休憩場所:天狗山荘 ※普段は水場があるので無料で水が補充できるみたいですが、雨不足で水場が枯れたためペットボトル購入での対応でした ※おでんや牛丼などの軽食営業あり ※屋内の休憩スペースでガスコンロが使用可能です 下山後の温泉: 八方の湯 ¥850/人 ※八方第二駐車場に隣接 ※天気が良ければ露天風呂から後立山連峰が見れます(我々が行ったときはガスってて何も見えず・・・) 下山後のランチ: 蕎麦処りき ※八峰キレットの帰りに寄って美味しかったので再訪 ※八方の蕎麦屋さんは水曜定休が多いので、水曜は必然的に混みます |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|
感想
日本三大キレット最後の一つ、不帰ノ嶮を無事踏破して三大キレット制覇です!
今回はあいにく3日間とも天気が良くなかったので眺望がなかったのは残念ですが、無事に帰ってこれたのでよかったということで。
今年はもう一回くらい北アルプス行きたいところですが、はたして・・・
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:131人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する