奥穂高/涸沢岳西尾根
- GPS
- 160:00
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 3,028m
- 下り
- 3,036m
コースタイム
9:35ロープウェイ出口(山荘でラーメン20分)
12:20西穂高岳本峰(山荘で豚汁10分)
14:20ロープウェイ入口
18:30入浴休憩後、中崎山荘温泉発
19:30穂高平小屋
3/16
5:50穂高平小屋発(道間違え20分ロス)
*雪の感じが全然違っていて取り付きを通り過ぎるまさかのミス。
8:00白出沢過ぎ尾根取り付き
13:30幕営広場2350m(一般に2400m)
3/17
6:30幕営地発
10:40穂高岳山荘(小屋入口掘り起し)
11:50穂高岳山荘発
12:35奥穂高岳
13:40穂高岳山荘
3/18
6:50穂高岳山荘発
11:10幕営2400m広場
13:00白出沢
15:00新穂高
天候 | 全日好天/風速は稜線でも10mちょい |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に入山者の増えてきた季節、コース、となるので気をつけたい。 蒲田富士稜線〜奥穂高間、極端に突出した難しさはないが、手強い核心が長く続く。 雪はツボ足で足首〜膝下程度の潜り。 午後の林道はぐしゃぐしゃ。温度が低い時がいい。 |
その他周辺情報 | 平湯の穂高荘倶楽部 仮眠入浴1400円 新穂高の中崎山荘温泉 入浴800円(西穂山荘にある割引チケで700円) |
写真
装備
個人装備 |
雪山テント泊装備(ポールと外張りは省いた)
12爪
ダブルアックス
*ここでの必須装備としてはスコップ・日焼け止め・ゴーグルorサングラス
|
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備考 | ダウンとカシミアセーター両方は要らなかった。持ちすぎ。 |
感想
登ったことのない山に厳冬期も何もない。
迷ったらとりあえず行くのが最近のスタイル。
白馬でも雪が春めいていたので好天も踏まえて行けると考えた。
●315
初日から天気がいいのでついつい西穂高へ。ロープウェイも好きなのでついついさ。ついついラーメンさ…。
天気良く足も弾んだ。西穂から先はないな…。西穂まででも稜線の岩をつかんだりするとすぐポロリ。こういう山の無雪期は絶対怖い。山荘の豚汁もうまい。
ピッケルを1本出しっぱなしにしていて、危ないと言われた。刺さらなくてよかったが、最近だらしないから気をつけないとダメだ。
中崎山荘温泉でごろごろ粘ってから暗い中穂高平小屋へ。慣れた道だもの…。雪はかなり減った。今回は穂高平小屋のネズミ?は静かだった。前はカレールー1個持って行かれた。
●316
白出からトレースはないが足首から膝という程度の雪。急斜面や段差だけピッケルで上を払ってスピツェから拳まで打ち込んで両手で上がる。広場を通り過ぎて少し上がってルートを確認してから広場に戻った。
どうするか迷って突発的に雪洞っぽいものを作成。1時間で大体の形、2時間で終了にした。この地点は無風なのでテントのがいいと思う。バリエーションルートだし人も居ないしどこでもいいかと思って作ったが、人が入るシーズンになったようで場所が悪かった。かなりの掘り下げ式。雪洞の作る場所の選定から壊すまでをちゃんと調べよう。
●317
昨日の夜はちょっと弱気だったが、寝て起きれば何とかなる。涸沢岳の稜線が見えてテンションがあがる。蒲田富士の稜線を戦々恐々と行く。雪の状態がかなり悪い。コルからのルート、右の広いルンゼは今は雪が悪いのでなし、左の岩場は僕は無理くさい。真ん中のプチルンゼっぽい岩場の雪を選択。そこからも基本的には稜線沿いの岩付近の雪を拾って行く。槍ヶ岳、北穂高…。山深くで見る碑は、いつも何とも言えない。
涸沢岳からも慎重に降りた。冬季小屋入口は完全に埋まっていた。一周してもめぼしい寝場所がゴミ箱しかなく、怪しい木の頭を掘ると冬の文字。1時間以上かけてジャストで入口が出た。予想よりかかったがまだ午前、奥穂へ向かう。梯子と鎖を経由してからダガーポジションで雪を拾って上がっていく。涸沢岳の稜線でやっていることと変わらない。普通1か所ロープを出すらしいのだがどこかわからなかった。
2か月遅れの奥穂高。
…下山も慎重に。
とはいえピストンだから安心。
山荘もあって安心。明日が不安。
●318
天候は良好。雪が腐りきる前に降りたい。
峰々を横目に必死こいていたら望外の雷鳥に。
癒される。冬毛が風にはためいて、そろそろ春だから抜けそうだ。
蒲田富士の稜線で登ってくる人に会った。1日違いだ。
こうやって見ると絵になるなぁ…と思う。
2400まで下り雪洞をつぶすか迷ったが、入口がでかすぎて雪洞があるのはわかりやすく、すぐ隣にテントもあって流れそうでもあり止めた。
2000より下はぐしゃぐしゃ。しょっぱいツリーホールを踏み抜きまくって、穂高平小屋からは靴の中から水音がやばい。中崎山荘の温泉にはいってチャーシューメンを食べた。
バスの運転手が居なくて焦った。○○○た。無事平湯へ。
***
降りは片足が30cmくらいずり下がることがあったので、かなりの部分はバックステップ。
ダブルアックスのダガーポジションで3点支持をとって絶対に落ちないように行けば、ピオレで70度以上でへばりつくような極端に難しいことはない。
気の抜けない核心が長い。
ナイフリッジだけはどっち側へどう崩れるかが想定できないので嫌だった。
***
雪が緩んできてはいたものの、よいタイミングで登れてよかった。
雷鳥は出てくるタイミングがずるいな。
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