赤岳真教寺尾根タイムオーバー撤退で八ヶ岳を満喫!!
- GPS
- 32:00
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 1,606m
- 下り
- 1,412m
天候 | 晴天〜曇天強風〜晴天〜みぞれ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
このところ山行といえば天気図に惑わされ続けている。
土曜日・日曜日が高気圧・低気圧のはざまにあたりGOの判断に苦しんだ。
今回もそうだ。
月曜日・火曜日には半ばあきらめで距離的にも少ない「木曽駒ヶ岳」を考えた。
雨の様相が的中してもあの高さなら雪だし、常々の強風を思えば吹雪くだろう。
ところが週末になって様相がかわった。
どうやらぎりぎり山行に耐えられる天候らしい
ということで、決定したのが「赤岳真教寺尾根」だった
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嫁は関西圏を離れるのを嫌う。
とくに長野には幾度も山行がてらに付き合わせているだけにその長距離を知っているからだ。
片道400Kmのドライブは遊び疲れると堪えるので、帰路の半分のドライブを嫁に任せる。
ために「口を開けてガン寝やな(笑」などと言い一人のドライブは危険と判断しているようだ。
それでも3月28日(土)の14:00には準備を整えて大阪を出た。
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中央道「長坂IC」を出て「美しの森」にある「たかね壮」駐車場に到着したのは6:30だった
駐車場には雪は少ない・・が、デプリ跡のようなガタガタの融解した雪が登山道まで広がっていた。
今回は、二つ試したいことがあった。
一つは登山靴で履けるシールつきのスキー板で、もうひとつは例の「スーポン」だ。
雪の状態をみたかぎりは「シールスキー」は無理だった。
準備を終えスタートしたのが19:00.
満月だったが、オリオン座がはっきりと見えるいい夜だ。
アイゼンをつけずにスタートしたが、雪が硬くてときおり滑った。
羽衣池まではそのまま行くつもりだ。
15分ほどでその羽衣池についた。
このあたりになると冬季とかわらない積雪量になっていた。
で、この羽衣池を出たところで、アイゼン、スノーポン装着、歩行が格段に楽になった。
わたしはあまりスノーシューを使用しない
平原とか緩い傾斜しか通用しないと思っていたが、このスノーポン・・結構、使えた。
実際は、牛首山の前山急登攀まで使用して坂の途中ではずし、アイゼンのみで登攀した。
今回の山行でわたしには一つの制約があった。
それは13時下山の命題だ。
13時に駐車場について、大阪の自宅に戻るとなると早くても18時すぎ。
嫁との約束で、これからの山行を考えても少なくとも19時には自宅付近まで帰らねばならなかった。
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実際に入山してから気づいた誤算があった。
真教寺尾根は昨年のクラブ登山「赤岳コラボ」で夏道調査済みのつもりだった。
ところが・・
前回は夜中の出立で、この真教寺をカモシカ通過していた。
帰りの明るい時間は「県界尾根」下山だった。
だから県界尾根の景色は頭に焼き付いている。
前回夏の真教寺尾根の夜の歩行は、前方3mの視界だけに調査歩行とは言い難い。
実際、夏といえどもルーファイしてロープウェイ頂上までも道迷いでガーミン頼りに登ったのである。
とくに「賽の河原」からの牛首山の前山がきつい。
昼に見ると前方の目標が視認されて頑張りようもあるのだが、暗闇の中では、永遠に続く急坂に思えてしまう。
実際、登攀終了5mで休憩していることすらいままでにあった。
19時入山で牛首山幕営地まで0時・・5時間もかかっていた。
この時は風は考えるほどでもなかったが、心身ともに疲れきっていた。
このまま座り込めば眠ってしまいそうだった。
牛首山からコルに下降する道を見て「待てよ・・ここで幕営すれば赤岳帰路が楽じゃないか・・」などと考えたのはかなり疲れていた証左かもしれない。
実際に、樹林帯で幕営し食事することもなく、シュラフに戻りこんだ。
テントの外の強風に起こされたのは3:25だった。
パラパラと雨がテントを叩くような音がして大きな雪がドサッとテントに落ちた。
轟轟と風の音がする。
音だけだと風速20m以上だ・・前三つ頭で撤退したときよりも激しい風音だったが・・不思議にテントが揺れない。
そのままうつらうつらと四時過ぎまでいたが、あまりに激しい風にたまらずに起きた・・で、コンロを出して食事にかかった。
一息いれて地図を広げて・・ほぞを噛んだ・・
大失敗である。
美しの森から牛首山までの標準時間が2時間半ほど・・それを5時間もかかっていた。
夜間を150%で考えても時間を食いすぎたようだ。
しかもこの幕営地から赤岳が3時間とある。
往復6時間・・この積雪ラッセルで9時間と見た。
仮にここに14時にもどれてもここから二時間を要する。
まいった・・が、嫁との約束優先である
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夜明けは、美しかった。
樹林帯の朝の日差しは素晴らしい影をともなって幻想的な雪景色だった。
テントを片しながら13時までの時間を考えた
で、テント片して6時半に下山開始で、8時30分に美しの森駐車場に到着
そこから八ヶ岳周回道路をドライブ。
いやいや・・ほんと、この道路は気持ちのいい樹林帯を駆け抜けるいい道です。
さらに八ヶ岳エコーラインにはいると南北八ヶ岳するラインナップと南アルプス総キャストの大平野が目を楽しませてくれます
さらにビーナスラインにはいって美しの森から52kmのドライブで到着したのが、八ヶ岳ロープウェイ!
ふふふ・・ここでスキーです
朝の東西の雲を見ながら13時までの天候の移り変わりを確認しておきたかったので・・スキー場に来ました(笑
ロープウェイでいつもの北横岳の看板ときつつきさんにご挨拶しての滑走でした
12時半までスキーを楽しんで諏訪湖南ICからの帰還でした
途中、琵琶湖は栗東ICの玉突き八台の事故渋滞に巻き込まれて1時間半の停車はおまけ。
結局19時半の帰宅でしたが、山を歩いて幕営して素晴らしい景色のドライブにスキーと「八ヶ岳三昧」でした
ふふふ・・途中撤退・・悪くないかもね
朝の八ヶ岳ドライブ・・最高でした
でわでわ
そうそう牛首山幕営でドコモの電波が入らずタブレットで情報収集できませんでした
携帯調査報告でした。
コメント
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あの好天なら間違いなく稜線まで行っただろうと思っていました。
牛首山で撤退とは何ごとか?と思いましたが・・・
やはりこの区間が核心部でしたね。
幕営地は予定通りの牛首山と扇山の間のコルだったようですね。
そこまで行っていれば、その先は割とすぐに鎖場。私の考えでは鎖場は日が当たり、傾斜もきつい。樹林はない。私の経験からもおそらく雪はほとんどないだろうと思ったのでした。
午前5時に出発して9時頃には稜線についたんじゃないでしょうか。そこでとって返せば13時下山できたような・・・。
やはり問題は下半分ですね。積雪期の真教寺尾根はむずかしいです。
posocomさん、おはようございます
まぁ〜すごい風の音でした。
たぶん南風が南南西の風が地獄谷に吹き込んだようです。
樹木の雪は落ちてくるし雨のようなバラバラ音で雪がテントを叩きました。
ほとんど眠ることもままならずでしたね。
それにしてもあの坂を、夏にはどうしてこなしたんだろ??
記憶にないんです・・恥ずかしながら
雪のラッセルはたいしたことがなかったのですが、スノーポンの外す時期を間違えたようです。
急登攀途中で外しましたが、そのときには足首がつってました。
冬道はその日その日で雪の様相が変わるのでほんとに難しいです。
前山までルート外してラッセル登攀でした。
力尽きた感じでしたね
次回は大阪21時帰阪の計画をたててゆっくり山行してみます
でわでわ
それより朝の八ヶ岳周回道路や八ヶ岳エコーラインが最高の景色でした。
ほんと・・ここに来ると心が癒されます
が!・・自販機がないのでコーラにありつくまで1時間半かかりました!
やっぱ・・住めないかも(。。;
まず、判ってきたのですが、uedaさんのおっしゃる「牛首山」とは「扇山」のことですね。ヤマレコのYahoo地図ではそう書かれているので誤解される方が多いです。
で、「前山」と呼んでいるのが「牛首山」ですね。
牛首山までは「足がびしょ濡れになる笹原」だったはず。去年の6月は駐車場仮眠で軽装備だったので違う印象なのでしょうね。
それにしても、するとuedaさんは扇山の先で幕営されたようで。ならばその先は鎖場までほとんど水平移動ですし、ますます撤退しなくてもなあ、と残念です。
えっ!?
あっと驚く新事実!
扇山の先で幕営していたんですか??
あちゃぁ〜馬鹿ですね・・
ガーミンは、120m範囲で使用して、ルートが怪しくなると50mまで拡大してます。
全体確認すればすぐにわかったことなのに・・
五時間で牛首山と誤解して自分の体調を「最悪」と判断しました(^^;
五時に幕営地を出ればよかったですね
嫁にくれぐれも18時には帰宅するように言われていたので焦ってました。
ふふふ・・これも山行ですね
もう一度、行こうかしら
でも、八ヶ岳エコーラインの朝の景色が雄大で最高でした。
山行に悔いなし!です
八ヶ岳は、北アルプスと違い山以外でも楽しめるのがいいですね
でわでわ
ともかく、ご無事で何よりです。
土曜日は仕事を済ませてから好日山荘に山行(笑)し、日曜日はモンベルに山行(しつこい)しました。
目的は、ヌンチャクの物色。ニョーボは結果的に今後用の山靴。
ニョーボは左右の足のサイズが1センチ弱違うので、けっこう苦労しています。
北八ッからスキーで下りましたか!とても楽しそうですね。
つーか地図を見た時、ものすげー歩いてるな〜と思ってびっくりしました。
って事でしたね。
では、ダン之助でした。
ダンさん、こんちわ!
夜の山歩き・・たいへんだったけど面白かったです(^^;
だいたい、朝から決めて昼過ぎに出るなんて無謀ですよね
嫁には「絶対に夜の六時には帰ってこいよ!わーってるやろな!」なんて脅迫されましたし・・
「長野の手前の山梨 までやから・・」などと苦しい言い訳・・
でもホント八ヶ岳っていいですねぇ〜
山よし里よし空もよし!
大阪のストレスを全部捨ててきました
でわでわ
4月5日にインテックス大阪でのモンベルフェアーに行きます〜
しかし・・山ってホントいいですね
登頂できなくても山を歩くだけで、心が癒されます・・
ふふふ・・下山を急ぐ方の気持ちがわからない
ロープウェイ上のヒュッテで30分も遊んでました
残念ですが、今日の山梨日々新聞でuedaさんの記事が載っていました。
鋸岳に登るのにレコを参考にさせていだだいたことがあったので、直接お礼を言いたかったのですが・・・残念です。
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